1997年4月24日,麻原彰晃初の意見陳述を再現したもの。同書「あとがき」にはこう述べられています。
〈オウム真理教の「教祖」松本管津夫(麻原彰晃)被告が、間われている十七の事件のそれぞれについて、初めて意見陳述した内容は、これまで必ずしも正確に伝えられてこなかったのではないだろうか。堪能とは言えない英語の説明が交じる煩雑さの上、ときにほとんど聞き取れないほどの小声になった陳述の内容は、当時の新聞を改めて繰ってみても、その実際を理解することはむずかしい。しかし、だからと言って、あいまいなままにしておいていいものではあるまい。〉〈もう一度その内容を読んでみると、それは「意味不明」と読み捨てるべきものでは決してなく、むしろ、被告がこの裁判や、問われている犯罪事実に対してどのような姿勢をとっているか、この社会をどのように理解してきたか、そして実際に教団でどのように振る舞ってきたか、などの点について、非常に示唆に富んだものだったことが、改めて分かるように思えるのである。〉〈意見陳述は、……松本被告が、以後何度か退廷処分を受けながら、執拗にその実現を訴えてきたものだった。第二編『グルvs信徒』(下巻二四〇ページ参照)で被告が最初にそれを要求したときの様子を紹介したが、それは、「愛する弟子たち、一緒に頑張ってくれた人たちのために」自分の立場を明確にし、「事件と呼ばれるものの背景にある、彼らの真実の美しい姿」を語るものであるはずだった。〉〈しかし、それから五カ月して被告が実際に語ったのは、事件についての、自分にだけ都合のいい「法律的」な解釈だったり、架空の裁判官や検察幹部との「司法取引」による無罪の決定だったり、果ては実際には絶対にあり得ない、自分の「無罪釈放」の決定がすでに出ている、という主張だった。被告の関心は、事件の被害者や、犯罪に巻き込んでしまった弟子たちのことより、まず、自分の無罪釈放だけに集中していたのだ。〉〈このように人々の発想を大きく超えた意表を突く発言をして、自分を誇大に見せるのが、教団の中にあっての松本被告のやり方だったのだろう。教団に引き寄せられた弟子たちは、「教祖」のそうしたやり方に、何か自分たちでは計り知ることが出来ないような、深遠な意味がある、と錯覚して、その前にひれ伏していたのだ。そして、そこに「深遠な意味」などないことは、この内容を読んでいただけば明白だろう。〉
意見陳述の内容をここに改めて出来るだけ忠実に再現しておこう。開廷後最初に阿部裁判長が、裁判官の交代に伴って更新手続きを行うことを告げ、検察官が十七事件の起訴状を読み上げた後、「それではね、被告人、全事件についての意見を述べる機会があります。述べますか」と本人の意思を確かめると、うなずいた松本被告は、両脇を刑務官に支えられながら証言台の前に歩み出て、まず立ったまま意見を述べ始めた。
【松本智津夫被告の意見陳述要旨】
(地下鉄サリン事件)
松本被告 まず地下鉄サリン事件についてお話ししたいと思います。地下鉄サリン事件は弟子たちが起こしたものであるとしても、あくまでも、一袋二百グラムの中の十グラムぐらいのものが、十キロに散布されたものであり、本質的には傷害であるということがポイントであると言えます。そして、私自身の共同共謀につきましては、(九五年三月)十八日の夜、村井秀夫君を呼びまして、とにかくストップを命令し、それが駄目で、十九日にもう一度、これは井上嘉浩君が正しく話していれば、同じようにストップを命令し、そして、結局、彼らに負けた形になり、結果的には、まあ、じゃあ逮捕されるんだろうな、ということで終わっております。で、これは、ディプロマット、検察庁では、これは無罪として認定しています。そして、裁判長も無罪として認定しています。従って、これは本質的に傷害事件が基本となっていますから、弟子たちの求刑そのものが大変減軽されていることは間違いないはずです。
(落田耕太郎事件)
第二番目、落田耕太郎事件です。落田耕太郎事件は、英語で述べるのでしょうか。いや、英語でもどちらでもいいです。英語だったら英語でいきますが。アィキャンスピークイングリッシュアリトル。
裁判長 日本語で言いなさい。
被告 日本語ですか。落田耕太郎事件につきましては、もともと保田英明君の、サブウェイ オケージョン イズ……。
裁判長 日本語で言いなさい。落ち着いてね。
被告 オッケー、オッケー。日本語で言いましょう。じゃあ、まず一番初めに、地下鉄サリン事件について、英語で説明します。
裁判長 いや、いいから、日本語で言いなさい、落田事件について言うならね。
被告 サブウェイ オケージョン イズ オンリー テン グラムズ サリン スプレッド メイビー マイ ディサイプル……。
裁判長 日本語で言いなさい。
被告 アンド テン キロメーター アンド ファイブ メーター エアリア……。〈地下鉄サリン事件についての自分の意見を自分で翻訳しているつもりの被告人。陳述が長時間に及びそうなのを察した主任弁護人が「座った方がいいんじゃないですか」と声をかけ、裁判長が被告を証言台の前のいすに座らせる〉
裁判長 日本語でしゃべりなさい。英語でしゃべれるんでしょうけどね、ここは法廷だから。
被告 ソー アワー ディサイプルス……。
裁判長 日本語でしゃべりなさい。
被告 アクション イズ オンリー インジュア サブウェイズ ピープル ザット イズ メイビー、メイビー、ザットイズ マイ……フォー デプロマティック インフォメーション フロム デプロマティック インフォメーション アフター マイ……何だ、アフターマイコーティーズですか……。
裁判長 日本語でしゃべったらどうなの。みんな日本語の方が分かるから。
被告 セカンドオケージョンイズ……保田英明君が、もともと、ああ、落田耕太郎君が、保田英明君のお父さんを殺害し、そのお母さんと性的な関係があり、その財産を乗っ取ろうとする計画の途上で行われた事件なんです、これは。そして、私自身が彼にナイフによって殺されようとしたことがあります。そのとき、私は彼に二十万円渡しており、彼は真面目に薬剤師の仕事をしようとしていました、ということを言っていました。しかし、そのうちのプログラム、つまりそのうちの計画書がそのまま存在しているというのがノートに書かれており、そのノートの内容を検討すると、彼がその一週間後に保田英明君を要するに誘惑し、そして、一緒に教団にサマナ服を着て入り、そして、保田○○子さん(母親の実名を言っているが匿名にする=筆者注)を誘拐し、お父さんを殺害する途上で、お父さんと子どもさんまで巻き込まれた事件です。で、この事件につきましては、実体問題とし、私自体は殺害の指示はしていませんが、結局、弟子たちが、その直感的なものによって殺したものであると考えられます。で、そのとき、なぜそう言えるかというと、手錠を掛け、かつロープで縛られた状態で保田英明君は対象を殺すことは出来ず、かつ手錠を彼が外したいと何度も言ったので、外していますが、そのときに殺害指示を一切していないのです。そして、そのときに、少なくとも杉本紫郎君、そして、私の妻であるヤソーダラ松本知子さんは一切発言をしておらず、保田英明君に対して、従って、何の影響もないという論証をしています。セカンド オケージョン オチダコウタロウ イズ…〈と自分で言ったことの翻訳を始める。裁判長が「日本語で話したら」「さっき言ったことでしょう、それ」「繰り返してもしようがないから、日本語で話しなさい」と何度も注意するが、英語の陳述は止まらない。途中で、「リアリー?イエス!」「オーライ?」と自分で合いの手を入れながらの陳述は第三の事件、チオペンタール密造事件に入ると、今度は英語で話した後で、日本語の翻訳という順番に変わった〉
