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非武装中立地帯Vol.3

脱獄と大気圏突破

 基本的にレフリーが自由に設定してもらって結構です。ディジティスの事件から2週間以上経過していれば、アードンに出稼ぎに出ていたディジティス人達で構成される秘密結社がアードン星系や刑務所内に設立されています。そのときはホダやピエトの脱獄の際、彼らもPC達とともに参加します。
 最後には小宇宙港ではないただの地面に着陸する小艇に飛び乗りするような形で星系を離脱します。ASJCが所持している船は帝国やゾダーン船の中古品です。当局の船はアードン製(自星製品の保護を奨励してます)ですので、離脱は思ったよりも簡単です。また惑星アードン以外の植民衛星の刑務所は想像よりも厳しくありません。「脱獄しても、またここに戻されるさ」みたいな変な自信を当局看守達はいだいてます。
 脱出用小艇はカッツ・ホダの海軍時代の部下が操縦してます。(船の種類はレフリーで決めてください。宇宙船戦闘が好きな人はそれなりにスリリングに。)主要惑星アードンに着陸するには、緊急用泡状アブラット大気圏再突入キットカプセルでASJCのアジトに大気圏突破を行います。このカプセルは4人用です。(「帝国百科」のレスキューボールの大型版で、かつ「単独逃避行」に出てくる「泡状アブラット大気圏再突入キット」を足したものです。

(註…10年前のシナリオではこんなの使わずに、そのまま小艇で着陸してました。)

下に様式を書いておきます。

泡状アブラット大気圏再突入キットカプセル   「バブルファミリー」  
TL10 容積 40L 重量20kg 価格40000Cr
 閉じている時は40cm*50cm*20cmのデイバック程度の大きさです。袋をあけると自動的に直径5m程度の円盤状のシェルターが完成します。その中に避難する人が宇宙服を着用したまま寝袋(シェラフ)に入るように、もぐり込みます。4人まで入ることができ、宇宙服を着てない時は6時間気密性を保って、中に滞在することが可能です。発進と同時に泡状アブラットがシェルターを包みこみます。高級船舶には必ず人数分のカプセルがあります。軍用であれば、1人用の泡状アブラット大気圏再突入キットで十分ですが、知識のない人が大気圏突破しても生存できる可能性が低くなるため、複数人のカプセルが作られるようになりました。一応手を置く場所に小さな合成樹脂製のジョイスティックらしきもの4本と、各種ボタン、2Dディスプレイ、慣性航法装置ならびに慣性方向指示装置が1組(バックアップがもう1組)装備されているので、うまく行動すれば、目標の場所に着陸することが可能です。しかしバッテリーは大気圏内に入るまでの冷却と、発進の際に放出するジェットアブラットバブルですべて使いきるので、大気圏突入時の着陸座標計算をいかに手早く行うかがポイントとなります。発進時に予測を立てることは可能ですが、常に変わる大気状態に対し、臨機応変に再計算をして突入軌道を変更する能力は持ってません。あくまで、手動で避難する人の実力にかかってます。そして目指す目標の地点に着陸するには4人の微妙なバランス感覚が必要です。少しでも息があわないと大気圏突入時に予測ポイントを外し、その後のコースも外れます。
 この中には同封されてませんが、たいがいこのキットの横にはサバイバルキットが置かれてます。(「逃避行」のサバイバルキットに同じ)一応書いておきます。一応このカプセルには4セット分入ります。

リスト
濾過呼吸装置・水6L・食料1.5kg・冷光燈3kg・通信機ビーコン(5kmまで)1.5kg・サバイバルライフル(ライフルの命中値から-2すること)2.5kg弾薬500発いり。防水帆布2kg・(細ひも・ロープ・フック・ハーケンとハンマー)1.5kg・救急セット1kg・小剣・双眼鏡1kg・(保護服・熱ポンプ)2kg水精製装置1kg・携帯ボート(120kgまで浮く)5kg・そのほか(コンパス釣りバリなど。)サバイバルマニュアル本(印刷本またはマイクロフィルム)運搬ケース1kg

1セット合計23kg

 TL10のものはカソリ・コーポレーション(本社リジャイナ)製が多く、TL14はインステラームズ製が一般的です。TL14は2Dディスプレイが3Dホロディスプレイとなり、価格は75000Crです。目的地の着陸ポイントの精度が上がり、コンピュータからの視覚と音声による着陸アドバイスの援護が可能となります。UTPはすべて「難」ではなく「並」でチェックしてください。残念ながらこのシナリオではTL10です。ASJCがトレマス・デックスの海賊事務所やメガ・コーポレーションから購入したものです。

シナリオ作成者の独言…「逃避行」大好きなシナリオでした。元々アウトドアの好きな私としては、ここに書かれていた内容がトラベラーでできるというだけで、喜んだものです。個人的には折りたたみ自転車を避難道具の一つに加えたいのですが・・・。TL15の自転車に乗ってみたい・・・。しかしデザイン的には現在のロードレーサーやマウンテンバイクの形が人間工学的に一番効率のいい形状で、既に完成されてます。将来的にはどのぐらい折りたためるかが課題です。

 アードン地上に小艇が着陸するほど、愚かなことはしません。着陸軌道を当局に予測され、捕まる可能性が高まります。大気圏にカプセルだけで飛び出すことは海兵隊や海賊出身以外のキャラクターには大変緊張するものでありますが、経験者は豊富にいます。ディジティス人のフレドリッヒなどは恐怖でおののくでしょうが、PCが説得すると彼も当然降下します。このへんは細かく描写するとプレイヤーもスリルを味わえると思います。(「機動戦士ガンダム」のモビルスーツが大気圏に入る雰囲気と緊張感を想像して下さい。燃えてしまう事もありますが・・・。その時はそのときでなんとかしてください。)

