*換気制御による適正換気を実現した居住環境の健康・快適化、空調エネルギーの省エネ化が求められている。
 ビルの換気制御に用いるため、Y社は低価格の換気センサー(CO2センサー)の開発を行っている。(3月5日、日本経済産業新聞)

・山武、ビル空調の省エネに、長さ10ミリCO2センサー。
(掲載日:2002/03/05 媒体:日経産業新聞 ページ: 1 文字数:767)


 山武はビル空調向けに、赤外線とマイクロホンを利用する長さ十ミリ程度の二酸化炭素(CO2)センサーを 開発した。一般的なCO2センサーに比べ価格が大幅に下がる見通しで、部屋ごとにセンサーを設置すれば、き め細かな換気制御によりエネルギーコストを削減できる。山武は二〇〇三年の商品化を目指しており、二〇〇六 年に売り上げ十二億円を目標にしている。
 開発した「マイクロパスCO2センサー」は、CO2に一定波長の赤外線を照射すると温度、圧力が上昇する という点を利用する光音響式を採用した。音響セル内の空気に赤外線を照射し、マイクロホンでセル内の圧力を 測定。圧力の変化により、CO2の濃度を検出する。
 山武は赤外線光源やマイクロホンを独自の加工技術でチップ化したことで、長さ五センチ程度が標準的だった サイズを小型化したほか、一個十万円を超える同センサーの価格を数万円レベルに引き下げるメドを付けた。
 ビル空調ではCO2濃度を一〇〇〇ppm以下に抑えなければならないという規制があり、定期的な外気取り 入れが必要になる。温度センサーや湿度センサーを部屋ごとに設置する例が増えているのに対し、CO2セン サーは一フロアに一つというのが一般的で、必要以上に外気を採り入れていることも多かった。
 新たに開発したセンサーは「コストが大幅に下がるうえ、メンテナンスも基本的に不要になるため、各部屋に 一つずつ設置することが可能になる」と山武はみており、きめ細かな換気制御で省エネを押し進めることができ るとしている。
 同センサーはビル空調以外にも、自動車内や一般家庭の空調制御にも応用できる。照射する赤外線の波長を変 えれば一酸化炭素や酸素、アンモニアなどの濃度を測定することもできる。山武はセンサーの性能を見極めた上 で、用途に合わせた製品を開発する計画だ。


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