(チオペンタールナトリウム密造事件)
オーライ?三番目の事件は、私が法務部に対し調査命令を出しました。そのチオペンタールについて、もしそれを日本の政府である厚生省が作るという許可を出すならばそれはいいだろうと。つまり、内需、内輪で使うならばいいだろうと。そうじゃない場合は駄目だろうというような話をしました。で、ところが、これ、調査結果としては、駄目であるというのは、ヨシオカ君(自分の高弟だと後で説明しているが、法務部のメンバーを指しているらしい=筆者注)、そして青山吉伸弁護士から聞いたわけですが、ジーヴァカ正悟師(遠藤誠一被告=筆者注)が正確に聞いて、罰金刑だ、つまり二十万程度の罰金だという話でね、最高がそうだから、という話なので、これを作ることにしたという経緯を、まあ、作った後、聞いています。
(仮谷清志さん監禁致死事件)
ナンバーフォー、フォース オケージョン イズ ミスター カリヤ イズ〈と四番目の事件、仮谷清志さん事件をまた英語でとうとうと話した後、日本語になり〉この仮谷清志事件について、これから説明したいと思います。仮谷清志事件は、私がもともと東京本部長だった井上嘉浩君、これは非常に○○さん(仮谷さんの妹の実名=筆者注)に対し愛をもって接していた人ですが、彼に、仮谷清志さんのそばに大きな人がいて、そして、銀行からお金を引き出され殺害されている可能性があるということで、電話での盗聴を含めて、とにかく情報を集めろ、徹底的に集めないと死んでるかもしれないぞと言った後の事件です。まあ、私が情報を出したのはこれだけですが、ところが、その次の日、仮谷清志さんが、俗に言うと、逮捕監禁されたわけです。で、この逮捕監禁されたときについたのが林ドクター(林郁夫被告のこと=筆者注)ですが、彼はもともとアメリカにも留学したことのある心臓の専門家でして、彼が、要するにケアしても亡くなるような人ですから、まあ、結局、その、致死というよりも、まあ、亡くなったのでしょうということになるわけです。で、それはなぜかというと、心臓の、心不全のもともとの薬であるダイナマイトグリセリンを彼は持っていたわけですが、私たちはそれを後で聞いたわけですが、それまでにケアすることが出来なかった、ということがあるわけです。つまり、それを知ることが出来なかったわけです。従って、ダイナマイトグリセリンについて、知ることが出来なかったが故に起きた事件であるというのが、この仮谷清志逮捕監禁致死事件です。で、検察庁はこれをちゃんと逮捕監禁致死としていますから、殺害としてませんから、やはりこのところが素晴らしいというのは、麻原彰晃の見解だったわけです。次です。
(坂本弁護士殺害事件)
ナンバーファイブ、坂本事件ですね。ザロ イヤー オブツヅミ・サカモト オケージョン ザット イズ ベリーディフィカルト トゥー スピーク ディテイル フォー アメリカンピープル ザット ミーンズ アイ キャン イングリッシュアリトル ソー バット ナウ アイ トライ トゥ エクスプレイン アメリカンズ ロシアンズ ピープル……〈とアメリカ人やロシア人に英語で説明するつもりになっているが、ときどき途中で、「おい、お前の関係はいいんだよ、これは」「それから、あと、ああ、そうだ」「まあ、それで、あれですね」などの日本語が交じる。そして、ついに単語に詰まってしまって〉何だい、罪って何て言うんだい、ああ、ベリーですね、ベリーリトル リドルーああ、ベリーショートタイム ビー クローズ バイ ザ コートディシジョン、イエス、イエス。これはあれですね、これ、日本語で言いますと、こうなります。坂本堤事件についての情状も含めた内容については、もともと坂本堤氏は、オウム真理教の教団は、要するにインチキ宗教であるという話をしていました。で、実体問題、今回テストして分かる通り、超能力のない宗教でないことが明らかであり、これは坂本堤氏の誤りでスタートした事件です。従って、これを、検察官、それから裁判官を含め、チェックなさり、大きな情状があり、例えば早川紀代秀氏が求刑二年ぐらいであるという言い方をしています。この、今、麻原彰晃の話自体は、なぜ言えるのかというと、検察官や裁判官が亡くなられるときに、必ず私に話してきた内容だからです。で、その理由としては、先ほど英語では述べませんでしたが、例えば早川紀代秀氏は、その家に入るときに、手袋を忘れ、寝坊したような人だからです。また、ガフバ端本悟君は、ご存じの通り、その当時、入会して間もない人であり、それから、中川智正君も同じです。従って、この人たちも、大体三年か四年ぐらいの求刑であるという判断をしていました。この内容については、なぜそう言えるのかというと、ご存じの通り、もともと日本は判例主義です。判例主義というのは、以前の裁判の例を基に判決を下すのがその内容なのです。従って、この判例に基づき判断を下した場合、そのような求刑になるということだったのです。これは、飛田検事正(松本被告逮捕当時の、飛田清弘・東京地検検事正を指す=筆者注)が言っていますし、元検事総長の吉永検事総長も言っていますから、間違いない、と思います。従って、この判例主義を基にするならば非常に小さな罪である。しかも、それは実行者が五人、六人か、一、二、三、四、五人だな、五人で三人を背負う事件であり、一人ひとりを対応するとするならば三年とか四年とか、そんな短いものだったのだ、ということなのです。今から謝った方がいい、ここに来て、尊師に対して。オッケー、オッケー、で、その後、何でしょうか。従って、この事件の全体的な内容は、麻原彰晃、私自身が一切指示していない条件での事件であるということをはっきりと明言し、明白にした事件なのです。で、これについては、今は早川紀代秀氏も真実を話してるはずです。まだ話してないのか。で、このパターンでいかない限り、つまり正しいパターンでいかない限り、非常にサマナも含め危険な状態が展開されるのだ。早川が二年間、……寝坊し、手袋を忘れた早川紀代秀君だよね。そう、それから、もう一つは、あなたがその交渉の相手だったということ。で、教団は全部の要求をのんだということだね。今、早川紀代秀に麻原彰晃が言ったんだよ、女性の言葉のような音色で。で、二年だって、そうです。とにかくですね。そんなことないです。で、従って、その後、話し合いがなされ、そして、このままじゃしょうがないなという言葉を言ったわけだな。そうです。