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猛暑の使者、白金野営場に集結す

8月に暦が変わると怒涛の暑さが北海道に押し寄せる。いよいよ本格的な夏!バハの季節到来だ。札幌に丸1週間続いた真夏日の初日、数えで還暦の従兄弟がビックスクーターで苫小牧港に上陸。道北エリアをテント泊で5日間ツーリングする計画だ。1日遅れで来春高校受験の甥っ子も、余裕で千歳空港に着陸する。さわやかな北海道の夏を熱帯夜に変えた、2人の使者が東京から舞い降りる。
8月5日(土)夕刻。合流場所を美瑛・国設白金野営場に決めると、2人の使者は野に放たれた。従兄弟が札幌を後に北上を始めると、宗谷・上川北部に大雨洪水警報が発令された。還暦前の病み上がりの身に、七難八苦が訪れますように(笑)


約束の日。連続真夏日も3日目に突入し、窓越しでさえもジリジリと陽射しを感じる暑さだ。緑色に淀む桂沢湖を経由して、夏休みの渋滞とは無縁で美瑛市街に入る。話のついでに観光ルートの新栄の丘や三愛の丘を廻るが、見慣れた風景にさした感慨はない。それよりも美瑛から白金に向かう通称・白樺街道はダイナミックな景観が楽しめる。美瑛岳や十勝岳の2000m級の山々を、真正面にバーンと望む光景は圧巻だ。十勝岳中腹の噴火口から立ち上る白煙まで、ハッキリと確認できるほど晴れわたる。

14時過ぎには針葉樹に囲まれた、緑眩しい白金野営場に到着。通路から程近い場所から、絶妙の間隔で15張程度が設営を終えている。しかし場所選びを楽しむ余地はまだまだ充分。ファイヤーサークルの広場は完全にフリーだが、ファミリーゾーンと化すのは明らかでアッサリと素通り。ニマ!トイレ手前の右奥に木立に囲まれた絶好の場所がポッカリ。タープとテント3張にはちょうど良いスペースだ。吹き出す汗を拭いながら、エッチラと荷物運びを始める。雲ひとつない空から容赦なく太陽が照りつける。滴る汗が目にしみる暑さの中で設営するのも珍しい。それでもタープのポールが立つとトンボが1匹、ロープを張ると5匹6匹と等間隔に羽根を休める。明らかに秋の気配だが、汗を拭って飲むビールは言うまでもなく格別だ(笑)



炎天下で炭をおこしてバハが好物の砂肝を頬張ると、負けじとマックも咽を鳴らしてビールを飲む。その間も白金とは思えない勢いで人が集まり、場内を2周する車もでてきて目ぼしいサイトは埋まったようだ。案の定、ファイヤーサークル広場はコールマンドームのテント村が出現し、ここだけが違うキャンプ場のように嬌声がこだまする。
満員御礼の幕が下がる夕暮れどき、猛暑の使者たちから相次いで連絡が入る。ビックスクーターの従兄弟は旭川市内、甥っ子たちが中富良野の富田ファームと確実に白金圏内に入ってきた。この分だと何とか暗くなる前にはたどり着きそうだ。と思うんだけど・・・あの面子だからなぁ。あたりが薄暗くなり始めて、ようやくビックスクータ・受験生の順で野営場に滑りこむ。集合場所に合流するという他愛もないことだけど、何か大仕事を成し遂げたように思ってしまうから不思議だ(笑)

ビックスクーターの従兄弟には、やはり七難八苦が降りかかった。大雨洪水警報は見事に的中し、各地でびしょ濡れのツーリングになったらしい。北海道上陸4日目にして、ここ白金が初のテント泊になる。薄暮のなかで年季の入った L.L.Bean のソロテントを設営して本日の行動すべて終了。ビールを飲みながら七輪のジンギスカンを囲むと、北海道の正しい夏のキャンプ姿となる。身内ネタで盛り上がり、大いに笑い飲み食べる。意外なことに甥っ子と義弟は今回が初めてのテント泊らしい。親子での記念すべき一夜が、使い古したドームテントと夏用シェラフ・銀マットというのも酷かな?。こっちは真新しいアメニティドームSと3シーズンシェラフ・エアマットだしなぁ。まぁ!ひとつ違いとはいえ弟という立場上、ヤッパしょうがないかぁ(笑)

明けて翌朝。今日も見事な快晴で、日に透けたシラカバが青空に映える。夜中に獣のうなり声で目が覚めたと義弟は言うが、そんな形跡は微塵もない爽やかな朝だ。初テント泊でよっぽど気分が昂揚していたんだろう。簡単な朝食を済ませて、それぞれ出発の準備を始める。従兄弟は富良野周辺をツーリング、甥っ子とちは十勝岳に寄って札幌へ。タチゴケしそうに出発するビックスクーターには、まだまだ七難八苦が訪れそうな予感。旅人を迎え送りだすホストキャンプもナカナカ楽しいものだ。

みんなを送りだしてからは、いつものようにマッタリ過ごす。今日は急な雨も気にせず、シェラフを干してのんびりしたものだ。撤収も吹き出す汗を拭いながらの暑さだが、すぐ横が白金温泉なので何の心配もない。ひなびた温泉ファンが選んだのは、美瑛町国民保養センター。華美なものは無用なので、料金も安く空いているのがありがたい。久しぶりの熱いお湯に、口をへの字にして湯舟に入る。先客のおじいさんは、熱そうな表情は一切見せない。ん〜、ひなびた温泉ファンと言うには、まだまだ修行が足りないなぁ(笑)



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