「沈黙の囚人」("Prisoners of silence")について

2003.06.13. by saihikarunogo

NHKスペシャル「奇跡の詩人」(2002年4月28日放映)では、放映開始後7分で、「NHK@2ch掲示板」に関連スレッドが立った。スレッドの1番目の投稿の内容は、「5年前アメリカでも問題になった方法」であった。問題になった方法とは、FC(Facilitated Communication)のことであり、FCを検証したUSAのCNNのテレビ番組を紹介していた。この問題は、当時、USA全体でたいへんな話題になり、小説家のPaul Parkも"The Breakthrough"という短編小説に取り上げている。そのような状況で1993年に放送され、1994年に再放送された、PBSのテレビ番組「沈黙の囚人」("Prisoners of silence")は、後に、NHKスペシャル「奇跡の詩人」の報道検証会で参考資料として取り上げられた。その検証会の報告ページへのリンクと、「沈黙の囚人」またはFCに言及した掲示板の投稿をまとめる。

*参照

"Full Spectrum 5 Table of Contents", "The Breakthrough" by Paul Park.
Unexpected conversations ensue when special education teacher Susan White tries the new therapy of facilitated communication with one of her autistic students.
『SFマガジン』2003年6月号(早川書房)、「ブレイクスルー」ポール=パーク著、小川隆訳、32-43ページ、「SFより現実を」小川隆著、44-45ページ

PBS"Prisoners of silence"
Facilitated communication (FC) has been heralded as a breakthrough technique for nonverbal people with autism.

Facilitated Communication (FC) と Doman Method海外文献翻訳資料集より
ファシリテイテッド・コミュニケーション序論(1998年-2001年):宗教的寛容についてのオンタリオ・コンサルタンツ
要約:ファシリテイテッド・コミュニケーションは中立的に論じられることは少なく、肯定か否定かのどちらかであることがほとんどだが、中立的に論じることが有益であると、宗教的・倫理的立場から主張。FCが本当であろうとインチキであろうと、現在の中途半端な状況は有害であると指摘。また、FCの歴史と論争史を概観。


*検証会報告ページへのリンク

NHKスペシャル「奇跡の詩人」報道検証会(2002年7月22日)
◎参考ビデオ上映
(1)2002年4月28日放映: NHKスペシャル「奇跡の詩人」
(2)1994年12月27日放映(USA): FRONTLINE SHOW 「沈黙の囚人」
◎配布資料
(5)FRONTLINE SHOW 「沈黙の囚人」の翻訳
◎参考資料
(1) 「永遠の子供」(エイドリアナ・ローシャ&クリスティ・ジョルディ著、塩原通緒訳、角川書店、1997年)
(2)「もう闇のなかにはいたくない―自閉症と闘う少年の日記―」(ビルガー・ゼリーン著、平野卿子訳、草思社、2000年)
(3)"Annie's Coming Out", Crossley, R. & McDonald, A., 1980, Penguin Books, Melbourne.

NHKスペシャル「奇跡の詩人」報道検証会(2002年 8月24日)
「ひとが否定されないルール」(日木流奈著、講談社、2002年)と「異議あり!『奇跡の詩人』」(滝本太郎・石井謙一郎共編著、同時代社、2002年)の読書会(NHKスペシャル「奇跡の詩人」の報道検証会)を開いた。資料として、NHKスペシャル「奇跡の詩人」(2002年4月28日放映)録画と、USAのテレビ番組FRONTLINE SHOW 「沈黙の囚人」(1994年12月27日放映)録画とを鑑賞した。
◎配布資料
(5)FRONTLINE SHOW 「沈黙の囚人」の登場人物紹介と翻訳台本

新橋検証会(8月10日、9月1日)「沈黙の囚人」の感想


*「沈黙の囚人」またはFCに言及した掲示板の投稿

NHKスペシャル「奇跡の詩人」とFC(2002年4月29日〜5月11日)

Yahoo!の「40才〜、自分の人生を語りませんか?」掲示板から、
「Facilitated Communicationというのは問題あるよ」
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Runa?ちゃんの事はもちNHKがみれないからわからないけれど彼を紹介したHPみてみました。
でもねFacilitated Communicationというのは問題あるよ。
もち彼の事はわからないからまったくcommentはできないんだけど。
一般論としてのー脳障害(体のまひじゃなくー)や知恵おくれや高度のautismのある患者の人の手をとってkey boardや文字をかいた紙をつかってfacilitator(仲介者?ー母親のこともあり)が手をささえてーcommunicationしようーとするものなんだけどー
http://ehsct7.envmed.rochester.edu/wwwvgl/jaba_articles/1995/montee-title.htm
英語だけどよんでみる?

