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身近の生き物虫眼鏡で見る世界

7号

目次

2000. 4.18.更新


モノアラガイ

少年時代、「タニシ」と共に棲んでいる「モノアラガイ」は、子ども仲間の間では「オナゴツブ」と言われて食用の対象外だったため、網に入っても捨てるだけでした。
「モノアラガイ」と言う名称は高校生時代になって図鑑などを見るようになって初めて知ったのですが、近くの沼や小川にはたくさん棲んでいました。
しかし、最近ではこの巻き貝を見る機会も少なくなったようです。ウシやウマの寄生虫病「肝蛭」の中間寄主でもあるのであまり気持ちの良い巻き貝ではないのですが「ヘイケボタル」の餌にもなると言われています。
棲息環境は水辺の枯れた水生植物が豊富に見られるような場所で、以前は水田地帯の流れの緩い用水路にも沢山棲んでいましたが、「メダカ」と共に住処を追われた生き物です。
春の陽気に誘われたのか「モノアラガイ」の生の営みが見られました。
写真では赤い錆色をした方が雌側で、その上に乗っている貝殻の黒い方が雄側です。交接時間はかなり長いようで発見した以後も30分くらい継続していました。
初めての観察なので写真に収めました。やがて産卵も観察できそうです。


ヌカエビ全形                           ヌカエビ頭部

キイトトンボのヤゴ                          ヨツボシトンボのヤゴ?

ヌカエビ 淡水産のエビ類は12種だそうですが、生息地から判断して「ヌカエビ」だろうと思います。 このほか近くの山間部の沼にはスジエビも棲んでいます。淡水産のエビの仲間には淡・海両側回遊型の生活環を持っている種類もありますが、「ヌカエビ」は陸封された種類で繁殖に塩分が不必要な種類と言われております。少年時代から馴染みのエビですが、久しぶりに再開できました。

キイトトンボのヤゴ 以前は水田地帯の苗代跡地などでごく普通に観察されたイトトンボですが、稲作技術の転換と共に棲息環境が失われ、生息地が局限された様です。浅い泥底で水草の繁茂した環境を好むようです。メダカやヌカエビ、モノアラガイなどが棲む水辺にシオカラトンボやハラビロトンボなどと一緒に住んでいます。

ヨツボシトンボ?のヤゴ あまり馴染みのなかったトンボですが、昨年別の場所で50年ぶりに再会しました。今回取り上げた生き物と棲息環境は共通していますが、青森市内でもこのトンボが棲息する場所はやや特殊な場所のようです。羽化しないと正確な種名は同定できないのですが、腹部背面の背刺の特徴などからヨツボシトンボではないかと思われます。

ビオト−プの再生 今回採集した場所は人工的な遊水池ですが人工的な環境であっても管理の仕方次第では水辺に棲む多くの生き物たちを呼び戻すことが出来ます。都市化や水田の基盤整備の犠牲者達にもビオト−プを再生してやれば今回の様な生き物達を再び私達の身のまわりに戻すことが可能な様に思われます。

 

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