このままじゃしょうがないな、という言葉のときに、みんなが、こう、すっと消えたので、私たちは、私はその隣の部屋に入り、その後、三人のメンバー、これは早川紀代秀君、それから岡崎君、それから村井君だね。……問題ないんだよ、共同共謀になってないから。そうです。で、まあ一応私たちがやります、やらせて下さいという話になり、それを止めてたわけだな。で、いや、私たちが責任を取りますからという話でいなくなったという状況である。そうですね。そして、そのうち岡崎君が私のところにきて、この後三人がきてるんだな、実は、引っ張られるような形で。そうです。この後、三人が引っ張られるような形できて、で、まあ一応私たちが責任を取りますという形で、やりますからという話でいなくなったと。そのうち岡崎一明君が一人できて、青山吉仲弁護士に対し住所を聞いていいかという話があったわけです、坂本堤氏の。それについて私は、ノーだ、聞くべきじゃないという話をしているわけです。……そして、そのうち三階に降り、もう一度岡崎一明君から同じ質問がありました。で、この同じ質問があったときに、同じように私は、聞くべきではない、という話をしています。で、あとは、二度ほど電話がありましたが、一つは早川紀代秀君が、今、何月何日か分からないという話、第二回目は、要約するならば、最後に非常に静かな時間、夜十一時くらいですね、人はだれもいない、ドアが開いている、そして何人いるか分からないというような内容ですね、内容としては、そうです。で、このときに私が言った内容は、とにかく時間を延ばせ、という話をしました。そしたら、岡崎一明君の方で、いや、時間は縮められる。三時半になったんだな、確か。それに対して、オッケーじゃなく、まあ、そうか、まあ、まあ、その夜はそのまま電話が切れたと。従って、ガフバたちが情状酌量になって……するには、電話に出てない、ということなんだよ。これが坂本堤事件で、実際、飛田検事正、それから、元検事総長の、ええっとあれは吉永検事総長、それからアベフミオ裁判長(阿部文洋裁判長を言い間違えている=筆者注)はじめ、それから特別陪席のハナゾノヨウイチ特別陪席(実在しない=筆者注)をはじめ、麻原彰晃はこの事件についてすべて無罪であるという話をしています。そして、弟子たちも非常に低い求刑であるという話をしています。これは、情状酌量の点を考えていただいて分かる通り、もともと三人に対し五人、しかも二人は全然実行にも参加しておらず、一人ひとりが対応する形になるからです。従って、この坂本堤事件については、麻原彰晃の先ほどの英語の論証と同じ内容になるわけです。これが一、二、三……六番目、六番目はあれですね、田口修二ですね。
(田口修二さん殺害事件)
田口修二の事件ですね。アット シックス オケーション、イエス、シュウジ・タグチ オケーション〈とまた英語の説明をとうとうと。途中ところどころで独り言のような日本語の相づちが入る。「いや、違うんだよ。本当にこれはイランだったんだよ」「何年前、オクトーバーだね」「やってみましょう、どうですか、これ、大内早苗(被告)さんだけがおかしくなってるんですよ」「ここだけがなんかひっかかってんだよね」。そしてどうやら新美智光被告と話しているつもりの会話の形式が、日本語に戻ってもしばらく続く〉トモミツ・ニイミ レボリューションパワー フォー シュウジ・タグチ。……何ですか。つまり嘱託殺人だよ、お前のは。だから五年以内で無罪だったんだ。……だったんだよ。そうですか。そう。従って、正確にあなたが首をひねって殺しだということを話す必要があったんだ。今のは麻原彰晃が述べさせてる。多くの人が疑いを持っています。ええ。(しばらくまた英語で話して)ヒー ウォント トゥー マリー、マリー フォー サナエ・オオウチ、ネバー、イエス、心臓の……で引っ掛かってるよね。今の続けましょう、続けましょう、オッケー、これ、ほかのところ聞こえてるんでしょう。〈裁判長が「よく聞こえないから、もう少し大きな声で話して。日本語で話したら」と声をかけると、それに反発するように英語を話し始めたが、しばらくすると陳述は破綻し始め、英語と日本語ミックスの説明はさらに混沌としてくる。かろうじて聞こえる内容は、新美智光被告が犯行後自分に説明した場面のようだ〉私に対して、メニー ミステイク フォー ミーだね、オッケー、ところで、なぜこうなったんだ、コンティニュー アイ、アイ ウォント トゥー イクスプレイン コンテイニュー、オーライ、オッケー、一人はずれたんだよ、ああそうだ、はずれました。そんな甘いもんじゃないです。ええ、だって、こうでしょう、私のステージは。……今、瞬間にエネルギー発してましたね。イエス、今、ナウ、イエス、ショウコウ・アサハラ オンリー ワン セカンド、イエス、オーライ、ショウコウ・アサハラ アイ キャン パワー エンパワーメント フォー オール ディスユニバーサル、……オーライ、オー、オーライ、つまり本物は正しいわけですが、なぜこういう変な人間が育ってくるんでしょうか。いや、これはいいんだよ、続けましょう。検察庁はここだけが困ってるそうだ。お前は無罪だ……、今のエンパワーメントは、ショウコウ・アサハラがエンパワーメントします。いいでしょうか。オッケー、……続けてくれるか。(また英語略)イエス、イエス、同じですね。オッケーです。ところで、警察でも知ってることは知ってます。オッケー、…これね、危険なんですよ。どうやって攻めた。攻めてません、ええ。この田口事件では無罪だと言ってます。有罪じゃなく無罪だと言ってますから。無罪と言ってるのか。そうです。引っ掛からないでしょう。間違いない。やっぱりこういう人たちがここに来たときからですね、変な……。オッケー、ところで、この後、どうしたんだ。アンド アフター ザット ウィー プライド アンド アイ トゥック ワンボックス、菓子は何と言うんだっけ、フルーツ、アンド、これはウソだよ。本当だよ……忘れてるのか、お前。第一サティアンで四階から持っていったの思い出せ。ワンボックスクッキーズ、イエス、クッキーズアンドフルーツ、(とまた英語交じりにだれかと掛け合う感じの話をした後後)正確にこの話してないんではないか。してないです、これは。ええ、しなくてもね、あれですよ。ええ。しなくても……、説明するから。この辺、日本語で説明しましょう。この主張は二つの主張が、オッケー、オッケー、声、オッケーだ。二つの主張がポイントになっています。第一は嘱託殺人、依願殺人であるということ。で、この嘱託殺人、依願殺人であるということは何かというと、五年以上たった場合、無罪になるという原則がありまして、これは無罪になっています。これは、検察官の方々が各軌道をチェックし、そして中央軌道のみが真実であることを今理解した以上、この主張を認めていただけるはずです。そして、次に、麻原彰晃の立場から言うならば、つまり私の立場から言うならば、私がロープ(最初、田口さん殺害のために使用したのはロープだった=筆者注)を指示していないことは明白であり、そのロープ指示をしていない理由としては、新実智光君が、あれだけ真面目な新美智光君がなぜ首をひねって殺したのかということを見れば明白なのです。