|
美しかった〜!UEFAカップ「ソショーvsインテル」1st Leg、ドルトムントに続き大物食いを期待させるフランス・ディヴィジョン1のクラブ・ソショーのサッカーは実に鮮やかであった。相手がインテルなもんでなおさらその美しさが引き立った感もあるが(笑) ホームで一気に勝ち越したかったところであるが・・・ドローでもラコンブ監督はご満悦のことだろう。目下D1得点王レース3位のピエール・アラン・フローが期待に応える2ゴール。終盤は畳み掛ける攻撃で魅せてくれました。Jazz_Funkさんが「日本ではオセール、PSG辺りがメジャーなんだろうけど、ひそかにソショーっていいチームなのに日本じゃイマイチ知られてないんだよねぇ・・・」とお嘆きだったのを思い出した。確かにフランスに来てソショーのサッカーには衝撃を受けた。来る前はペドレッティしか名前知らなかったんだけど・・・でも現実にフランス人でも「ソショーのホームタウンってどこ?」って聞かれても地図で指せない人もいるらしいので(笑) メジャーになってもおかしくないチームなのになぁ・・・。ソショーこそ「いとをかし」。久々にスペクタクルあふれるチームを見たなぁ。あと「ヴァレンシアvsべジクタシュ」もサッカーの面白さと怖さを如実に示す好試合だった。古巣ヴァレンシアを相手に、メスタージャで「コブラ復活」を印象付けたルーマニア人FW・アドリアン・イリエも良かったが、後半49分の決勝点というのも凄い。ヴァレンシア劇的勝利のヒーローになったのはパーマ頭ではなくD.ナバーロであった・・・コロンビア代表GK・コルドバのあの呆然とした表情は・・・名だたる役者でもそう出来る表情じゃないな。アウェイで2点を取りながら、2nd
Legもまだ残っているのにべジクタシュはまるで優勝を逃したかのように悔しがってたもんね。ピッチに崩れ落ちた選手も居たなぁ。それだけ集中も見えたいい試合だった。過去にはファイナルで「リヴァプール5-4アラベス」という、欧州サッカー史上に残る名勝負もあったしね・・・UEFAカップも侮れない!
アムステルダムに来て、美味しかったものが3つある。一つは中国料理・「福臨門食家」の「鴨のロースト脂身ごはん」。これはオランダで出会った奇跡の味。その名の通りパサパサでちょっと”香り”のあるライスの上に、脂身たっぷりのローストが乗っかったものであるが、口に入れたときの脂身のジューシーさと噛み応えのあるライスが奏でるハーモニー・・・これが絶妙なのである。これとジャスミンティーで10ユーロ(1250円くらい)だった。払ってもいい代物だ。「福臨門食家」はダム広場とニューマルクト広場の間、飾り窓地区や中華街がひしめく一帯にある1階がチャイナ、2階がインドネシア料理の有名店。安部譲二氏(のモノマネをする関根勤師匠)の名言「豚の脂身ガマンしてまで、長生きしたくないよね〜!」が身にしみる一品です(爆)
次に挙げるのがインドネシア料理「プリ・マス」の「バミ・ラムス」。麺を”バミ”、またお米を”ナシ”と称するインドネシア料理で、”バミ・ラムス”とは麺と数種類の具を一皿に盛り合わせたお得なメニュー。サテ(串肉のピーナツソース和え)やガドガドサラダ他がついて個々にお皿に取り分けて食べる。オランダ独特なメニューに「ライスターフェル」というお米(ライス)と10種類のおかずをテーブル(ターフェル)に並べて、ご飯とともに食べるというものもある。バミは前段【第7段】で述べたオランダのファーストフード自販機でも売っている。麺を具にコロッケ(クロケット)にしたものでこれも美味しい。ビールは地元オランダのハイネケン、アムステルでも良し、またインドネシアの地ビール・ビンタンでも良し。(余談だがインドネシアはイスラム教でお酒は飲めない。ヒンドゥー教徒が多いバリ島くらいでしかビールに出会えない・・・はずなのだけどインドネシア全島で普通にビールを売っているらしい・・・) インドやタイのようにスパイシーで辛くはなく、むしろ甘み中心なインドネシアの味。オランダでは「オランダ料理」と自国を全面に押し出すようなものがほとんど無く、むしろオランダの旧植民地であったインドネシアの料理が自国と成り代わるようなメジャーな存在にある。「プリ・マス」はライチェ広場界隈にあるアムスの中でも最も有名なインドネシア料理店。味は美味しいけど、食べに行った時が悪かったのかな・・・隣のテーブルのアメリカ人観光客がワイワイしゃべりながらライスターフェル食ってたので五月蝿かった。内容もEUがどうだのカナダがどうだの・・・「サミットかよ!」って三村ツッコミ入れたかったくらい。アメリカの人って、個人個人でも「世界の頂点に立ってる」自覚があるのかな?(笑)
