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2005年のオランダ代表スケジュール

2/ 9 親善試合
vsイングランド(A)
0-0
3/26 2006年W杯予選 グループ1
vsルーマニア(A)
2-0
3/30 2006年W杯予選 グループ1
vsアルメニア(H)
2-0
6/ 4 2006年W杯予選 グループ1
vsルーマニア(H)
2-0
6/ 8 2006年W杯予選 グループ1
vsフィンランド(A)
4-0
8/17 親善試合
vsドイツ(H)
2-2
9/ 3 2006年W杯予選 グループ1
vsアルメニア(A)
1-0
9/ 7 2006年W杯予選 グループ1
vsアンドラ(H)
4-0
10/ 8 2006年W杯予選 グループ1
vsチェコ(A)
2-0
10/12 2006年W杯予選 グループ1
vsマケドニア(H)
0-0
11/12 親善試合
vsイタリア(H)
× 1-3
12/ 9 WORLD CUP 2006
グループリーグ・組み合わせ抽選会
-  


2005/2/9(Wed) イングランド・バーミンガム/ヴィラパーク(親善試合)
England (0−0)
(0−0)
Netherlands


[preview]
ランパード&ジェラード&リオ・ファーディナンド・・・チームの心臓部に欧州屈指のスペシャリストを並べる
来たるEURO2008のまぎれもない優勝候補であろうイングランドが2005年ファン・バステンOranje始動の相手を務めてくれる。
若返ったオランダ代表にとっては、この完成度の高い相手へと思い切りぶつかる事ができる絶好の相手!

90年イタリアW杯本大会グループリーグでまず両者はカリアリで顔を合わせスコアレスドロー。
94年アメリカW杯予選の大一番、デ・カイプでの「最終決戦」は2-0でオランダ勝利!イングランドはW杯出場権を逃す・・・。
逆にEURO96本大会グループリーグでは地元開催のイングランドが4-1でオランダを一蹴!リヴェンジを果たす。
最近ではチェコとの因縁がクローズアップされるオランダだが、90年代前半から中盤にかけてはイングランドとも縁が深かった。

これまでの過去の対戦成績(15試合):イングランドの5勝4敗6分

アウェイだし親善試合だし、半端な内容よりも・・・ある意味「ボロ負け」を期待する”M”な気持ちがあります。
前回のW杯予選アイルランド戦(A)前にもイングランドと親善試合して勝ってロクな事にならなかったし、
イングランド戦に勝ってもあまり縁起良くないし・・・3月のルーマニア戦(A)を見据えると派手に負けるのも一つの手だ。
EURO2004の直前だって・・・ホームでベルギー、アイルランドに連敗しながらセミファイナルまで行ったんだし(爆)
勝つんだったら11月のホームでのリヴェンジマッチで勝てばいいんだし・・・。

(しかし、リオ・ファーディナンドは負傷によりこの試合への召集は見送り・・・)

ロッベンの骨折は復帰に最低2ヶ月はかかる重傷。ルーマニア戦(A)の出場も絶望。
9月のチェコ戦(A)に間に合う事を祈ります!
CLミラン戦に照準を合わせて調整中?であろうアキレス腱、ふくらはぎ負傷中のニステル様・・・
ルーマニア戦(A)の事も忘れずにお願いします!


[friendly Match]
スタメンは以下。首位PSVからのスタメン出場は無く、AZ3人、アヤックス2人、フェイエノールト2人で国内勢が11人中7人!
なおイングランドもショーン・ライト・フィリップスをスタメン起用し伝統の4-4-2を変えて4-3-3をとっていた。
よってこの試合は4-3-3システム同士の激突となる。
イングランドが赤いユニ、オランダのユニがなんとオレンジのかけらもない白×黒。
この日オレンジ色だったのはファン・バステン監督のネクタイくらいだった。
一見両者見間違えるようなユニとなったが・・・双方とも「人種差別撲滅運動」に呼応した特別なユニを着用した。

GK:ファン・デル・サール(C)
DF:クロムカンプ、マタイセン、ブラールズ、ファン・ブロンクホルスト
MF:ランザート、ハイティンハ(→60' ファン・ボメル)、ファン・デル・ファールト
FW:カステレン(→64' イルディリム)、マカーイ、カイト


ヴィラ・パークにもアウェイ席からでもオランダ独特の太鼓とトランペット・・・鳴り物の音が聞こえる前半戦。
前半10分、高い位置からボールをインターセプトして最初の決定機を作ったオランダ!カステレンとカイトでカウンター!
フィニッシュはカイトがうまくゴール右隅を狙ったものの惜しくも右ゴールポストを叩いた!
そのすぐ後にすぐイングランドがオランダ守備陣のウラを突きゴール前にカウンター!双方とも展開の速い攻撃を見せた。
徐々に中盤でのボール比率がイングランドに移りだし、それに連れオランダはだんだん守勢に回りピンチのシーンが増えていく。

フィニッシュに精度を欠くイングランド攻撃陣にやや救われている感もありつつ前半20分・・・。
プレミア一の小兵ドリブラー、ショーン・ライト・フィリップスの個人技に目を奪われて前半30分・・・。
まずいボール処理、中途半端なクリアによる守備の悪循環でほころびが目立つこの試合のオランダDFライン。
しびれをきらしたのか前半35分を過ぎるとアウェイ席から「Holland!!Holland!!」の声が湧き出ていた。
オーウェン&ルーニーにも振り回されるオランダDF陣が致命的なミスをしないかヒヤヒヤしながら前半40分・・・。
前半最大のシャッターチャンスはやはり44分の里帰り、ベッカムのFK。なんとか壁で抑えて、ロスタイム無しで前半終了!

親善試合らしいといえばそれまでだが、この試合をW杯予選のテストマッチと位置づければ、
イングランドは攻撃のフィニッシュ、オランダは中盤以下と若手中心のDFライン・・・
両者ともミスに終始し目をつぶれない内容となった。
どちらがミスを修正できるか・・・スコアはともかく、選手交代やシステム変更など
両監督がどういう方策をとって内容を高められるかが後半のポイントかな?

エリクソン監督のチェルシー・モウリーニョ監督への気遣いか、中盤の選手を早くもスイッチ。
サッカージャンキーのランパードを前半で下げてハーグリーブスを投入。
逆にオランダは後半のスターターに選手交代は無し。徐々にAZ勢中心のオランダDF陣も集中を高めていく。
53分に久々にオランダのいい攻撃が!ワイドに展開するオランダらしい破壊力を垣間見せる一コマ。
カステレンの後ろに走りこんできたクロムカンプが右から早い折り返し!攻撃に見どころを作った!

エンジンがかかり始めたルーニーのトップスピードに怯えながら60分経過。
イングランドはプレミアリーグで活躍するダウニング、アンディ・ジョンソンを
それぞれショーン・ライト・フィリップス、ルーニーと交代。
国内で活躍する選手の代表デビューにイングランドサポーターが沸くヴィラ・パーク。
その間にこっそりとハイティンハがファン・ボメルと交代・・・。
PSVとの契約が切れるファン・ボメルはやっとイングランドでの”顔見せ”
63分に”幻の”豪快なシュート(シュート前にA・コールへのファウルを取られノーゴール)を置き土産に・・・。
直後にカステレンがイルディリムと交代。ついに登場した「オランダを選んだ」オランダ&トルコの二重国籍プレーヤー。
A・コールとのマッチアップに大奮闘!カステレンのような黒人タイプではなく、K-1の武蔵選手を思わせる風貌。

残り20分を切っても相変わらず中盤で攻撃の型が作れない。
控え選手中心とはいえここまでボール支配率の低いオランダを見るのも複雑なものだ・・・。
76分の攻撃でカイトがくさびでうまくタメを作ったが・・・ファン・デル・ファールトが直接打ち込むことが出来ず。
やっとジオがゴール前にオーバーラップしてきたかなと思ったらもう残り10分・・・
頭の中からなんかモヤモヤが消えない、ボンヤリとしたなんともはっきりしない試合だなあ・・・

ジェーメイン・ジェナスとダイアーというニューカッスル勢が残り10分を切ったところでIN。ジェラードとベッカムはお役御免。
この日の白×黒のユニに象徴されるように、最後までどこかオランダに対する”違和感”をぬぐえなかった90分・・・
ケガ人もラフプレーも無いホイッスルの回数も少なかったけどロスタイムは2分。つつがなく試合終了。

スコアレスドロー。静かと言えば静かな試合。印象に残りにくい試合。ボロ負けにもならなかった試合。
前半から後半に進むにつれDFラインがなんとか頑張っていたのがせめてもの収穫か。
ただ、3月のW杯予選グループ1・ルーマニア戦(A)では・・・この日とはプレッシャーが天地の差があるだろう。
そこでこの日と同じようにDFラインが集中を保てるかといえばそれは疑問符?がつく。
あとケガ人も多いな・・・としみじみ思った。この日シュートがゼロのマカーイ。
これはマカーイ自身・・・というよりもマカーイへボールをお膳立てする中盤以下のシステムが機能しなかったことに起因した。
あと中盤ではやはりイングランドに制されてファン・デル・ファールトも存在感を示せなかった。
ダーヴィッツもスネイデルも居なくて、攻守を切り替える「スイッチ」が無かった感じ。

難敵ルーマニアとのアウェイ戦を控えて・・・この試合がテストマッチと位置づけられていたのであれば、ちょっと不安だな・・・。
オランダサポもイングランドサポーターと・・・試合後のパブで過激な”国際交流”をしてなければいいですが(爆)




2005/3/26(Sat) ルーマニア ブカレスト/ギウレスティ
Romania 0 (0−1)
(0−1)
2 Netherlands
    コクー(1')、バベル(85')


[preview]
ダーヴィッツは代表召集を見送られたものの、ファン・ニステルローイとロッベンが代表に帰ってきた!そしてコクーも!

しかしスター選手が帰ってきたのはオランダだけではない。
ルーマニアもキヴ、ギオアネらがピトゥルカ監督のもと待望の代表復帰を果たし、
このステージに向け双方豪華な顔ぶれが見られそうだ。

ファン・バステン監督としては代表采配後の「初黒星」の可能性も高い、シビアな試合となるであろうこのアウェイ戦。
彼が一縷の望みを託すのも、ファン・ニステルローイやロッベンらプレミア勢のスーパースターよりも・・・
意外と初召集のバベル、マドゥロ辺りかも!? この時点での彼らの代表初召集はある意味「ギャンブル」だ。
ベンチまでも有名選手で埋めなかったこの”奇策”が「敗戦濃厚」のこの試合で吉と出るか、それとも・・・。

代表初召集を受けたAZのメールディンクがひざのじん帯損傷のため、代わりにカステレンが召集。
ファン・バステン監督になってからというもの・・・Oranjeがやたら白人比率が高くなったように見えるのは気になるところ。
最近はクライフェルトの代表引退?発言もあるし、変にこれが内紛勃発の引き金にならなければいいけど・・・。

「人助け、フゥ〜!」 オランダ代表もレイザーラモン住谷に”人助け”してもらいたい気分・・・
攻撃陣にあのくらいの”ハードゲイ”な爆発力とキレがあればなあ・・・(爆)

[World Cup 2006 Qualifying]

スタメンは以下。2月のイングランド戦とDFラインは全く同様。
中盤はコクーの復帰とファン・ボメルのスタメン起用が変更点。FWは総とっかえ。
ファン・デル・ファールトを始めアヤックス勢は完全に蚊帳の外・・・。

GK:@ファン・デル・サール
DF:Aクロムカンプ、Cマタイセン、Bブラールズ、Dファン・ブロンクホルスト
MF:Fランザート、Eファン・ボメル(→72' Pマドゥロ)、Gコクー、
FW:Hカイト(→89' Lカステレン)、Iファン・ニステルローイ、Jロッベン(→22' Mバベル)

「出会い頭」?・・・なぜか開始1分にコクーがヘディングでゴール。
先日のトッパー「アヤックス-PSV」でも先制ゴールを決めたコクーがこの試合でもホイッスル後わずか38秒で得点をゲット!
なぜかアウェイのオランダがリードする意外な・・・波乱の展開に!?