緊急用カプセルをコントロール下において、大気圏を無事に通過するには
難、構成員全員の合計(リーダー、宇宙服、大型救命艇、航法または探知器)、
構成員全員の各能力平均値の総和(敏捷力、知力、教育度)、10分(致命的、確定時間)
レフリー:チーム構成にはくれぐれも気をつけてください。このカプセルは4人の絶妙な体重バランスのよさがカプセルを支配下におけるかどうかの鍵となります。この時の(パイロット)技能は−1しなくてもいいです。恒星間宇宙船パイロットもこの訓練を経験しています。時間はアードン(5.希薄)の場合です。極薄、標準、濃厚、異種いずれの場合でも時間が異なります。レフリーが応用をきかせて使用して下さい。

シナリオ作成者の独言…ここで書かれたUTPにおいて、能力値(筋力から社会身分度)が書かれている場合、最後に必ず5で割った数値を最終的なDMにしてください。私的には5で割るのは今だに合点がいかないのですが、結局元々のルールに従うことにします。

事故:11+でカプセルが破壊されます。
10-であれば、急激な温度上昇やカプセルの亀裂などです。下のチェックは行えます。

 上のUTPに失敗して、
回復させるには
 難、各構成員の最高(宇宙服、メカニクス、生存)の総和、平均(敏捷力、教育度、知力)、瞬時(危険、不確定)
 失敗:3+だと下の軟着陸の失敗チェックに移ります。・・・*1*です。

    7+で、もう一度上のチェックに戻ります。
    11+だと、さらに2D6で、11+でカプセル破壊。10-であれば、もう一度このUTPを適用。

緊急用カプセルで無事目的ポイントに軟着陸させるには
難、最高(大型救命艇、宇宙服、航法または探知器)、最高(敏捷力)、最高(知力、教育度)、30分(危険)
失敗:2+  迎えの車が6+3D6時間遅れます。
 *1*7+ 目的地(南半球の湿原地帯の適当なところをレフリーは選んでください。)から1D6マスずれます。
   11+目的地から2D6マスずれます。中にいるプレイヤーは防具関係なしで全員にダメージ3を与えてください。
 着陸地点:都市部だと、街中の人達は軍事演習だろうぐらいで、さほどパニックにもなりません。しかしアードン当局は怪しみます。このあたりの進行は意地悪なレフリーが各自考えてください。

ようこそASJCへ

 同一ポイントであれば、6時間以内に、湿原地帯の中であれば、(1D6)-2日後にASJCの仲間が迎えに来ます。その他のポイントであれば、2D6日後にASJCの仲間が車輪型輸送機器で迎えに来ます。(都市部なら、独自の行動を考えてください。いずれにしろ、PCはアジト本部に到着します。)
 ホダやピエトの帰還に仲間達は感激してますが、ホダは静かに地下アジト内に入るよう、みなに告げます。「これからが本番だ」

 PCがまず紹介されます。PCと仲良くなるメンバーは主にこの2人です。組織的にはこのアジトには常時100人前後います。そしてアードン各都市にだいたい6人単位で活動してます。首都のウチャメグラッドには60人前後、第2の都市に30人前後います。ホダが元々海軍出身なので、組織も(報道機関と言うより、軍隊に近いぐらい)機能的に整備されてます。
 6人単位ですが、このうち、ジャーナリスト(記事・テレビ問わず)は1人、技術関係(カメラや記事や2DVTRテープの編集・輸送、コンピューター担当)が2人、後の3人が隠れ家の世話や食料の搬入などの補給に入ります。本部連絡係はジャーナリストが自ら行います。補給や技術スタッフが捕まっても何もわからないようにするためです。投獄されたジャーナリスト達は今回の編集長・副編集長の脱走と同じタイミングで解放(脱獄)してます。大都市部には治安部隊との衝突の際、戦闘する部隊(主に連射式クロスボウと小剣と警棒)もいます。ポリータはオートライフルで武装していますが、決してASJCは圧制に屈してません。ASJCの戦闘部隊はホダと親交のある陸軍特別部隊出身者も相当数存在し、現在も地下に潜ってます。
 各都市にはピエトと同様の技能を持つキャップクラスが必ず1人はいます。しかしデスク・チーフプロデューサー級の人間(40代以降)はほとんどアードン治安部隊の「ポリータ」の拷問や処刑でいなくなって(殺されて)ます。
 もちろん、レフリーは他のジャーナリストを作成してもらってかまいません。

マスコミ 記者 5A89E5  フサイン・ドルガック ダリアン人 4期 34歳
一流大学卒

(インタビュー−3)(医学−3)(エンジニアリング−2)(ギャンブル−1)(交渉−1)
(航法−1)(万能−1)(ライフル−1)(車輪型輸送機器−1)

 (帝国よりではあるが)中立的な立場であるダリアン連合のジャーナリストのスタンスで、
帝国とゾダーンの狭間にある非武装中立地帯のいざこざをルポしている最中です。
ウチャムチャ・カンの圧制には批判的で、きたる第5次辺境戦争を危惧している内容の
レポートを連合の首都、マイアに送信している。大学時代ダリアンの遺跡で拾った
携帯用ブラックフィールドを3つ持ってきている。彼の一番の宝物ではあるが、
必要とあれば、ASJCのメンバーにも貸与している。ダリアン人にしては珍しく黒髪なので、
アードン内で取材しても、全く外星人とばれない。酒を飲むとダリアンの古代文明に
ついて長々と薀蓄をたれる悪癖がある。大学の専門は理系科目だったが、なぜか
ジャーナリストになってしまった。
 PCが最も感心があるのは、彼の持っている携帯用フォースフィールドでしょう。

携帯用フォースフィールド
ダリアン古代文明の遺産です。しかしあくまでも実験用で製作された模様で、
メンテナンスは大変です。フサインはダリアン連合市民として、過去の遺産は
すべて連合当局に提出しないといけないのですが、これは無許可で彼が持って
帰ったものです。この事をPCがダリアン連合内に密告するとフサインは逮捕されます。

