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サハリン州郷土博物館(旧樺太庁博物館)
コムニスチチェスキー大通29番地
日本時代の 樺太庁博物館 はこちらへ


サハリン州郷土博物館(旧樺太庁博物館)は、統治期の建造物の中でも最も著名でかつ保存状態の良好なもののひとつである。
 玄関正面に飾られている2匹の狛犬は、サハリン州郷土博物館の学芸員歴史主任のイゴール・サマーリン氏によると、樺太庁博物館のオリジナルではなく、護国神社のものを移し替えたのだという。
また、正面塔屋部外観詳細に見る通り、「外観美の表現に意を用ふ」と設計者が誇示した城郭風建築のディテールは基本的に損なわれていない。 例えば、玄関車寄せ天井は、網代風の意匠をモルタル塗で巧みに表現しており、保存状態も良好で出色の出来栄えである。
内部は貝塚が天窓をつけるなど重視した採光計画の創意工夫がそのまま用いられており、展示空間は非常に明るくなっている。
全体的に、内外ともに目立った改変はなく、階段室廻りなど中央部の壁は、写真のように、ロシア人の好む色合いに塗り替えられており、やや奇異な印象を受ける。 
正面のメンテナンスはなされているが、背面にまわるとほとんど手がつけられていないのが現状である。とはいえ、統治期建築の中では破格の保存状況であることは議論の余地がない。