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四行詩集「常」

身近な場面を切り取ったような詩の集合。

<お知らせ>
2004年3月以前に書いたものは、「デンパンブックス」の『風のうまれる場所へ』の「FANCY-FREE」に移動しました。



「貼り薬」
傷がついても
穴が空いても
薬は貼れない
それが、心
2004.4.18


「選択日和」
天気の良い
春の日曜日は
何をするか迷うから
選択日和
2004.4.18

「陽射し」
あたたかな陽射しは
人の心を穏やかにする
ずっと春ならいいのにな
闇が来なければいいのにな
2004.4.18

「ストロー」
コップに直に唇をつけて
飲めば早く飲めるのに
何のためにあるんだろうね?
使い捨てだし・・・ストローって
2004.4.18

「会わないほうがいい?」
もう二度と会えないとわかっているのなら
会わないほうがいい?
自分の人生が長いものだと思い込んだ
傲慢な意見じゃない?
2004.4.18

「so many friends」
たくさんの友達に囲まれている人は
それだけで財産がたくさんあって
それだけで幸せになれること
みんなは気づいているかしら?
2004.4.21

「逃げちゃダメだよね」
苦手だからって
嫌われたくないからって
逃げちゃダメだよね
自分で行き止まりを作ってるだけだよね
2004.5.6

「キーホルダー」
思い出が詰まったキーホルダーは
鍵より重いね
だから大切にするんだ
いつも見えるところにつけて
2004.5.6

「家族」
家族だからね
うるさいぐらい心配するのは当たり前だよ
心配されないのは
不幸だよ
2004.5.6

「青信号」
本当に勇気がない時って
どうにも前に進めない
信号が青になったって
発信できない時もある
2004.5.12

「親友に送るHappy Birthday」
はるか遠くの町で
一足先に30歳になった君へ
空の彼方へ歌うHappy Birthday
無条件に幸せを祈るよ
2004.5.12

「もっと速く走りたい」
もっと速く走りたいんだ
早くゴールへたどり着きたいんだ
だから自分の限界ギリギリで
進んでいくしかないんだ
2004.5.23

「無線」
あなたとつながっているという
自覚もなければ安心もない
でもそれが人とのつながりだよね
無線みたいなものだね
2004.5.23

「愛想笑い」
嫌われたくないだけでしょ?
そのからっぽな瞳と
その乾いた笑い声で
存在を示すのはやめて
2004.5.23

「再発」
またいつもの病気が始まった
人をすぐに信じてしまう癖
そうやっていつも傷ついて
治療法も見つけられない
2004.5.29

「だれのためでもなく」
涙を流すのは
だれのためでもなく
悲しみを浄化させる
わたしのためだけの手段
2004.5.31

「情けなんて」
形だけの信頼なんていらないよ
うわべだけの言葉なんていらない
わたしに近寄らなくていいから
情けなんて掛けないで
2004.6.2

「パレット」
絵の具を全種類少しずつ出して
パレットで混ぜ合わせたような心境
こんな汚い色では
何も描けないよ
2004.6.2

「創作療法」
自分の気持ちを整理するために
わたしは創作し続ける
できあがった作品は大変見苦しいですが
どうぞご了承ください
2004.6.2

「不信」
誰も信じられないと
感じるとき
一番信じてはいけないのは
自分自身
2004.6.2

「心の分析」
ひとつの言葉、ひとつの動作
またはその積み重なったものから
わたしの心を分析しないで
心の動きは制御できないのだから
2004.6.8

「四つ葉のクローバー」
幸運なんか落ちてはいない
特別な葉を探す理由は
自分の努力を裏付ける
証拠がほしいだけだから
2004.6.9

「倒れそうな花」
いつもよりゆっくり歩いていたら
倒れそうな花の存在に気づいた
わたしも愛情を受けたいと思うから
弱いところを見せてしまうのかな
2004.6.12