大きさは0.5L 重量は 1kg 腰のベルトにかけて携帯することが可能です。
フィールドは半径2m(調整可能50cmまで)におよび、

完全停止から始動するとき
難、エンジニアリング、平均(敏捷力、知力、教育度)、反復、10分(危険なし)です。
エネルギー供給源の小ささから10分間しかフィールドを張れない。始動したままだと、

3日ごとに定期修理を要する。
並、エンジニアリング、最大(知力、教育度)、反復、5分

 これを怠ると無条件でつぶれる。
 フサインは使い方を丁寧にプレイヤーに教えます。このフィールドをはると所持者の
まわりは黒幕で覆われたようになります。フィールドに累計ダメージ50ポイントが
加わると過負荷で破壊されます。点滅させながら移動することは可能です。
地面の設定は綿密にしておかないと移動できません。またこれに直接当たった生物は
自動的に気絶します。(その後レフリーは秘密裏に無力化ダメージポイントを累計して
いってください。)また物品(周りにあるテーブルや椅子など)は跳ね飛んでいきます。
これもダメージポイントに加えてください。(テーブルなら4ダメージポイント、鉄壁なら、
10ダメージポイントです。)このポイント限界についてはフサインも知りません。
ただ「あまり人に当てないでね。あくまでも守備用として使ってくれ」とPCには伝えます。
この装置はつぶれても、核融合プラントが爆発することはありません。出力がダウンする
だけです。この機械がつぶれても、PCが特ダネさえもってこれば、フサインはさほど怒り
ません。「作られたものはどうせいつか壊れるんだ。それよりも歴史に残る記録と情報を
俺達が引っ張りだしてこようではないか」とPCは取材にこき使われる運命となります。

マスコミ   記者 55488A  トム・ベリンジャー  ディジティス人 4期途中 31歳
大学中退
(交渉−2)(車輪型輸送機器−2)(教官−2)(医学−1)(格闘−1)(接触−1)(生存−1)

 ディジティス出身。ディジティス日刊新聞、「アヘエア」紙のアードン特派員だが、
フレドリッヒからディジティスがアードンに占領された事を聞かされるまで、その事実を
信じようとしない。 (偵察局出身のPCに対し)偵察局にアードンの不正を伝えて欲しい
と嘆願する。フレドリッヒとは高校の陸上部の先輩にあたる。ディジティス人差別の
ため、アードン内での取材が困難になっている中、帝国人であるPCには何かと頼る
ことが多いが、彼自身もできることなら、PCの世話もします。
 特にアードン都心部に向かう空港や鉄道駅までの車の往復は主に彼でしょう。
またPCが望むなら、車輪型輸送機器の教官も務めます。

レフリー注釈…「メガトラベラー」の「積載武器のルール」であれば、TL16ダリアンの遺物も製造可能です。このルールを適用すると上の携帯用フォースフィールドは明らかに製造不可能です。反物質の発明がなければ、ブラックグローブの携帯化は不可能です。私が18歳当時(1988年)では、TL16の生産物はほとんどルール化されてませんでした。よって、このシナリオではそのまま使用します。ルールに忠実なレフリーは、この道具を出す必要はありませんし、プレイヤーもこの道具がないからといって、これからの冒険ができないわけでもありません。

歴史を変えろ

 さしあたってこれからPCの行動は比較的自由にできますが、この拘束された中で行う行動はやはり脱獄した事が無罪となるように、アードンの政治形態を変化させる事に行動することが最も賢明です。そのためにはASJCの取材協力と活動をサポートする必要があります。レフリーは以下の事実にプレイヤーが遭遇、取材、発表できる活躍をさせるようにしていってください。要するに現行体制側の各種スキャンダルの暴露です。

1.帝国海軍特別情報局とアードン現政府の癒着
1.アードンポリータの幹部は帝国海軍特別情報局の人間に接待づくしの日々を送り、人身提供(男女問わず。言わば一昔前の「ノーパンしゃぶしゃぶ状態」です。)を行っている。
2.帝国海軍特別情報局員とアードン現政府幹部の情事関係
3.帝国のアードン領事官(海軍特別情報局員です)がポリータ幹部に「非武装中立地帯なんて存在しないも同様だ。ここはアードン政府の領土だ。ゾダーン領の***星系(レフリーが
ゾダーン領を適当に)は、アードンのものにしてもいいぞ」と非公式に文書交換しているところ。
2.LSP(リングスタンダートプロダクツ)と帝国・アードン現政府との癒着
1.LSPは帝国海軍やアードン海軍に贈賄・いかがわしい接待を使って、25000排水素トン級の緩衝装置付アステロイドモニター艦の建造受注を認めさせた事実がある。また見代わりとして非武装中立地帯の電力・鉱石発掘の諸権利を独占する契約を締結した。
3.アードンとゾダーン連盟との癒着
1.ゾダーン人女性(テレパスと肉体再生の超能力所持者)と現政府役人とのいかがわしい行為(簡単に書くとSM行為です。ゾダーン人女性も最初は任務で割りきってましたが、現在は彼女もハマってます。)

2.ゾダーン艦隊が辺境戦争で来た時には、無条件でアードン星系は燃料基地としての補給を認める文書の存在。(ウチャムチャ・カンの署名入り)
4.LSPとゾダーン連盟との関係
1.LSPの幹部をゾダーン幹部が催眠術で管理下においている現場。(25000トンアステロイド艦をゾダーン船籍に書きかえる目的である。)
5.アードン政府役人の腐敗
1.「バクシーター教なんて、我々が愚かな国民達を支配する道具にすぎない」とせせら笑う高級役人達(アードンにとっては元々尊重されている宗教であり、ウチャムチャ・カン自身も本心での信者である)
2.どこの現場でも贈賄が当たり前のようになっているが、宗教関係者の役人までが、平気で贈収賄を行っている現場。