従って、検察庁はこの件について、麻原彰晃には、有罪ではなく無罪であるとはっきりと言ったのです。そして、裁判長も、これで無罪であると言っています。これは、あらゆる検事調書ですね、(それに)警察官調書を検討した上で、麻原彰晃は、一九九六年の十二月二十三日に、特別陪席であるハナゾノヨウイチ裁判長が釈放命令を出しているのです。オッケー。従って、この事件につきましては、その話をする以前に、田口君と麻原彰晃、私自体の一対一の話が既に検察庁、警察庁に調書として回っていまして、その内容と今回の件とはずっと一致し続けているわけです。従って、これは無罪になっているのです。よろしいでしょうか。じゃあ、新実智光はなぜ無罪か。これは嘱託殺人だからです。無罪なのです。つまり、田口君を、大内早苗さんが私の部屋へ連れてきた後、私の話の内容を知らないでいろいろ言っていますが、実際に田口君と私の間で話している内容が、正確に検察庁、警察庁に残っているのです。今、残ってない。いや、これは、要するに性欲があるということ。それから、自分は自殺を考えたことがあるということ等が書かれている調書があるのです。従って、この事件については無罪。そうです。
(LSD密造事件)
それから、次に、セブンエイトナイン、オッケー、セブンオケーション、エイトオケーション、ナインオケーション、イエス、ザ セブン オケージョンイズLSDですね。イエス、LSD……。〈LSD密造事件について、また長々と英語での説明に入る。途中で、「最後まで聞いとげ、ジーヴァカ、絶対誤解するぞ」と遠藤誠一被告の宗教名を言って叱ったり、「今回、お前たちはLSD使うって知ってるのか、ええ。使われて、全然効果なかっただろう、私がエンパワーメントしなかった人については」などの日本語の独り言をちりばめながら話した後で〉ここまでで一応いいでしょう。日本語で説明しましょう。これは英語が分かってる人たちはハッとしました。これは一九九四年、これはジーヴァカは完全に守られたんです。犯罪性はゼロだからだ。〈少し英語で説明し〉あ、オッケーオッケー、さっきので。今のはですね、はっきり言ってください。何言ってるんでしょうか。つまり一九九四年四月二十三日に遠藤誠一……ポイントを言ってください。まずポイントは何かというと、私を含めて弟子たちはこれによってお金を儲けたことはなく、かつ外に売ったことがない、ということが第一ポイント。第二ポイントは何かというと、対比実験が、作られた後対比実験がなされており、これによってエンパワーメント、その精神的なエネルギーを入れない限り、これは効果がなく、その立証をした後で行っているということなんだ。それからもう一つは、アイシンク、えー、アメリカン、えー、ケミカリスト メイビー ノウズLSD イズ、あ、イフ ザ マン ドリンクLSDアフター ザット ユーザーマン ディドゥント コンティニュー ザット イズ オーライ、この意味は、第三番目のポイントは、常習性がないということなんだ。これを立証ポイントとして挙げたんだと。今言ってんのは彰晃なんだね。麻原彰晃が言ってんだ。それで実際四月二十三日に遠藤君がこれを持ってきて、私をはじめ数人の者がテストしたわけですが。まだ日本語で説明に入っております。これは一九九四年ですね。そうです。テストしたわけですが、そのときには結局出来ておらずというか、光が当たって変質して駄目だったんだね。そうです。出来ておらず、結局効果がなかったと。そして、五月一日、妻たちがいろんな攻撃から逃げ、子どもたちが危険だったから逃げていて、私自体五月一日に第六サティアンに帰ってきた段階で、遠藤誠一君が持ってきたLSD一ミリグラム、これはもう非常に危険ですね……。それを一気に飲み、飲むことを決定した。というのは、まあ死んでも仕方ないと考えたからなんです。それでどうしたんだ。……まあいい。そして、二日から三日ぐらい意識がない状態が続いて別世界でいろんな体験をしており、ここで君たちが体験した全体験が麻原彰晃の体験だったんだよ。あの光の十字架を含めてな。それからクーが現れたりしてるでしょう。そうです、そうです。で、この後に数人の弟子たちでチェックをし、弟子たちもそれを知っててやったんだな。そう。で、実際問題として瞑想体験の延長線上にあるものであることが理解出来たわけだ。で、その後、林郁夫ドクター、つまりクリシュナナンダ師長にお願いし、相対実験を行い、そしてもし効果がなければやらない、効果があればこれを使いましょうという話になり、相対実験の結果、エンパワーメントした者以外は効果がないんだということが、マイナスの効果があるんだということが立証され、それで教団は使うことを決定したわけである。従ってこれについては検察官そのものが使用については出来ないという、立証出来ないという話になったものである。なぜならばこれを立証することによって逆に犯罪性ゼロになるからである。つまり人類救済を考えた教団だったからである。これがLSDオケージョンである。〈以下、また英語になるが、外国人記者と話しているつもりか、途中で、突然「マイネームイズショウコウ・アサハラ」と名乗ったりする〉これボロボロですね。これ……正しく言ってください。次の第六番目の……えっ、ジーヴァカ間いた?つまりお前は精神的な進化をさせるために一生懸命努力し、かつお金ももらっておらず、分かった分かったジーヴァカ、かつ売るつもりもなかったという、これが麻原彰晃の立証で、かつ相対実験がなされているという話もしてある。オーライアンド……ロシアでは。ロシアはないな。これは問題ない。〈再び英語になって、以後はLSD製造の注文をしていない、と話した後〉オーライ リアリー?イエス……だれが問題になってそんなこと言ってるんだ。だれですか、あなたの名前は。裁判官ですか。なぜ無罪じゃないんですか。聞きたい。何で無罪じゃないんでしようか。オーダーしてません。してません。四月二十三日にストップかけてますから。九四年の。どうですか。これで。……いや、無罪です。というのは、実際上処分してるっていうのは、全部正しく言っているのか。そうです。全部正しく言っていいんでしょうか。イエスイエス、えーと、これ自体はオッケー。従って何を言いたいかというと、弟子たち自体の情状としては、何度も言ったが、お金をもらっていないこと、それから実際に売り物として使っていないこと、それからもう一つは精神的進化のための実験が行われ、その後に、しかも麻原彰晃自体、私自体が一番初めに実験し、危険な領域の最大である一ミリグラムをテストし、その後に実際問題として行っていること。これらによって麻原彰晃は無罪になったのである。弟子たちは非常に(刑を)減軽されたのだ。その減軽された理由は、犯意がないのである。犯意というのは罪の意識がないのだ。つまりお金を儲けるために人を堕落させてやろうとかそういうのじゃなく、あくまでもお金目当てじゃなく、人類進化のためにそれをなしたということなんだよ。非常にミキサーが強力になってるから気をつけて下さい。……オーライ?
