四行詩集「囁」

誰もが心にもっている呟きをうたった詩の集合。

<お知らせ>
2004年3月以前に書いたものは、「デンパンブックス」の『風のうまれる場所へ』の「EMPTY-PROMISES」に移動しました。

「旅に出たいな」
目が回りそうな日々の中
机上の夢で現実逃避
何もかも捨てて
旅に出たいな
2004.4.22

「淡いブルーの優しさ」
何も言ってくれないんだけど
淡いブルーは慰めになる
励ましてはくれないんだけど
淡いブルーは、優しい。
2004.4.24

「流木」
岸辺に辿り着いた流木は
何のために生まれてきたのか
何のために流れてきたのか
哀しいほどに知らない
2004.4.24

「気まぐれカメラ」
わたしの瞳は気まぐれカメラ
心がシャッター押している
見たいものだけ映し出す
見たくなければ自動オフ
2004.4.25

「十人十色」
十人十色というけれど
似た色同士で集まって
補色になれば食い荒らし
認め合うにはほど遠い
2004.4.25

「他力本願」
自分の努力が足りないから
他力本願になるのではなくて
努力の度合いがわからないから
祈ってみたくなるだけだよ
2004.4.29

「あなたの明るさを」
あなたの明るさのかけらを
ほんの少しでいいから
わたしにください
あなたに向ける笑顔を忘れてしまいましたので
2004.5.6

「The Wisest Animal」
人間は最も賢い動物のはずなのに
自分で痛みを感じなければ
他人の痛みがわからない
何のために心はあるの?
2004.5.10

「バラの花束」
大きなバラの花束の奥に
指をさし入れることができますか?
目を閉じずにできますか?
見返りなしでできますか?
2001.5.11

「感情なんて」
感情なんてなければよかったんだ
そしたら悲しみも苦しみもなかったんだ
・・・そしたら喜びも楽しみもないんだけど
涙の意味もないんだけど
2004.5.16

「蛍」
闇のような世の中でも
小さく光を照らしていたい
みんなの役には立てないけど
和ませるぐらいはしたいなあ
2004.5.26

「煙」
人の背丈の何十倍もの黒煙を上げて
青すぎる空の下で無実の人が倒れていく
わたしはそれをテレビで見ている
温かな料理の湯気を通して
2004.5.30

「何が大切なの?」
何が大切なのか
考えなければいけないよ
まず生きていなければいけないよ
できることなら優しい笑顔を湛えてね
2004.6.7

「疑惑」
毎日毎日、疑惑の話
ブラウン管も飽きているかも
どうして誤魔化そうとするのだろう?
誤魔化さなければならないことをするのだろう?
2004.6.14

「ほたる」
ほたるの小さな灯りは
闇に引き立つけれど
道しるべにはなれなくて
静かに命を燃やすだけ
2004.6.20

「甘える」
手を差し伸べられたら
甘えても良いんだよ
逃げてるなんて思わないで
支えてもらっていいんだよ
2004.6.23

「心を広く」
「あの人のこと 理解できない」
それは自分のせいか 相手のせいか
きっとどちらも 思いやりが足りない
少しだけ心を広くもとう 
2004.6.23

「花」
花屋に並んでいるものだけが花じゃない
名前を知られているものだけが花じゃない
道端に咲いている 名前も知らないような花でも
その可憐さが人を癒すときもあるんだ
2004.6.25

