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OutkastがBillboardの全米シングルチャート上位から姿を消して久しい。それに伴い音楽からもしばし離れていた2004年春けふこの頃であったが、久々に・・・CDショップに足を向かわせるような曲がいま頭の中をヘビロっている。その曲はMaroon5というバンドの「♪This Love」。billboard全米シングルチャートでも最高5位まで上昇した曲。必要以上にエロいPVも有名だそうだが、自分が惹きつけられたのはむしろ、どことなく懐かしいメロディライン。ロックというと自然と敬遠してきたものであったが、この曲はファンクロックまたはR&Bロックといわれる2ジャンルがコラボレートされたもの。80年代にトリップするかのような”古き良き”曲だそうである。確かに・・・ずっとブラックミュージック趣向で生きてきたのだが、個人的に10年周期くらいで、10年に1回くらいはバンドの音を聴きたい衝動に駆られる。振り返ってみると、”突然変異”でDuncan SheikやBarenaked Ladies、そしてSavage
Gardenを買ってるもんなぁ。もしや今年が「10年に1度」の周期にあたるのか?(笑) Maroon5が次のアルバムに向けて、彼らが大好きなthe Naptunesのチャドにラブコールを送ってるってのもいい心意気だ♪なかなか面白そうなことをやってくれそうなバンドで期待大である。
フジテレビの深夜、いまは水曜の深夜1時前にやってるコント番組に「ロバートホール」(※)という番組がある。いまは月曜深夜から水曜深夜に移って「ロバートホール水」になっている。ファミリー(演者)もくりぃむしちゅー、中川家、劇団ひとり、おぎやはぎ、森三中と自他共に認める”玄人好み”のメンツ。「TVでよく見るけど、彼らのコントはなかなか見られない。そんなメンバーを集めたコント番組」という番組コンセプトを聞くと「なるほど」と思えるメンツである。月曜深夜時代にはさまぁ〜ずも加わっていたが水曜移行後にはファミリーから外れたようである。(TBS「新すぃ○○」とのダブルブッキングの影響?) 前段にもちょくちょく文章に著していたが、ネガティブ芸人「四MEN楚歌」、ポジティブアーティスト「TEZZ(テッツ)」というのはこの番組のコントキャラである。「QJ(QuickJapan)」53号にこの「ロバートホール」の特集が載っていたが、最高のスタッフで見せるスタジオコント、スタッフも「オレたちひょうきん族」、「夢で逢えたら」、「ダウンタウンのごっつええ感じ」、「笑う犬の生活」の系譜を受け継ぐ歴戦のツワモノたちが揃っている。この特集を読んでホッとしたことは、この番組のスタッフ、キャストとも「ゴールデンタイム進出」を目指さず、現状の時間帯で細く長く続けていくことを目指していることである。コントは一発撮り、ゲストや企画に頼らず、芸人のアドリブ勝負的な部分もあり、編集でスタッフの「笑い」を足さず、コントはCMを入れずに一気に流し切る。いわば良質のコントを品質を落とさず視聴者へ提供する「骨太」なコント番組である。
芸人なら誰もが憧れる「ひょうきん族」、「ごっつ」のような老若男女誰もが見られ、スポットライトが眩しく当たるゴールデンタイムの国民的なコント番組。しかし「ロバートホール」が目指すものは、”国民的”ではない。いま水曜日に時間帯で並ぶ「志村流」。人々がせわしなく行き交う大通りではなく、裏通りにひっそり佇む・・・コーヒー一杯に汗水を垂らすカフェだ。コントの職人・志村けん。ストイックなまでにコントをやり続ける孤高の天才・・・50歳を過ぎてもコントで学生服を着るその姿に・・・コントに対する狂気的なものすら感じる。