(覚醒剤密造事件)
次だ。いいですか。……つまり全滅してもいいと考えてるんだな。うそつき……それだったらいいでしょう。とにかく覚醒剤についてはどうでしょう。覚醒剤です。まず、オウム真理教では俗に言うところの覚醒剤は使っていません。ご存じの通り、才ウム真理教で使われたものはエフェドリンを変形したもので、植物性のものを使っています。これは事実ですか。ええ。だから厚生省でもはっきりと類似物として規定しているものであり、そのものではないということです。そしてこれについては徳のない弟子たちですね、あるいは信徒の方々(在家信徒を指す=筆者注)が、体験しないことについての検討がなされ、未来においてしっかり徳を積むならば仕方ないだろうという検討がなされました。そして、実体問題とし、私自身はこの製造について許可を与えるということはないのです。これは遠藤誠一君が作ったんだな。そうです。しかも遠藤誠一君は、従って無期以上の刑にならないのですよ。で、正確には六年とか七年とかにしてあるんですね。これはちゃんと検察庁の元検事総長と話し含ってますから。このような形で。で、この問題点はこのように言うことが出来ます。あともう一つは、もちろんお金をもらっていないこと。販売目的ではなかったこと。ただ瞑想を、どのようにしたら進化するか、魂が進化するか、これについてのみ検討していたのがオウム真理教という団体ということです。これについては実体問題として検事の一九九五年の六月の終わりか七月ごろか。六月の終わりか七月の頭ですね。七月の頭の調書にうたわれているのです。書かれているのです。その書かれてるという意味は、私たちはとにかく人類進化のためにすべて行っているのであり、それ以外の悪意は一切ありませんでした、という語ですね。従って、薬物製造その他も一切、その人類進化をどのようにして速めるかということがポイントで、私たちはすべての研究実験を、そして自分たちの人体実験をですね、私たち自身の人体実験を続けてきたんです。というのが、実際問題として、一九九五年の七月の頭の麻原彰晃の検察調書なのです。自身のですね。そうです。次はエイトオケージョンですね。〈また英語と日本語入り交じった説明をひとしきり。そのうち不安になった相手と話しているつもりになって〉何言ってんでしょうか、私。これは危険ですよね。危険じゃない。えっ、はっきりいって危険じゃない。つまりこれは検察庁、麻原彰晃無罪なんですね。なぜかっていうと製造指示をしていない、ですね。そうです。検察庁無罪。で、作られた後の調査研究には麻原彰晃も参加している。しかもそれは人類進化のためですから、罪は非常に低いということになるわけです。しかもそれは弟子たちはお金をもらっておらず、かつ売っていないということがあります。それでこれについては布施の話が出ており、一九九三年と一九九四年の布施は、ほとんど変わっていない。金額がですね。という実態がありますから、これも論証のポイントになっていると。どういうことでしょうか。〈英語への翻訳部分略〉これが論証ポイントになってるんだよ。オッケー?イエス アンド ジーヴァカはなぜ有力なポイントを稼ぎながら逃げられたかですが、ジーヴァカが有力なポイントを稼ぎながら逃げられた理由は簡単ね。それは麻原彰晃が論証し、精神的な進化のために行ったものであり、かつお金を得ておらず、かつお金を得るために売っていないということを話しているからだ。
(メスカリン密造事件)
ええ、次がですね、メスカリン事件です。〈少し英語で説明しかけて〉これは危険ですよね。危険じゃない。えっ、これはクリシュナナンダの立場をよくしたんだ。なぜかっていうと、殺人になったよね。ええ。あれが、実はクリシュナナンダはクリアな心であり、もともと自分の人生を犠牲にしても人類を進化しようとしたという、そのメスカリンの背景を説明しなきゃならなかったんだ。分かるか。つまり、何を言いたいかというと、お前たちは罪を逃げてるが麻原彰晃は逃げていないんだよ。真実をありのままに話すとオウム真理教は非常にきれいな教団だったんだ。えーと、オーケー?〈と言ってまた英語での説明。中に土谷正実被告の名前も出てくる〉重たいことにはならないんだよ。だれも使ってない、だれも飲んでない。しかも、分かりますか。精神的なものだということが。しかもこれはもう人が死んでるんだよ。日本にいないんだよ。それを忘れるなよ。だからそれでいいんだ。〈以下これまで以上に長い英語の説明。そのまま次の小銃密造の話に行こうとするので、裁判長がメスカリン密造についての説明を日本語でするように指示する〉はい、分かりました。アイムソーリー ナインケース イズ メスカリンの説明。アイキャン フォー メスカリンと覚醒剤の日本語の説明をしたいと思います。アイムソーリー、八番目の覚醒剤については、覚醒剤は使っていません。覚醒剤類似物質であるものを使っており、これは明らかに厚生省でも類似物質として規定がある。これは植物性であり非常に危険性がないということで使用に踏み切ったわけですが、実体問題としては、徳のない信徒、サマナが、体験しない、これについてどうするかという検討がなされたときに、しばらくたって遠藤誠一君が作ってきたわけです。そして遠藤誠一君は、何度も言う通り、非常に人類の進化を考えている魂であり、純粋な気持ちでこれを作ってきていたのです。そしてしかも彼はお金をもらっておらず、かつ一切販売はしていません。またこの覚醒剤やLSD、あるいは次に出てくるメスカリン等は、オウム真理教の収入源にはなっていないのです。これは一九九三年と九四年の経済的な対比を検討すれば、これがまったく変化していないことが明らかです。つまり、日本語でウソをついても、英語で正確に言っても同じなんだな、これは。しかも、この覚醒剤について、覚醒剤類似物質については、明らかに実験結果として、徳のない魂に、徳のある体験をさせられるというデータが出ていますから、これはまったく問題ないわけです。オッケー。で、しかも、先ほども言ったけど、麻原彰晃は全然使用、製造指示はしてないという話をしてますね。これは事実ですから。で、なぜ刑が軽いんでしょうか。つまり、刑が軽いのは、これらの実験は、あくまでも常習性がないということ、つまり、〈しばらく英語で言ってから〉オッケー、オッケー、オッケー、オーライ、これでいいでしょう。