「抑制」
感情が飽和状態になっても
我慢が必要な時のほうが多いよ
そんな時に自分を抑えられるのは
自分しか居ないことを忘れないで
2004.6.29

「自己嫌悪」
都合のいい言い訳をしながら
生きている自分が嫌になるよ
言葉を連ねて誤魔化しながら
面倒なことから逃げていく自分が嫌になるよ
2004.7.7

「material」
わたしを作る材料は
詩・君・趣味・仕事・家事
それぞれの分量は日々変わる
だから気分も日々変わる
2004.7.10

「寂しさのループ」
わたしなんか居なくても
きっと地球はくるくる回る
誰も何も困らない気がして
寂しさのループから抜け出せなくなる
2004.7.13

「心からの笑顔」
他人が落とした笑顔のかけらを
拾い集めて貼り合わせても
わたしの笑顔にはならないよ
本当に心から笑いたいよ
2004.7.13

「怠け」
がんばりすぎてもいけないけど
やれるときにやらないのは
怠け、というのかもしれない
二度と来ない「今日」を後悔なく生きよう
2004.7.27

「破片」
一度割れてしまったら
完璧には戻らない
粉のような破片でさえ
元に戻すには必要だから
2004.8.2

「矢継ぎ早に」
たたみかけるような喧嘩腰の言葉に
本当に言うべきことなんてない
誰にも治せないような傷をつけて
去っていくなんて卑怯だよ
2004.8.2

「錆びたナイフ」
錆びたナイフを翳しても
誰も怖がりはしないけど
それがわたしのプライドだって
わかってほしい
2004.8.15

「『無題』」
『無題』という名の絵
色・形・流れ 全てが
見る人に委ねられた絵
見る人と作者のコラボレーション
2004.8.27

「動く歩道」
動く歩道の上でさえ
早歩きしてる人もいる
休める時に休めない人って
ちょっとかわいそうだな
2004.8.30

「gap」
自分が進みたい道は
他人の望む道とは限らないから
確固たる意思を持った人ほど
孤独に見えるのかな
2004.9.23

「言い訳」
言わなきゃわからないし
言わなきゃ叶わないよ
自分の行動に言い訳していたら
何も変わらない
2004.9.23

「危険なもの」
危険なものほど
美しいって知ってた?
省みないほどに
純粋だから
2004.10.3

「傷跡」
体についた傷跡は
見るたびに戒めになるけれど
心の傷跡は目に見えないから
過ちばかり繰り返す
2004.10.10

「shining flower」
そんなに陽の当たる場所にいるから
枯れてしまうんだよ
目立たなく地味に生きていれば
長生きできるのに
2004.10.17

「空にあずけて」
泣きたい思い
見上げた空に
涙とともに
あずけてごらん
2004.10.19

「天災」
地震、噴火、台風・・・
怒っているのかな、地球が?
純粋な愛で生まれてきた命たちが
歪んだ愛で失われていくことを
2004.10.30

「太陽」
当たり前のように空にあるけれど
なくなったら誰もがとても困る
そんな存在にわたしもなりたい
自分の価値を見出したいよ
2004.11.4

「箱庭」
ここは自然と人間のユートピア
どっちも死なないし、生きてないから
何からも逃げないし、追い求めないから
でもこの箱の中は本当に幸せなの?
2004.11.11

「弱い人」
弱音を吐きたいときに
吐けない人は
本当に弱い人
自分に素直になれない人
2004.11.12

「クレーター」
遠くから見る月 美しい模様で
近くから見る月 泡立つ凹凸
人の心のクレーターも
遠くから見れば美しいのかな
2004.11.21

「優しい素振り」
喜びは共有できるけど
悲しみは共有できないね
同情してるだけだよね
優しい素振りでね
2004.12.9

「夢の欠片」
ひとつの夢を叶えるために
諦めてきた他の夢の欠片が
祝福してくれるぐらいに
全力でがんばらなければいけないね
2005.1.4

「優しさの芽」
あふれ出る涙を
心に流そう
涙が乾くころには
優しさの芽が出るよ
2005.1.11

「to the young」
失敗するななんて言わないよ
迷惑だってかけていい
でも感謝の気持ちだけは
忘れてはいけないよ
2005.2.16

「すみません」
すみません、は
ありがとう、と
ほぼ同義語
なのになかなか言えない
2005.2.16

「人それぞれ」
人それぞれの
生き方があっていい
他人に迷惑をかけすぎない程度の
わがままさをもって
2005.2.27

「素直に」
自力で抜け出せない泥沼にはまったら
素直に助けてと言えばいいよ
手を差し伸べてもらえたら
素直に受け止めればいいよ
2005.3.2

「blind」
道は決して閉ざされていない
目を閉じて歩いているから
ふらふらと曲がるし
どこにいるかもわからないだけなんだ
2005.3.13

「silent word」
君を傷つけるぐらいなら
もう僕は黙ってしまおう
この沈黙を好きなように
君は受け取ればいいよ
2005.3.23

「別に、いいの」
君の心を踏み荒らして
立ち去る僕にたった一言
「別に、いいの」と寂しげな瞳
そうじゃないよ、怒ってくれよ
2005.3.23

「価値観」
価値観は受け入れるより
押し付けるほうが簡単
他人の意見には耳を貸さないことが簡単
迷うのは苦しいからね
2005.3.23

「新環境」
新しい場になじむには
過去と比べちゃダメなんだよ
周りをしっかり見渡せば
いいことたくさんあるはずだよ
2005.4.10

「save」
いつも力を出し惜しみして
失敗すれば言い訳をして
自分を救っているつもり
誰のことも守れないよ
2005.4.26

「補助線」
眺めていても答えは出ないから
補助線を引いて考えてみよう
失敗したらやり直せばいい
何もしないよりずっといいよ
2005.5.5

「ジレンマ」
面倒なことから逃げたい自分と
正義感に駆られている自分
両方の自分と
うまくつきあうなんて無理だよ
2005.5.19

「黙ったままで」
いつだって黙って人の後ろを歩く君
閉ざした心を開けたいけれど
我にできるのは君の後ろを
黙ってついていくことだけ
2005.6.6

「不平不満」
今日も背後で知らない人が
不平不満をこぼしている
わたしの背中に偶然当たったその言葉は
誰かを幸せにしているのかな
2005.6.8

「一人で居ること」
一人で居ることが
一番いいと思ってしまいそう
笑顔の下に心を閉じこめ
遠くを見つめるのを癖にして
2005.6.16

「確かなこと?」
わたしが居るだけでは
確かだとは言えないよ
この瞬間が現実かどうか
誰かと顔を合わせないとわからない
2005.6.19

「colorless」
色を失った世界は
生を失った世界
退屈かもしれないけど
案外平等なのかもしれないね
2005.6.21

「眼鏡」
思い切って外してしまおう
ちょっと怖いけど
見えない方が
いいことだってあるよ
2005.6.27

「何もわかってないよね」
そうやってまた傷つけるのね
やっぱり君って何もわかってないよね
・・・呟いた後、気づいた
わたしの方が懲りてないってこと
2005.6.30