次の日に学校や職場でマネ出来るようなお手軽なコントではなく、芸人ならではの力量を生かしたコントに終始するロバートホールファミリー。大手のチェーンではなく、夜通しで自家製スープを仕込む”知る人ぞ知る”ガンコ親父のラーメン屋である。確かに、彼らの世界を体現するのは現在の時間帯がリミット。夜8時のゴールデンタイムはもちろん、夜11時台でも厳しくなるだろう。TV局までは許しても、スポンサーが許さない。視聴者に迎合することを強要されてしまう・・・「笑う犬」もそれで絶えたように思える。2004年の元旦、ついに深夜4時の明け方にまで追いやられてしまった「笑う犬」の死に際・・・若手のネプチューンと組み水曜23時で立ち上げ育ててきたコント番組が、ゴールデンで子供と家族に蝕まれ終焉を迎えてしまった・・・「笑う犬」のゴールデン化を最も嫌がったと言われるキャラの達人・内村光良が元旦のこの番組で見せた無念の表情が頭をよぎる。例えば「ホリケンサイズ」や「森っ子カブタン」・・・日曜7時アニメの子供層をチャンネルに引き付ける子供向けキャラ、水曜23時に留まっていれば有り得ない、芸人が寝る間も惜しんで練り上げたコントの時間をつぶしてまでやる企画は生まれなかったはずだ。そしてこの春、内村光良はかつて「笑う犬」をやってた日曜8時枠で、フジの裏番組・日テレの新番組「ワールドレコーズ」のMCを務めている。何か因縁めいたものを感じる。大河ドラマうんぬんよりもこの時間帯・・・「ワールドレコーズ」は番組名を「笑う犬の復讐」と題してもいいのではないだろうか。
「ロバートホール」に「ホリケンサイズ」や「カブタン」はいらない。いや、生まれて欲しくない。「ロバートホール」には「おぎ橋巨泉」だ。「おぎ嶋茂雄」だ。前説にブリトニー・スピアーズやアントニオ・ヴァンデラス、クエンティン・タランティーノを従えているのだ。それで良いではないか!実は「ロバートホール」は当初、番組名から若手芸人トリオ・ロバートの冠番組かなと思って見ていなかった。番組内容を知ったのは今年の正月にやったSP番組で「ああ、ロバートの番組じゃないんだ。見逃してた!」と”食わず嫌い”を悔やんでしまったものである。決してロバートの3人が嫌いなわけではないが、番組名にダマされた。世間では「『ロバートホール』って番組なのに、何でロバートが出てないの?」という投書が多いそうだが、自分はその逆を行ってしまった。中堅芸人が集う、さまぁ〜ず三村曰く”超二流芸人”の骨太なスタジオコント番組であったことにもっと早く気付くべきであった。しかし、この番組はすぐに終わるような番組ではない。ソフト的には超強力。クオリティが高い。彼らの中に心なしかサッカーにおける”オランダ代表”を感じさせる。結果に固執し、リスクを避け守備的になる風潮に逆らい、あくまで”攻撃サッカー”を貫く彼ら。コント番組で”人気”で勝負せず”コント(芸)”で勝負する「ロバートホール」は、どこか「オランダ代表」と共通するものがある。内容の美しさに終始し、優勝に手が届かない所など、まさに「ゴールデン化」を嫌う彼らそのもの。ビッグクラブが相次いで姿を消した今季のCLも追い風だ。「勝てば官軍」に反骨し、B級、超二流を愛してやまないのは”自分の性”なのだろうか・・・。
ゴールデン化無くして、日本全国で「ロバートホール」が見られない地域が生まれてしまう。って、言うじゃない・・・。でも、それは作り手側が”チェーン店化”を嫌ってますから・・・残念!「”北八(ペキハチ)先生”斬り!!」(爆)
でも・・・自分が”知る人ぞ知る”とは思っていても、自分がそのものに触れたその時点で世界中何千万人がすでに周知のことであることもまた然り。
