七味とうがらしさんによる、日木流奈さんの著述の分析

「奇跡の詩人」情報交換用掲示板の七味とうがらしさんによる、2002年10月23日〜11月20日の、日木流奈さんの著述についての分析をまとめました。

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「奇跡の詩人」情報交換用掲示板
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(訂正 母親の絶対賛否→母親の絶対賛美)
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1453 日木流奈の言語能力 七味とうがらし 2002/10/23 15:22

はじめまして 
今回の件で日木流奈の本に興味を持ち著作を読んでみたのですが、不思議な点がいくつもありました。
その第一は日木流奈の言語発達です。自伝の中で日木流奈は胎内の様子から描写をはじめています。このときは、日本語はわからなかったが周囲の状況は理解できたと書いています。しかし出生後すぐに、言語の表出はできないもの日本語の理解は完全にできていたようなのです.
そして、その後3歳からはじめたドーマン法で言語を習得し,5歳の時に例の「わたすさかな」の言語表出があったことになっています。
しかし日木流奈の自伝その他を読む限り、彼は出生直後から日本語の理解は完全であったとしか思われません。つまり発声や手足の動きが悪かったために言語表現ができなかっただけであり、言語能力は生まれたときから習得していたと考えざるを得ないのです。
つまり言語習得とドーマン法は関係ないことになりますし、「わたすさかな」という言葉もおかしな話です。文法能力は正常なのですから「パパにもさかなをあげて」と正しく言えるはずです。

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1455 日木流奈の精神発達 七味とうがらし 2002/10/23 17:08

さて、次に不思議なのはやはり日木流奈の精神発達でしょう。何しろ彼の自伝は母の胎内にいるときから始まっているのですから。彼は胎内での自分の様子を具体的に描写しています。生後の記憶も克明にあるようです(ただし両親からの聞き覚えの部分もあるかもしれない)。そして日木流奈の自伝と年表を付き合わせると生後5ヶ月程度から論理的な思考ができるようになったらしいのです。その後の日木流奈の自伝に現れる表現は、近著「人が否定されないルール」とほとんど同じです。
つまり日木流奈は、新生児や乳児や幼児であったことはほとんどなく、生後数ヶ月で成人並の精神発達を遂げたようなのです。
少なくとも言語理解能力と知能や記憶力に関しては、手術で無酸素脳症になった前後で、あるいはドーマン法を開始した前後でぎあまり変化が認められないのです。すなわち、日木流奈は精神面に関しては、生前から通常の生理学を無視して高度に発達しており、脳障害があろうがなかろうが関係ないらしいのです。

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1457 まとめ 七味とうがらし 2002/10/23 19:01

日木流奈の発達に関して前2つのレスを総合すると次のようになります

記憶力;生まれる前から現在まで一環して、平均をはるかに上回り高度に発達
思考力;生まれる前から現在まで一環して、平均をはるかに上回り高度に発達
感情;出生前よりあり 現在(12歳)とほとんど変わりなし
音声による言語理解能力;生後数週間で獲得
文字による言語理解能力;3歳よりはじめたドーマン法で獲得

言語表出能力
FC法をはじめてから、5歳で初めて2語文を表現。その後急速に複雑な文章をつづるようになり8歳で著書を出版。

つまり日木流奈は思考力や言語理解能力は生まれたときから一貫して優秀であるが、言葉を作る能力だけ5歳〜8歳の3年間のみで、2語文から著書出版まで一気に発達したことになります。

因みに以上の事は、(略)本人の著書の中に書いてありました。

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1600 日木流奈の言語発達(つづき) 七味とうがらし 2002/11/08 08:50

以前書いたように日木流奈は特異な言語発達を遂げています.
その中でも興味深いのは乳児期の日木流奈です.
この時期の日木流奈は音声による日本語の理解はでき,周囲の状況をほとんど理解していたものの
"文字のインプットがされていない"こと及び"FCというコミュニケーション手段をもたない"
以上の理由により自分の考えを他人につたえることができなかった時期です.
つまりこの時期は両親も周囲の人も流奈少年は重度の障害児であり,
ものを考えたりしゃべったりすることはできないと考えていたのです.
(この辺のソースはすべて日木流奈の著書)

しかしここで疑問が生じます.というのは人間のコミュニケーション手段は言葉だけではないからです.
このあたりの事情について日木流奈は自伝でこのように書いています.