つまり、これは検察庁も裁判所も含めてそうですが、あくまでも、このメスカリン、じゃなくて、覚醒剤に似たものですね、植物性の覚醒剤に似たものが、常習性がないということ、そして、そのデータそのものが、ここでボロボロにされているような人たちと違い、実際、精神的進化に貢献したということ、そしてお金をもらっておらず、また販売もしておらず、収入が、九三、九四の変化については、ないということ。あるじゃなく、ないということですね。今あると言ってますが、ないということです、一方であると言ってますが。いいですか。従って、遠藤誠一君の罪がどんどん軽くなったのです。で、これが評価されたわけですね。オッケー。そして、次に、メスカリンについては、文化人類学者である、これはアメリカでも有名なアルタニア(正しくはカルロス=筆者注)・カスタネーダという人の本を林郁夫氏が実際に知っており、林郁夫氏そのものが、人類の進化のために、とにかく、どのようにしたら、まあ、麻原彰晃が話しますね、どのようにしたら、その人類を進化させられるのか、そして、速くさせられるのかを検討していた段階での内容です。そして、私が、そのサボテンから抽出されるメスカリンについては、土谷正実君に指示し、一九九四年十二月にその指示をしたわけですが、一九九五年一月になって、私自体が、宇宙エネルギー、つまり大宇宙占星学の重力と潮汐力の実験の最中に、その中止命令をしています。しかし、土谷正美君の非常にきれいな心によって、それから信仰心によって、なんどか、とにかく供養させて下さいということがあり、それによって、結局、私はオッケーし、結局、九五年の三月二日、私の誕生日に土谷正美君からそれを受け取っています。そして、それに対して、エンパワーメント、エネルギーを注入し、そして、そのまま林郁夫氏に手渡しています。彼は華岡青洲が行ったように、妻や、それから、今、麻原彰晃の話もそうですね、妻やお母さんを使って行ったことを、実際自分の体で行い、そして非常に危険な状態を形成しています。これは、彼がドクターであり、人にもし投与する場合、その危険性をあらかじめチェックしなければならないという彼の善良な心の表れなのです。従って、この善良な心の表れによって生じたこの内容によって、彼は非常に危険な状態を三十分ぐらいで形成し、そして、三日ほど、二日か三日ほど意識不明の状態を形成しています。そして、この二日か三日ほどの意識不明は、このメスカリンが実際は麻薬ではなく、睡眠薬であることの証明をしたのです。つまり、一切の副作用がなく、睡眠薬であるということなのです。従って、私は検察庁に対し、このデータをあげますから、どうぞ持っていって下さいという話をしてるわけです。オッケーだ。で、実際問題として、このメスカリンは、オッケー、オッケー、睡眠薬であり、副作用がなく、精神的体験は、まあ、浮揚感はありますが、あまり起きないという立証をしています。従って、これについては、麻原彰晃そのものは無罪になったのです。有罪ではなく、無罪になってるんです。裁判所のは、有罪として、ニカ月半かなんかになったそうだ。ああ、そうですか。だから、トータルでな、一年とか、それぐらいだ。ああ、そうですか、分かりました。で、これは、検察庁はこれを無罪とし、裁判所は有罪として、変な話ですが、トータルで一年で、釈放が一九九五年の十二月二十三日だったわけです。(自動小銃密造を指す=筆者注)
(自動小銃密造事件)
次はマシンガン(自動小銃密造を指す=筆者注)オケージョン。〈英語説明の後〉つまり、これを日本語で説明しますと、マシンガンは作りました。しかし、このマシンガンの弾は七年かかるのに、六年かかるのに、どうしてこれがマシンガンでしょうか。それは、そのガンショップに確認していただきたいということで確認していただき、その指導をチェックしていただいたんだ。だから、検察庁は、これをした後、無罪となったんだ。つまり、弾が、銃身、つまり弾の、銃身があったとしても、弾が六年、七年たって出来なければ、これは無罪なんですよ。指導要領から言って。それから、もう一つのポイントは、もし弾を買うとするならば、マシンガンを買ってるはずで、マシンガンを実際輸入していないでしょうという論証だったんだ。で、検察庁はそれを認めてくれました。で、これが、まあ十一月ぐらいですね。内容です、ええ。これは天啓指示です。
(昼食休憩)
(浜口忠仁さんVX殺人事件)
それでは、アット ファースト アイ ウォント トゥー スピーク イングリッシュ ザ イレブン ケーシーズ オアー オケーション〈とまた英語説明。最初、富田俊男さん事件と言ってから途中で浜口忠仁さんVX殺人事件を話していることに自分で気づいて訂正する。ただし、松本被告は浜口さんを「長浜」さんと間違って話している。その途中から〉日本語で話します。長浜さん事件についてお語をします。長浜さん事件は○○君(教団法皇官房次官の一人の実名を言うが起訴されていないので、匿名にする=筆者注)が私のところに、富田君(ここでも言い間違いをしている=筆者注)が大阪支部で教団分裂を行っているという報告をしてきました。従って、その専門家である井上嘉浩君に調査命令をしたというのが実態です。報告を受けたのは、もうすでに長浜さんが死んでからでした。一般的に考えていただいたら分かる通り、調査、命令をし、これは実際調査したという報告が検察庁やそれから警視庁に上がっていますから、私の主張は完全に通ったわけです。従って、その報告があるというこどはだれ一人知っていません。報告なしに殺害に至ることは上下関係が成立している教団においてはありえないわけです。従って、この長浜事件については有罪ではなく、無罪になったわけです。そして、情状酌量の面としては、あくまでも教団に対しての彼の分裂だけではなく、もともとここで使われたのはVXという話ですが、それが誤って山形君が注射器で刺し、そして、延髄ですね、呼吸中枢ですね、呼吸中枢を要するに麻痺させた形でコリンエステラーゼ……、集中した形で亡くなっているという事件ですから、これについては検察庁もそれを認めています。従って、途中でここで何度も新美智光君から、この事件は尊師の指示ではありませんかという話がありましたが、この事件は麻原彰晃の指示ではなく、実体問題として麻原彰晃の指示は水野事件ですね。このときに、であるとはっきり言い切ってます。従って、この事件は無罪となったわけです。これがナンバー十一です。