「あるバンドがブレイクするとするやろ・・・。自分がそのバンドがブレイクするきっかけになったCDシングルを買ったことで『そのバンドをブレイクさせたのは自分や。自分が発掘したんや。』と錯覚しがちや。ちゃうねん。アンタがCDを買う以前に、何万という人がすでにCD買っとんねん。アンタはそのバンドが狙う不特定多数の購買層の1人に引っ掛かっただけや。アンタのセンスは特殊なもんでもなく、むしろ一般的な普通なもんや。あと、そのバンドがメジャーになって、自分のもとを巣立ったとか思うとるのはさらに違う。そのバンドはおのれが応援せんでも、おのれの数十倍、数百倍も頑張って売れとんねんぞ・・・。」
うろ覚えだがキムキム兄さんがこのようなことをなんかのTVで言ってた記憶がある。真理である。確かに「自分だけが知っている」と思い込み、知っている人だけで共有することに酔いしれることが好きなだけかもしれない。こと、メディアがすでにTV番組やCDであれば、すでに何千万人、何億人の目に触れて、耳に触れていることは至極当然のことである。「ロバートホール」でYahoo検索して約2030件、「Maroon5」でYahoo検索して約313件・・・すでにこれだけのサイトが引っ掛かる現在、本当に”マイノリティ”で”マニアック”な人々は、さらにディープな視点を振りかざしていることであろう。B級に留まらず・・・Z級まで極めてる人も。視野が狭いのではなく、視野を絞りに絞りきる・・・1つのサイトを狙い撃ちでヒット出来る「検索キーワード」を見つけることは神業に近いのではないか。まさに”達観”だ。恐るべし。
「『1+1=2』なんて分かりきっとることを、いまさらHPにして誰がアクセスするっちゅうねんって話や。」
答えが分からない所にこそホームページというのは生まれるのかもしれない。今となってはフランス代表じゃなくてオランダ代表のHPを作っておいてよかったのかも。
個人的に最も怖いのは、新しいものを受け付けず「あの頃は・・・」と古き良き物に固執すること。時代に乗り遅れるというよりも、己の感覚が老いていることに気付かされることだ。スタジオコント番組にしてもオランダサッカーにしても・・・常に「現在」こそがピークであって欲しい。そして未来にはさらに「最高」なものがあると信じたい。「ひょうきん族」、「夢逢え」、「ごっつ」、「笑う犬」・・・過去には素晴らしいコント番組があった。EURO88優勝、98年W杯ベスト4、EURO2000ベスト4・・・オランダ代表は素晴らしい成績を残した。しかし、これで終わりではない。長さん死してもコントは死なず・・・これからも「ロバートホール」のような骨太な番組が生まれる。オランダ代表も国際大会で活躍する。アヤックスだって復活する。関根師匠もまたポスト「ウラ関根」を始める・・・。過去以上に現在、未来は輝かしいものになる。それでこそ必然だ。そして、また10年後には・・・「♪This Love」を超えるロックな曲に出会うだろう。そう信じる。いや、信じよう。
P.S. あと個人的なオキニは日テレ土曜深夜の「カミングダウト」である。この番組は演者(4人で、ベ。テラン男性タレント枠、ベテラン女性タレント枠、芸人枠、若手女性アイドル枠がある)のエピソード暴露をカードゲーム形式にした番組で、ゴールデン化を意識した番組作りになっている。ディーラー役のイケメン俳優・谷原章介、彼は第2の”吉田栄作”になるのか!?いや、これもゴールデンで玉砕した「マネーの虎」のようにはなって欲しくないな・・・切腹!(爆)
バラエティは細く、長く、こっそりと・・・が一番のように思える。谷原さんの「器用さ」は如何様にも生かされるのだから。
(※)しかし・・・「ロバートホール」はのちに「リチャードホール」になりましたが、なぜにあんなグダグダな感じになってしまったのでしょうか・・・?「ロバホ」時代のコントの記憶があるだけに残念が気がしてなりませんけど。
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