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旧大泊築港地区倉庫群
(現用途未確定)
コルサコフ市

 旧北海道拓殖銀行大泊支店の通り向かいに、赤煉瓦の倉庫が1棟建っている。地元の人の話では、ここには銀行の支店長の公宅があったとのこと。敷地には赤煉瓦造の防火壁も残されており、確かに重要な施設がここにあったことをうかがわせている。側面から見ると左側の木造部分はおそらく後補である。また鉄扉や庇など保存状態も良好である。
 (現存状況位置図中の b )

 その敷地に隣接して軟石造の倉庫が1棟現存している。また、周辺には少なくとも3棟の煉瓦造・軟石造倉庫が存在している。いずれも北海道でよく見られる石造倉庫の形態を踏襲している。開口部上の半円アーチ装飾が美しい。(現存状況位置図中の d )


 石造倉庫に隣接する木造2階建。ロシア時代の建築だという周辺住民の証言があるものの、屋根裏の窓詳細などは日本建築の特徴をよく残しており、議論の余地がある。(現存状況位置図中の c )
 他の建築から少し離れたところにも、木造モルタル塗りと見られる倉庫群が現存している。(現存状況位置図の範囲外)

 現在は軍の倉庫として利用されている煉瓦造倉庫2棟。棟飾や開口部の半円アーチなど、細部の保存状態も良好である。屋号の部分は欠落しており、判別はできなかった。(現存状況位置図中の f )
 この煉瓦造も日本時代のもののようである。このページの建築物はすべて、コルサコフの港湾地区に集中しており、将来的には地区的な景観保全を視野に入れた保存運動を展開すべきであろう。しかし、ここにあげたいくつかの施設は今も軍が使用しており、早期の実現は困難な状況にある。
現存状況位置図中の h )