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EURO2004はグループリーグ第2戦を終えたところ。「フランス-イングランド」のような大逆転劇があれば、第2戦ではズラタンの後ろ回し蹴り”テコンドー”ゴール、そして「オランダ-チェコ」の壮絶なノーガードの打ち合い、グループリーグにしてボルテージは上がりまくり。第3戦はどうなるのだろうか?各リーグともグループリーグ突破がかかるだけに、さらなるドラマティックな展開が期待される。
前半で1点ビハインドがあっても後半立て直すした”勝ち組”。そして逆に、前半の1点ビハインドを跳ね返せず奈落の底に叩き込まれた”負け組”。現にこの第2戦、ギリシャ、クロアチア、スウェーデンと、相手に1点ビハインドを背負いながら後半ドローに持ち込み、”勝ち組”チームが3日連続で生まれた。そしてロシア、スイス、ブルガリアのように追いつけず、さらに退場者まで出して反撃ムードを高められなかった”負け組”チームも3日連続で生まれた。特に、退場者を出して数的不利になり自滅するパターンが出来てしまった。「オランダ-チェコ」で”勝ち組”であることを証明したのは・・・チェコだった。オランダは退場者を出して”負け組”のパターンにハマってしまった。
チェコの中盤ガラセクにボールを持たせていたのかと思えば、「ガラセクに対して大きなスペースを与えすぎていたから」、渦中の”ロッベン交代劇”についてのアドフォカート監督の弁明である。ファン・ボメルがいたら、ロッベンとの交代じゃなかったら・・・「タラレバ」を言い出したらキリがない。この点に関しては否定はしないが、唯一「タラレバ」を許してもらえるなら・・・オランダ1人目の交代は、レッドカードをもらう前にハイティンハ→ライツィハーにして欲しかったなぁ。オランダのプレイ、アドフォカートの采配・・・というよりも、2点差をひっくり返したチェコのパフォーマンス、そして”策士”ブリュックナー監督の采配を褒めたい。「交替の選手が効かない、コラーとガラセクは無二の存在」と語られるチェコの戦術に置いて、ガラセクを思い切ってハインツにチェンジしたブリュックナーの博才ぶり。終始だらしない守備に頬杖をついていたブリュックナー、今度こそ彼に勝てるかな・・・と思ったんだけどなあ。なお、【第3段】でアドフォカートの仕事を「おざなり」と称してしまいましたが、一概にそうとも言えないかな・・・とも思いました。
[2004.6.19(Sat)] グループD
第3戦、チェコは大幅に主力を落としてドイツ戦に臨むだろう。おそらくドイツの負けはない。チェコのDFラインを考えると・・・ドイツ大勝も有り得る。オランダにチャンスが生まれるのは、ドイツが決定力不足で今日のラトビア戦のようにスコアレスドローになる時か。
最終戦、「チェコ-ドイツ」でチェコが勝ち、かつ、「オランダ-ラトビア」でオランダがドロー以上・・・またはチェコが引き分けでもオランダがラトビアに勝てば・・・。未練たらしいですが。ラトビア戦、オランダも今日のアドフォカート采配批判で、主力がごっそりスタメン入れ替わってるなんてことも・・・ありそう(爆) クライフェルトなんて「俺を出さねえからだよ」って笑ってるかも。監督と選手間の関係修復は難しそうだなぁ。主将コクー様お疲れ様です。ともかく今日の調子で・・・ラトビア戦やってくれればそれでいいです。グループリーグ突破したらもうけもの(爆) グループD2位って決勝T”おいしい”んだけどなぁ・・・。
オランダ 2-3 チェコ (予想・・・オランダ 1-3 チェコ)
(得点)【オ】ボウマ(4')、ファン・ニステルローイ(19')、【チ】コラー(23')、バロシュ(71')、スミチェル(88')
言い出したらキリがない・・・見所のあるいい試合でございました。2点先行して追いつかれて・・・逆転。EUROの本大会でこんな負け方するのもオランダぐらいじゃないでしょうか(爆) 互いのDFが不安定なだけに、互いの攻撃性が際立った試合。