 上のすべてをPC達が取材と立証をしないといけないわけではありません。アードン現政府の力を弱めるには黄色の事項を探るのが効果的です。この黄色の事項がすべて明らかになったら、ゾダーンは「ニュー・ラッシャ」をアードンの代表政府にして、第5次辺境戦争に突入する本格的な作戦に入ります。(その項目は後日書きます)

 ASJCは上のすべての情報を察知づいていますので、PCには情報入手方法について助言できます。しかし「裏づけ」がとれていないのが現実です。PCには主にLSPが絡むところを任されるでしょう。(最低でも「4.1と5.1」はPCにスクープさせて下さい。)
 もちろん黄色マークの立証は困難であることに留意してください。一般的に高人口世界では男女関係はスキャンダルとして大げさにとられやすく、手っ取り早い煽動報道が可能ですが、乱発すると「のぞき趣味」で、ニュース価値が落ちます。またASJCはあまりこの手の報道に乗り気でありません。逆に下世話なPC達の出番?!ジャンルとして、最初に取り組みやすいネタかもしれません。(そればっかりではいけません)
 主な公開方法はASJCの広報部員による地下新聞とパソコン通信です。しかしフサインが所属するダリアン連合やPC達の帝国にも情報を流すことは可能です。しかし帝国に流すには専門のパイロットが必要であり、ASJCは恒星間宇宙船は持ってません。トレマス・デックスのASJCのジャーナリストに暗号で送ることによって、帝国にも情報は流れます。しかし相当のタイムラグを覚悟する必要があります。特に上の「2.1と3.
と4.1」は帝国でも大ニュースです。帝国内に知り合いのジャーナリストがいれば、知らせる価値はあります。海軍特別情報局に対して、伝えるか伝えないかはPCの裁量です。あまり喜んではくれないでしょう。

レフリー注釈…性的スキャンダルは、性別のある知性体であれば、それなりの情報効力(対象者や対象者の所属する組織のイメージダウンや損害)を持ちます。ヴァルグル人社会・アスラン人社会であれば、人類社会と同様の効力を考えてください。しかしドロイン人社会は別です。中産階級しか生殖能力がないため、この手のスキャンダルには興味も関心もありません。ゾダーン人の場合でも帝国人標準の男女道徳の遵守(一夫一妻制や「不倫」に対する蔑視)などは同じです。貴族になればなるほど、「下ネタ」で名誉が傷つけられる事をいやがります。
 とはいえ、どうしても遵守できない性分だからこそ、ゾダーン人も「人類」といえるのでしょう。

 潜入者を探せ

 PCがアードンの政府についてあれこれピエトから教えてもらっている(ピエト自身も大層忙しい生活を送ってます。1日つきっきりということはありません。)最中にASJCの記者から重要な連絡があります。
「ザーコンからの偵察局員がアードンに潜入に成功して、本格的に帝国も非武装中立地帯の現状を調査する気になったらしい。この偵察局員の居場所は首都のウチャメ・グラッド内」です。ここでPC達、特に偵察局出身のPCは元の同朋が排外的な星系で懸命に任務をこなしているのに対し、無関心でいられませんし、ザーコンで帝国の偵察局がどのような目に遭ったのかを知る必要はありそうです。
 ホダが言います。「首都に行って、彼とコンタクトをとってもらえないか」報酬はあってないようなぐらいのものですが、脱獄などで彼らには借りがあります。それを返すときが来ました。

 アードン首都ウチャメグラッドは地図(こちら)の北半球の左側の市街地に当たります。ASJCのアジトは南半球の湿原地帯ですから、近くの都市は赤道直下に当たるマーチングハーリから飛行機で行きます。ASJCの職員がPC達の偽造身分証明カードをすでに作り上げてます。帝国公式IDカードは一旦ここに置いておく必要があります。預金の引出や預入は危険です。アードン内でもこのコンソールは存在し、帝国クレジットは使用できますが、治安当局にコンソールを操作した本人の名前や各データも検閲されてます。当然偽名で生活する必要があります。当然PC全員アードン人の身分です。アードンでは銀行システムは完全ですが、治安状況からして、すべて
形跡を残してしまいます。現金をすべて持つのがASJCの掟でもあります。
 帝国海軍特別情報局からの契約金は予定通り入ってますが、アードンの首都に特別情報局の支店(喫茶店になってます)ここで金をもらうことは可能です。
 しかしその際にPCが何をしているかをきちんと報告する必要があります。 PCが誤魔化しながら報告する事をうまくロールプレイしていれば、レフリーはこの喫茶店をPCの本拠地にしてもかまいません。しかしASJCからは落胆されるでしょうし、この後出会う偵察局の知り合いからは何の協力も得られないと思います。結局PC達は帝国海軍特別情報局の「犬」として、キャンペーンを終わる事になります。

 バクシーター教

 アードン内で信じられている宗教です。最近はピーコン・ザーコン・ディジティスなどでも信者が増えてます。空から「ラッシャ」という神が降臨して、世のため、人のためによく尽くしたという伝説を信じる宗教です。食事の際は最初に両手をあわせてお辞儀します。食事の終了の際も、同様の儀式を行います。
 最近はアードンの砂漠地帯で「ニュー・ラッシャ」が降臨して、貧困で苦しむ砂漠地帯の民を救っているという噂が広がってますが、アードンの砂漠地帯は一般人が旅行できるほど優しい自然環境ではありません。またこの宗教は徹底的な選民思想で、これを信じる人しか死後の世界で生き残ることができないとされてます。信じてない人はヒトになれず、他の下等生物に生まれ変わるとされてます。
 また宗教関係者は青色の袈裟上の衣服を来て、人骨状の棒を杖として巡礼にまわります。ウチャメグラッドに総本山があり、ここに10年に1回は参る事が大切だとされます。