そして残る1つは・・・これは口コミで、アムス現地で働いている方に教えていただきました。これはどこのガイドブックにも載ってない(はずの)情報で、場所は・・・ミュージアムの近く、トラムでいうとフェイゼル通りを南下する16番、24番、25番沿いでハイネケン工場の付近。「ZEN」という日本料理屋の「とり五目ごはん」。特にゴージャスな訳でもなく、いたって普通の炊き込みご飯。しかし遠く異国のオランダに居ると、この普通の慣れ親しんだ味こそが「美味しさ」に変わる。日本で食べるモチモチ感のあるお米、醤油ベースで香ばしい炊きたての香り・・・外国ではなかなか出会えない。「ZEN」で食べた「とり五目ごはん」は、6ユーロ(750円くらい)で日本の”味”を思い出させてくれる味。お店にはご主人の女性とそのお子さん、そしてウエイトレスのオランダ娘さんが居た。お子さんがお店のテーブルに座って学校の宿題をやっていたのかな。「おかあさん、今日ね・・・」となにげない日本語の会話を聞くのも、炊き込みの”普通の味”をひきたてる。外国に行っても日本料理どころかお米すらあまり食べなかった自分が、お金を払いたい”普通の味”であった。
アヤックスの練習場はアムステルダム・アレナに併設されている。練習が始まれば、ジョギングやサイクリングをしている地元のアヤックスサポがどこからともなく集まり、金網越しにチームの練習を見つめている。地元のファンにとって、アヤックスの選手がどの国籍であれ、アヤックスの練習は”散歩がてら”に楽しめる身近なもの。遠足の子供がはしゃいでいるのにも、日中から酔っ払って「試合で点取ってや、今度飲みに行こうや」と声をかけているオヤジにも、選手やコーチ、またクーマン監督は笑顔で応えてくれる。サッカー中継では流れないチームとファンとの密接なコミュニケーションがこの練習場に用意されている。この練習場こそが選手にとってもファンにとっても帰るべき”家”なのかもしれない。出場停止で試合に出られないラファエルや、ケガ明けのグリゲラ、試合に出ない選手も練習場には出て練習をこなす。
写真はアヤックス練習場でのフリーキックの練習シーン。スネイデルのフリーキックに合わせる攻撃フォーメーションの確認かな。黄色の人型を巻いてFKを蹴るスネイデル。試合で魅せる正確無比のキックもここから生まれているんだなぁ・・・感心しきり。また練習に行く度見かけるのはセンターラインにゴールを移動させて、通常のコートを半分にしてのミニゲーム。フットサルのコートよりも狭いくらいの広さで、さながら実戦のようにラファエルやリトマネン、ソンクやスータールス、シコラらが至近距離からどんどんゴールを打ち込む。ロボント、ステケレンブルグらGKがこれを防ぐ。GKのパスをDFが受けMFに渡しFWが決める・・・試合で見せる判断の早いダイレクトパスの原点もここに見られる。時にはクーマン監督もミニゲームに参加。彼も至近距離からゴール目がけてシュートを放つんです。現役時代には「キャノン砲」と恐れられたあのキックを・・・。これを普段から受けてれば、そりゃアヤックスに名キーパーが育つのもうなずけるなぁ(笑)
しかし今季の冬も・・・毎日のようにこの練習場に姿を見せていた選手が”家”から居なくなった。出場機会を求めてパサネンはイングランドのポーツマスに移籍。そしてもう一人はワンベルト。98年にベルギーのクラブ・スタンダール・リエージュからアヤックスに移籍して来た29歳のブラジル人MF。20世紀から21世紀へ足かけ5年余り・・・選手移籍が激しいアヤックスにおいてこれだけ長く在籍していた選手も稀である。ファン・ハール監督時代の95年・”ビッグイヤー”欧州CL制覇からクーマン監督時代の2002年・欧州CLベスト8進出まで・・・アヤックスがクラブとして欧州の大舞台への復活を目指しつつも、オランダリーグ優勝すらままならなかった苦悩の時代・・・突破口が見えないチームの中にあって、ワンベルトはチームの”カンフル剤”となってウィンガーで左サイドを駆け抜け続けた。ババンギダ→ワンベルト→イケディアと受け継がれたアヤックス独特のダイナミックなウィンガーの系譜。孤軍奮闘する時もあり、ケガをした時もあった。ここ数年のアヤックスの屋台骨を支えた選手であろう。しかし図らずも今年がワンベルトにとってアヤックス”晩年”となってしまった。練習場ではリトマネンやガラセク、また若いラファエルやスネイデルら同僚の多くから「ワンピー!」と呼ばれて、ムードメーカーとなっていたワンピー。ファンにも人気で、よくサインをせがまれていたワンピー。子供にボールをぶつけられてもニコニコ笑っていたワンピー。サインをもらおうと色紙を差し出すと「日本から来たの?」って人懐っこく聞いてきたワンピー。ブラジル人ながらアヤックスの家庭の味をかもしだす選手・・・ワンベルトこそがアヤックスの「とり五目ごはん」であったのか。居なくなってみてその存在価値がにじみ出てくるような。今でも練習場に行けばワンピーの笑顔に会えそうな気がする。しかし彼は移籍して離れているのだ。もう身近ではない。長い間アヤックスのファンに親しまれたワンピー、また数年後もしアヤックスに戻ってきたとしたら、練習場でまた、「ZEN」で「とり五目ごはん」に出会ったときの喜びを味わえるのかな?
さようなら、ワンピー。新天地でもがんばって。でも移籍したのはお隣ベルギーなんだけどね(爆)
|