チェコもコラー下げてロゼーナル入れたし、あっちもドロー狙いで行ってて・・・ラッキーにも逆転。ただブリュックナーの1枚目の交代がガラセク→ハインツ。両チーム1人目の交代カードが明暗を分けたのかもしれません。ボスフェルト投入のアドフォカートのあの采配も・・・3年前の2002年W杯予選、ポルトガル戦(アウェイで2点するも後半30分過ぎから2点取られてドロー)というファン・ハール時代の”前例”があっただけに、この二の舞を避けたかったのもあったのでしょう。試合前に「美しさよりも勝つことだ」と言っていたのはこのことなんだろうなぁ。コクーにかなり負担がかかってて、ボスフェルトを入れざるを得ない状況だったのかも。あそこでボスフェルトじゃなくてラファエルを早めに入れても、もしかしたらチェコに4点目やら5点目やら入ったかもしれないし。ただ、惜しむらくは1点差になって守りに入った時間帯。ハイティンハも前半で1枚イエロー食らったから、守備意識があればハイティンハが2枚目食らう前にこっちを早めにライツィハーにスイッチするのかな・・・と思ったけど。ロッベンも途中交代悔しそうだったしね。まあ過ぎたことは仕方ないです。
正直、スタメン見てビックリ。ロッベンを起用した4-3-3、アドフォカートは追い詰められると思い切った手に出ますね。プレーオフのスコットランド戦みたいにうまくいくかな・・・と期待したけど、チェコはそう甘くなかった。”宿命のライバル”チェコには「グループリーグ突破おめでとう」さすがです。
ラトビア 0-0 ドイツ (予想・・・ラトビア 2-1 ドイツ)
(得点)なし
試合は終始ドイツがボールを支配。ラトビアが警戒するのはドイツの高さと強さ。これに早々に屈するようだと2002年W杯のサウジのようになってしまう。逆にチェコ戦のように猛攻を耐え忍べば、初戦で見せたような少ないチャンスでもゴールを決める「高速カウンター」という必殺技を持っている。決定力を比較すれば「一泡吹かせたい」ラトビアの”歴史的偉業”も不可能ではない。ラトビアのFWヴェルパコフスキスは、グループDの中で最も輝いているFWではないだろうか。ラトビアよく健闘しました。改めてラトビアから勝ち点3を奪うのが厳しいことであるのを実感。
[2004.06.18(Fri)] グループC
エースFWのベルバトフへ思うようにボールを回せなかったブルガリアが早くもグループリーグ敗退決定・・・。グループC残りの3チームは守備も安定してて、攻撃の形もしっかり取れている。それぞれのGKも当たってるし、何より動きが良い。「死のグループ」グループDのチェコ、オランダとは対照的である。グループDの勝者はグループリーグを勝ちあがったとしても、このグループCの勝者と当たることを考えると・・・。決勝Tに勝ち進んでも苦しみそうだ。兎にも角にも・・・今日はズラタンの超人的な同点ゴールに尽きる。覚醒したズラタン、アヤックス時代の「集大成」ともいえる限りない成長を印象付けるゴールであった。
イタリア 1-1 スウェーデン (予想・・・イタリア 1-0 スウェーデン)
(得点)【イ】カッサーノ(37')、【ス】ズラタン(85')
ブルガリア戦に大爆発したスウェーデンFW陣だが、GKブッフォンが守るイタリアのゴールマウスを破れるかどうか。ルチッチの欠場をヴィルヘルムソンとニルソンで埋められるかどうか・・・不安があるとすればココくらい。イタリアは司令塔トッティがデンマーク戦で相手MFポウルセンの顔面にツバを吐いたために処分が下った3試合出場停止があまりにも痛い。この試合はトッティの代わりにカッサーノが入る。しかし、前回も正GKブッフォンを欠きながら代役トルドが大活躍したように、逆境をも糧にするのが伝統のイタリア。スウェーデンは守り固めるイタリアのペースに巻き込まれないようにしたい。リュングベリの「自由奔放さ」がこの試合でも出ると面白い。この試合ドロー以上で、激戦区に強いスウェーデンはグループCの主導権を握ることが出来る。
トッティもスタンドで見守る中、試合開始のホイッスル。開始3分、ヴィエリが猛突進、スウェーデンDFをなぎ倒してゴールに迫ったがGKイサクションが止めた。序盤は両者中盤で激しいボールの取り合い。9分、スウェーデンのヘッドで前線につなぐボール回しはお見事。12分には前線に上がったリュングベリからヒールでズラタンへのバックパス。惜しくもズラタンのシュートはフカしてしまったがラーション、ズラタンにリュングベリが絡むコンビネーションは今日も取れている。イタリアもカッサーノが左に開いたりザンブロッタが右サイドを駆け上がったりスウェーデンの守備網をこじ開けんと動き回る。25分、ネスタのタックルをかわしてペナルティエリア内をドリブル突破するリュングベリ、横に居たフリーのラーションにパスすると見せかけ、そのままイタリアゴールに向かって突進。パヌッチが体を預けて止めたものの決定的なシーンであった。27分デルピエロがゴール正面1回転してのシュート、DFに当たって方向が変わったもののスウェーデン若手GKイサクションが手に当ててセーブ。ズラタンは相手陣内、選手が密集した中にもふところの深さでボールを足元キープ出来るところはさすが。前半30分過ぎからイタリアの猛攻が続くが、スウェーデンは最終ラインで耐えている。しかし右から逆サイドへクロスをゴール正面カッサーノが頭ですらせて、これがスウェーデンのゴールに吸い込まれる。イタリア先制。