ともかくファン・バステン監督!恐れ入りました・・・A代表に大抜擢したバベルをいきなり起用してしかも代表初ゴール!
相手に最大のダメージを与える終了2分前のダメ押しゴール!代表の先輩に囲まれて祝福を受ける18歳のFW!
かつてのオランダの伝説のストライカーがなぜ・・・これからのオランダの”未完の大器”をこの試合に導いた意味がわかりました。
バベルやマドゥロを連れてきたのは、単なるダーヴィッツやマカーイの穴埋め要員・・・
さらに今年地元開催のワールドユースのための選手強化の”パフォーマンス”?などと勘ぐってしまって申し訳ないです。

しかしロッベンの「深刻なケガ」、悪夢の再発・・・CLバルサ戦を見送ってまでこの試合に調整してくれたのに
今後にモウリーニョ監督の”大説教”を食らってしまいそうなのも申し訳ないですけど
これが結果的には終了間際のバベルのゴールに繋がったのは”ケガの功名”?なんとか不幸中の幸いでした。

スウェーデンとブルガリアの試合を見ながら、オランダはこうすんなりとアウェイ戦を戦えないだろう、
「敗戦濃厚」なシビアなアウェイ戦を、この試合で経験するだろうと思っていたのだが・・・
開始20分辺りまではゴールに向かい・・・あとは様子を見ながら「ドローを視野に入れつつ」カウンターというのが
アウェイ戦の戦い方の定石としてあると思うのだが、オランダがこういう戦い方を出来るとは「目からウロコ」である。
過去に2002年W杯のポルトガル戦や、EURO2004本大会のチェコ戦のように・・・
”常に攻撃的”なプレイスタイルがゆえ、2点差などすぐに追いつかれてしまうのがオランダなのであるが
ファン・バステン監督がこの試合で見せたものは、まさにアウェイ戦の「お手本」のような試合!?
実際はおそらくルーマニアに押し込まれて、ヒヤヒヤものの内容だったんだろうけど(爆)

終盤の大一番、10月のチェコ戦(A)までに・・・派手にアウェイで負けておくとすればこの試合かな?と
勝手に思っていたのだが・・・アテが外れました。でも、これでプレーオフは見えた!?2位以内は確保かも?
キヴやギオアネらが復帰しスタメン名を連ねた、この試合のルーマニアに勝ったのは大きいです。
しかし、W杯予選に「意外」はあっても「絶対」は無いので・・・
ロッベンを欠くのは非常に残念であるが、水曜のアルメニア戦(H)も頑張って!

アウェイ戦勝利、ロッベン再故障、バベルA代表初ゴール・・・意外に次ぐ意外、全く想定外の出来事でした!
欲を言えば攻撃陣で押し込む展開が見たい・・・押し込まれても勝つのは別の国のフットボールだから。
結果だけなら「快挙」という言葉もあてはまるのだが・・・レイザーラモン住谷の”ハードゲイ人助け”無しに勝つなんて(爆)



2005/3/30(Wed) アイントホーフェン/フィリップ・スタディオン
Netherlands 2 (1−0)
(1−0)
0 Armenia
カステレン(3')、ファン・ニステルローイ(34')     


[preview]
「やっと勝ち点3を手にしたが、つぎには強大な相手が待ち受けている。おそらく今回の勝利はすぐに忘れなければならないだろう。」

30日のアウェイの地、オランダに乗り込むアルメニア代表の将・カゾーニ監督のコメント。
出来ればこういうニュアンスのコメントをファン・バステン監督に残してもらいたかった。自戒の意味も込めて・・・。
なぜなら半年前、ホームでのチェコ戦(H)に勝ち最高のスターダッシュを切りながら、マケドニア戦(A)は2度追いつかれてのドロー。
ファン・バステン監督が代表監督のキャリアで一番最初に味わった、この苦い経験を繰り返してはならない。
試合前から安心は出来ない。一息つく時間は、この試合の後にたっぷりと用意されているのだから・・・。

元フランス代表ユーリ・ジョルカエフがルーツを持つ国、そして世界屈指の美人の産地・アルメニアとの試合。
かつての古巣アイントホーフェンに凱旋出来ず故障したロッベンに代わり、2001年2月以来4年ぶりに・・・
エールディヴィジ首位PSVのエースストライカー、フェネホール・オフ・ヘッセリンクが緊急召集を受けた。
9番をつけてクラブレベルで君臨する、彼のホームスタジアムでもあるフィリップ・スタディオンで、
ルーマニア戦(A)のバベルに続き国内勢の「存在感」をアピール出来るか!?

そしてこの試合はより、オランダ代表としての「内容」を問われる試合となるだろう。
敵地では見逃されても、地元のファンの目の前ではきっと”ポゼッション低下”は黙認されないはずだろうから・・・。

[World Cup 2006 Qualifying]

スタメンは以下。直前にハムストリングのケガで私服姿だったブラールズに代わってCBにPSVのボウマがスタメン出場。
中盤はルーマニア戦と同様。FWはルーマニア戦(A)で負傷退場したロッベンに代わってカステレンがスタメン出場。
アヤックス勢はルーマニア戦に続き、またもスタメンに縁がなかった状態・・・。

GK:@ファン・デル・サール
DF:Aクロムカンプ、Cマタイセン、Lボウマ、Dファン・ブロンクホルスト
MF:Eランザート(→'49 Nファン・デル・ファールト)、Gファン・ボメル、Iコクー、
FW:Jカイト(→'79 Pフェネホール・オフ・ヘッセリンク)、Hファン・ニステルローイ、Fカステレン(→'49 Q バベル)

雨にぬれながら相変わらず”縁の下の力持ち”で汗をかく、彫りの深い顔のコクーを見ながら
どことなく俳優の「渡辺いっけい」氏を彷彿とさせたこの試合。
しかも深夜番組でK-1の選手の名前を力みながら叫ぶいっけい氏では無く、
ドラマ「救命病棟24時」第2シリーズで好演した小田切医局長役の時の渡辺いっけい氏・・・コクーに彼を重ねていた。
若手とベテランの融合・・・新旧世代の狭間で自己を押し殺し、
つなぎ役に徹するそのプレイスタイルもまさに小田切医局長!
この日激しい雨が降っていたフィリップ・スタディオン、雨に濡れるコクーの姿にも・・・
ドラマで雨中に卒倒し、激務に皮肉にもその命を奪われてしまう小田切医局長を見た。

ならば進藤先生はファン・ニステルローイ?
ストイックかつ仕事をこなす役割的にはまさに江口っちゃんなのだが
風貌的には矢部研修医役の伊藤英明氏にあてはまるだろう(爆)
ならば進藤先生は大型MFのファン・ボメル?
さすがに攻守に渡りホームスタジアムであるフィリップ・スタディオンの主役となったが・・・
彼のチリチリ頭具合は第3シリーズに登場の看護師・”北海道のスター”大泉洋氏か?(爆)
それならば途中交代で入ってきた将来のオランダを担うファン・デル・ファールトが・・・進藤先生?
本来なら主役にあてはまらなければいけないのだが相変わらずこの所ツイてない。
とがった感じの城島先生役の”タニショー”谷原章介氏でも良いが、ここはせいぜい馬場先生役の宮迫くん辺りか(爆)
それじゃ進藤先生は・・・というと一番後ろにいた?この試合でキャプテンマークをつけたファン・デル・サール!?
チームがしっかりアルメニア陣内でのボールキープが出来たため、あまりゴールを守る出番も無かったが
それが・・・先の第3シリーズで松嶋奈々子登場で影が薄くなった、主役を奪われかけた進藤先生っぽくもある(爆)

試合自体は開始直後からオランダが相手陣内に攻め上がり、開始3分のセットプレイ。
(ファン・ボメルではなく)ジオの左サイドからのCKからコクーがヘディングシュート!
相手GKがはじいたこぼれ球をカステレンが押し込んでゴール!
カステレンは待望の代表初ゴール!ルーマニア戦(A)に続いて開始直後の電光石火の先制攻撃!最初の「ミッション」を果たす。
34分にはこの日攻守の起点となったファン・ボメルから、2005年に入り苦悩が続いたファン・ニステルローイへのスルーパス、
これをいかにもニステル様らしい・・・オフサイドラインぎりぎりで相手DFをかわし角度の無いエリアから決めたゴール!
2005年も1/4期が過ぎようとしているこの時期で、ようやく彼のストライカー本能が目覚め始めたようだ。

後半に”ジオ”ファン・ブロンクホルストのゴールポストを見事に叩く惜しいミドルシュートもあったが、追加点は無し。
試合が進むにつれ雨足が強くなるフィリップ・スタディオンのピッチコンディションに徐々に攻撃のパフォーマンスが低下するオランダ。
しかし「相手陣内でボールキープしながら試合を展開する」試みは全ての時間帯に渡って出来ていたといえよう。

惜しむらくはこのフィリップ・スタディオンのピッチに凱旋出来ず、スタンドでの観戦を余儀無くされたFWロッベン・・・
ファン・ボメル、ファン・ニステルローイ、ヘッセリンク、ボウマ、コクーと地元PSVにゆかりのある選手が勢ぞろいする中で
そのピッチ上に彼の姿を見たかったアイントホーフェンの、フィリップ・スタディオンに集ったサポーターは多かったはず。

3月末のこの2連戦を連勝で飾り、W杯欧州予選グループ1の首位を堅持したオランダ。
このまま10月のチェコ戦(A)まで・・・といきたい所だが、次の6月始めの2連戦も見通しは決して良くないはずだ。
ルーマニアはエースFWムトゥ復活を切り札に背水の陣でオランダに乗り込んで来るだろうし、
それに加えてフィンランドとのアウェイ戦が怖い。トップリーグに籍を置く個々の選手のポテンシャルは予想以上に高い!
先日のチェコ戦もチェコのホームながら壮絶な打ち合いを演じたフィンランド、もしろ攻撃力はいまのオランダよりも上!?
おそらく今後もライバルとなるであろうチェコもフィンランドとのアウェイ戦を残しているだけに・・・。
10月のチェコ戦(A)は最重要の試合だが、その前の6/8のフィンランド戦(A)もターニングポイントとなり得る試合となるだろう。
ちなみにフィンランドはW杯予選後半になる6月以降でオランダ、チェコ、ルーマニア全てのホームでの試合を残している。
すなわち自力での上位進出もまだまだ狙えるフィンランドは、ある意味チェコ、ルーマニア以上に警戒すべき存在かもしれない!