documentaryをみたこともある。
うちの新聞でもその方法をつかってはじめて会話できるようになった知能障害の男の子の記事をかなりはなばなしく記事にした新聞記者がその記事をかいたあとかなりつっこんで研究したらしくーかなり後になってあれは科学?的には実証されてない方法ですーという訂正ぽい記事をかいたのをよくおぼえてます。

目の動きや顎のうごきだけでkeyboardをうつ技術がある今ー(事故で全身まひになった人がつかうやつ)第3者が手をもたなくては会話できないという方法そのものが問題があるかもと思う。こちらはfacilitatorを職業として教育したりしてるからー問題がでるだと思う。

ほかの方法でrunaちゃんがcommunicationできるといいですね。
ごめんね。水をさすようで。でもねーhealthy skepticism(無邪気に本当?聞く気持ち?)っていうのは大事と思う。

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「NHKスペシャル『奇跡の詩人』」番組情報交換用掲示板

795 放送日 baian 2002/08/26 21:29

「沈黙の囚人」の放送日について翻訳原稿には1994年12月27日とあります
が、翻訳サイトにある論文「ファシリティテッド・コミュニケーション序論」によれば、1993年10月19日に放送され、1996年12月17日に再放送された、とあります。
どちらが本当なのでしょうか。あまり大した問題ではないのですが、気になったものですから。全米ネットではなく、どこかローカルネットで放送された可能性もあるでしょうから、放送日が複数あったも不思議ではありませんが。

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798 Re:放送日 名無しさんといっしょ 2002/08/26 23:43

http://www.pbs.org/wgbh/pages/frontline/programs/categories/info/1202.html
によれば、1993年10月19日放送とありますので、これが第1回放送でしょう。
翻訳原稿では、終わりの所で最初の放送後に各学会から声明が出たとありますので、1994年12月27日は第2回放送と思われます。 http://www.religioustolerance.org/fc_comm2.htm#history の「ファシリティテッド・コミュニケーション序論」にある1996年12月17日再放送は、1994年12月27日の間違いか、第3回放送か不明ですね。


2002/04/28 21:07pm. NHKスペシャル「奇跡の詩人」放送開始直後の「NHK@2ch掲示板」より、「5年前アメリカでも問題になった方法」

*参照
2ちゃんねるNHK板・「奇跡の詩人」過去ログ倉庫1
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Screen/8466/
http://papersearcher.hp.infoseek.co.jp/mirror/8466/

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NHK特集「奇跡の詩人」
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Screen/8466/kiseki2chlog01.html
http://papersearcher.hp.infoseek.co.jp/mirror/8466/kiseki2chlog01.html

1 名前:まつ 投稿日:02/04/29 00:33 ID:DHwDAOVM
5年前アメリカでも問題になった方法。
知的障害者が文字盤を指して、言葉を伝えているのでなく、
親がそう思い込んでいるだけ。
文字盤を指しているのは実際には親であった。

こんなデタラメ番組放送していいのか?


116 名前:見たよ番組 投稿日:02/04/29 04:47 ID:???

>>90 5年位前に、アメリカの番組(CNNドキュメンタリーだったか?)で
同様の番組を放送していた。
日本(関東)では日曜深夜にCNNドキュメンタリー放送しています。
その時に放映していました。
アメリカでも、「知的障害児が意思を伝える方法」
「知的障害と思われていたが、大人並の知性があった」として、
ボードを使って詩を披露したり、討論していました。


139 名前:見たよ番組 投稿日:02/04/29 04:57 ID:???

>>116のつづき
両親(特に母親)は、
「子供が、文字盤を使って知的表現が出来るようになった」と本気で信じていました。
とても喜んでいました。

しかし、文字盤を指している最中、子供は文字盤を見ていなかったのです。
寝ているときもあった。

CNNは、母親に同情しながらも、「この方法は怪しい」としていました。
その番組では、子供が文字盤を見ていないことを指摘。

視聴者に、感動的になってうかつに信じないように、注意していました。

なのに、今回のNHK特集はなんだ!
「文字盤指し」は怪しいって、検証もしていないし、
新興宗教の勧誘ビデオに似たものがありました。


159 名前:  投稿日:02/04/29 05:08 ID:2sF6aDOD

CNNの番組でも、母親が障害児に対して同じことをしていました。
母親としては、信じたいのだと思います。
それしか癒される術がないのですから。

CNNの話では、アメリカでかなり流行っているそうです。
だから、この方法に疑問を投じる番組だっだし、
事実を検証する番組だったのです。

さすがはCNNだと思いました。



「奇跡の詩人」関連リンク集

NHKスペシャル「奇跡の詩人」〜日木流奈くんについて〜

小林泰三の不確定領域「駄文24 NHKスペシャル」


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