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「経営のための多変量解析法」(本多・島田著、産能大出版)
目次は次の通り。
第一章 多変量解析法の概要
第二章 統計的分析の基礎
第三章 回帰分析
第四章 判別分析
第五章 数量化理論1類−質的データによる回帰分析−
第六章 数量化理論2類−質的データによる判別分析−
第七章 主成分分析−データの合成と要約−
第八章 因子分析
第九章 数量化理論3類
第十章 数量化理論4類
第十一章 クラスター分析
題名に”経営のための”とあるように、経営やマーケティングに関連した例題が沢山あり、このように多変量解析が
使えるのだということを知る上で大変参考になる本だと思います。
例えば、第三章. 回帰分析 では駅前洋菓子
チェーン店の販売予測を説明変量として「店の間口」、「取扱品目数」、および「駅の乗降客数」をとり、売上げ
高の予測を現在ある15店舗のデータから回帰方程式を計算している。 次に、これを用いて駅前にある
3個所の候補地から16番目の店舗としてどれが望ましいかを検討している。
また、 第十章. 数量化理論4類では、ある食品専門スーパーの売上伝票の集計から、商品を16個のグループ
に分けて客の購買行動を分析し、スーパーにおける商品配置を提示している。
第四章. 判別分析では、スーパーの出店計画が述べられている。 あるスーパーの18店舗の営業成績を、本部
の担当者が売上高、粗利益率、商品回転率、売上高伸長率などの経済指標を総合判断して、良、悪の2分類の判断
により二つのグループに分け、それぞれの地域の特性データが与えられている。
現在、このスーパーでは19
番目の店舗設置計画があり、3つの候補地があげられており、各候補地の地域特性データが与えられている。この地域特性データを用いて19
番目の店舗をどの地区に設置することが望ましいかという問題を検討している。
この他にも、レジャー活動の分析、ヨーロッパ語の系統分類、採用試験の分析、読書量の分析 そして、酒の好みの
分析等を用いて各種の手法の説明をしている。
「経済・経営指標を用いた統計データの読み方」(杉山・牛沢著、東洋経済)
第4章.要因のさがし方と判別法は正規分布の簡単な知識(正規分布の表の見方)さえ知っていれば読める。
簡単な統計学が実際に経営に役にたつ事を示す貴重な例と思う。 2つの財務指標、すなわち、収益性の1つの
指標である金利負担率と経営の健全性を見る指標の1つである当座比率を用いて、倒産企業と非倒産企業の
判別分析を行っている。
用いたデータは、1971年から1978年の有価証券報告書から計算した実際
データを用いている。
そんな訳で、時々、学期末レポートとして、この題材から出題している。
第4章の第5節 ”地方銀行の経済指標を求める--主成分分析とは”
では、地方銀行61行の経営状況の分析を行っている。
ただし、 この本は現在市販されていない。
「多変量データ解析入門」(杉山高一著、朝倉書店)
目次は次の通り。
1.相関係数
2.主成分分析
3.判別分析
4.重回帰分析
付録
上記の本では、各手法の簡単な説明しかない。 さらに詳しく知るためにはこの本は読みやすく有益な本
である。 卒論でも、よく用いられている。
「マーケティング調査−数量化理論の解説と応用−」(マーケティング・サイエンス研究会編、有斐閣)
目次は次の通り。
第1章 マーケティング現象を計量的にどうつかむか
第2章 数量化理論の仕組みと多変量解析
第3章 数量化理論適用の手順
第4章 標準店の立地選定に関する分析
第5章 液体整髪料の使用者層分析
第6章 カラーシャツのマーケティング戦略立案のための調査研究
第7章 性格パターンによる消費者分類と応用
第8章 社内導入の仕方
第7章では、アンケート調査から新製品が普及するかどうかについて数量化3類を用いて分析している。
消費者を4つのグループに分け、第一グループには積極行動タイプで教養レベルが高く、生活程度も
比較的豊かな人達 であり、例えば、大学生を含む若年層、 第二グループには積極型と慎重型の中間で
教養もあり、生活水準が高い層 で例えば、官庁や企業の管理職、
第三グループには社会の中堅である中流サラリーマンが含まれる。