「流奈として生きたい.どうしたらそれが伝えられるのだろう.私はいろいろな実験をした.穴をつくった-なめてかじって洋服に. 泣いてみた.-身体震わせ全身で.・・・・気づいた人はいなかった」

つまり乳児の流奈少年が,洋服をしゃぶって穴をあけたり,泣いたりしていたのは,
実は乳児期から高度な知性を持っていた日木流奈が"大人を試していた"ということなのです.
服をしゃぶることがなぜ大人を試すことになるのか?
謎がいっぱいです.

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1604 日木流奈の著作に関して 七味とうがらし 2002/11/10 16:22

日木流奈のエッセイや人生相談には主に以下の内容が書かれています

6歳の時から日木流奈は世の中の批判をしています.大人に説教をします.
彼は家族とボランティア以外の人と接することは多くありませんし学校もいったことがありません.
そんな彼の人生論の根拠は以下のごとくです.
自分が幸せである→ 自分の環境(≒母)がすばらしい→ 世間と日木家は違う→ 世の中は間違っている

「自分が否定されないルール」ばかりが書かれている彼の著書に感動したり癒される人はよっぽど疲れているのでしょうか
それとも宗教学で言うところの"ヌミノーゼ"のなせる業でしょうか?

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1607 日木流奈の著作(まとめ) 七味とうがらし 2002/11/10 20:59

「奇跡の詩人」という番組を一旦離れて
「日木流奈」という著者名で出版されている本の感想を書きたいと思います.

先ほども書きましたが,日木流奈の人生論は現実を無視した単純な理想(夢想)論であり,
その論拠となるものも「自分はそうしている」とうだけに過ぎず,いわゆる自己啓発本と変わらない内容である.
詩や短歌は鑑賞に耐える域に達したものは少ない.
詩は「愛」「神」「光」「コスモス/カオス」などの言葉をちりばめた無内容のものが目立つ.
短歌では難しそうな言葉を使うことが高尚であると思っているらしく滑稽ですらある.

自伝はすでに「トンデモ本」の領域に踏み込んでおり,以前この掲示板にも書いたとおり,その精神発達,言語発達において矛盾点が多い.
また精神発達状況とドーマン法との関連が希薄であり,ドーマン法の知性プログラムで言語を獲得したという経歴も疑問である.
FCに関して文字盤は必要ないとの父親の記述があり,FCが少年の意思を反映しているかどうか非常に怪しい.
初めての著書出版(6歳時)から12歳の現在まで成長のあとが見られない.

以上より @日木流奈の本は評価できるところはほとんどない
A"日木流奈"という天才時の存在は疑わしく,当然これらの書物は少年が書いていない可能性が大である.

因みに「ひとが否定・・・・」で思わずニヤけて(日木流奈の語法による)しまった箇所

【父を見ていると、男の人は大丈夫だろうと高をくくって、妻を持つ男の人についちょっかいを出してしまうのですが、
大抵へコんでしまって、「しまった!」と思うことがあります.
冗談が半分と、男の人ならヘコまないだろうという私の思い込みから、つい意見を強く言ってしまうのです.
まじめに聞いてくれるのはいいのですが、自分が悪いと思われると困るので、私も伝え方に注意しようと思っています。
でも、妻である女性陣からは私はいつでもウケがいいのです.女心がよくわかってるわよね」と言われ、けっこう気を良くしています。
でも、男の人にも優しくしようと最近は思いました。】
P160

・・・・そりゃそうだろうな・・・・・

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1610 2chでの文章実験 七味とうがらし 2002/11/11 12:16