「共鳴」
発信する側と
受信する側が
共に誠実であれば
共鳴できるんだね
2004.6.17

「声」
声は一瞬にして目の前のあなたに届き
一瞬にして消えていく
だから無責任に喋ってはいけないんだ
儚いからこそ
2004.6.27

「color」
誰かが持っている強い色が
淡い色を覆ってしまうのが「集団」
強さが全てではないはずで
混ざらないほうが美しい
2004.6.30

「ジレンマ」
言うべきか言わぬべきか
持つべきか持たぬべきか
毎日がジレンマの繰り返しだよ
自分を自分以上に見せたいために
2004.7.4

「叱らないでよ」
良いこともしてないけど
悪いこともしてないよ
みんなまとめて叱らないでよ
大人はいつもそうなんだから
2004.7.6

「何も変わらないよ」
あなたがどんなに変わっても
わたしは何も変わらないよ
両の目で、ひとつの心で
あなたをしっかり見ているよ
2004.7.11

「白と黒」
対極にあるようで
実は結構近い
奏でるハーモニーは
絶妙なバランスを保っていける
2004.7.12

「青空色」
青空色のワンピースを
身にまとって外へ出たら
全ての自然と調和して
平和な気持ちになれるかな
2004.7.17

「一期一会」
出会いはいつも貴重なもので
出会うべくして出会っている
全てが自分にとって必要な人だから
いつも笑顔で接しよう
2004.7.25

「感謝」
人は一人で生きてるんじゃない
周りの人に生かされているんだ
だからどんな人にでも
感謝しなきゃいけないね
2004.7.26

「未完成」
わたしたちはいつだって未完成だから
歩き続けなければならないんだ
もう限界って思うぐらい歩いても
完成した自我にはたどりつけないけど
2004.8.3

「RAIN」
夕に小雨が降ってきた
傘もささずに歩くんだ
止まない雨は心地いい
湿った気持ちにちょうどいい
2004.8.12

「勝負」
勝負しようと思ったら
本気でやらなきゃ
逃げ道なんて作らないで
相手を冷静に見据えて
2004.9.5

「坂」
そっちへ行ったら下りだよ
戻ってくるには上りだよ
楽な道ばかり選んでしまうね
後で泣くとわかっているのに
2004.10.10

「万華鏡」
少し動かすと模様が変わる
雰囲気はがらりと変わる
人の心の流れと同じ
世界は大きな万華鏡
2004.11.8

「カーテン」
カーテンの向こうに
窓があって空がある
カーテンの内側で人が
どんなことをしていようとも
2004.11.13

「また邪魔してるよ」
ほらまた君の成長を
自らのプライドが邪魔してる
頭で考えて言葉を出そうよ
冷静になることも大切なことだよ
2004.11.24

「影」
影は誰にでも平等に
ひとつぴったりとついてくる
我を決して見捨てたりしない
・・・まだ、がんばれそうかな
2004.11.27

「欲張り」
あれも欲しい これも欲しい
欲しがる前に あげてるの?
あなたの周りで あなたから何かを
欲しがっている人に
2004.12.27

「合わせ鏡」
合わせ鏡で背中を見たら
本当の自分がそこに居た
化粧もできない 飾れない
嘘はつけない 真の心に
2005.1.3

「取り越し苦労」
なぁんだ、心配しすぎちゃった
取り越し苦労だったんだね。
でもよかった 君の事
たくさん考えていられたから
2005.1.25

「分析」
君の行動の理由を
逐一分析してしまう
自分を納得させようとしている
君に好かれていたいから
2005.2.11

「がんばらなくていいよ」
そんなにがんばらなくていいよ
疲れたら立ち止まればいい
長い人生で一日や二日の休息は
無駄な日じゃないからね
2005.3.1

「銀波」
太陽の光を浴びて
散り散りに波は輝く
銀色の刃を閃かせ
瞬時に波は消える
2005.3.20

「別れ」
また会えるからなんて言って
きっともう会うことなんてないんだ
別れは次の出会いの始まり
そう言って笑わなきゃね
2005.3.26

「自由」
自由は孤独と
隣り合わせ
わがままも過ぎると
ひとりになっちゃうよ
2005.3.27

「弟みたいな君」
「弟みたいな君に
恋愛感情は持てないよ
どんなに甘えて擦り寄ってもダメよ」
・・・弟だと思えば 諦めもつくから
2005.4.10

「乱反射」
光は風に阻まれて
水面に落ちてはね返る
あらゆる向きに散っていく
虹を生みつつ散っていく
2005.5.24

「sound」
音が溢れているこの空間の中で
耳をすませば自分の微かな呼吸が聞こえる
胸に手を当てれば微かな鼓動も聞こえる
この命 無駄にはできない
2005.6.8

