
溜まり場であるドミトリーには夕方、近場にいる同期の仲間達が集まってきてくれた。
白目がやけに濁っている反町隊員には、
「どうしたん?」と尋ねると、
「俺さあ、今赤痢にかかってるんだよお」と、風邪でもひいているくらいの軽さでこともなげに言うのであった。
ネパール国旗は個性的
正面真中に座っている反町隊員は、この時日本ならば隔離されている赤痢なのであった。
モルディブで1年働いた頃、ネパールの同期隊員を尋ねてカトマンズを訪れた。
<マーレ>ー<カラチ>ー<カトマンズ>と飛行機は飛び、上空から見たカトマンズの景色はあたり1色のレンガ色であった。
モルディブはイスラム国。当然豚肉はない。
日本人観光客もたくさん訪れるネパールには日本料理店もあり、はてはキリンビールなんてのも手に入ったりする。
「何が食べたい?」
と聞いてくれた友人に、本来ならば土地のものを食いたい、という所なのだが、いかんせん私は豚肉に飢えていた。
「カツ丼が食いたい!」
と訴え、カツ丼ととんかつ定食を一度に注文し、
「やっぱり日本人には豚肉だよなあ。」
としみじみつぶやくと、
「日本人には刺身だよ!」
と海のないネパール隊員は声を大にするのであった。
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