日木流奈の文章は読みにくい.
少年の姿と言葉との違和感の部分もあると思うが・・・
たとえば「はじめてのことば」の中で減薬中の流奈が母に介護を受ける状況での文章

「わたしの夜泣きはずっと続いた.体の中の,薬が占めていた細胞たちが苦しんでいる.薬をくれと.母は私を和らげる.夜泣きのせいで,母も私も与えられたプログラムがはかどらない.」
「それでも私の夜泣きは多少は良くなっていたので,母は少しは眠れたらしい.父は私が泣いても夜中は気づかないので,代わりがつとまらない.母は必ず目を覚まし,交代で父を起こす.父は,とりあえず母に起こされれば,私の面倒を見てくれる.ほんの少し母は楽になる.ほんのすこし.」
初めての言葉 P96

以前2chでこの文章の主語を入れ替えてみる実験をした人がいました.

「流奈の夜泣きはずっと続いた.体の中の,薬が占めていた細胞たちが苦しんでいる.薬をくれと.私は流奈を和らげる.夜泣きのせいで,流奈も私も与えられたプログラムがはかどらない.」
「それでも流奈の夜泣きは多少は良くなっていたので,私は少しは眠れた.夫は私が泣いても夜中は気づかないので,代わりがつとまらない.私は必ず目を覚まし,交代で夫を起こす.夫は,とりあえず私に起こされれば,流奈の面倒を見てくれる.ほんの少し私は楽になる.ほんのすこし.」

後者の方が格段に読みやすい文章になっているのは,この文章が介護者の視点で書かれているからです
この文章の内容を介護される側の視点で書いたとしたら以下の様な文章になるでしょう

「わたしは苦しくてずっと泣いてしまった.体の中の,薬が占めていた細胞たちが苦しんでいるようだ.薬がほしい.母は私を和らげようとしてくれる.夜苦しくて泣いているせいで,母も私も与えられたプログラムがはかどらない.」
「それでも私は少し楽になり,夜に泣くのを我慢することもできるようになったので,母は少しは眠れたらしい.父は,私が泣いても夜中は気づいてくれないので,母の代わりがつとまらない.母は私が声を出すと必ず目を覚まてくれ,交代で父を起こす.父は,とりあえず母に起こされれば,私の面倒を見てくれる.ほんの少し母は楽になる.ほんのすこし.」
(七味とうがらしの勝手な改変による)

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1701 日木流奈少年について 七味とうがらし 2002/11/20 19:14

今回は本ではなくて日木流奈少年について書きたいと思います.
私が考えるに日木流奈少年は三重の支配でがんじがらめになっていると思います.
その第一はドーマン法による支配,第二にFCと母親とによる支配.そして第三は家族による支配です.
ドーマン法による支配とは,ドーマン法の"教義"である「テストされない」「他人と比較されない」と言う考え,及びドーマン法が24時間持続しなければならない治療法であることにより,学校に行ったり,医療機関で検査や治療を受けるなどの社会的行為,あるいは日木流奈少年に有益な環境及びFC以外のコミュニケーション法が閉ざされてしまったことです.
特に近年のテクノロジーの発達による恩恵にあずかれないのは不幸なことであるといわざるを得ません.
滝本弁護士の日記でも紹介されていますが,現在では指一本だけで自由自在に操作できる電動車椅子があります.またコミュニケーションに関してはPCの普及により,体のどこかに動かすことができる部分があれば,文字入力が可能な機器がたくさんあります.最近の機械はインターネットやメールも自在です.スピードにおいて母親のFCにはかないませんが(流奈少年にその意志があると仮定して)一人で文字入力ができるという意義は大きいと思います.
現実的にはドーマン法はそれを始めたらそれ以外のことはできなくなるのでしょうが,少なくとも運動面に関してさほど効果はあがってないようですから,(流奈少年に意志があるなら)運動プログラムを削ってパソコンや車椅子の時間に当てたらいいのになとおもいます.

ところで,NHKの記者会見によるとは流奈君は「目の動きで文字入力すること」を検討中であるとのことですが,笑止千万です.確かに目の動きで文字入力できる機械はあります.
しかし,それらは主として筋萎縮性側索硬化症で苦しんでいる人のためのものです.筋萎縮性側索硬化症の人は手足が動かなくなっても眼球や瞼は動かせるのでそのような機械が開発されたのです.手で文字指しができる流奈少年には意味のない代物です.そもそも流奈少年は斜視があるうえに目の動きのコントロールがうまくできないようなので目での入力は困難です.
多分,何も知らないNHKのスタッフが筋萎縮性側索硬化症関連の資料かなにかをみて思いついたのでしょう.
多数の専門家の意見を聞いているというNHKの釈明がますます怪しく感じられます.