次の6月の展開によっては、ルーマニアとフィンランドの”巻き返し”で4チームの混戦になる可能性もある。
まだまだ予断は許されない局面だ。しかし・・・とりあえずは「ホッ」と一息ついておこう(苦笑)



2005/6/4(Sat) ロッテルダム/デ・カイプ・スタジアム
Netherlands (1−0)
(1−0)
Romania
ロッベン(26')、カイト(47')    


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ホームでルーマニアを迎えるW杯欧州予選グループ1、6月始めの2連戦・・・第1ラウンド。
目下、2006年W杯欧州予選グループ1の首位に立つオランダ。
出場権を争うチェコ、ルーマニア、フィンランドにはいずれも直接対決ですでに1勝ずつ挙げてはいるが
しかし・・・この2連戦の成績次第では一気に四つ巴の大混戦になる可能性もある。

CLファイナル「リヴァプール - ACミラン」、CLセミファイナル「PSV - ACミラン」、UEFAカップセミファイナル「AZ - S.リスボン」
そしてちょうど1年前のEURO2004グループD「オランダ - チェコ」・・・これらの試合が意味するものは何なのか!?
その答えを紐解いていけば・・・欧州フットボールシーンのトレンド、ならびにこのルーマニア戦での勝負のカギが見えてくる。

ファン・バステン監督が最も気をつけるべき事は・・・決してルーマニアに対して「優位」に立っていると思わない事だ!
「もう攻めるしかない」、「点を取るしかない」・・・ビハインドを背負った時にこそ信じられないドラマが生まれる。
いま欧州で最も敵に回したくないタイプのチームは、こういう開き直ったチームだろう。むろん相手に対する過小評価などもっての他だ!
ここで負ければもう後がないルーマニア、”王様”ムトゥ復活をひっさげ”背水の陣”でオランダに乗り込んでくる。

代表召集メンバーでDFを大量召集した事により、失点を過剰に恐れているようにも思えるファン・バステン監督であるが
試合も受け身に回ってしまえば、言うまでもなくEURO2004のアドフォカートの二の舞だ。
「オランダ代表、攻撃サッカーへの原点回帰」・・・あの就任会見での宣言の真価がここで問われるのかもしれない。

DFラインでマタイセン、クロムカンプ、そして中盤でダーヴィッツ、スネイデル(そしてコクーも・・・)が不在ではあるが
ファン・ペルシーがおよそ1年ぶりの代表復帰でイングランドから凱旋帰国・・・慣れ親しんだ古巣デ・カイプに”里帰り”を果たす。

勝敗を別にこのカードの魅力的なポイントは、オランダのコクー、ルーマニアのパンクゥという両ユーティリティプレーヤーの競演!
守れる、芽を摘む、コントロールする、決定力もある・・・オランダ、ルーマニア双方が誇る「超万能型選手対決」!
この2人のプレーヤーがたとえ代表のゴールマウスを守っていたとはいえ、それは決して不思議な光景では無い。
(残念ながらコクーはヒザ靭帯損傷のため離脱、追加召集はAZのリンデンベルフ・・・これによりラファエルがスタメンの可能性も!?)

この2連戦を”無傷”で乗り切るのは、アロエロアロアロ、アロエロア・・・この早口言葉を一発で決める事よりはるかに難しい(爆)
ラファエルがアヤックスの”レジェンド”伝説の2選手キヴ、リトマネンに挑む2連戦!彼もまたその”レジェンド”に名を刻んだばかり・・・。

[World Cup 2006 Qualifying]

今回のW杯予選の中では、内容と結果が伴ったNo.1の試合と言って・・・異論の余地は無いだろう。
かといって大量8点を取るような豪快な試合展開・・・では無かったんですけど(爆)
この後はフィンランドやチェコとのアウェイ戦が続くだけに・・・おそらくこの試合が今回のW杯予選の「ベストバウト」になるのかな?
オランダ代表がホームでの試合で最も「土俵」に使用するロッテルダム、フェイエノールトの本拠地デ・カイプ・スタジアム。
この試合のオランダは・・・ルーマニアを相手に”横綱相撲”を披露した。そう、まるで「朝青龍」であるかの如く・・・。
贅沢を言えば、全盛期の「曙」の取り口のような電車道・・・ラファエルやニステル様の中央からの攻撃も見たかったのであるが。

リーグ戦でDFのAZ勢マタイセン、クロムカンプをともにケガで欠き、直前合宿でスネイデルが風邪でリタイア。
アムステルカップのファイナルで大黒柱コクーがヒザの靭帯損傷、
またマカーイがバイエルンの本拠地なんとかアレナのこけら落とし試合で筋肉を痛める、
ブラールズも足を痛めて欠場・・・とリーグ戦終了と重なるこの時期、国内勢中心とはいえ
激戦のリーグ戦から生じる選手の疲弊からはやはり逃れられず・・・オランダも影響を受ける形となった。

スタメンに名を連ねたとはいえファン・ニステルローイ、ロッベンもプレミアリーグの大半をケガで棒に振り、
また”ジオ”ファン・ブロンクホルストやハンブルガーSV移籍が決まったファン・デル・ファールトも
ケガを抱えている万全とは言えない状態であった。スタメンは以下。

GK:@ファン・デル・サール
DF:Aルシウス、Bハイティンハ、Cオプダム、D”ジオ”ファン・ブロンクホルスト
MF:Eランザート、Gファン・ボメル(→49' Mデ・ヨング)、Iファン・デル・ファールト(→79' Nマドゥロ)
FW:Fカイト、Hファン・ニステルローイ(→62' Qファン・ペルシー)、Jロッベン

序盤はルーマニアのこの試合にかける気持ちがボールに繋がり、立ち上がりから積極的な攻撃を仕掛けていく。
特にルーマニアのナンバー9、ルーマニア国内リーグの得点王ニクレスクが再度ファン・デル・サールの守る
オランダゴールの枠内を捕らえたシュートを打ち込み、デ・カイプに集結したオレンジ色のオランダサポの肝を冷やす。
しかしオランダ側も開始7分のCK、こちらもオランダリーグ得点王のカイトがセットプレイで
相手DFを巧みにかわしながらのヘディングシュートで再度GKロボントの守るルーマニアゴールを襲う。
両国内リーグのトップスコアラーの挨拶代わりのこのシュートの応酬で試合は幕を開けた。

背水の陣でデ・カイプに乗り込んできたルーマニアの前に大きく立ちはだかったのはロッベンであった。
オランダゴールに人を割いて襲い掛かるたびに、オランダのカウンターにハマる悪循環。
まさに1点目などはこの試合を象徴するその典型で・・・
25分、センターライン手前でのカイトからランザートへのパスが合わないところを攻め上がっていたコントラがインターセプト!
パス交換のミスを見逃さなかったルーマニアはコントラからムトゥへボールを渡し、そのムトゥがオランダゴールに突進する。
しかしシュートを打ち切れず、DFの”ジオ”ファン・ブロンクホルスト(ユニの背中も”GIO”になっていた)につぶされて・・・
ムトゥは長期出場停止明けの復活ゴールを決める事が出来なかった。

そして・・・試合中継のカメラですら追いつかなかった先制点はその直後に生まれる!
GKのファン・デル・サールからカイトへ、心を込めてボーリングのように転がした丁寧なパス、
まだセンターラインを越えていないカイトであったがセンターライン手前から前方へ大きくフィード・・・
このボールが逆の左サイドにいたロッベンに、走りこむゴール前にピンポイントに合ってチャンス!
ロッベンに付いていたルーマニアDFコントラはこのロングフィードをカットしてマイナス方向に、
GKロボントへのバックパスを試みるがこれが結果的には中途半端なクリアミスとなってしまい、
コントラのキックは皮肉にもロッベンへのアシストとなってしまう。これにはGKロボントもなす術無し、
コントラから”もらった”パスを落ち着いて決めたロッベン・・・
この先制ゴールでシーズンオフの休日返上でこの試合に賭けたその熱意が報われる形となった!
その後もデ・カイプのピッチを「縦横無尽」に動き回り、疲れを知らない子供が如くコンディション作りの成果を遺憾なく発揮する。
元気にフルタイム出場も果たしたロッベンは文句なしにこの試合でのMVPであろう。

この先制ゴールにおけるルーマニア側のダメージは大きかった。しかしその予兆はすでに出ており・・・
23分にコントラがロッベンへのタックルで受けてしまったイエローカード・・・
その前にも18分にルーマニア主将キヴがルーマニアゴールに攻めあがるファン・ニステルローイに足をかけてイエローカード
早い時間帯でルーマニア側は最終ラインにイエロー2枚を背負ってしまったのが誤算であった。
体を張った思い切ったプレイをイエローカードにより制限され、
これがルーマニア守備陣のぎこちなさ、この試合における守備の不安定さを生み出させたように感じる。
序盤は相手ルーマニアの攻撃の出足を伺っていたオランダ。様子を見ながら、20分を過ぎると
この相手DFが背負ってしまったイエローカード2枚でようやく・・・攻撃の「エンジン」をかけはじめる!
試合中の駆け引きを見事に成功させて、それを26分のゴールに繋げたのはさすがだ。

ルーマニアが悔やんでも悔やみきれない”痛恨のバックパス”はイエロー2枚目を恐れたコントラの萎縮したプレーゆえであろう。
もしコントラがロッベンの先制ゴール前にイエローカードをもらっていなかったら・・・
イエロー覚悟でも後ろから死に物狂いでロッベンを止めていたであろうし。
その後もロッベンには1vs1の局面で決定機を多く許したルーマニアはまさしく
コントラのイエローカードで金縛りを食らっていたように見えた。

コントラの悲劇はまだまだ続き、後半開始2分の47分、エリア外右サイドでカイトがストイカに受けたファウルから、
ロッベンの蹴ったFKが・・・やわらかいボールを相手DFを振り切ったカイトの頭へ合わせて、そのカイトがヘディングゴール!
両サイドがゴールを決めてオランダが追加点!ゴール裏は発炎筒で大騒ぎ!
実はそのシーンでこの振り切られたDFというのもコントラであった。世が世なら・・・
25分にムトゥがあの決定機を決めていたならば、そのムトゥにラストパスを流したコントラは
もしや勝利の立役者となっていたのかもしれない。紙一重でオランダのゴールシーンのお膳立てをしてしまうツキの無さ。
攻めあがれば左サイドのロッベンの活躍をことごとく演出してしまう・・・、渾身のヘディングもGKファン・デル・サールの正面に。
ルーマニアの中でもことコントラにとっては「厄日」と表現より言葉が無く、かなり屈辱的なゲームとなったであろう。
その後オランダはデ・ヨングを49分に投入、交代したのはファン・ボメル。
後半開始のホイッスルに遅刻したからか?トイレが長かったのか?ファン・ボメルはこの時点でベンチに下がった。

アヤックスの”レジェンド”伝説の選手キヴに挑んだラファエル・ファン・デル・ファールトであったが
この試合はゴール前でヒールを使いトリッキーなプレイを1度ほど見せたのみで79分・・・
今後ラファエルの後を受けてアヤックス中盤に君臨していくであろうMFマドゥロと交代して・・・
彼は少々のブーイングが入り混じるデ・カイプのスタンドの拍手を受けてピッチを去った。

