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ヤマハSGスペシャル

「ギターグラフィック第6号」のヤマハSGモデルの軌跡の執筆者としても有名な
ヤマハSGの権威、寺田茂さんと光栄にも掲示板でお話をさせていただく機会があり、
ヤマハSGに関する様々な情報をお聞きすることができました。
ここではそこでお聞きできたヤマハSGの貴重な情報を、「ギターグラフィック第6号」
の内容ともからめた形で紹介させていただきます(寺田さんのご許可を頂いております)
ヤマハSGシリーズの各機種紹介
サンタナとヤマハSG
ヤマハSGスペシャル番外編
NEW高中モデルとSG2004の関係に迫る!


<SG2000のラージヘッドとスモールヘッド>
「ギターグラフィック第6号」をお読みになった方はSG2000にはラージヘッドと
スモールヘッドがあることをご存知だと思います。「ギターグラフィック第6号」によると
ラージヘッドは76年から78年の春までで、それ以降はスモールヘッドに変更されます。
ラージヘッドは巷でオールドとして扱われていて貴重な存在のようですね。
ちなみに上の写真は私のSG2000のヘッドですがスモールヘッドです。
PUデイトやシリアルから1978年の夏前のものだと推測できますので、
スモールに切り替わったばかりの頃のようです。
寺田さんは「ラージよりもスモールの方がギターとしての完成度は高い」とおっしゃっています。
たしかにスモールヘッドに切り替わったこの頃のSG2000は、発売後の試行錯誤によって
より完成度を増したギターとなっているでしょう。では発売当初と比べてどの点が改良されたのでしょう?

上の写真のフレットにご注目ください。バインディングの上にまでフレットが通っています。
これがいわゆる「オーバーバインディングフレット」というやつですね。
発売当初のSG2000はまだオーバーバインディングフレットは採用されていませんでした。
当時この「オーバーバインディングフレット」は画期的だったみたいですね。

発売当初のもう一つ大きな違いはブリッジとテールピースの「距離」ですね。
発売当初はブリッジとテールピースの距離がせまくなっています。
このタイプは本当に発売当初の少しの間だけの販売期間だったので、
希少価値が高いのではないでしょうか?上の写真は現在まで続く幅の広いタイプです。
現在でもSG3000だけはなぜかこの幅のせまいタイプです。
発売時期がハードロック全盛のころなので、より強いテンションが必要だったのでしょうか?
(他にもSG1600やSG2500はこのタイプのようです)

ラージやスモールの違いに関係なく、発売時期によってナットの深さも変化しています。
上の写真をご覧頂くと分かるのですが(ピンぼけですみません(^^;)
ナットがバインディングよりも深く付いていますね。これがディープナットです。
しばらくディープじゃない時期が続きましたが、現在はディープナットが復活しています。
ナットの材質は79年くらいまでは象牙を使用していました。

<SG2000のウッドマテリアル>
私は最近のSG2000を見て次の2点に興味を持ちました。
・最近のSGはトラメのものが多い。
・バックのマホガニーが1プライである。
上の写真の私のSG2000(78年製)もそうですが、SGはトラメなどの木目をほとんど
重要視しないで発売してきたギターです(一部SG1000NWやSG1996などありますが)
ところが最近新品で販売されているSGは結構トラメのものを見かけます。
なぜ最近の機種はトラメが多いのか?
トラメのSGには時期的に、次の3種類が存在するようです。
・76年〜77年の初期SG。
・95年〜96年頃のSG
・現在のSG
まず初期のSGについてですが、特に機種別シリアルに変更された最初の100本は
良質なハードメイプルが使われていて、豪快なトラメが出ていることが多いとのことです。
次に95年〜96年頃については、ソフトメイプルだと思われるトラメが多いようです。
そういえば「ギターグラフィック第6号」のトラメSG2000も95年製ですね。
そして現在のトラメですが、トラメのSGが出まわっている理由として・・・
「MTとT2の発売により通常よりかなり多めに木材を仕入れ、その中に混在している
トラメの木材を木目の見えるサンバースト系の機種にまわした。」と推測できます。
でもこの指摘があたっているとしたら、もう少ししてこれらの木材が尽きてしまったら、
またしばらくトラメのSGは拝めなくなってしまうかもしれないですね・・・ほしい!(^^;
ちなみに80年代後半から90年代前半には2ピーストップの2000や3000もあるそうです。
(構造上の問題から通常は3ピーストップ、ただし1000は2ピーストップが普通)

次にバックのマホガニーについてですが、最近は1プライのようです。
最初期のSGは3プライで、その後はずっと2プライだと思ってました。
私のSG2000は上の写真のように2プライです(判別不能かも(^^;)
SGのボディバックのマホガニーには、時期的に次の3つに分けられるようです。
・3プライ時期(ただし2プライも混在)・・・76年7月〜12月。
・2プライの時期・・・77年1月〜90年代後半。
・1プライの時期・・・97年〜現在。
70年代のギターは2プライや3プライのギターが多いですね。レスポールなどもそうです。
これは当時の流行りなのか、コストの問題なのか・・・うーん分かりません。
ボディマテリアルだけじゃなく、SG3000などのボディインレイも時期で大きく違いますね。
90年代初期の3000のボディ周りのインレイは、発売当初に比べて一つ一つが大ききかったのですが
最近はまた発売当初のように細かく戻っています。私はこっちの方が好きです(^^;