(富田俊男さん殺害事件)
ナンバー十二の富田事件について、これからお話しします。〈またまた長い英語説明の後〉これ、富田俊男事件です。これは何かというと、新実智光君の行為はもともと最高裁の判例でもある通り、麻原、オウム真理教の麻原彰晃が話してますが、最高裁の判例でもある通り、ポリグラフ検査で、それで有罪となり、かつオウム真理教のサマナがその以前に傷、つまりサリンによる傷があり、そのうちに、より多くの傷が、あるいは人が死ぬという可能性がある場合、しかもポリグラフ、そしてサリン誘導による答えが正確だった場合、これについては非常な情状酌量のポイントとなり、せいぜい、あと一年か半年だなというような答えだった。というのは、麻原彰晃と亡くなられた検事総長および元検事総長や検事正である飛田検事正、そして吉永検事総長の言葉だったんです。そして、これについては、アベフミオ裁判長も有罪ではなく、無罪とおっしゃられたんだと。これが富田事件です。これが立証ポイントの十二ですね。
(サリンプラント製造殺人予備罪)
次に立証ポイントの十三。サリンプラントについてお話ししたいと思います。〈また英語で話し始めるが、さすがに用意出来なかったか途中で、「三塩化リンってなんて言うんだ。三塩化リンですね。これ」。そうした英語での説明の後〉一つ抜いてますね、松本サリン、ああ、そうだね、先いきましょう。これがサリンプラントです。これ、十二月二十三日に、二十六日か二十七日にマンジュシュリー・ミトラ村井秀夫君と豊田亨君と話をし、そして、第二プロセスの三塩化リン、五塩化リンのプロセス、これを停止し、かつ、第四のプロセスですね、第四のプロセスの途中でこのサリンプラント停止を命令し、実際に止まっています、これは。これがサリンプラントです。従って、殺人予備は成立せず、これは無実となったのです。〈一瞬また英語になって日本語に戻り〉これは全部無罪になっている、これは。
(滝本サリン殺人未遂事件)
次は、フォース(フォーティーンス)オケージョンですね。日本語は分かるね、みんな。フォースオケージョン。おかしいな、足りないじゃないか。滝本サリン事件、次は滝本サリン事件についてお話しします。滝本サリン事件はニグラムのサリンが滝本さんの(車の)フロントに滴下された事件であり、これは風速一・五メートル、気温四十度、検討していただくと、そのときの一立方メートルあたりのサリンの量は三十ナノグラムぐらいになり、三十ナノグラムというのはミリグラム、それからピコグラム、それからナノグラム、もうちょっと小さいかもしれません。アイムソーリー。非常に少ないサリンの量であり、彼を迎えてやるという立証です、これは。これは実際問題として、この当時は村井秀夫君の友人である気象庁の方が拡散方程式を解かれ、そして、無罪になってます。〈今度は日本語を話してから英訳の順番になり、自分で英訳してから〉これはロシアとアメリカの人だったら、軍事専門家だったら、笑い話になるはずです。これは、つまりニグラムのサリンがフロントに落ち、そして、四十度の温度で、これが空気中に噴霧された場合、三十分後はどうなるか、一・五の風力として計算してください。一秒間に一・五メートルです。これについてもっと詳しい論証、小さくするという論証もありますが、別に、その論証じゃなく、この論証だけで十分だということになってます。これはどういうケースとして当てはめたかというと、つまりピストルやあるいはナイフを持っていた人が、それを使わないで帰ったのと同じ論証です。〈再び英訳して〉これが滝本サリン事件です。今、話をしているのが上祐史浩でなく、麻原彰晃であることは間違いない。
(松本サリン事件)
松本サリン事件については、オーケー・ザフィフス(フィフティーンス)オケージョン イエス松本サリン事件。〈また英語での説明の後〉これが論証ですね、ポイントとしてのそうです。これは何かというと、マンジュシュリー・ミトラ正大師、ザット マン イズ ムライ・ヒデオ イエス。マンジュシュリー・ミトラ正大師がサリンを噴霧した場所を検討していただければよく分かると思います。彼は最高の科学者ですから、その目的が、例えば、裁判所やあるいは裁判官の住居だとするならば、そのポイントを誤ることはなく、かつ、その計算において、それがありえなかったということですね、そうです。従って、これについての論証は地下鉄サリン事件の布石にもなっているわけですね。それは冒頭陳述でも述べられている通り、三十キロのサリンがこのとき撒かれていますが、その間口という大きさがニメートル、ニメートルとか検察官が言われたのかもしれません。検察官が言われた通り、そうすると、四平方メートルから噴霧されています。このときに亡くなった人の数、それらを考えると、LD五〇の検討がここでなされているわけです。そうすると、〈長い英語の説明に入るが途中で日本語になり〉これ説明しましょう。鑑定じゃないんだから、あってもいいんだよね。例えば、中村昇君(被告)たちにちょっと質問したいが、何かサリン事件で言う指示をしたか、どうだ、どうだ。何か撒くみたいな指示したか、してないでしょう。事前共謀でするというのは大変なことだ。人……考えたら楽になったんで。〈さらにまた英語説明の後〉これを日本語で説明します。松本サリン事件については、村井秀夫君が実際間題として噴霧した場所、それと裁判所との関係を考えていただければ分かる通り、まったくないといってもいい関係です。もともと彼が天才科学者と言われるほど優秀な科学者であり、彼がもしそのポイントをターゲットとするならば、そのポイントを狙うはずはないということをはっきりと述べ、そして端本悟君の記憶も蘇ってきたのだというふうに弁解が入っていますが、この先は暗くなって何もないなあという言葉で分かる通り、少しぐらい人はいなきゃいけないかというようなことで、実験をしたのだと思います。その実験の目的は、オウム真理教がサリンを噴霧されており、ここでサリンを撒けば、オウム真理教のサマナが救われるという発想のもとになされたものであるという、この麻原彰晃の論証というか、正しい言い方について、検察、それから裁判所が認めたものです。