新製品が出ると、まず第一グループが購入するが、彼等は新製品のオピニオン・リーダーとはならない。
次に、購入するのが第二グループである。 彼等は社会の指導階級であり、その言動はオピニオン・リーダー
としての要件を備えている。 従って、彼等に高い評価を得ることができれば、近い将来、その商品は
本格的な成長期を迎えることができると判断してよいであろう。さらに、つぎの段階では、その商品の
成長期に入り、第三グループが購入者となる。 そして、いままで新製品の購入に慎重であった人々も
安心して購入するようになる。
残念ながら、この本は市販されていない。
「数量化理論入門」(小林竜一著、日科技連 )
「情報時代の経営統計法」(福田治郎著、愛知大学経営総合科学研究所)
朝日新聞社の民力、 日経会社情報、経済白書、 愛知県統計年鑑、 くらしの統計(国民生活統計年報)
の資料を用いて、ローレンツ分析、回帰分析、主成分分析、時系列分析や判別分析等の手法による沢山の
事例研究がなされている。
卒論のヒントになると思う。
この本は研究館1階の奥の経営総研に数冊置いてあります。
「多変量統計解析法」(脇本・田中編著、BASIC数学3月号別冊1982年3月、現代数学社)
目次は次の通り。
回帰分析 (1)
回帰分析 (2)
回帰分析 (3)
回帰分析 (4)
主成分分析(1)
主成分分析(2)
主成分分析(3)
判別分析 (1)
判別分析 (2)
数量化の方法(1) 数量化1類
数量化の方法(2) 数量化2類
数量化の方法(3) 数量化3、4類
グラフ解析法(1)
グラフ解析法(2)
因子分析
本多・島田著のような本を読んだ後、各手法について詳しく知る上でとても良い本である。
多分、図書館には在庫があると思う。
ゼミで参考書として用いている。
「多変量解析のはなし−複雑さから本質を探る−」(大村 平著、日科技連)
目次は次の通り。
1.多変量解析に触れる
2.順位相関を求める
3.相関係数はこれだ
4.相関の変り者
5.直線で回帰する
6.重回帰分析のはなし
7.因子分析のはなし
8.主成分分析のはなし
9.クラスター分析のはなし
10.判別分析のはなし
11.多変量解析と数量化
高等な数学も必要としないで、身近な例題から多変量解析の考え方、概念を説明している好書である。
「多変量解析のはなし」(石村・有馬著、東京図書)
目次は次の通り。
1.役に立つ多変量解析
2.重回帰分析
3.主成分分析
4.判別分析
5.多変量データの視覚化
6.数量化1類
7.数量化2類
8.数量化3類
9.数量化4類
多変量解析がピンとくるように、多変量解析の”からくり”を充分に明らかにすることを目標として
書いた本である。 上の大村 平の本を読んでから読むと有益であろう。
「「比較」統計のすすめ」(鈴木義一郎著、講談社BLUEBACKS)
第2章. 多次元データの比較 の中の データの次元の縮約--主成分 の中の”美女のプロポーション”
は主成分分析の説明にとても良い例である。
ミス・ユニバース日本代表のサイズ( 身長、体重、
バスト、ウエスト、ヒップ)をデータとして用い、
この分析をした結果、第八回目の児島明子がミス・ユニバースに選ばれた理由が明確に分かる。
偏差値の説明も面白い。太郎と次郎の三回の成績の平均は同じ60点であった。しかし、偏差値から
みると、太郎の平均は50であるのに対して、次郎のは55である。 何故そうなるのかグラフ上で分かり
やすく説明している。
その他、有益な説明が沢山ある。
「情報化時代の経営分析」(奥野・山田著、東京大学出版会)
目次は次の通り。
1.序論
2.経営分析に用いる財務指標
3.財務指標の統計的特徴
4.主成分分析による総合指標の抽出と企業評価
5.マハラノビス平方距離による異常企業の摘出と層別管理
6.判別関数による経営分析
7.経営分析におけるクラスター分析の適用
付録
コンピュータを用いて大量の企業財務データに統計解析手法を適用して経営比較や企業評価を
行った本格的な本である。
難しい所もあるかもしれないが、是非、読んで欲しい本である。
卒論でもこの本を参考にして作成しているのもある。
「格差・パレート図・ABC分析」(牧野都治著、日本評論社)
この本は ”第2章 .パレート図による表現”から読みはじめると読みやすい。 まず、パレート図のかき方、
