
青年海外協力隊に参加したのは私だけでなく、妻もまたマレーシアのジョホール州にて洋裁を教えながらマレーシア人だけが住む村で2年間を過ごした。
私の任期が終了する頃、マレーシアの国際陸上競技大会にマレーシアから招待され参加することができた。
初ドリアンはコロンボでであった。
食べた、というよりちょっと舐めてみた、という表現の方が正しいくらいの食し方であった。
とにかく、強烈に鼻が曲がりそうな匂いで、「匂い」というより「臭い」であった。
そんな私が、バンコクに任国外旅行(協力隊では2年の任期の間に1年経つと他の国に旅行が出来る)で出かけ、屋台で割ったドリアンを見た時、なぜかおばさんに、「これちょうだい。」と指差していたのは不思議である。
今冷静に考えてみても、「果物の王様。2度目からは美味しくなる。」といった話を聞いていなければけっして2度目の挑戦はなかったはずである。
それほどまでに、初ドリアンの臭いはすごかった。
何か似た匂いにたとえられない、ドリアンの臭いである。
そして、やはり2度目は指までしゃぶる行為をごく自然にしてしまい、バンコクでは計4回も食する事になった。
さて、クアラルンプールのドリアンである。
話では、タイのドリアンは自然種に手を加え、美味しくしている、ということで、その自然種をそのまま売っているのがマレーシア、という話であった。
チャイナタウンの近くで見つけた、ドリアン屋台(!)は近くの勤め人がぽっと昼飯代わりにドリアンでも食うか、といった風情で現れ、またまたしっかりキメキメのOLなんかがおんなじ様に、ドリアンのへたを持ちお尻の部分を鼻に近づけ、これはいいだの悪いだの、いいながら一つ買って行ったりするのであった。
タイのちょっと値段の高い果物、というよりは、もっと庶民に近いおやつ、という買い方。
私が鼻をドリアンのお尻の部分に近づけ、これにしようかな、などと考えていると、親切なおっちゃんが、どれっ、と臭いをかいでくれ、「バグース(いいぞ!)」といってくれた。
直径約20cmほどのものは一人で食べるにはもってこいの手ごろな大きさで、がんばれば2個ほどは優に食べられる量であった。
値段はいくらだったか。
神戸の南京街にある八百屋さんでは、7月頃から店先にドリアンが時々現れる。 タイ産ということであり、大きさも直径にして30cmは超えてしまう。 ゆえに値段も6000円近くし、ボーナスの時に勇気を出してやけくそになって買った事が3回ほどあったが最近はなくなってしまった。
どちらかというと素朴な味なのかもしれないけれど、しっかりドリアンの臭(くさ)い臭いを発するマレーシア産のドリアンをもう一度食べてみたい。
ドリアンの尻の匂いはくさそうなのがバグース(この場合は「うまい」)なようであった
勤務する高校で実施したマレーシアへの修学旅行ブログ ボルネオ・コタキナバルの旅 シンガポールからジョホールへ海路でボーダーを越える 首都クアラルンプールへ 半島マレーシア東海岸ティオマン島の謎 マラッカの侘しい夕日 アジアの匂いトップへ |