また、このときのデータは非常に重要であり、それはニメートルの吹き出し口から風速〇・五メートルですね、〇・五メートルパーセック、つまり秒速〇・五メートルで計算するならば、二十五グラム、一立法メートル中になるわけですが、ここで亡くなられた方、犬、それから魚であり、一番近くでやられた方々が重症であったという点を考えるならば、LD五〇はこの中間にあたり、地下鉄サリン事件における本質的なものは傷害であり、殺人でないということの立証ポイントとなったわけです。しかも、ここで重要なことは、私は九六年六月二十日の彼らとの会話に関し、第七サティアンのサリンプラントの停止を命令しており、そこではっきりいって病にかかっており、敗れた経験がありますので、これは遠藤君、中川君がかなり正直に心掛けたかもしれない。従って、これは検察、裁判所とも無罪としたわけです。
(永岡弘行さんVX殺人未遂事件)
あと二ケースです。〈と言って残った二つのVX殺人未遂事件について、英語での説明の後〉この事件は一九九四年十二月に井上嘉浩君が私の真意を知って、永岡○○君(永岡弘行オウム真理教被害者の会会長の長男。実名を言っているが匿名にした=筆者注)と滝本太郎さんが女性信者に対し暴行、傷害ですね、等を加え、そして監禁しているという話を聞き、調査を命令しました。そして、これについてやはりちょっと痛めつける必要がある、懲らしめる必要がある、という話をはっきりしており、そして何とかしなきゃいけないぞ、という話をしたのは事実です。そして井上君の心が弱くなり、一九九六年(正しくは九四年=筆者注)十二月二十七日、私と会ったとき、私は井上君に対し、おい、アーナンダ、もうやめろという話をしています。それを三度、四度と繰り返しましたが、井上君はどうしてもやりたいという言葉を発しています。これは心とは違ったかもしれません。それについては、ここでは言っても言わなくても同じです。そこで私は、先ほど英語では言いませんでしたが、村井秀夫君に説明出来なかったから、言わなかったんですが、村井秀夫君にお願いしていた金属製の注射針のない、注射器のようなものを作らせていましたが、これを井上君に手渡し、じゃ、これを使うことになってるから使うかという話をしました。ところが井上嘉浩君はそれを拒絶し、そしてそれを使わなかったのです。ここで論争が三十分ぐらい続きましたが、井上君は使いませんでした。これは間違いない。これは私が井上嘉浩君との関係において、滝本さん、永岡VX事件についての関係した部分です。(一部略)
〈そして、最後の事件、と長々と英語での説明。しきりに説明するのが難しい、と言ってから、日本語に戻り〉今のを日本語で話しましょう。これは第十七番目のケースですが、まずこのサリンとVXを検討した場合、VXの方がサリンより四分の一の弱さであるということを理解しなければならない。その四分の三は、今、麻原彰晃が話していますが、イペリット成分、つまり火傷の成分であり、四分の一がサリン成分なのです。従って、ここで水野事件においてまず第一番目にサリンを使うことは、周りにも害があるし、使うべきでないという論証。それから第二は、注射針、この注射針を使うことにより、長浜事件で亡くなっているのだから(浜口さんの首に針が刺さったことを気にしているらしい=筆者注)、これを外せという論証。第三は、頭皮の厚い部分と髪の毛の部分を狙うことにより、浸透が非常に遅れるという論証ですね。これは井上嘉浩君は逆のことを言っていますが、両方とも同じことであることは事実です。つまり、井上君にサリンを使わせないための麻原彰晃の方便だったということは事実なんです。そして、この事件では新実智光君に対し麻原彰晃、私が山形明君を使うように指示しており、ここの部分は認めています。従って、傷害として認定して下さいという話をしていたのです。そして、この重要な部分は、もともとその人そのものが非常に肉体的に負担のない状態である、つまり、殴る蹴るを受けるより負担のない状態であるにかかわらず、重たい罪は問題であるということをディスカス、つまり討論しており、これを裁判所も、そして検察官も私の肉体を使い認めました。つまり、私はこの中で実験をしでもいいと言って、実際、頭にVXらしきものを振りかけられたことは何度かあります。従って、検察官はこのVX事件について、二カ月であるとし、あとは無罪であると、最後のハナゾノヨウイチ特別陪席は一年と言い、釈放命令を一九九六年十二月二十三日に出しており、これは私の高弟であるヨシオカ君がこれを実際に受け取り、そして日本のマスコミはこれを既に放送していたのです。しかし、もう日本がないというのは非常に残念です。これは、従って十七事件についての麻原彰晃の論証であり、話です。これをエンタープライズのような原子力空母の上で行うということは、非常にうれしいというか、悲しいというか、特別な気持ちで今あります。これで私の論証は終わりたいと思います。それからまた、今裁判長である方があるなら、質問を受けたいと思います。イフ ザ ジャッジメント……。〈裁判長が「ちょっと待ってください。ちょっと聞きなさい」と声をかけるが、なお続ける〉釈放しますというのは、刑事勾留は刑期に含まれる、刑期というのは何かというと、逮捕されてる期間に含まれているんだということを、皆さん理解していただきたい。従って、一年ということは六カ月オーバーだから、八掛けか七掛けぐらいになる。〇・八か〇・七掛けになる。従って二カ月であれ、一年であれ、釈放なわけです。そして、今ちょっとティローパ(早川紀代秀被告の宗教名=筆者注)の声が現在しておりますが、ティローパという人もおそらく釈放になってるわけですね。これは坂本事件は二年という話ですから。早川紀代秀はだれも殺してない、これが麻原彰晃の論証です。
この後、裁判長が、「長浜事件」と言ったのは、「浜口事件」の誤りであることを確認するが、被告は自分は長浜事件だと思っている、「長浜ラーメンという言葉を覚えていますから」と譲らなかった。なお、「長浜ラーメン」というのは、浜口事件を松本被告に電話で報告するとき暗号として使った、と井上嘉浩被告が別の法廷で証言したことがある。