惜しむらくはその前に相手選手のユニを後方から引っ張ってイエローカードを受けてしまった事。
これでアヤックスもう1人の”レジェンド”フィンランド・リトマネンとの「アヤックス新旧ナンバー10対決」の舞台を待たずして、
6/8に控える次節フィンランド戦(A)は出場停止・・・。ドイツへ旅立ってしまう直前のこの代表2連戦は
主役になることなく終わってしまった。この日のオランダの両翼ロッベン、カイト、
そして後半途中でイングランドからデ・カイプに”凱旋帰国”を果たしたファン・ペルシー・・・同年代の彼らが
オランダの将来をも光り輝せる活躍を見せていただけに不完全燃焼は否めないであろう。

AZ勢のマタイセン、クロムカンプに続きブラールズまでも欠いたこの試合の守備であったが
初召集のオプダム、そしてハイティンハをCBに、そしてルシウスを加えたDFラインも相手ルーマニア攻撃陣に
決定的なシーンを与えることなく、注目されていたムトゥも封じ込めて及第点以上の成果を残した。
ロスタイムで試合終了直前にはGKファン・デル・サールがあまりの退屈さにシビレを切らしたのか
オランダゴールを留守にして自陣エリアを飛び出し、フィールドエリアに飛び出して相手選手とボールを競り合うシーンも。
試合終了のホイッスルで自陣のゴール前に居ないGKというのもファン・デル・サールぐらいか。
これも彼を象徴するようなシーンで思わず緊張感から解放されたのか失礼ながら笑ってしまった(笑)

この試合は中央のファン・ニステルローイへボールが収まらず、”クサビ”が入るシーンも少なかったのであるが
それをカバーして余りあったのがロッベン、カイトの両サイドの活躍!それぞれ1ゴールを決めてチームの勝利に貢献した。
特にロッベンはリーグ戦でチェルシーで常時出場出来なかった悔しさをこの試合にぶつけていたかの如く
1ゴール1アシスト、さらに前半に30分、ファン・ニステルローイへのラストパス、
後半にも72分、ファン・ペルシーへの幻のアシスト!
(あのボールをファン・ペルシーが”里帰りゴール”で決めて締めくくれれば言う事無しだったのであるが・・・)と
キレッキレのプレーぶりで大活躍。フルタイム出場で逆に次節フィンランド戦(A)での体力が持つのかどうか
心配するぐらいであったがこの勢いを次に繋げて欲しい。

なんたってフィンランドは欧州覇者のCBヒーピアがDFの中央にドッカリと座っているだけに
中央のファン・ニステルローイも手を焼きそうであるからこの試合のように左サイドを切り裂いてくれれば
次の試合にも光明が見えてくる。
レギュラークラスを欠いたDFの不安を掻き消したこの日のDF陣。
6月連戦の第1R、このルーマニア戦(H)を無失点で乗り切れたのは思わぬ誤算か。
しかし守備面の真価が問われるのはアウェイ戦となる次節のフィンランド戦。
敵地チェコで3ゴール、いまだ完封負けがないフィンランドの強力攻撃陣をどこまで食い止められるか?
フィンランド戦(A)は10人のDFの中から誰を選んでくるのかファン・バステン采配も注目である。
6月連戦の第1Rでもう勝ち点3を取ったので、水曜はもう・・・フィンランドに勝ち点3を献上してもいい位の気軽さでいいと思うけど(爆)

相性はある。スペインやルーマニア・・・相手にして分かる。
これらの代表チームには「狡猾さ」が表に出ない。
オランダ同様フットボールの中にある「美しさ」を捨てられない。
そういうチームに対してはオランダは相手に対して「朝青龍」並みの強さを発揮できるようだ。
世界中の代表チームがこういうチームばかりならばオランダも欧州を制し、世界を制するチャンスもあると思うのだが・・・。
次のフィンランド戦(A)はオランダ代表今年初失点も避けられず、渋いゲームになると思うけどね(汗)



2005/6/8(Wed) フィンランド ヘルシンキ/オリンピアスタディオン
Finland (0−1)
(0−3)
Netherlands
    ファン・ニステルローイ(36')、カイト(77')、
コクー(85')、ファン・ペルシー(87')
 


[preview]
フィンランド・・・ヨーロッパとアジア、そして東ヨーロッパと西ヨーロッパ・・・2極間に常に揺れ動いた国。

「フィンランドはアジア系」という事を学生時代に習った諸氏も多いことと思う。
そしてこの「ウラル語系=アジア系」の考え方、すなわち「フィンランド=アジア系」の見方が皮肉にも
フィンランド人に隣国スウェーデン、および他のヨーロッパ諸国に対するコンプレックスを抱かせた。
人種的にはこのフィンランド人は完全なる「ヨーロッパ系」・・・しかしフィンランドはヨーロッパの端っこに蹴りだされてしまう。

”ゲルマン系”スウェーデン領、”スラブ系”ロシア領と2国間、2大民族間の勢力争いの犠牲になり
かつ西方のカトリック・プロテスタント、そして東方のロシア正教という宗教的な対立も生まれた。
19世紀はスウェーデンからの支配にさらされ、大戦後はソ連の”操り人形”・・・そして悲願のEU加盟へ。
フィンランドがヨーロッパの「一員」として、晴れて一人立ちして名を連ねるには途方も無く長い年月を要した。

フットボール界においても隣国スウェーデン、そしてノルウェー、東にロシア、海を挟んでデンマーク、ラトヴィアを含むバルト3国・・・
いずれもフットボール界に足跡を残すこれらの”強国”に囲まれたこのフィンランド、戦力が低いはずが無いのである。
アヤックスの”レジェンド”ヤリ・リトマネン、欧州制覇のCBヒーピアといったヨーロッパ屈指の名選手を輩出したのもごく自然の摂理だ。

長年ヨーロッパに虐げられたフィンランドが、ヨーロッパ統合・渦中のオランダを迎え撃つ!
フィンランドが挑むヨーロッパへの「下克上」・・・名を挙げるにはまず、この試合での”オランダ退治”は「絶好の機会」。
スウェーデン、ロシアという歴史的因縁を持つ、かの宗主国への壮大なリヴェンジを図る一つのステップと言えるであろう。

[World Cup 2006 Qualifying]

試合は見てないので分かりませんが・・・またお得意の「2-0」かと思いきや終了間際にドドドッと追加点。
交代がよほどハマったのか?ファン・ペルシーの途中投入が大当たりで、終わってみれば今回のW杯予選最多の4得点!
MVPは文句なくファン・ペルシー!代表戦出場わずか2試合でこの大暴れっぷりは末恐ろしい・・・スタメンは以下。

【GK】@ファン・デル・サール
【DF】Aルシウス(→27' Lメルヒオット)、Bハイティンハ、Cオプダム、D”ジオ”ファン・ブロンクホルスト
【MF】Eランザート、Gデ・ヨング(→67' Oマドゥロ)、Iコクー
【FW】Fカイト、Hファン・ニステルローイ(→74' Qファン・ペルシー)、Jロッベン

やはりルシウスは前半ケガで退いてしまったようで、フィンランド0-1オランダの局面で双方の駆け引きがあったようだ。
フィンランドも前半29分にリトマネンをベンチに下げて、ヨハンソンを投入。

こう着状態の中。先に手を打ったファン・バステン監督はボランチのデ・ヨングをマドゥロにスイッチ、
そして先制ゴールを決めたファン・ニステルローイをファン・ペルシーと交代。同じ時間にフィンランドもタイニオを下げてフォーセル投入。
残り15分の時点で勝負をかけた両チーム、そして次のゴールを決めたのがその4分後のカイト!
アシストのファン・ペルシーがオフサイド?とも思える飛び出しであったが・・・見事なコンビネーションで、ここで「勝負アリ」だったようだ。

先日のルーマニア戦(H)で結果が出なかったファン・ニステルローイ、自らドリブルでフィンランドゴール前に持ち込み・・・
ほぼ真横のすごい角度からのシュート!フィンランドDF陣を引き連れてのゴールはニステル様の「ストライカーの本能」を垣間見せた!
そしてルーマニア戦(H)をケガで欠場していたコクー、復活ゴールはピンボールのように相手守備から跳ね返ったボールを押し込むゴール!
そしてルーマニア戦(H)で決定的なチャンスを逃したファン・ペルシー・・・この試合では残り3分で待望の代表初ゴールを決める!
特にファン・ペルシーは出場わずか16分で・・・カイト、ロッベンのゴールを立て続けにアシストは圧巻!
最後には自らのゴールで締めくくる1ゴール2アシストの大活躍!1ゴール2アシストの大活躍!
ルーマニア戦(H)で悔しい思いをしたこの3人がゴールを決める結果となった。

もう1人、ルーマニア戦(H)で悔しい思いをしたラファエル・ファン・デル・ファールト、
彼にはこの日のファン・ペルシーの活躍がどう目に映ったのだろうか?
ルーマニア戦(H)のロッベン、フィンランド戦(A)のファン・ペルシー・・・10月のチェコ戦(A)こそはラファエルに光を!(爆)

ファン・バステンは就任以来いまだに無敗記録は続き、しかも今年に入っていまだに失点ゼロも続いている。
スコアは派手だけど試合内容は見てみないと分からないので・・・案の定フィンランドに試合を支配されてたみたいだけど
たまたま後半ゴールラッシュになっただけのような感もあって・・・一歩間違えばフィンランドの軍門に下った試合だったようです。

無理かと思っていたこの6月始めを2連勝で乗り切り、予選グループ1の首位をキープ!
同じ連勝でも8-1、6-1と2試合でなんと計14得点・・・「宿敵」のチェコの豪快な勝ちっぷりを考えれば
よく首位を守れたな・・・と胸をなで下ろすものであるが。
しかし無敗記録継続中で秋口にチェコとのアウェイ戦・・・まさに2年前のEURO2004予選と全く同じ「デジャヴ」
もし今回のW杯予選も同じシナリオが用意されているのならば、今回もチェコに逆転されて結局プレーオフ行き?
そんなシナリオでプレーオフでギリシャみたいなチームとやるのは嫌だなぁ(爆)

8グループの勝者と2位で最高の成績を残した2カ国が、本大会へ出場する。
2位の残り6カ国は、ホーム・アンド・アウェー方式のプレーオフを行い、勝った国が出場権を獲得する。


あれ?これってこのペースだったらオランダは2位でもW杯に行けるって事!?
そりゃ、1位通過でシード権を取った方が本大会で激戦区に放り込まれずに済むんだけど・・・
「激戦区」グループ1に放り込まれて、この規定とは縁がないと思ってたんだけど・・・
アンドラ戦とマケドニア戦はホームで確実に勝ち点を取れば勝ち点28!
アルメニア戦とチェコ戦、アウェイ戦で勝ち点取れなくても勝ち点28もあれば・・・縁があるかも!?