レフリー注釈…レフリーの実家の仏教をある程度参考にしてください。戒名などでも多額の金を請求したり・・・。 

 異星生物との遭遇
 第二の都市、マーチングハーリまではアードン製4WD車で行きます。湿原地帯を走る時間は最低でも1日かかるでしょう。各種資料を使ってください。前述の「Clipper」も湿原地帯の穴の中に住んでいます。アードン人にとってもアイドルのような動物で宗教関係者も寛容です。 

 PC達の身元が怪しまれずにすむには。
並、変装、教育度、知力、1日(確定)
レフリー:誰とも会わなければ、このチェックは必要ありません。飛行機や湿原地帯の田舎の家に泊めてもらう時にこのチェックをしてください。PCが宗教関係者の服装をきていれば、「易」です。しかし宗教服を着ていて、かつ2時間以上同じ現地人と同席しているのであれば、バクシーター教の教えを周りのアードン人達に説教する必要があります。事前にホダやピエトにしっかりと教えてもらうと助かりますが、そうでなければ、以下のチェックをして下さい。

 PC達の説教がバレないためには
難、合計(リーダー、説得、社交、管理)、知力、10分(不確定)
レフリー:接触技能による計算は認めません。(接触技能は軍隊・異星人対応である為、おのずから宇宙の話題がでることが多い。アードンの宗教関係者は宇宙のことについては興味がありません。この事情を知っている場合は接触-1でもいいですが、社交と管理のいずれかで対応してください。)例外的成功の時は名前が売れてしまいます。以後アードン人の反応をすべて+1としてください。また寄付金ももらえます。(2D6)*100Crです。失敗の時は警察に通報を受けます。

マーチングハーリからウチャメグラッドまでの飛行機料金は往復で2000Crです。
ジェット機です。エアラフトはアードンでは軍事関係者しか使ってません。しかし都心部以外では使っている人達も存在します。

マーチングハーリ
 アードンの赤道直下にある第二の都市です。ここでは「ニュー・ラッシャ」の慈悲と恵みを得るために、各方面からの旅行者がやってきて、砂漠地帯行きのバスに乗っています。PC達にも話し掛けてくる旅行者も多いでしょう。「彼女はこのアードンを変えることができる」という人もたくさんいます。PCがさらに「ニュー・ラッシャ」の情報を得ようとしても、さほど多くの情報は得られません。実際砂漠地帯のどのへんにこの教団もしくは教祖が住んでいるのか、地図で説明できないのです。マーチングハーリの空港や駅の前に時々専用のバスが来ますが、どうやら事前予約制のようです。PC達は乗れません。

レフリー注釈…もし先に「ニュー・ラッシャ」に行こうとするPCがいたら、それは辞めさせてください。「ニュー・ラッシャ」の勢力地帯にたどり着く前に関所があり、アードン人かそうでないかをチェックされます。そこでアードン人でなければ、抹殺されます。それはゾダーンの貴族階級がそこにいて、心理攻撃されるからです。

首都ウチャメグラッド

 アードンが植民されてから以来の首都です。バクシーター教の神殿や、政府各施設があります。人口は7億人です。しかしPCが一番驚くのは、「グレータースラム」でしょう。この一大スラム街も植民以来存在してます。首都から少し離れた郊外の海沿いに50km*5kmの250平方キロメートルに400万人の貧困層が住処にしてます。当時からのアウトローの巣窟として形成されました。ここを通るバスの乗客は短剣を常備させてます。アードンの高治安レベルでさえも、このスラム街を改善することができてません。ウチャムチャ・カンもここに住むアードン人はバクシーター教の神から見離されているして、ポリータの配置もまばらです。このため、外星人達の住処ともなってます。しかし最近警備が厳重になってます。帝国・ゾダーンの勢力もここを出城にして活動しています。
 ウチャメグラッドのバッカ通りは、アードンの文化が花開く通りです。帝国系の高級ホテルやゾダーンの総合商社の窓口もあります。PCは宗教服を着ていれば、この通りにも顔が出せます。 (ジャンプスーツとかだと、グレータースラムでしか歩けません。アードンの高級身分者達のサロンで帝国風の生活習慣をさらけだすとポリータから身分を照合されることになり、偽造カードで騙せなくなると、囚われの身分となります。)
 メインストリートでは帝国人もゾダーン人もアードンの慣習にしたがってます。その中で、フレンジーから事前に海軍特別情報局の人間から知らされていたホテルに行けば、現地帝国エージェントがいるので、任務の詳細を聞いたり、今後の行動をアドバイスしてもらえます。
 もちろん海軍特別情報局の打ち合せを無視して、潜入している偵察局員の捜索に入ってもかまいませんが、彼がいるのはグレータースラムです。宗教服を着てここに入る事はできません。そして海軍特別情報局はPCがアードン入りしていることをアードンの治安当局から既に知らされています。PCが海軍特別情報局のアジトに寄らなかった時は、彼らもグレータースラムにPC達を尾行しはじめます。

任務遂行か否か

 海軍特別情報局員はすばらしい美人(男前の)の容姿です。彼又は彼女の対応は下の2つに分かれます。

1.PC達がまだ特別情報局に反旗を翻していない時:
「ザーコンから偵察局員が地下に潜り、またこのアードンに来て、帝国の利益とならない無駄な行為を行っている。彼らを取り締まる。この情報提供が最初の任務となる。そしてこの状況をPC達が帝国に持ちかえって、帝国内のマスコミに知らせるのが次の任務だ」と勇ましく説明します。局員は1人です。

2.PC達がまだ特別情報局に反旗を翻している。または既に特別情報局を怒らせるような行動をしている時:
「一回ぐらいの阻喪は許してやる。なぜそんな行動をしたんだ。けどここに来たのはやはり非武装中立地帯で自分の行った行動を後悔しているだろう。あなた達は本来帝国の模範的な人民だ。なぜだ教えろ」と尋問してきます。PCがおとなしくしてなければ、局員が麻酔薬をPCにかがせようとします。局員はPCの数の1.5倍人います。