格差と集中、パレート図の実際 に目を通す。 ”金融機関の格差”の実際例も面白い。
次に、第7章の7。3の”長者の分析”も面白い実際例である。
高額所得者だけをとり出したときの所得金額の分布はパレート分布に従うと考えられることが、よく知られて
いる。このことからすると、松戸税務署や厚木税務署管内では、1000万円以上というのでは、もはや高額所得者
とは考えられない。
そこで、2000万円以上についてはどうかを調べるために、3000万円以上の所得
金額についてパレート図をかいてみると、これは、2000万円以上のそれと、ぴたりと重なる。 このことから、
2000万円以上(実際には1800万円以上)であれば、たしかに高額所得者といってよさそうであるといえ
よう。
この文章は、137頁に載っている。 パレート図はこのような使用の仕方もあるという例として
述べた。
この分析を使用して卒論を作成している者もいる。
「多変量解析法」(奥野・久米・芳賀・吉澤著、日科技連)
第3章. 主成分分析の中の 3。2.身体計測の例は 主成分分析の役に立つ実例である。
256人の成人
男子(自衛隊員)について、17個の特性値(体重、身長、座高、胸囲、腰回り、腿回り等)が
測られている。 相関行列を用いたときの、第一主成分は大きさの因子、 第二主成分は
太り具合を表す形の因子、
第三主成分は形の因子であるが、猫背であるか反り身であるかを区別する姿勢または体型の因子ということが
分かる。
ここでの議論は、再現性、 特性値の分類等、詳しい検討がなされている。
第3章 主成分分析の中の 3。5.国際食糧供給パターンの例も主成分分析の役に立つ実例である。

「経営効率性の測定と改善−包絡分析法DEAによる−」(刃根 薫著、日科技連)
目次は次の通り。
第1章 本書の目的と概要
第2章 包絡分析法の基礎
第3章 CCRモデルと生産関数
第4章 凸包モデル
第5章 規模の効率性に関する考察
第6章 凸包モデルの展開
第7章 環境条件を考慮したモデル
第9章 効率化への改善策について
第10章 Q&A
第11章 事例(1)−銀行の経営効率の比較、検討−
第12章 事例(2)−百貨店・スーパーの売上高、利益の効率性分析−
付録A 線形計画法と双対性
付録B 参考文献
経営効率性の測定というテーマについて書かれた本である。 第一版は1993年9月である。11章と12章の事例研究が面白い。
学部の卒業論文でも、これを用いて作成したものもある。例えば、岩田清和君が該当する。
「ポートフォリオの最適化−ファイナンス講座5−」(竹原 均著、朝倉書店)
目次は次の通り。
第1章 資産選択問題と数理計画法
第2章 アセットアロケーションと最適化
第3章 株式システム運用モデル
第4章 株式ポートフォリオ最適化の現実
第5章 下方リスクモデル
第6章 多期間投資モデル
資産選択問題について数理計画法の視点からのモデルの分析を行なっている本である。
1997年4月発行の新しい本である。
「財務管理と数理計画法」(平田正敏著、森山書店)
目次は次の通り。
第1章 序論
第2章 財務計画と線形計画法
第3章 現金管理の数理構造
第4章 投資の経済効果の基準をめぐる諸門題
第5章 資本予算の数理構造
第6章 資本予算問題に対するインプリシット・エヌメレーションの適用
1974年発行の古い本であるが、線形計画法が財務計画に役に立っている事等分かる本である。
愛知大学・経営研究科の大学院の講義では参照している。
「理財工学1--平均・分散モデルとその拡張」(今野 浩著、日科技連)
目次は次の通り。
第1章 平均・分散モデル
第2章 大規模平均・分散モデルの効率的解法
第3章 平均・分散モデルのバリエーション
第4章 期待効用最大化と平均・分散・歪度モデル
第5章 市場均衡モデル
第6章 債券の数理
第5章 債券ポートフォリオ・モデル
第6章 株式・債券統合ポートフォリオ・モデル
この本は、資産運用理論の基礎であるマーコビッツの平均・分散モデルと、その一般化に関する最近の
研究結果をまとめたものである。
1995年発行の新しい本である。 現在の流れを知る上で、非常に役に立つ。
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