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1702 日木流奈少年について2 七味とうがらし 2002/11/20 22:52

次に母親のFCについてです.私は以前にも書いたようにFCで表出する言葉は母親由来である考えています.しかし1000歩譲って,仮に文字盤の言葉が流奈少年のものだとしてもFCには大きな問題があります.まず問題なのは,少年は母親をとおしてしか言葉を発することができず,常に母親が少年の監視者として存在していることです.自分がもし親を通じてでないと一切の意思表示ができないとしたらどうなるか考えてください.怒りも悲しみも,文句も愚痴も悩みも悪口も親を通さなければ人に伝えることができないのです. また12歳になる少年は母親がいなければ話しができない現在の状況をどう考えているのでしょうか? 母親が病気になったり,死んだりしたら自分の言葉もなくなってしまうのです.母親が疲れていても,別の仕事をしていても,言葉を発するには母親の力が必要なのです.もし流奈少年に知性があるとするならたとえ効率が悪くてもFC以外の伝達手段を模索するでしょう.その方法はたくさんあるはずです.

 実際には 私は"日木流奈"の言葉は母親から出ていると思っています.
これからも日木流奈は命が尽きるまでFCによって母親の賛美と母親に敵対するもの(日木流奈を信じない者,学校,時として流奈パパ)への批判を綴り続けるでしょう.
6歳からいままで全く変わらず延々と続けてきたように・・・・

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1704 日木流奈少年について3 七味とうがらし 2002/11/20 23:40

最後に現在の一家の状況なのですが,日木流奈の印税や原稿料が唯一の収入なのではないでしょうか? 日木流奈は著書の中で講演会や本の執筆のことを"仕事"と言っています. かつてはわが国でも子供に労働を課したり,障害児を見世物にしたりすることが実際に行われてきました.それを防ぐために児童福祉法や児童の虐待防止法や労働基準法が制定されたはずです.

労働基準法 第五十六条 使用者は、児童が満十五歳に達した日以後の最初の三月三十一日が終了するまで、これを使用してはならない。

児童福祉法 第三十四条 
何人も、次に掲げる行為をしてはならない。

講談社などの出版社が契約しているのは親なのか日木流奈本人なのかわかりませんが,現在の日木流奈の執筆は,通常の子供のお遊びを大きく逸脱して両親を養っている状態と思われます.父親は日木流奈の執筆をサポートするために仕事をやめたことになっています.つまり父親は一家の大黒柱を息子の受け渡したらしいのです.
番組によると日木流奈は長くても一日1〜2時間しか執筆できないそうで,これでなぜ父親が仕事を辞めなければならないのかさっぱり分りませんが・・・・・

現時点での情報では法に触れるかどうか判断するのは実際難しいと思われますが,執筆行為が少年の意志ではないとするなら法的責任は逃れられないでしょう.
また仮に日木流奈少年の意志で一家の家計を支えているとしても両親の倫理的問題はあると思います.


《参照》

Yahoo!の「日木流奈の謎」掲示板のt_aa_tさんによる、分析

http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=NW&action=m&board=2000251&tid=ffclznaefe0a4nff&sid=2000251&mid=4537

いろんな条件
投稿者: t_aa_t (男性/東京都) 2002/11/20 1:05

 実際、ドーマンは、FCを採用することが、これだけ世間を騒がせる結果になるとは想定していなかっただろうな。
俺自身、障害者問題に関心なかったし、ドーマン法なんて知らなかった。
ま、だからこそ「こんなものがまかり通ってるのか」と愕然としたんだが。

 だから、身体能力向上の成果が出せないタイプをつなぎとめるために始め、身内でこちょこちょやる程度だと思ったんじゃないのか?
 まさかそれが、ママのようなスーパーFCが登場するとは想定してなかったんじゃない?