後日、試合を映像で見ました。夕暮れのフィンランド、
オランダの選手はどうやら「夜行性」なのか・・・前半はまだ目が覚めていなかったようで。
ファン・ニステルローイのあの角度の無いシュートが・・・実はオランダのファーストシュートだったりして(爆)
フィンランドのリーヒラティはオランダの無失点試合阻止のチャンスもいっぱいあったようで。
リトマネンと交代したヨハンソンも、エレメンコJr.も頑張ってたし、フィンランドは全体的にツキが無かったみたい。

あとファン・ニステルローイは後半にもフィンランドのゴールネットを揺らしていたけどオフサイド判定で
2点目はならなかったようで。ファン・ペルシーと交代したのが・・・この直後だったのもビックリ!
もしこれがゴールの判定でファン・ニステルローイがこの日2ゴール目を決めて、そのままスタメンに残っていたとしたら・・・
この日の「MVP」ファン・ペルシーの出番も無くなる訳で、終盤はフィンランドの猛追に遭うまた違った展開になっていただろう。

フィンランドは交代でベンチに下がったタイニオもエレメンコJr.も・・・「なんでゴールできないんだ!」って
水分補給用のペットボトルを投げつけていたのに、ぶつけようもない悔しさがにじみ出ていた。
フィンランドはホームでやりたいフットボールを展開していた・・・それが結果に結びつかなかったのは不運というより他に無い。
そのショックの大きさが後半のゴールラッシュに”リバウンド”したのであろうと勝手に推測してみたりもする・・・。


2005/8/17(Wed) ロッテルダム/デ・カイプ・スタジアム(親善試合)
Netherlands (1−0)
(1−2)
Germany
ロッベン(3'、46')   バラック(50')、アサモア(81')


[friendly Match]
スタメンは以下。
【GK】@ファン・デル・サール
【DF】Aクロムカンプ(→46' Pファン・デル・ファールト)、Bブラールズ、Cオプダム、Dデ・クレル(→46' Mボウマ)
【MF】Gランザート、Iコクー、Eマドゥロ(→52' Lハイティンハ)
【FW】Fカイト(→46' Rファン・ペルシー)、Hファン・ニステルローイ(→46' Qマカーイ)、Jロッベン

オランダ今年の試合でついに初失点。2点先行しながら後半に2点を入れられて追いつかれた。
オランダの得点シーンはいずれもロッベン。
開始3分にドイツDFベアンスのヘディングでの中途半端なクリアを拾ってペナルティエリアに進入し先制ゴール。
2点目は後半開始40秒で”ロッベンらしい”ドリブルからのゴール!
前半にはファン・ニステルローイの決定的シーンやランザートのループシュートといった
「あわや得点シーン」といった場面があったが、これが決まっていればもっと楽に勝てた展開になったはず。

しかし内容面では生まれ変わったオランダを徹底的に相手に見せ付けた満足のいくものであった。
ファン・ペルシーを試合に出しても目立ったブーイングが聞こえなかったのは
さすがはデ・カイプの成せる包容力だったのだろうか?
特筆すべきは両サイドのロッベンとカイト、この試合ではカイトのほうが左に開いて、
ロッベンが右に回る展開が多かったもののお互い違和感もなく試合を進めた。

DF陣は相変わらずAZ勢に頼る布陣。
フラール、マタイセンをケガで欠き、またクロムカンプをFCポルトに放出したものの、オプダム、デ・クレルがスタメン出場、
オランダ代表が「粘り腰」で踏ん張れるか否か・・・そのカギを握るのはAZ監督のファン・ハールになりそうだ。
中盤はランザート、コクー、マドゥロと3枚並べただけあって前半は見事なまでにプレスが効いていた。
この状態だとダーヴィッツやファン・ボメルが「改善」したとしても戻ってくるには「空席」が見つからないかも??
惜しむらくはマドゥロの故障。これはアヤックスにとって痛い!クラブへの影響が大きくなるかも?

少なくとも後半60分過ぎの度肝を抜くロッベンの「3人抜きドリブル」と70分でのラファエルの・・・
ジダンの”マルセイユ・ルーレット”にヒールパスを組み合わせたような「ピッチ上のバレリーナ」は必見!
(フランス代表の話だけど、ジズーが帰ってきたフランスは「生き返って」きそうだなぁ♪)
結果は同じドローでも、”トラウマ”だった「最強に”眠たい”試合」であったEURO2004でのドイツ戦とは・・・
内容で明らかに天地の差があったと言える!おそらく今宵はオランダサポ各位のハイネケンの喉越しも”乙”なものとなるでしょう。




2005/9/3(Sat) アルメニア エレバン
Armenia (0−0)
(0−1)
Netherlands
    ファン・ニステルローイ(63')


[preview]
アルメニア代表については・・・代表選手のほとんどの名前に「ン」が付く事くらいしか知らない(爆)
しかし、このチームには今シーズンからアヤックスに入団した18歳のFW・「アルメニアが生んだ輝き」エドガー・マヌチャリヤンが居る。
母国に凱旋帰国する彼の存在が、ケガ人続出のオランダ代表にとって「刺客」となることも・・・有り得なく無いかも!?

あと、オランダじゃないけど・・・Sheva!ウクライナ!一足早く”悲願の”W杯出場を決めて下さいデス!!


[World Cup 2006 Qualifying]

代表練習中にマカーイが右ひざをひねって離脱したのを皮切りに、まるで何かに呪われたかのようにリタイアメンバーの嵐!
ハイティンハ(アヤックス)、デ・ヨング(アヤックス)、デ・クレル(AZ)・・・ブリントやファン・ハールも「おかんむり」!?
大黒柱のロッベンも足の負傷により全体練習を離れて、スタメン出場は見送られた。よってスタメンは以下。

【GK】@ファン・デル・サール
【DF】Aクロムカンプ(→62' Pフェネホール・オフ・ヘッセリンク)、Bブラールズ、Cオプダム、D”ジオ”ファン・ブロンクホルスト
【MF】Gランザート(→51' Mスネイデル)、Eマドゥロ、Iコクー
【FW】Fカイト、Hファン・ニステルローイ、Jファン・ペルシー(→75' Nファン・デル・ファールト)

注目していたマヌチャリヤンは前半17分でヒザ裏?を負傷退場。前半は無失点で乗り切ったものの無得点のオランダ代表。
オランダ代表の前に大きく立ちはだかったのは、マヌチャリヤンではなく、好セーブを連発したアルメニアのGKベルゾフスキーだった。
60分間アルメニアのゴールを割れずにいたが、スネイデルを51分に投入、クロムカンプが60分にイエローカードをもらったために
憮然な表情に終始するファン・バステン監督は大事をとってか?クロムカンプを下げてFWのフェネホール・オフ・ヘッセリンクを62分に投入。
彼の高さを生かしたポストプレイがその直後にいきなり実を結び、ようやくファン・ニステルローイが均衡を破って・・・オランダが先制!
残り15分の時点でロッベンの代役・ファン・ペルシーをファン・デル・ファールトに交代。追加点を狙うも実らず・・・。

ユニフォームを泥だらけにして、「汗まみれ」で働くカイトと、ユニフォームを汚さずに「オシャレ」に気を使うファン・ペルシー。
このプレースタイルの違いが、ファン・バステン監督がどちらをスタメンで、どちらをサブで使うか・・・選択肢は自ずと決まるような気がした。
しかし、ファン・ペルシーも交代直前にしっかりスライディングで、ユニフォームに芝生の跡をつけていた。うんうん。

得意の「2-0」のスコアに持っていくことは出来なかったが、勝ち点3を積むことは出来た。
しかしながら・・・ジオが67分にイエローカードをもらってしまい、累積で「出場停止」になっちゃったのは痛いカモ。
(ジオ出場停止対策として、ケガで代表離脱していたデ・クレルをさっそく再召集!!)
アルメニアはとても最下位に沈んでいるとは思えないチーム、最後まで集中力を切らさずにピッチを動き回った。
そしてこの日のオランダは・・・とても首位に立つチームとは思えないほどのギクシャクした試合運び。
特に無得点で終わった前半などは、EURO2004のドイツ戦の「悪夢」の再来かと背筋を凍らせるものであった(泣)

いやはや、ムトゥはすっかり完全復活?すごいわ・・・3月は居なかったし6月はこの人、代表復帰直後だったし。
9月の予選終盤にさしかかるこの時期に、”死に物狂い”のルーマニアとのアウェイ戦が組まれなくて日程に助けられたカモ(爆)
「チェコ攻略法」は、好セーブを連発したルーマニア代表GK・ロボントに聞くのが最良の選択でしょう。
チェコを封じたGKがアヤックスの控えGKというのもおかしな話だけど・・・アヤックスの選手、ロボントに取材よろしく!
でも、チェコもネドヴェドはもちろんのことロシツキ、ガラセク不在の布陣だし・・・苦しい台所事情なのでしょう。

ウクライナは前半のリードを守れず・・・グルジアとのアウェイ戦で1-1のドロー。
そしてグループ2の2位・トルコはホームでデンマークを撃破・・・かと思われたが土壇場で2-2の同点に追いつかれた。
最後まで不安定な守備に泣かされた形で、テリム監督の代表復帰戦を白星で飾ることは出来ず!
これでグループ2の焦点は熾烈な2位争いに絞られてきた。トルコは果たしてこのサバイバルを生き残れるのか!?

なので・・・ウクライナはグループ2での首位通過が確定し、「欧州一番乗り」W杯出場が決定!!
ついにShevaの、そしてウクライナ国民の「悲願」達成!!おめでとうSheva!!
ことごとくプレーオフに泣かされ続けたこのチームが・・・およそ10年越し、長かった道のり。
ぎゃぼー!!ついに、やっとウクライナ代表を大舞台で、ビッグトーナメントで見られるんデス!!

この翌日にはアフリカ予選グループ3「コートジボアールvsカメルーン」の”エレファント&ライオン”対決!まさにブラックオールスター戦!
モウリーニョ監督&アブラモビッチ会長の「チェルシーコンビ」もはるばるコートジボアールの首都アビジャンまで観戦に来ていた。
彼らが熱視線を注いでいたのは自らの支配下に置くドログバとジェレミか、はたまたエトーを始めとする他の”原石”だったのか・・・。

オランダ同様オレンジ色のユニを身にまとう「アフリカのオレンジ」コートジボアールは、ドログバの2発も及ばずホームでカメルーンに敗北。
W杯出場がかかったココ一番での精神力、経験の差で・・・不安定なコートジボアールよりも安定していたカメルーンに軍配が上がった。
規定外の”ピチピチワンピースユニ”でFIFAから「勝ち点6剥奪」の処分を受けるカメルーンだったが、思えばこれが撤回されたのが命拾い!
しかし、「コートジボアール 2-3 カメルーン」というスコアも去るものながら、そのダイナミックな試合内容は本家オレンジを凌駕する面白さ。
特にこのアルメニア戦に苦しむオランダを見た後なだけに、驚異的な身体能力を生かしたこの両雄のプレーは目を見張るものがあった!

なお、上で思わず書いてしまった・・・以下の「2位チームの予選突破条件」ですが
8グループの勝者と2位で最高の成績を残した2カ国が、本大会へ出場する。
2位の残り6カ国は、ホーム・アンド・アウェー方式のプレーオフを行い、勝った国が出場権を獲得する。

グループ1、そしてグループ2、グループ3は、他のグループ4から8(6チーム)より1チーム多い7チームで構成されていて
すなわち、総当たり戦で考えると1チーム多い分、そのホーム/アウェイ戦で勝ち点を最大6ポイント分多く積み重ねることが出来る。
しかし、上の2位チームの勝ち点を比較する際に、グループ1から3はおそらく「最下位のチームから獲得した勝ち点」を除外するはず。
グループ1でいえばおそらく最下位になるであろうチームは今回戦ったアルメニアかアンドラ・・・かな?