珍しくボール支配率を上げたイタリア、トッティの穴を埋めて余りあるカッサーノの動き。スウェーデンは立ち上がりこそ2トップにボールを当てられたものの、30分を超えたあたりからボールが渡らなくなり防戦一方となった。前半でスウェーデンDF陣も崩されかけている。イタリアが初戦と比べ明らかにコンディションを上げてきているのは確かだ。
後半立ち上がりもスウェーデン、イタリアともにシュートの応酬だ。スウェーデンは53分、スヴェンソンに代えてシェルストレム投入。シェルストレムはスウェーデンの攻撃に変化を与えられるか!?中盤がだんだん間延びしている。しかしスウェーデンの2トップにはネスタ、カンナヴァロがピッタリくっついている。ズラタンがボールを持つとイタリアの選手が2人、3人と潰しにかかる。スウェーデンは66分、ヴィルヘルムソンに代えてヨンソンが右アウトサイドにIN。70分、イタリアはカッサーノを下げてフィオーレIN。守り固めに入ったイタリア。74分リンデロートがガットゥーゾを押し倒して、今大会2枚目のイエローを食らう。そのガットゥーゾはファヴァッリと交代。スウェーデンはエドマンに代えてアルベック投入。FWを3枚にして「カテナチオ」をこじ開けにきた。78分スウェーデンに絶好のチャンス。ラーションのドリブルに走りこんだヨンソンがフリーでシュートを放つがGKブッフォンにはじまれる!残り10分・・・。イタリアはデルピエロとカモラネージをチェンジ。ラーションが1つ下がってボールをさばく。イタリアはヴィエリを1トップで残して自陣10人で守る。残り5分で英語実況も思わず「アンビリーバボー!!!」 スウェーデンのCKからゴール前にこぼれた球をズラタン!驚異的な身体能力で後ろ向きから・・・新体操のようなアクロバティックなゴール!どんな足してんだズラタン!?マネ出来んぞ!GKブッフォンをかわし、ヴィエリの頭を越えてイタリアゴールに吸い込んだ!スウェーデン同点!!!流れはスウェーデンに・・・。ロスタイム3分、イタリアはヴィエリにボールを集めるも・・・ヴィエリに決定力がない。黄色の服も青色の服も、セルティックの緑と白のストライプも、そしてトッティも見つめるスタンド。試合終了。
ゴールを決めたズラタンとゴールを決めたGKブッフォンが互いの健闘を称えて抱き合う好シーンで締めくくられたこの試合。鍵をかけそこなったイタリアは勝ち点1を得るのみ。そして、救世主ズラタンのゴールで勝ち点1が転がり込んだスウェーデン。感極まるソデルベリ&ラガーベックの両巨頭。”激戦区のスペシャリスト”さすがはスウェーデン!表情が曇るのはトラップ。イタリアはカテナチオを駆使しても得失点差に泣きそうじゃ??激戦区グループCは3チームに絞られてさらにサバイバルを増す。
デンマーク 2-0 ブルガリア (予想・・・デンマーク 0-3 ブルガリア)
(得点)【デ】トマソン(44')、グロンケア(90'+2)
イタリア戦同様にデンマークはヨルゲンセン、ロンメダールの両サイドが積極的に上がってくるだろう。ブルガリアは逆にこの空いたサイドスペースをS.ペトロフ、ぺエフらが狙って初戦不発だったベルバトフへどれだけフィードを供給できるか。デンマークはグラヴェセン(出場停止)、グロンケアが戻ってきて、ロベンクランズらとともにサイドのバックアッパーに居るのが心強い。四方のうち二方を断崖に囲まれた、異質なレイアウトを持つブラガのスタジアム、天候はくもりでデーゲームながら比較的涼しいコンディションで試合に臨めそうだ。
早くも3分、デンマークが決定機を作った。左サイドからロンメダールが走りこみ右サイドへ浮かせたとパス、これに合わせたヨルゲンセンがシュート、GKズドラフコフが一旦はじくものの、このボールに反応したFWサンドが押し込む。しかしGKズドラフコフがセーブ。前半23分、早くもサブのグロンケアが登場。母親の死を乗り越えて代表に戻ってきた彼を早い時間帯でロンメダールに代えて起用する。オルセン監督、早めに第1の手を打った。交代直後に見事な右サイド突破、クロスを見せた。28分にも自らの左サイド突破から作ったチャンスに素晴らしいシュートも見せた。対照的に中盤以降から全くと言っていいほどパスが来ないベルバトフはヤキモキ状態。ドイツ戦のファン・ニステルローイのようだ。フラストレーションの蓄積状態がよく見て取れる(爆)