「朝は来るんじゃなくて」
朝は来るんじゃなくて
わたしたちが朝に向かってるんだ
地球が太陽の周りを回ってるから
だから自ら生きようとしなければならないんだ
2005.6.9

「青信号」
先に進むしかない
流れを止めるわけにはいかない
従うこと、って
こんなにつらかったかな
2005.6.11

「電線」
道の曲がり角で
絡まりそうな電線たち
空を区切ることもできずに
そこに居るだけ
2005.6.17

「錆びついた看板」
何のためにそこに在るの?
錆びついた看板は
わたしをどこにも連れて行ってはくれない
迷っているのに・・・
2005.7.2

「on the phone」
hello!なんて明るく言っちゃって
本当は逃げたくてどうしようもないのに
声の裏側に隠れた気持ちは
電話でもわかるよ
2005.7.5

「生きること」
生きることは
何かを考えること
よりよく生きることとは
自分について考えること
2005.9.1

「お疲れ様」
言葉ひとつで
心にたまった疲労物質が
吹き飛んでいく呪文
それが「お疲れ様」
2005.9.10

「疑えないよ」
事実が見えないときほど
想像とわがままでものを言う
人を疑うって大変なことだよ
だから簡単にはできないよ
2005.9.23

「不透明」
心はいつだって不透明で
感情を湛えるほどに濁りを増す
自分にだってコントロールできないのに
他人に見えるはずはないよ
2005.9.27

「地球の傷」
地球にざくざくと穴を掘り
埋めては掘りそして建てる
要らなくなったら破壊する
この地球はもはや傷だらけ
2005.9.28

「花」
ぼろぼろになっても咲き続ける花より
散り時には潔く散る花がいい
咲いている間は花弁を美しく広げ
見てくれる人を喜ばせたい
2005.10.2

「遠くへ行きたいわけじゃない」
誰の目にも届かないほど
遠くへ行きたいわけじゃない
風任せで行きたいわけでもないよ
ちょっと孤独になりたいだけ
2005.10.7

「コトコト」
コトコトと野菜を煮る
ぼろ、ぼろ、と角が崩れると
ほろ、ほろ、とこぼれる涙
揺らいでいく強気
2005.10.16

「比べなければうまくいく」
けなされても ほめられても
わたしはわたし 君は君
比べなければうまくいく
平らに見ればうまくいく
2006.2.21

「ありがとう」
ありがとう って
簡単なようでなかなか言えない
だから有り難い
だからこそ言われると嬉しい
2006.2.24

「あっという間に」
あっという間に過ぎていく今
何もできなかったと後悔するより
明日のために 今、何をするか
考えた方がずっといい
2006.6.29

「空を見上げて」
空を見上げているとき
わたしは明日を想う
今よりはもっと もっと穏やかに
楽しく生きる人々を
2006.7.6

「おかえりなさい」
帰る場所があること
待っていてくれる人がいること
誰にとっても幸せなはず
だから笑って「おかえりなさい」と言おう
2006.7.13

「自由=不自由」
自由にやっていいよと言われると
何でも好きにできるけど
代償はあまりにも大きくて
自由とは最大の不自由なのかもしれない
2006.7.19

「覚悟はあるか」
その言葉、その行動
責任をとる覚悟はあるか
生きるとは怖いことなのだ
覚悟して進め
2006.7.19

「夢の大きさ」
個人の夢の大きさを
他人が判断してはいけない
どんな夢も
みんな同じ大きさだから
2006.8.2

「静寂」
静寂の中で
最も大きく聞こえるのは
自分の心の声
最も惑わす声
2006.8.9

「きれいなことを」
きれいなことを
言うのは簡単
行うのは難しい
他人に行わせるのはもっと難しい
2006.8.17

「待つ」
待つことは
いつだって受け身
どんなに強く願っていても
待っているだけでは叶わない
2006.8.22

「カレンダー」
ばりり、とはがして1ヶ月が終わる
1年はたった数枚の紙切れ
何かしてもしなくても
365日は黙って過ぎていく
2006.12.7

「幸福感」
手に入れた幸福感でも
それほど長くは続かない
次々に欲しがることができるほど
贅沢な国に生きているから
2007.5.15

「手ぶらで行こう」
地図がないからいいこともある
確かなものは現在地だけ
手ぶらでどこにでも行こう
ついでに過去なんか捨ててさ
2007.6.11


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