よって、オランダが仮に2位でグループ1の全日程を終了しても・・・勝ち点が他の2位チームより単純に上回るから「予選突破」ではない。
勝ち点はおそらく「-6」差し引いた成績で他グループの2位チームとの比較となるだろう。
次節のアンドラ戦(H)に勝って勝ち点28でフィニッシュするとして、実質の勝ち点は22となる・・・ってこと。
アンドラもしくはアルメニアから獲得した勝ち点を差し引くので。要は、ウクライナのように1位通過するのがやっぱり「安全確実」なんですね。

欧州のみならずアフリカ、南米でますますテンションが上がるW杯予選、いよいよ各大陸でクライマックスを迎える!
ルーマニアのおかげでこのグループの1位通過は・・・なんとか見通しはついたような感じですが。
ルーマニアはもう残り1試合だし、もうオランダを上回る可能性はゼロ。グループ1でオランダの順位を上回る可能性があるのはチェコのみ!
すなわち・・・オランダの2位以内は確定!だと思うけど?でも、チェコも「ネドヴェド代表復帰」とか”秘策”が・・・さて、どうなるものか?



2005/9/7(Wed) アイントホーフェン/フィリップ・スタディオン
Netherlands (3−0)
(1−0)
Andorra
ファン・デル・ファールト(23')、OG(リマ 27')
ファン・ニステルローイ(43'、88')
    


[preview]
3日のアルメニア戦(A)は勝ったものの、とてもグループ1の首位のチームとは言えない「不発」な戦いぶりだった「Oranje」。
ジオの出場停止も響くが、このアンドラ戦(H)はきっちり勝って、10月へ向け「身支度」を整えたいところ。
チェコもルーマニアも・・・崖っぷち。勝ち点差は開いたが、まだまだオランダも縁側でお茶をすすっている状況では無いはず。

ホームだし、ここは”史上最強”スウェーデン代表が誇る超攻撃陣「LLZ」(リュングベリ&ラーション&ズラタン)が如く大爆発を期待!
もっとも「LLZ」がゴールを量産しているのは、その後ろに居るウィルヘルムションとシェルストレムの存在も大きいと思うけど。
しかも「LLZ」の後ろに控えるローゼンベリ、エルマンデル・・・スウェーデン代表のFWの層の厚さたるや、すでにオランダ超え!?

今さらながらグループ1のオランダ代表、チェコ代表、ルーマニア代表・・・この中で少なくとも1チームがW杯に行けないのは寂しい。
オランダ代表はもちろん、チェコ代表もルーマニア代表も好きだ。2002年のワールドカップなんて「全員欠席」しちゃってたし
出来れば”開催国”を削ってでも、オランダ&チェコ&ルーマニア!今回は”みんな”揃ってW杯へ行って欲しい(爆)
”高知高校”みたいな事でも起こらない事にゃ・・・すいません、他の200余チームに対しての失言でした。つい本音が・・・(汗)

アルメニア戦で特に出来が悪かったCBオプダムとLWファン・ペルシーを・・・地元PSV勢の選手に変えてくるかもしれない。
(DFボウマは移籍期限直前にイングランドのアストン・ヴィラに移籍していました。追記します。)
逆にカイトを外すのは有り得ないのだが、カイトとランザートはあとイエロー1枚で出場停止だから、10月に向け温存の可能性もある。
クロムカンプもアルメニア戦でイエローカードをもらったから・・・万一の場合に備え、チェコ戦(A)を見据えて温存するかもしれない。
理想は早い時間帯に点を重ねて後半を”クルージング”で流す展開だが、それを狙うと主力を先発起用せざるを得ない”リスク”があるし・・・。

もし主力をベンチに置けば、FWはアルメニア戦で結果を出したフェネホール・オフ・ヘッセリンクが・・・カイト代役の第1候補か?
中盤はリーグ戦絶好調のファン・デル・ファールトとスネイデル・・・セットプレイの精度を重視するとランザート代役はスネイデルか?
DFは地元フィリップ・スタディオンの芝を熟知するルシウスを・・・クロムカンプの代役として起用するのも悪い選択肢ではないはず。

ファン・バステン監督がやや実験的なスタメンを組んでくる・・・選手個人の”リスクマネージメント”も考慮すれば
スタメン予想は以下の2パターンに絞られる。ひょっとして「4-4-2採用」もあるかも!?あくまで個人的な予想ですが、どうでしょうか?

[Type A (4-3-3)]
(あくまでオーソドックスに行けば・・・「Oranje」の”代名詞”でもある4-3-3は簡単には崩せない?PSV勢のお披露目ヴァージョン。)
GK:ファン・デル・サール
DF:ルシウス(クロムカンプ)、ブラールズ、ボウマ(オプダム)、デ・クレル
MF:スネイデル(ランザート)、マドゥロ、コクー
FW:フェネホール・オフ・ヘッセリンク(カイト)、ファン・ニステルローイ、バベル(ファン・ペルシー)

[Type B (4-4-2)]
(でも「アルメニア戦不発」の反省から、システムをいぢる可能性も否めず。そうなると4-4-2で”高さ”も生かせるこのパターンも?)
GK:ファン・デル・サール
DF:ルシウス(クロムカンプ)、ブラールズ、ボウマ(オプダム)、デ・クレル
MF:スネイデル(ランザート)、マドゥロ、コクー、ファン・デル・ファールト
FW:フェネホール・オフ・ヘッセリンク(カイト)、ファン・ニステルローイ

[World Cup 2006 Qualifying]

ロッベンはつくづくフィリップ・スタディオンと縁が無い!3月も直前にケガだし今回も・・・と思いきや、「出場可能」との情報も?
それにより4-3-3からDFを1枚削って、ロッベンをウィングに入れた3-4-3でアンドラ戦に臨む可能性も出てきた。さてスタメンは・・・?

GK:@ファン・デル・サール
DF:Aルシウス(→67' Pフェネホール・オフ・ヘッセリンク)、Bブラールズ、Cオプダム、Dデ・クレル
MF:Gスネイデル(→78' Mマドゥロ)、Eコクー、Iファン・デル・ファールト
FW:Fファン・ペルシー、Hファン・ニステルローイ、Jロッベン

ロッベンがスタメン復帰!ついにフィリップ・スタディオンに”凱旋帰郷”!アイントホーフェンのファンが待ちに待った光景がついに実現!
オプダムとファン・ペルシーは前節アルメニア戦の汚名返上を・・・システムはあくまで4-3-3で形を変えず。

やはり10月のチェコ戦(A)を見据えて、カイト、ランザートベンチスタートの模様。久しぶりにラファエルが「No.10」でのスタメン登場!!
そのファン・デル・ファールトが華麗なループシュートでオランダ先制!クロス気味に入れたボールがなんとゴール右サイドネットへ!
2点目はFKから。後方の相手DFの足に当たるオウンゴールとも見えたが、ゴール前でコクーが”フリック”した「ヘディング」との判定。
しかしコクーは35分、ラファエルが相手選手に受けた悪質なファウルへ対して「報復行為」をとり、なんと一発レッドカード・・・。
ゴールラッシュを予感させるこの試合の立ち上がりであったが、思わぬ落とし穴が!せっかく主力を温存したのに・・・。
これでコクーは次節のチェコ戦(A)に出場出来なくなってしまった。このレッドカードはこの試合で10人になったことよりも「ダメージ」が大きい。
3点目はW杯予選6ゴール目のファン・ニステルローイ。相手DFがゴール前に取りこぼしたボールを・・・なんとも彼らしい「ごっちゃんゴール」。

2点目はゴールも相手DFリマのオウンゴールであると訂正?確かにVTRを見れば・・・でも、つくづくツイていなかったのかコクー。
前半は瞬く間のゴールラッシュで胸の空く展開のはずだが、コクーの退場で素直に喜べない内容となってしまった。

後半開始直後にはスネイデルが相手選手へ後方からのタックルでイエローカード。コクー退場の影響は後半にも尾を引きそうだ。
先週末のアルメニア戦と同じく、67分にDFのルシウスをベンチに下げてフェネホール・オフ・ヘッセリンクを投入。
この展開でDFを1枚削って、FW投入もオランダならでは。この時点でシュート20本を相手に浴びせるも、まだ「飽き足らず」という所か?
さすがに2枚目は78分にマドゥロIN、スネイデルOUTでスイッチ。ファン・バステン監督はマドゥロに「コクーの役割」を期待?
そしてようやく81分、ディフェンス4人に囲まれてついにファン・ニステルローイがエリア内で”崩落”。追加点のチャンスだったがPK失敗。
PKに弱いオランダの本領発揮?(爆) ここで追加点を入れれば観客をなだめられたのに・・・。後半はフラストレーション上昇の一途。
でもそこはファン・ニステルローイ!PK失敗を・・・88分、セットプレイでファン・ペルシーのFKに合わせてドンピシャのゴール!
PK失敗をからかわれた相手DFリマ(しかもこのセットプレイでDFラインを上げ損ねた張本人)に「どうだ!」のパフォーマンス。
このパフォーマンスが余計でニステル様はイエローカードをもらってしまうが、とりあえず後半にやっと1ゴールが入って一安心。

ベルギーが8点、デンマークが6点・・・同日に行われたW杯予選での近隣諸国の大量得点に比べると物足りない感じもしないでもないが
前半にゴールを積み重ねて、後半は「クルージング」で・・・スコア的には理想に近い展開だったと言える。惜しむらくはコクーの退場。
おそらく10月のチェコ戦(A)召集メンバーには、コクーの代わりにダーヴィッツ、もしくはファン・ボメルが呼び戻されると予想する。
コクーの離脱は予想だにしなかった非常事態だが、次戦にはおそらく代表復帰するであろう”彼ら”の奮起を期待したい!
特にダーヴィッツは後述するが、チェコとのアウェイ戦において強烈な「トラウマ」があるだけに・・・彼にぜひリヴェンジの機会を与えて欲しい!