PC達の決断

上のいずれでもあっても、PC達はここで腹をくくる必要があります。偵察局員の存在と捜索している彼を信じるか、特別海軍情報局に屈するかです。

1.海軍特別情報局の行動に従う
 この場合、先ほど書いたように「犬」として、結局働きます。ASJCから失望されるうえに、第5次辺境戦争時に、帝国がより不利な状況となります。レフリーは二重スパイなどの選択も用意してください。ASJCで教えもらった偵察局員などを取り締まって、帝国に帰還させるのがメインの行動となります。

2.とりあえず話をきいて、海軍特別情報局の指示に従わない
 まだ偵察局員を見つける前であれば、これも可能です。しかし海軍もバカではないので、PCの怠慢を知ったら、フレンジーでの契約を打ちきるかもしれません。

3.いきなり襲いかかる、もしくは局員を無力化する。
 案外これが一番楽です。一番ベストなのは局員に対し、自白剤を投与することです。ASJCのアジトで、ホダやピエトに申告すれば、彼らはいくつか持ってます。一番いいのは、フレンジーであらかじめ契約したときに、帝国の高いテックレベルの薬剤をもらいうけることでしょう。
 襲いかかる時は当然PCの身分を隠した状態にしておくべきです。身分がバレると帝国に帰ったとき、処罰される可能性があります。いずれにしても海軍特別情報局が何かをPCに隠している事は間違い有りません。拷問による尋問よりは自白剤のほうがスマートですし、場合によって局員も自白させられたと気づかないこともあります。この時この局員は下の情報を暴露します。彼もしくは彼女が当事者です。後で現場を撮影する価値は十分あります。自白によって得られる情報は以下のとおりです。

1.帝国海軍特別情報局とアードン現政府の情事関係。これは帝国海軍特別情報局員が表向きLSP社員として潜入し、LSP社員の肩書きでこういった行為をしてます。(これはユトランドでその裏づけがとれます。)

2.帝国のアードン領事官(海軍特別情報局員です)がポリータ幹部に「非武装中立地帯なんて存在しないも同様だ。ここはアードン政府の領土だ。ゾダーン領の***星系(レフリーがゾダーン領を適当に)は、アードンのものにしてもいいぞ」と非公式に文書交換しているところ。(これはASJCのほかのジャーナリストの功績にしたほうがいいでしょうが、PCが最初にこの話の確証をとったことになり、ASJCから一目置かれます。)

スラムの遭遇

 ウチャメグラッドにおける海軍特別情報局との接触によって、どの状況になっても、一旦は「グレータースラム」にPCは行く事になるはずです。偵察局員に救いを求めるため、逆に偵察局員を捕らえるためでも。これからのシナリオでは偵察局員に救いを求めるまたは探すという方向でシナリオ進行を書いていきます。

元偵察局技術部−予備役部副部長 A56BE4  レオン・ヴィッキー 帝国人 5期 38歳
高校優等 ニ浪後
文系大学優等卒

(ハンドガン−3)(ロボット工学−2)(交渉−2)(万能−2)(コンピュータ−2)(格闘−2)
(管理−2)(エレクトニクス−1)(通信−1)(宇宙服−1)(偽造−1)

中年太りしているが、楽天的な思考の持ち主です。先祖はヴィラニ人だとはっきりと
主張してます。散弾銃を持たせれば、地元惑星のハンターにしか見えない風貌から、
予備役部で諜報活動にも携わっていました。実際はボディピストルのベテランです。
 偵察局の為にザーコンで勤務していましたが、アードンと海軍の陰謀によって偵察局が
撤去されると同じタイミングで、彼も偵察局を辞めさせられました。アードンに対し、
敵対的な分析を帝国に報告していたためです。現在はアードンに潜伏して、ウチャメ
グラッドのASJCと接触をはじめたばかりです。さらに彼にはもう一つ重要な個人的な
任務をおってます。
 行方不明となった昔の嫁の捜索です。息子とともに行ってます。昔の嫁を探している
のは一重に復縁したいからです。またこの嫁は誘拐された後、アードンに軟禁されて
いるという噂をレオンは聞きつけています。ASJCとコンタクトをとったのは、この私的な
理由もあります。
 彼が随行しているロボットがいます。TLが低くても大きなリュックサックの中に入れて
ます。
(レフリー注釈)…レオンは偵察局出身ですが、(パイロット)技能を持ってません。これは絶対PC達に
感づかれないようにしてください。後日起こる行動で明らかとなります。しかし偵察局出身者のPCなら、
そういう偵察局員が存在することは知ってます。レオンの息子、ノビィは父親が(パイロット)技能を
持っていない事を知りません。

元偵察局通信課  794679  ライシャ・ノビィ   帝国人 1期途中 20歳
高校中退

(パイロット−1)(ハンドガン−1)(ギャンブル−1)(反重力機器−1)

 ザーコンで父のレオンと同時に偵察局を辞めさせられてしまった彼は、レオン18歳、
母が20歳の時の息子です。彼は15歳の時に母と一緒に父の元を出て行きました。
彼自身は父の事は好きでしたが、母親の味方をして、出て行く事になりました。その
後高校の時に母が何者かに誘拐され、行方不明となりました。高校中退後、偵察局に
入り、父のレオンと再会、自ら非武装中立地帯の勤務を志望しました。
 しかしアードンのポリータ部隊に狙撃されて、大怪我をしてしまい、最終的に偵察局を
除隊させらました。その後は父とともに母親の捜索を第一の行動指針として過ごしてます。
またアードンの不正を暴く事にも熱心です。この活躍が公に認められれば、偵察局の復局も
認められるとノビィは信じてます。
 姓が父と違うのは母の姓を高校から使っているためです。彼の星では姓名順です。

反重力型球形ロボット「オハ」 全重量40kg (容量60L)179000Cr(帝国標準設計割引80%適用)

