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Oranje 徒然草
つれづれなるままに、日ぐらしPCにむかひて、こころにうつりゆくよしなしごとを、 そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。 
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2003年12月28日(日)
【第3段】「なおざり」と「おざなり」

「なおざり」と「おざなり」の意味の違いは?
広辞苑でひくと「おざなり」は「その場のがれにいいかげんに物事をするさま」、「なおざり」は「いい加減にするさま」とのこと。
山口仲美さんのエッセイ”「おざなり」と「なおざり」”でこのことについてさらに追求されており、
・「おざなりにする」→「いい加減でもいいからともかく仕事はしてある状態」
・「なおざりにする」→「いい加減にして放ってある状態」
を意味しているとのこと。

「おざなり」は仕事はしたけれども、その内容については褒められる状態ではない。また「なおざり」は仕事すらほったらかし。という意味を持っている。これをオランダ代表に・・・写真の人、ディック・アドフォカートはオランダ代表を率いて、プレーオフの末なんとかEURO2004本大会出場を決めた。ともかく任命された監督としての「仕事」はしたものの・・・戦術面、内容面について抜本的に手を打ったとは言えず。現況としてアドフォカートは「おざなり」か。対して、前監督のファン・ハール・・・ポルトガル、アイルランドの後塵を拝して2002年W杯出場を逃し、その後もEURO2004に向けて監督契約を続行しながら直後の親善試合デンマーク戦を最後にバルセロナの監督に・・・「仕事」を放った彼は「なおざり」だろう。ちなみに彼はその後のバルセロナ監督をも「なおざり」にしている。

ただし、以上のことはオランダ代表監督の「仕事」を”大会での目標や試合内容”と捉えたときの例えであって、結果如何のみで監督を総評することは打ち消す。仮に「仕事」の内容を”多彩な人種、個性的な選手の多い代表メンバーをまとめる”としたときには・・・試合を消化しただけで彼らの「仕事」は決していい加減とは言えず、「おざなり」とも「なおざり」とも評することができないだろう。世界的に有名な、”内紛”、”お家騒動”の多いオランダ代表、試合前までにピッチにイレブンを上がらせてキックオフを迎えるだけでも、オランダ代表監督にとっては激務なのではないか?常にまとまりに欠けるチームを率いるだけに、彼らは相手チームの監督に対して「余計な心配も無く、まとまりがあっていいな・・・」という羨望のまなざしを常に浴びせていたのかもしれない(爆)

試合をする状態を作るだけでもオランダ代表監督のりっぱな仕事だろう。さらにその試合で勝利を収めるまでのストーリーを追うと・・・外部の者からは想像できない心労がつきまとうはずだ。今季、阪神を優勝に導いた星野仙一監督でさえ、インタビュアーに「これだけ勝って、選手も働いて采配するほうも楽でしょう」と聞かれ、「勝ち続けることが一番のプレッシャー。難しい事なんじゃ!」と即反論したそうである。ファン・ハール辞任時に、次期監督のなり手が居なかったのもうなずける。オランダ代表というチームは勝利はもちろん、常に「内容」が求められる。オランダ代表監督がもし”陶芸家”であれば、窯で割った皿は数知れないだろう。某隣国のように「勝てばよい」という概念と違った価値観を持つオランダのフットボール。試合を行うことに加えて、さらに「美しく勝つ」という至上命題が永遠につきまとう。結果に加え芸術性をも課せられるオランダ代表監督というのは3Kどころではない劣悪な環境化にあるjobなのかもしれない。

EURO2004本大会に向けて、アドフォカート監督の続投が決定している。ダーヴィッツの造反、地元イングランドに1-4の惨敗、あげくに優勝候補筆頭ながらベスト8止まりのEURO96という「おざなり」な結果を残したアドフォカート。今回のEURO2004予選でもダーヴィッツとファン・ボメルの確執、クライフェルト、F.デ・ブールの舌禍、チェコ戦でのファン・ニステルローイの”監督批判”、ファン・デル・ファールトら若手の冷遇と問題は山積しており・・・「歴史は繰り返す」との言葉が恐ろしいポルトガルであるが「おざなり」でも「なおざり」でも無い仕事に期待したい。ただ、こういう言葉を投げかけることがオランダ代表監督にとって最も残酷な”仕打ち”に成り代わるものでもあろうか・・・。

そりゃ、髪の毛も去って行くわな・・・。

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