それと、この日の相手アンドラのような挑発に乗らないことも肝要か?チェコ代表監督ブリュックナーはその辺の”心理戦”も巧み。
2年前、EURO2004予選のチェコ戦(A)でのダーヴィッツ(試合開始直後にいきなりレッドカード)のような事にはならないように。
特に、この試合で余計なイエローカードをもらったスネイデルやファン・ニステルローイには十分に留意してもらいたいところだ。
最後に、アンドラはタックスヘブンで観光立国の小国・・・だと思ったら痛い目に合いますね。アウェイながらオランダは噛み付かれました。



2005/10/8(Sat) チェコ プラハ/トヨタ・アレーナ
Czech Rep. (0−2)
(0−0)
Netherlands
     ファン・デル・ファールト(31')、オプダム(38')


[preview]
オランダはコクー不在・・・チェコはなんとコラーが不在!チェコスタメンも”壊滅的”な状況・・・。
「ともかく2ゴール」、そして、ダーヴィッツのリヴェンジ。
チェコ代表は「ケガ人」だらけだけど、オランダ代表は目立ったケガ人も出ずにこの試合に臨めそうだ。

[World Cup 2006 Qualifying]

デ・ヨングとラファエルがともに「絶好調」でどちらを使うのかは・・・ダーヴィッツのスタメン起用は?
そんなこんなで・・・スタメンは以下。

【GK】@ファン・デル・サール
【DF】Aクロムカンプ(→84' Kデ・ヨング)、Bブラールズ(→56' Lフラール)、Cオプダム、D”ジオ”ファン・ブロンクホルスト
【MF】Gランザート、Eマドゥロ、Iファン・デル・ファールト
【FW】Fカイト、Hファン・ニステルローイ、Jロッベン(→76' Pファン・ペルシー)

PKの判定を受けました。しかし、それを止めたのがファン・デル・サール。これがこの日のオランダ代表の「きっかけ」でした。
点を取って勝つのがオランダの、オランダたるフットボールです。スコアレスドロー狙いという考えも毛頭無かったようです。
2点取りました。そして、危なっかしい場面の連続だったようですが・・・その2点差のリードを保ち続けました。
ダーヴィッツの「リヴェンジ」の機会は残念ながら訪れなかったけど、敵地でW杯出場決定の瞬間を迎えられたのでは?と思います。
これまでの紆余曲折してきたオランダとは試合運びが違ったのでしょうか?それともチェコのコンディション不良?
それは前者であると信じたいです。W杯出場です。オランダ代表を応援してくれた人、おめでとうございます。
オランダ代表は2大会ぶりのW杯出場を決めました。これは事実のものとなりました。チームのみなさま、ありがとうございます。

試合は・・・「快勝」の2文字ではとても収まらない内容。
チェコサイドから見れば、特に主審を務めたアラン・サール氏(フランス)に不満の残るものだったと思う。
「何で主審はロシツキーがPKを蹴る時に笛を吹くんだ!?」
「何でバロシュはエリア内で倒されてるのにPKを取らないんだ!?」
「何でシュタイネルのゴールシーンは取り消されるんだ!?」

オランダは前半20分までの時間帯では、ファン・ニステルローイにクサビがよく入って積極的な攻撃を仕掛けた。
しかし、20分を過ぎればチェコの方が・・・バロシュがオランダDF陣のウラを取る動きでオランダを翻弄。
マークについていたブラールズがバロシュをファウル気味に倒すものの、再度に渡りPK判定は無し。バロシュは激昂。
そこで迎えた最初の局面は29分、再三のバロシュの飛び出しに左手で追い払ったブラールズ!これにはさすがに主審もPKの判定。
やっとの事でPKのチャンスを得たチェコは、PKキッカーのロシツキーに望みを託す。
ここまでW杯予選は2回のPKをいずれも決めているロシツキー。今回のPKのチャンスも”モノにする”公算が高かった・・・はず。

しかし、PKを蹴ろうとするロシツキーに・・・なぜか主審のアラン・サール氏は笛を吹いてロシツキーに「PKのやり直し」を命ずる。
PKを蹴ろうとしたロシツキーの「蹴り方」をこれで”観察”する事が出来たGKファン・デル・サールは「苦手」なはずだったPKをなんと阻止!
左方向下側に蹴ったロシツキーのPKは、迷い無く右方向に飛んだファン・デル・サールのグローブにはじかれた!

この「PK失敗」でやはり流れはオランダに向く。攻撃の主役はこの日オランダの「10番」をつけたラファエル・ファン・デル・ファールト。
「PK失敗」のわずか2分後、左サイドのロッベンとワンツーのパス交換。
チェコDFのスペースを突いたラファエルのシュートがゴールネットを揺らす!
ユニを脱いで(イエローカード覚悟で?)先制ゴールゲットの喜びを示すファン・デル・ファールト!!
その直後、チェコはFKで反撃のチャンスを得て・・・DFのウラに飛び込んできたシュタイネルが見事にシュートを放ち同点に・・・!
と思ったら今度は副審がフラッグを上げて「オフサイド」の判定。入りそうで入らない「1点」に苛立つチェコ攻撃陣。
それを尻目に追加点を決めたのはオランダであった。38分、ロッベンの左CKにジャンプで合わせたDFオプダムが豪快なヘディング!
オランダとしては”意外な”選手が決めたこの2点目でオランダは大喜び。
チェコの選手は2枚付いていながらオプダムは完全に高さで競り勝った!
40分にはアキレス腱痛ながら惜しみない運動量を見せるバロシュがまたもゴール前に飛び出し決定的なチャンス!
エリア内でクロムカンプに倒される・・・が、これもPKは無し。しかもゴールキックの判定にバロシュは憤慨!フラストレーションを募らせる。
ホーム戦ながら前半で2点のリードを許す展開に、ブリュックナー監督はDFイラーネクを下げてMFスミチェルを投入。局面の打開を図る。

ハーフタイムを過ぎた後半はほぼチェコの一方的な展開となった。中盤を厚くしてより高い位置でのプレスを実行。
狭いスペースでのワンツーリターンも冴えて、チェコ本来の「小路を通す」ウルチカ・フットボールでオランダを圧倒する。
ここで56分、バロシュに再三再四振り切られていたDFブラールズをフラールに変えると、
チェコも同じ時間にポラクを下げてFWハインツを投入!
前がかりになって攻めるチェコに、オランダ側がカウンター・・・本来のスタイルがお互い「逆」に見えるような試合展開となった。
70分を超えるとチェコの猛攻が始まる。73分はグリゲラから右に開くシュタイネルへ・・・
惜しくもシュタイネルは中央へのクロスを吹かしてしまう。
74分はMFマドゥロを巧みなボールの”切り返し”で振り切ったスミチェルがミドルシュート。枠内へ飛んだがファン・デル・サールがセーブ。
間髪入れず75分、中盤後方からロシツキーがスミチェルに絶妙のスルーパス!
これを受けたスミチェルがシュート!しかしまたも好セーブの「餌食」に。

76分、運動量の落ちたFWロッベンをFWファン・ペルシーに変えると、またも同時刻にチェコはシュタイネルOUTでヤロリクがIN。
ブリュックナー監督は15分を残して3枚のカードを使いきり勝負に出る。
対してファン・バステン監督は2人目の交代でカードを1枚残している。
この交代で出場してきたヤロリムは77分、ファン・デル・ファールトとの「ハンブルガーSVチームメイト同士」のボールの奪い合いを見せる。
そして79分、グリゲラからボールをもらったロシツキーがゴール前にクロス!
これをバロシュが合わせてシュートを撃つも今度はクロスバーに叩かれる!
どうしても「1点」を決める事が出来ないチェコ、オランダはGKファン・デル・サールが怒るほどDF陣に「綻び」が出ながら何とか踏んばる。

残り10分を切ってもチェコの猛攻は続く。
80分には左SBグリゲラのオーバーラップから中央に折り返すものの、チェコはシュートが撃てず。
82分にはヤロリクが倒されて得たFK(ジオ、なぜかイエロー)をロシツキーが流してガラセクがミドルシュート!これは右へ外れる。
右サイドも破られていたオランダは、84分にクロムカンプを下げてデ・ヨングを投入。
ブラールズ、クロムカンプといったオランダDFレギュラー陣が、この日はバロシュを擁したチェコの攻撃陣にかなり苦しめられた。
チェコの攻撃の間隙を縫って87分にはオランダの逆襲。
ファン・ニステルローイがクサビを生かして決定機を作るものの、これはチェコGKツェフがセーブ。
89分にはロシツキーが華麗なボールテクニックでドリブル突破!
起死回生のシュートを放つがこれもGKファン・デル・サールが長い足ではじく!
ついに後半ロスタイム・・・それでもなおシュートを撃ち続けるチェコ。
バロシュのノートラップからのシュートはGKファン・デル・サールの正面へ。
ロスタイムでもオランダは「ボールキープ」に走らず、ファン・ペルシーは右に流れず中央へ折り返し!
ファン・ニステルローイのスルーでカイトが一撃!
コーナーのエリアで時間稼ぎに終始しない!あくまでシュートで攻撃を終えるオランダ。
これも相手チェコへの「リスペクト」の”表れ”か!?
何かと物議を醸したアラン・サール主審はロスタイム3分で試合終了のホイッスルを告げ、
この大一番はオランダのアウェイ戦勝利で幕を閉じた。

敵地プラハのトヨタ・アレーナにも関わらず、スタンドを埋めたOranjeサポは・・・この歓喜の瞬間を見られた事に大騒ぎ!
W杯予選突破の”貢献者”のロッベン&カイトはともに肩を組んではしゃぎ回る。
アウェイながら大勢のOranjeサポに手を振って応えるオランダイレブン。
「リヴェンジの機会」の無かったダーヴィッツも、若手のファン・ペルシーの苦労をねぎらっていた。
これで、この日出場停止だったコクーをW杯本大会に連れて行く事も出来た。
おそらくコクーもこの朗報に喜びを噛み締めている事であろう。

思えばこの試合のアラン・サール主審の”不可解な”ジャッジの数々も、
チェコの猛攻を「首の皮一枚」でかわし続けたオランダの守備も・・・。
思えばトヨタ・アレーナのスタンドを埋めた、この日の「Oranjeサポ」が結集し生まれた「不思議な力」によるものかもしれない。
本来ならバロシュにファウルすれすれで対応したブラールズやクロムカンプは選手交代の時、
チェコサポの強烈なブーイングに遭ったはず・・・。
なのだが、ブラールズもクロムカンプもベンチに下がるときはスタンドから拍手が起こっており、
”あるはず”のブーイングがこの拍手でかき消されたようだ。
試合終盤にはチェコサポの声援より、Oranjeサポの強烈な「♪アイーダ」大合唱がこだました。
これもアウェイの地では信じられない事だ。

あと、この日のチェコはケガ人続出で攻撃の牙をもがれたはず・・・だったがとんでもない!
オランダをホームに迎え「猛攻」を浴びせたのはさすがだ。
コラー、ロクベンツ、ヤンクロフスキをはじめレギュラー陣が壊滅的な状況。
前半ではバロシュの1トップでロングボールを生かす戦術にすがっていた。
しかしスミチェル、ハインツを投入したり、ロシツキをドリブル突破させたり攻撃のオプションを増やしたのが、
逆にチェコの首を絞めたのかもしれない。
執拗にバロシュを走らせて、DFラインのウラを突かせれば・・・オランダDF陣も陥落するのは時間の問題だったのかもしれない。
しかしチェコ攻撃陣がクオリティを高めて多彩になるにつれ・・・それがオランダのDF陣の集中を持続させる「要素」となったのではないか?
崩れそうで崩れなかったこの日のオランダの守備は・・・ひょっとするとW杯本大会でもオランダの「躍進」を予感させる。
この日のチェコのように”ハイクオリティ”なチームを相手に回せば回すほど・・・
オランダの守備も最後まで集中し「能力以上の力」を発揮するのでは!?
逆に言えばこれだけケガ人を背負いながら、なお攻撃力を見せ付けたチェコが・・・
オランダの守備力をより引き出したような印象を受けたのだ。

「このチームは若く潜在能力が高いので、まだまだ成長すると思う」(By ファン・ニステルローイ)

確かにそのコメントを予感させる一戦だったと思う。
「Oranjeサポの力」と「強豪チームに引き出される潜在能力」をより生かせることが出来れば・・・
今回の「ファン・バステン・Oranje」はW杯本大会でも、
偉大なる歴代チームよりをも凌駕する「とんでもない」可能性を秘めたチームなのかもしれない!