燃料10.0L 活動時間=7.0日 TL=15 推力=100kg 1.4G 1490km/h
12/27(メッシュ) 超軽量腕(引込式)*2 スポットライト 2Dビデオレコーダー
動力インターフェース プログラムインターフェース 通信機(遠距離)*1
基本センサーパック 味覚センサー 音声合成装置 オートピストル(引込式)
筋力5敏捷力F知力8教育度3

(オートピストル−1(m=2))(感情表現(m=2))(反重力機器−1(m=2))(偽造−1(m=1))
 宇宙航行で思わず寂しくなった時に、遊び相手となる球型のロボットで、リング
スタンダートプロダクツ社製にしては、事務や医務といった実用面重視の設計から
外れた、遊び心たっぷりのデザイン設計です。(機動戦士ガンダムの「ハロ」に外見
は似てます)
 くりくりっとした目がチャームポイントでロボットに慣れない低TL惑星でも人気者に
なれます。(電源を切っている時は閉じています。)プログラムインターフェース付で
他のソフトに入れ替えることが可能です。軽量化を図るため、必須ソフト以外は
すべて直列CPU(省スペース化も図っている)にソフトがインストールされている
ので、行動も早いのが特徴です。
 持ち主のレオンは他に「生存−1(m=1)」×
2「車輪型輸送機器−1(m=2)」
「医学−1(m=4)」「スチュワード−1(m=2)」「ライフル銃手−1(m=2)」
「演技−1(m=3)」「職工−1(m=1)」のソフトを所持しています。これを時と場合に
よってしょっちゅう差し替えています。兵器操作技能は基本的にはオートピストル
ですが、超軽量腕を用いて、他の銃器戦闘にも応用ができます。
 レオン自身は演技と感情表現をセットで使うのが好きですが、アードン潜入で
オートピストルに切り替えてます。アードン潜入時に困ったのが、オハの持ち込み
でした。レオンは「巨大クマぬいぐるみの頭」として、持ち込みに成功してます。
 また感情表現のアンインストールをレオンはいやがります。オハの感情は
デリケートなCPUを使用しているため、感情の再生ができないと主張してます。
(実際はそんなことありませんし、レオン自身も理解してます。とはいえオハに
対する愛情故です。)

 m=数字 はCPU内にインストールできるメモリ相対量です。オハはm=7が
最大メモリ相対量です。

また燃料電池で動きますが、水素燃料のスペースを一部酸素に置きかえると
宇宙空間でも移動が可能となります。そのときは10時間ほどしか持ちません。
レフリー注釈…クラシックトラベラーの「ロボットマニュアル」で当時設計したものをメガトラベラー用に
標準価格を値下げして、さらに容量をオリジナル設定にしました。容積50Lと80Lの間を私が勝手に
作ったものです。

 グレータースラムにレオン親子が潜伏しているという情報を得ます。潜伏先の安宿に入ると、そこにいるのは海軍関係者です。PCを追いかけてきたのです。 ここでは治安レベルもあってないのと同じです。PCのもてる武器で戦闘して下さい。海軍はテックレベルを無視した兵器で悪びれもせず逮捕しにかかります。案外帝国人にとって、安全なのはアードンの治安が行き届いている事に気がつくでしょう。
 PCはもとの市街地に戻ります。レオン親子もそういう判断で、市街地に戻ったのです。

 アンチESP

 ゾダーン人も帝国人も他の異星人達も訪れることが多い首都では建物を超能力シールド化しているバーもあります。その一つ「ポッポ」は帝国人や超能力で管理されることを嫌う労働者階級のゾダーン人が訪れるところです。PCがここに入ると、一見無愛想に見えるが、話かけると 饒舌なレフリー、ザーバン・ドルバがいます。レフリーは言います。「アードン内に自生している植物の中にこれを服用するとテレパスや心理攻撃を無効にし、さらにそういった攻撃をかけてきた人間を無力化する効用を持つ成分が含まれているらしい」と。
 当然ゾダーン連盟側にとっては脅威です。その植物の生息地を突き止め、焼き払う行動にでるでしょう。レフリーは「よそものがそんな場所わかりっこない。俺はこれでこの辺境戦争も生き残るつもりだ」と自慢してます。しかし本当のところ、彼もその植物の生息地を知りません。
 当然PCはその植物の生えているところを尋ねるでしょうが、寒いところだとしかドルバは言いません。PCがレオンのいる場所などを尋ねると、「よくこの店に来ているよ」と返事されます。
 しばらくPCはここにいる気分になるでしょう。

 潜伏偵察局員との遭遇
 何日かバー「ポッポ」に通っているPCはドルバから逆に声をかけられます。「よくきたあんた達」別の個室に案内されます。「あんた達指名手配らしいな」ドルバはドスの効いた声で尋ねます。 「この店では迷惑をかけないなら、黙っておいてやろう」とPCに脅迫してきます。相当の金額をたかる気です。彼は別にどこの勢力の影響下にあるわけではないのですが、アンチESP成分の話をしずき、後悔したドルバはPC達を別の動機で脅しておいて、アンチESP成分の情報を忘れさせようとしてます。もうひとつの理由はPCから脅迫した「資金」で、彼自身がこの植物を探しに行くつもりです。
 PCともめている最中にレオン親子が店に入ってきます。騒がしいので、彼らがやってきて、PCが助けを求めるとレオン親子は迷わずPCを助けにかかります。レオン親子もドルバにはいっぱい食わされているのですが、情報量の多い店だからこそ、利用していたのです。 「そろそろヤキがまわったな、おっさん」と息子のノビィが麻酔ガスをドルバの方向に投げつけ、全員で逃亡します。