「信じるしかなくて」
もう誰のことも信じられないよ
そう言いながらもわかっている
生きていくためには信じるしかない
騙されても裏切られても
2005.7.8

「何か変わったようで」
何か変わったようで
何も変わってないんだなあ
自分が自分でなくなるなんて
ないはずだからね
2005.7.12

「負けたくない気持ち」
時には意地を張って
ここまで頑張ってきたのに
負けたくない気持ちが
弱さになることもあるんだね
2005.7.15

「crowded」
押し寄せる人波の中では
流れに身を任せるのが一番楽だ
でも押しつぶされ自分を見失い
誰からも見つけてもらえなくなるんだ
2005.8.17

「媚びる」
媚びて人とつながって
うわべの笑顔で自分をごまかすくらいなら
傷ついても本当の自分を出して
涸れるほど泣く方がいい
2005.8.25

「裏返し」
今まで見せていた自分を
くるりと裏返して逃げてしまいたい
背負ったものからは
逃れられないけどね
2005.9.3

「目」
正確に映し出さないなら
ガラス玉のほうがいい
思い込みや先入観の膜を張り
歪んだ像を映すだけの目なら
2005.9.6

「期待」
期待には応えられないよ
あなたとは別の人間だから
期待通りに行動できるほど
お人良しじゃないし器用でもないよ
2005.9.7

「変わらないもの」
夢はいくつも変わって
だんだん小さくなってきているけど
夢を見続けたい気持ちと
夢を追いかけるパワーは変わらない
2005.9.23

「poison words」
感情にまかせて喋ってはいけないな
自分の心には堪えなくても
相手に届く間には毒を帯びて
思っているより危険な言葉になることがあるから
2005.9.29

「できて当たり前」
あなたにはできて当たり前かもしれないけど
わたしができた時には褒めてほしいよね
愚痴ひとつこぼさずにやってるけど
結構大変だったりするからね
2005.10.18

「heart-hurt」
痛みを感じた時には
もう遅い
心の傷は目に見えないから
気づいたときには深すぎる
2005.12.8

「変える」
相手の気持ちを変えるより
自分の接し方を変える方が簡単
良くも悪くも
何かが変わる気がするよ
2006.2.21

「電話の声」
久しぶりのあなたの声
ほっとして切なくなった
忘れないで居てくれてありがとう
元気で居てくれてありがとう
2006.2.27

「心への旅」
心への旅は
迷うための旅
ゴールも見えない
一番つらい旅
2006.4.18

「一人でもいい」
自分の言葉を聞いてくれる人が
一人でもいればそれでいい
話す価値がある
生きる価値がある
2006.5.25

「美しさ」
本当の美しさは宝石の輝きでもなく
化粧ののりの良さでもない
笑顔からにじみ出る優しさ
立ち居振る舞いからにじみ出る淑やかさ
2006.7.13

「life」
好きでこんな人間に生まれたわけじゃない
そう言い切れば言い切るほど虚しくて
人は変われるのに 自分次第で
生きていれば変われるのに 自分次第で
2006.7.19

「全ての人の役に立つなんてできない」
ひとそれぞれ 考え方が違うから
全ての人の役に立つなんてできないよ
誰か一人でいい 誰かのためになれればいい
みんながそう思えばそれでいい
2006.8.9

「素数」
自分以外で
自分を割ってくれるのはひとつしかない
分け与えることができないなんて
素数は孤独な数だ
2006.8.17

「そのままで」
枯れないでいてくれるだけで十分なのに
新しい葉が出ないことに嘆いてしまう
自分だって簡単には
成長できないのにね
2006.10.27

「寂しいときは」
孤独で寂しいときは
笑顔の練習をしよう
明日あなたの笑顔を見て
話しかけてくれる人のために
2007.1.4

「スパイラル」
いつだって見えているのに
距離は縮まらない
歩み寄らなきゃスパイラルのまま
人との繋がりは
2007.1.27

「哀しみの灰」
忘れたはずの哀しみも
実は心で燻っているのでしょう
燃え尽きても灰になるならば
せめて分かち合いたい
2007.2.6

「笑ってしまおう」
苛立ちが顔に出る前に
言葉に棘が付く前に
頬の緊張を解いて笑ってしまおう
みんな巻き込んで笑ってしまおう
2007.4.2

「チャンスを」
強くなるチャンスをください
心の中の尖った部分を
曝け出して戦うチャンスを
このままじゃ心が痛むだけだよ
2007.4.8

「曖昧」
緑色の青信号を
何も疑わずに渡る
世の中って結構曖昧に
成り立っているものだね
2007.6.12


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