 いろんな条件が重なったんだと思う。
 両親が声優、俳優志望で、人前でのパフォーマンスに関しては、素人とは違ったこと。
 とりまきに、極めて優れたプロモーターがいたこと。
 そして、なにより、ママに、ある種の、人並外れた「文才」があり、それが、ある種の人間達の心を打ってしまったこと。
もちろん、ママの「即興性」の才能もあるよな。なんか変なんだけど、ジョークも巧みだし。

 でも、だからこそ、ドーマンの欺瞞を受容できさえすれば、相当、いい方向に、すばやく向かえるとも思うんだな。
もちろん、そうなって一番恩恵を受けるのが、ルナであり、ソマだと思う。

 俺なんて、前、ママはインディーズでCD出してもいいんじゃないか、とすら言ってるし。
・・・もちろん、ママは歌、うまいし、声もいい。
元ちとせなんかとじゃ比較にならねえくらい、いいと思うよ。

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http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=NW&action=m&board=2000251&tid=ffclznaefe0a4nff&sid=2000251&mid=4554

SOS
投稿者: t_aa_t (男性/東京都) 2002/11/24 0:32

 もし、トチや祖父母も、ドーマンにハマっていて、一家勢ぞろいでやってたとしたらどうだろう? そんで、皆で、一切、何も疑わないでFCの成果を喜んでたとしたら。

 たぶん、そういう状況を見たら、俺は、「これはどうしようもない」とあきれて、ここまで引っ張らなかったかもな。
 だが、トチも、祖父母も、わかってるんだよな。ドーマンを続けたってしょうがないってことを。

 「歩いて、しゃべって」というのは、そもそもの願いであり、それは当然の親心。
「それにつきますな」なんだ。だがそれに関しては、「変化が非常に少ないといえば、少ない」と、トチはわかってる。
 敢えて、言ってるんだ、と今は思う。何もトチは天才を待望してたわけではない。
ドーマンの成果のなさを、なにより体感してるからこその発言だと思う。

 こういうところに垣間見えるトチの気持とかは、とても重いんだな。その他、ドーマンのいかがわしさに対しての意見(「暗闇」「白紙」。「聖徳太子」など)も、トチが率直に発言したものに由来しているものが多い。そういう気持を、実はTVを前にして言ったり、本に書いたりしてるんだよな。
 あるいは、12チャンの番組で、祖父母がドーマンしないで、動物園に行く場面などもそうかもしれない。
 執筆(?)中でも、作者に袋をかぶせるようなママの、ドーマンに対しての忠誠心とは、全く違うよな。

 ・・・極論すれば、これらは、「身内からのSOS」であると、思えないこともない。

 だが、「バリア」がある。そびえ立っている。「取り巻き」という「バリア」。

 葉月家のように、親身になって世話もし、経済状態も心配し、なんとか発表の場を・・・という人たちの次元でなら、罪もないし、またそういう人に支えられてきた面も大きいだろうし、実際、ルナ本の魅力として、イラストのよさはあると思う。

 その次元(こういう人たちは、実際にルナやルナ家をサポートもしてんだ)を超えてしまうと・・・悪い取り巻きが群がってくるんだな。

 「知らぬ間に築いてた 『自分らしさ』の檻の中でもがいてるなら 僕だってそうなんだ」

・・・は、ミスチル「名もなき詩」なんだが、俺は、これに近い状況なんだと思う。

 知らぬ間に、ドーマンに嵌められ、「ルナ」という虚構が出来てきてしまい、そこに、いつの間にか、「檻」、「バリア」となる「取り巻き」ができちゃうんだ。
 そんで、そうなると、その中でもがかざるをえない。成果もださなきゃいけないし、期待にも応えなきゃいかん...etc

 ・・・でも、その檻、バリアの中から、SOS、もっと真摯に受け取ってやりたいよな。




「奇跡の詩人」関連リンク集

NHKスペシャル「奇跡の詩人」〜日木流奈くんについて〜

小林泰三の不確定領域「駄文24 NHKスペシャル」


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