(1997.8)
雨続きの冷夏で、寒さに震えながらフェリーに乗った稚内は気温14℃でした。予備日も入れて利尻島2泊の予定です。
初日は予定通り?雨。島内観光バス1日コースに参加しました。。観光バスで島の反対側へ行くと、利尻岳山頂が垣間見えます。島の反対側とは、天候が全く違うので驚きました。
翌日は、快晴。甘露泉まで宿の車で送ってもらい、覚悟を決めて登るりました。帰りは、ここからタクシーで、鴛泊港へ出てフェリーで稚内へ向かう予定です。、帰りのフェリーに必ず乗らなければならない!体力、技術に自信のない私には
かなりのプレッシャーでした。
利尻島の地面を踏みしめながら、なんとか、ようやく長官山へ到着。
ここまでは、ひたすら登る。山頂が、絵に描いたように美しく、間近に見えて、もう、これで満足。
ここまでで引き返すという登山者もいて、ちょっと心が動揺する。しかし、 そんなことは少しも頭にないダンナさんとともに、先へ進む。
前日の島内観光で見た、姫沼や港、ペシ岬がどんどん眼下に現われてくる。 下界に見えているものがわかるのは、昨日の島内観光のおかげだ。隣の礼文島が、地図と同じ形で空に(海に)浮いている。
登りの苦しさを、眼下の景色の広がりでまぎらせ、写真を撮るという口実で、休憩をとる。
下の景色の変化でどんどん高度を増していることがわかるのが、張り合いになる。
山頂は、本当に島の「てっぺん」を感じさせてくれる。自分の足元に海があるようだ。
山頂からおにぎりを落としたら、海に沈んでしまいそうな気がする。山頂からは、
対岸の原生花園の海岸線のカーブがくっきり見えて、まれで日本地図を眺めているようだ。また、確信が持てなかったが、樺太らしきものが見えていたようだ。
腰を下ろして利尻山の様子を眺めると、怖いくらいの急な岩肌で、立ったままでは、眺めたくない。
ロ−ソク岩の合間から、反対側の沓形港の方面を眺めると、足がすくみそうだった。あの青色は空か、
海か、迷ってしまう山頂だった。
下りは、来た道を引き返す。帰りのフェリーの時間を気にして、少しでも早くおりたい。最初は、
そのつもりで、がんばっていたが、次第に膝が痛くなってきた。最終便に間に合えばいい、
と観念して甘露泉に到着。公衆電話から、タクシーを呼ぶが、間の悪いことにちょうど、
飛行機の到着時間で、タクシーはいつになるかわからないという。仕方なく、最後の力を振り絞り、
鴛泊港まで歩いた。フェリーの時間が迫るので、ダラダラするわけにもいかず、とてもつらい帰り道でした。
港の近くの、「うに丼」のお店に、立ち寄る元気も無く疲れ果てていました。
フェリーターミナルに、、、到着するお客さんを迎えに来ている宿の女将さんがいました。
2日前に、迎えてきてもらったことが、もう夢のように思えました。利尻島での長い2日が終わりました。
鴛泊港から仰ぎ見る利尻山は、とても高く、そびえていました。
利尻名産の生ウニは、本当においしかったです。利尻で、初めて、ウニの美味さを知りました。