 逃亡地はアードン市街地です。偵察局出身のPCにとっては元上司のレオンですが、憔悴してます。かつての溌剌さはありません。理由を聞くと、「別れた嫁の居場所がわからない。しかしアードンの神様『ラッシャ』と嫁の旧姓で息子の姓である『ライシャ』の語呂が似ているので、ここに来てしまった」とつぶやきます。偵察局出身のPCにとっては、前の嫁さんの話題は耳にタコが出きるほど聞かされている話題ですが、ASJCの情報を忘れていないPCはレオン親子がASJCの情報も入手しているということに気がつくでしょう。これからか本題でASJCの話題をふってください。
 「なんだ君達もASJCなのか。俺もその組織に入っているよ」とレオンは笑います。PC達がどの勢力下なのかを警戒していたのです。ファーストコンタクトにホダがPC達をレオンのところに送ったのですが、どうやら既にレオンはASJC委員の一人になっているようです。PCが海軍のところに打ち合わせしている時に、他のASJCが本部に警戒信号を発信しました。そこで現地ASJC委員は先にレオン親子と接触、既に本格的な協力体制を確立していたのです。
 レオンがPCに告げる任務は「アードンの他の植民地行きの宇宙船に乗って、要人の私生活をチェックしろ」というものです。偽造ID(ASJCが作ってくれたものに対し、海軍といざこざを起こしていれば、このIDも使えません。別の偽造カードを作る必要があります。当然帝国IDの偽造は困難なので、アードン人IDです。)アードン「小帝国」で要人の輸送は帝国やゾダーンの恒星間宇宙船です。やはり贅沢な旅をするにはアードン製の恒星間宇宙船では困難なのです。よって要人達はPC達も乗りなれている宇宙船を利用しているわけであり、PC達が雇用船客として雇われるチャンスは多々あります。アードン国籍IDですが、親が元から恒星間旅行をしてまして・・・と話をつなげれば、身元がバレる危険性もありません。
 当然レオン親子もその任務につきたいのですが、偵察局員の情報はASJCとしても本部にとっておきたいところです。宇宙生活になれているPCに少しばかり危険な任務について欲しいというのが、本音です。
 しかしホダやピエトがPCが死んでもかまわないと思っているわけではありません。ただASJC内のアードン人が宇宙の雇用船客になるには、資格がないと思ってます。(パイロット)(エンジニアリング)(スチュワード)(銃器戦闘)(砲術)(反重力機器)などの技能をもつキャラクターには雇用船客の需要があります。
 レオンは偽造IDの作成も手伝ってくれます。ロボットのオハもせっせと偽造カードを作っているはずです。隠れ家で一緒に彼らとしばらく住むことになるでしょう。そのときに彼と息子、そして行方不明の嫁の話がでるでしょう。行方不明の嫁の情報は後日掲載します。出て行く前にアードンに戻ってくる時にASJCの小艇がヤジフマに迎えに来る暗号コードを教えてもらえます。レオンとノビィはPCとは宇宙港まで同行はしません。しかし不安なPCが交渉すれば、宇宙港までは同行します。レオンを宇宙港まで同行させるには

並、社交、教育度 瞬時です。
 最初の反応で9+であれば、このチェックなしで彼らはPCを見送ります。またレオンは帝国海軍特別情報局員が表向きLSP社員として潜入し、LSP社員の肩書きでこういった行為をしている情報を得てますが、裏付けがとれてません。PC達にはこういう人物の特定にも当たって欲しいと依頼してきます。当然レオン自身、むしろ息子のノビィがこの活動に熱心です。

息苦しい世界からの脱出

 雇用船客になる資格のあるPCは宇宙港に向かうべきでしょう。資格がないキャラクターは残念ながらアードンにいるしかありませんが、別行動はレフリーの負担となるため、何かしら(護衛役ぐらい)の役職は得られるかもしれないということで、宇宙港に向かわせるべきです。アードンには軌道港と地上港がありますが、PC達は地上港からしか出港できません。軌道港は軍港です。また北方にある地上港も軍港です。バクシーターメッセンジャー直轄の港となってます。

 宇宙港に行くには電車が早いでしょう、夜行列車で1日です。普通電車はアードン人からの蔑視のまなざし(宗教服を着ていれば大丈夫ですが、説教する時間が増えます)ですので、めだたない個室の一等列車にすべきです。飛行機でもかまいません。しかし偽造IDのチェックが浅いのは列車です。ここで一人の科学者と出会います。ロボット工学と宇宙船設計の専門家モトロフ博士です。彼はLSPの契約社員です。仮にレオンがPCと同行しているのであれば、横のハロに目がつくでしょう。
 「わが製品を使ってもらって、光栄です」反応はDM+2で、行ってください。彼は後になって重要な役割を果たします。モトロフのキャラクターデータはレフリーで色々作ってみてください。

 モトロフの反応 
5− 「取り込み中なんだ申し訳ない」とコンパートメント(アードンの列車はヨーロッパ風です)の座席を変更されます。
6−8「非武装中立地帯も世知辛いもんだ。LSPといった一流企業でさえも、差別されるんだ。アードン人は一体誰を尊敬しているのかね。彼らが独自で作ったものと言い張っているものも我々の技術と資本の援助があってのことなんだ」
9+ モトロフはPCのことを後まで覚えてます。但しPCが帝国人である事を知ったときだけです。「アードンの排斥主義と覇権主義は絶対に帝国にとってプラスとならない。LSPもとんでもないところに商売っ気をだしたものだ。私も本当はこの仕事をおりたいんだよ。しかし25000トンアステロイド艦の設計者として、最後の竣工まで見ておかなくてはならないんだ。それまでに辺境戦争が始まってなければいいのだが・・・。しかしあの艦船をゾダーンが狙っている噂もあるし、さらにうちの会社の上司達の様子がおかしいのだ。誰かに操られているかのような態度を見せているんだよ」

11+ 9+の反応に加えて、「あんた達も用心しろよ」と超能力シールドを1つ、PCに売って来ます。定価の8割です。売る理由を尋ねると「最近私の友人がアンチ超能力の効用がある薬をくれたから」という。薬はニセものですが、モトロフはその事を知りません。

武装中立地帯Vol.4
Written by HATONO Kotaro
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