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政治家が能力さえ持てば、悪質な官僚と実業家の行動を規制できる制度を持っている 国である。まともな政治家を生み出さないわれわれ国民が最も悪質だ、という解釈が、 アジアだけでなく、アメリカでもヨーロッパでも国際的な常識となっているのである。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 知事に就任した青島は、 「税金を一銭たりとも無駄にしない都政を実現する」と約束しておきながら、 臨海副都心計画を続行して散財をくりかえし、新宿駅から東京都庁舎にゆく途中に動く歩道という 馬鹿げた乗り物をつくるかと思えば、挙句のはてに、12億円の建設費を使って自分のための 知事公館を完成した大馬鹿者である。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 96年の国債(国が債権を発行したための借金)の残高は、その89年の記事の金額に、 7年間でさらに80兆円を上積みして、240兆円にも達した。隠れ借金は、当時の26兆円から、 現在の80兆円にふくれあがってしまった。国民一人当り、当時の二倍にあたる255万円の 借金である。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 今年度末(来春の98年3月31日)までに予測されている借金は、地方財政で147兆円、 国家財政で344兆円と見こまれており、その他を合計すると521兆円の負債額に達するという。 これは、現在の人口で計算しても、国民一人当り416万円の借金である。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 郵便貯金に銀行預金などを足し合わせると、97年3月末時点の国民一人当りの 預貯金高の合計は、日銀統計によれば、510万円である。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 1200兆円とは、国民一人当り958万円持っているということであり、いま示した 預貯金のほぼ二倍にあたる。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 確かに、最後の合計額は、96年度末に1200兆円を突破している。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 大部分の庶民にとって、預貯金だけが使える財産である。その預貯金510万円から、 これから国に収奪される借金416万円をひくと、一人当たり94万円しか残っていないことになる。 - - 暗黒事件によって逮捕された人間たちが、われわれには信じられないような1千万円、 1億円単位の保釈金を積んですぐ出所してくる記事を新聞の片すみに読んで分かるように、彼らの 貯金通帳には、闇の世界で手にした無尽蔵の金が、記載されている。政治家、官僚、総会屋、 金融会、みなそうであるらしい。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 総会屋の小池隆一が受け取った大金は、われわれが持っているかも知れない94万円の はした金ではない。野村證券の社内の秘密応接室で、3億2000万円の現金が、35キロという 重さも苦にせず、酒巻社長自らの前で手渡されたという。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 90年1月のことであった、東京佐川急便の渡部広康社長は、自民党の金丸信の 事務所があるビルに車で乗りつけると、 「半分を用意しました」と言って、手提げ袋三つに入った5億円を金丸の秘書に手渡した。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 国の借金は、国民一人当たり400万円を超えているのだから、四人家族では 1600万円以上の借金を、これから国に強奪されようとしている。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 大蔵省の分割など、万一にも行政改革が実行されるにしても、はるか先のことである。 大蔵省の主計官の仕事は、昔から言われてきたように、予算の数字を握って"誰にも教えない" ことである。そうして政治家を自由に操作してきた。したがって大蔵官僚が実権を握るよう巧みに "改革"され、その頃には、日本経済の借金は、天文学的な金額に達しているはずである。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 総務庁の外局として設立されることが決まった「金融監督庁」は、大蔵省の庁舎と 渡り廊下でつながる合同庁舎に置かれ、その424人中の373人、9割近くが大蔵官僚で 占められることになった。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 96年度の国債発行が、史上最高の21兆円に対して、97年度もほぼ同額の 18兆円という赤字激増予算が組まれた。しかもこの4月から、消費税の率を3パーセントから 5パーセントに引きあげ、われわれ国民からの税収を6兆円も増やした上での、大盤振舞いの 歳出であった。 国債は、債権を購入した人に対して、満期になれば国が金を返さなければならない 借金であるから、勿論それに利子をつけて支払う、この返す金が、日本では年ごとに増加して、 いまでは税収の32パーセントを占めている。したがってわれわれが納めた税金の三分の一は、 何にも使われず、債権を購入した企業や組織への借金の返済に消えているのである。 その原因が、国債のうちの大部分を占める建設国債である。公共事業費という名で、 ゼネコンの悪の温床を育てるために、立派に使われている。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - これらの国債金融マフィアは、日本をバブル経済に追いこんだ張本人であり、 日米交渉では絶えず日本政府に、「国内需要の増大」を要求し、「公共事業の拡大」の目標を 課し、日本のゼネコンを育てた張本人である。その一方で、彼らの一族が発行している "ニューヨーク・タイムズ"で、「日本ほど土建事業の比率が高い国はない。これらの コンクリート工事によって、日本列島の自然はことごとく破壊されてきた」などと、 大きな記事を書く悪質な道徳家たちである。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - このような日本の国家予算と、税制の致命的な欠陥はどこにあるのか。それは、 予算を決定するときに、国家財政と官僚制度を維持するため、政治家と官僚の胸算用だけで 数字が決められていることである。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 日本の国民の借金は、一家庭で1600万円を超える膨大な金額に達したと述べたが、 それを生み出した原因は、歴史的人脈にあった。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 「野村證券・第一勧銀の総会屋事件」の背後から、まったく関係ないと思われる 「泉井事件」の人脈が登場したように、すでに、ほとんどの人が忘れつつある 「ロッキード事件」や「リクルート事件」、「東京佐川急便事件」など数々の過去の事件と、 ほんの昨年の「厚生省スキャンダル」や「住専不良債権問題」など、霞ヶ関と政界・金融証券会を 揺るがしている不祥事との合いだにまたがる、これまで気づかなかった密接なつながりである。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - |
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