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旧豊原憲兵分隊兵舎
ユジノ-サハリンスク市 サハリンスカヤ通32g、32v番地

 樺太守備隊衛戍病院の周囲には、2棟の木造長屋が存在するが、これは豊原憲兵分隊の兵舎であると考えられる。だが、外見上はロシア式の一般的な木造住宅とほとんど変わらない形に改変されており、一見すると全く識別はできない。しかしながら、多くの現居住者は「日本時代の建築」と証言しており、「1934年の建設」と証言する女性もいた。この時期は、豊原憲兵分隊の創設と重なっており、憲兵隊兵舎として建設されたと考えられている。ちょうど通り向かいの守備隊司令官邸が憲兵分隊の司令部として転用されたため、この地に兵舎を建設したのであろう。
 もう一棟の木造長屋は、玄関部分の上に大きな玄関状の開口部が開けられており、発見当初は「厩舎」と想像されたが、後にこれはロシアの木造住宅では一般的に見られる形式であることが判明した。現居住者の話では、憲兵隊の兵舎は市内の北郊外に建設されていたということである。