2005/10/12(Wed) アムステルダム/アムステルダム・アレナ
Netherlands (0−0)
(0−0)

Macedonia

      


[preview]
W杯出場は決まった。あとの試合はW杯本大会への「準備」試合?
チェコ戦(A)ではGKファン・デル・サールの「MVP的」な活躍があったが、もし彼が不在の時は?
W杯本大会のまだ見ぬライバルの「眼」もあり、オランダ代表はこれから「手の内」を見せられない戦いが続くかもしれない。

それとも、「オランダ代表は逃げも隠れもしない!」 ファン・バステン監督はあくまで”正攻法”でしょうか?
本大会に向けての”オプション”を増やす戦いになると思うのだが、もしそうだったら・・・なおさら頼もしいなぁ。

U-21代表もマケドニア代表に4-0で圧勝!フンテラール絶好調で4試合連続2ゴールの活躍!
オランダU-21代表、U-21欧州選手権プレーオフ出場決定!(そして、プレーオフの相手はスロヴェニアに決定!)
しかしフンテラールとカステレンをはじめ、ユース代表の方もこのレベルでは”珍しく”調子がいいなぁ♪ まるで「A代表予備軍」!?
ファン・バステン監督が「EURO2008」に向けて”手ごたえ”を掴み、かつ代表選考に”悩む”のも「なるほど」である。


[World Cup 2006 Qualifying]

W杯出場が決定した直後の試合。ラファエルがアレナに戻ってきた!そしてファン・ペルシーも・・・(笑)
オランダの国歌斉唱はアイドルユニット?「ORANGE BABE」が登場? そしてスタメンは以下。

【GK】@ファン・デル・サール
【DF】Aデ・ヨング、Bブラールズ、Cオプダム、D”ジオ”ファン・ブロンクホルスト
【MF】Gランザート(→46' Mスネイデル)、Eマドゥロ(→63' Nダーヴィッツ)、Iファン・デル・ファールト
【FW】Fカイト、Hファン・ニステルローイ、Jファン・ペルシー(→85' Pバベル)


スタメンの機会を得たデ・ヨングとファン・ペルシー、この2人は序盤から張り切っていた。
しかしファン・ペルシーはFKもCKも全部「オレのものはオレのもの!」、これじゃ”千秋サマ”じゃなくて”ジャイアン”?(汗)
本大会でもロッベン、クロムカンプが不在の状況は考えられるので、この「オプション」行使の場面も十分考えられる。
得点には結びつかなかったものの危なげ無く、ファン・デル・ファールトのプレイの「充実」ぶりも伺える。
ゲームにおけるポゼッション率の「占め方」も悪くない。「祭りのあと」・・・”目覚め”となるのは後半以降か?

ハーフタイムにはアレナ名物の「♪ワルツ」も流れて・・・すっかり「お祭り騒ぎ」。
なんだか半年遅れの「クイーンズデイ」再来のようだ。オランダ国民がW杯出場に”酔っている”のでは?

後半からは”レギュラー確約”のランザートをベンチに下げて、地元アヤックスのスネイデルを投入。
彼の両足からの正確なキックもW杯本大会の「オプション」の1つに数えられるだろう。でも”試合勘”がまだ戻ってないかな?
51分にはファン・ペルシーが相手選手を倒してしまいイエローカード。これはW杯本大会へ累積されるとか?
マドゥロがひじ打ちを受けて出血のアクシデントが発生した55分、ついにダーヴィッツがアップを開始!
かつてのアヤックスのスターにアレナのスタンドは大歓声!ダーヴィッツは63分にマドゥロと替わってプレイイン!
ダーヴィッツの使い道ももちろんW杯本大会へのオプションの1つだ。(それはファン・ボメルにも同様の事が言えるはず)

66分、ファン・ペルシーの華麗な右サイド突破からファン・ニステルローイが強烈なシュート!ようやく均衡が破れるか?
・・・と思いきやこのシュートはゴール前に張っていたファン・デル・ファールトに直撃!
徐々にゴールを求めるアレナのスタンドからブーイングが”こだま”し始める。
77分、試合勘が戻ってないとはいえ・・・やはりスネイデルのFKの精度は高い!クロスバーを直撃!でも、まだ0-0・・・。
チェコ戦(A)ではほとんどコーチングエリアに立たなかったファン・バステン監督も、残り10分を切ると焦りだし?選手に指示を出す。
3人目の交代にバベルを用意したファン・バステン監督、ちょうどのタイミングで足を痛めたファン・ペルシーと85分に交代。
バベルの投入は・・・この試合がアレナなのか、元アヤックスユース監督のファン・バステンの「希望」か・・・?

「ロッベンが居ない時はどうするんだ!?」、「コクー、ランザートが抜けたときにはヤバイのでは!?」と言われそうな結末。
この日のマケドニアのように空中戦を抑えられる戦い方をされるとオランダも苦戦しそう。試合後にはブーイングの嵐(爆)
この試合でチェコ戦(A)での「酔い」も”早いうちに”醒めて、オランダ代表は「再び」新たなスタートを切れる事でしょう。
現在のA代表の面々も決してW杯本大会行きの「指定席チケット」を持っているわけでもなく、クインシー、アフェレイらユース組もいますから。
まあ、ドローも「ご愛嬌」・・・内容(特に前半)は決して悪くなかったですしね。コクーもW杯本大会には戻ってくるはずですし♪



2005/11/12(Sat) アムステルダム/アムステルダム・アレナ(親善試合)
Netherlands (1−2)
(0−1)
Italy
バベル(37')   ジラルディーノ(41')、OG(フラール 45')、トニ(50')


[preview]
5年前・・・地元開催のEURO2000。本大会のセミファイナル、地元オランダはこのアレナでイタリアに屈した。
PKを2度も外し、イタリアのゴールマウスを割れず、PK戦に敗れて姿を消した。
青年監督のフランク・ライカールトは、地元優勝を果たせず代表監督を引責辞任した。
あの”悔しさ”を知っているの当時のスタメンの中で・・・現在もOranjeのメンバーに名を連ねるのは以下の3人。
GKファン・デル・サール、DF”ジオ”ファン・ブロンクホルスト、MFコクーだけだ。(マカーイは今回の試合で代表に呼ばれず)

このHPもあの「EURO2000・セミファイナル」アレナでの屈辱の”敗戦”から・・・スタートを切ったようなもの。
あれから5年・・・「カテナチオ」をも打ち破る事が出来る「代表チーム」がアレナに帰って来る!
1978年以降、約30年間勝てないイタリアに・・・。いや、そう信じたい。
Oranjeの”歴史”を変える、未来の「ファン・バステン・Oranje」の存在を・・・。


[friendly Match]

スタメンは以下。やっぱ「親善試合」、海外組は「ケガ人続出」でこうなったワケで(爆)
カステレンも”ケガ持ち”なのに・・・コマ不足からか?スタメン起用を「強行」する模様のファン・バステン監督。
カイトのCF起用も”アリ”だと思うけど、そうなるとフェネホール・オフ・ヘッセリンク投入は後半に?
でも、フラールはともかく、マタイセンは復帰間もなくてAZでのプレーがぎこちなかったし・・・大丈夫?
ケガの情報とは皆無だったラファエルの「アレナ凱旋帰国」、彼のプレイに期待!

【GK】ファン・デル・サール(→46' ティメル)
【DF】クロムカンプ(→61' デ・ヨング)、フラール(→60' オーイヤー)、マタイセン、”ジオ”ファン・ブロンクホルスト
【MF】ランザート、コクー(→87' ボアテング)、ファン・デル・ファールト
【FW】カステレン、カイト、バベル(→82' フェネホール・オフ・ヘッセリンク)

前半にはオランダ、イタリア双方に「ゴール取り消し」の判定。ゴールネットを揺らしたもののゴールは認められず。
他は静かな立ち上がりとなったこの試合・・・5年前の「スコアレス」の悪夢を振り払ったのはバベル!
アヤックスの選手が先制ゴール、しかもアヤックスで不振に喘いでいるバベルのゴールにはアレナも「喜び」ひとしお?
しかし、その直後にジラルディーノに同点ゴールを決められ・・・8月の親善試合ドイツ戦(H)以来、今年に入って3失点目。
このままで終わればいいものの、前半終了間際にフラールのオウンゴールでイタリアが2点目。う〜ん・・・。
DF陣、特にCBに関してはいささか不安を感じていたものの・・・そこを巧みに突いて来る辺りはさすがはイタリア。

まずはイタリア相手に1ゴールをマークで「カテナチオ」を粉砕(笑) でもイタリアも、いまや「カテナチオ」は”死語”なのね。
ブラジルのUAE戦然り、「アルゼンチン 2-3 イングランド」然り・・・この日の親善試合は実によくゴールが決まるものだ。

後半もトニのゴールで幕開け。3失点はファン・バステン・Oranje”未知の世界”、今年はここまでわずか2失点だったのに。
GKティメルはようやく出場の機会を得たのに・・・。ロッベン不在と同様「ファン・デル・サール不在」のケースも「脅威」かも・・・?
こうなればイタリアはきっちり守りを固めてお得意の展開?こうなるとオランダは朝青龍に歯向かう琴欧州のごとく・・・。
「カテナチオ」なんて言葉はどこ吹く風・・・中盤にゴールが入り乱れたこの試合は、終盤に進むにつれ「収束」に向かった模様。

いくら主力の故障が相次いだとはいえ、コクーとランザートが揃っていれば・・・とは思っていたのだがまさかの3失点。
3失点なんて最近ではチェコ戦以外に有り得ない・・・ファン・バステン監督がオランダ代表監督に就任後、これが「初黒星」となった。
”無敗”という結果は「自信」にも繋がるが、同時に果てしない「プレッシャー」も積み重なっていくもの。
まぁ、あのチェルシーも負けるんだから、「負けてもいい」親善試合のここいらで「1敗」しておくことには問題は無いはず。
↑では「リヴェンジ」なんて大そうな事を言ってしまったけど・・・ロッベン不在の中でよくイタリア相手に1点をもぎ取れたものだ。
ただ、同じ日にプレーオフを戦っていたチェコを始め、欧州予選グループ1の他の国々に対しては、実にお恥ずかしい・・・本当にすいません!
でもようやく、年末になって訪れた「ガス抜き」の時。来年の「W杯イヤー」に向けて、この「1敗」で逆に”仕切り直し”が出来るかも。
これでオランダ代表の面々も、メディアに対して「W杯で優勝する」という言葉を口走らせなくても済むだろうし(爆)

それにしても、10分間で3ゴール・・・イタリアの「集中打」ならぬ「集中ゴール」にはお見それしました。こんな「攻撃力」があるとは!
でも、フラールも(味方のゴールに)得点を決めたんだから、結果的には2-2のドローって事で・・・ってのはダメかな?やっぱ(笑)


2004年のオランダ代表結果

 


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