38分、GKと1vs1になったトマソン、GKをかわしたもののしかしゴールはサイドネットへ。ここまできたら決定力の無さに嘆くデンマーク。ブルガリアは39分、DFのI.ぺトコフに代わってザゴルジッチがIN。そしてブルガリアも最初の決定機、イタリア戦でファインセーブ連発だったGKソーレンセンがボールをファンブル、こぼれたボールをフリストフがダイビングヘッド!惜しくもゴールわずか左へ・・・。その後M.ペトロフもゴール前フリーでリターンパスを受けたもののボールがヒットせず。決定力不足にピリオドを打ったのは44分、ここまで耐えてきたブルガリアDF陣にダメージを与えるヨルゲンセンからトマソンへのパス、そして無人のゴールへ押し込むトマソンのゴール。いい時間帯に、ようやく今大会初ゴールを決めたデンマーク。前半ロスタイムは1分。
ともに前半、決定力に泣いた両者。しかし今大会EURO初ゴールを決めたのはデンマーク。ブルガリアはスウェーデン戦のように・・・1点を取られてここで集中力が切れないようにしたい。一昨日のギリシャ、昨日のクロアチア・・・1点ビハインドながらハーフタイム後に立て直したチームはここ2日連続で生まれているのだから。
前半、後半で選手交代は無し。50分にDFイヴァノフに代わってラザロフ投入、DFを1枚減らして攻撃的に出るブルガリア。54分ブルガリアは右サイドをM.ペトロフが駆け上がって中央のベルバトフへクロス、ベルバトフがポストで落としてその後ろに居たヤンコビッチがゴールを狙うが、惜しくもボールはゴールのわずか右に逸れる。デンマークは攻撃の手を緩めたのかペースダウン。徐々にブルガリアの攻めあがるシーンが多くなる。71分、デンマークはヨルゲンセンに代えてC.イェンセンが入る。沈着してきたムードを変えられるか?しかし、依然慎重なデンマーク。76分、クラヴェセンへのタックルでS.ペトロフが今大会1枚目のイエローカード。残り10分・・・ブルガリアはヤンコビッチとM.ぺトコフを交代。81分、フリストフが倒されたシーンで審判はファウル無しの判定。抗議したS.ペトロフがこの日2枚目のイエローカードで退場。これでブルガリアは10人になった上、S.ペトロフを欠いてイタリア戦に臨むことになった。ブルガリア選手が荒れ始める。今日のポルトガル人審判がゲームをコントロールしきれない感もある。ブルガリアはプッツンとキレてしまったか。残り5分。C.イェンセンのシュートもGKズドラフコフが触った判定でデンマークのCK。ちょっと今日のポルトガル人主審には頭をかしげる部分が少なくない。ロスタイム3分。まわし球で時間を稼ぐデンマーク。ロスタイムで勝負を仕掛けたグロンケアがトマソンをクサビにダメ押しゴール。2点目。笑顔がないゴールパフォーマンス。グロンケアは亡き母に捧げるビューティフルゴールを欧州中のサッカーファンに披露した。
前半はイタリア戦同様にアグレッシブに行って1点をもぎとったデンマーク、後半はやや慎重に進めて・・・しかし悲しみを超えて代表に合流したグロンケアのゴールでもう1点を追加したデンマーク。きっちりと勝ち点3をもぎ取った。ブルガリアは2連敗、しかもS.ペトロフのレッドカード退場・・・ミス・ブルガリアの応援も空しく、ブラガの「絶壁」に苦しめられた。惜しむらくはポルトガル人審判・・・判定に疑問点が多かったのは残念。
[2004.06.18(Thu)] グループB
イングランドのルーニーの1点目のゴールは18歳7ヶ月、EURO歴代最年少ゴールを記録した(これまでの記録保持者はストイコビッチ)。長い時間守り抜いて、攻めどころにスイス相手に流れの中から3点をもぎ取った。フランスは勝ち点6獲得でグループB1位抜け決定となるのだが・・・。これはグループAの方にも、特に2位抜けの可能性が高いスペイン、ポルトガルには特に影響するはず。フランスはEURO連覇を睨んで、楽に、構想どおりに主力を休ませてスイス戦に臨めそうだ。逆に「フランスに負けても、イングランドに勝てればいい」と、イングランド戦に照準を合わせるクロアチア。彼らとの対戦を残すイングランドはまだまだ予断を許さないところだ。オランダは・・・やはりグループD2位抜けで「グループA1位vsグループB2位」のブロックに入ったほうが賢明かも・・・2位を狙えるような余裕のある状況じゃなく、何とか2位に滑り込めれば・・・という悲しい状況であるが(爆)
フランス 2-2 クロアチア (予想・・・フランス 2-1 クロアチア)
(得点)【フ】OG(トゥドール・22')、トレセゲ(64')、【ク】ラパイッチ(48')、プルソ(52')
ともにモナコに在籍経験がある”ティガナ世代”アンリ、トレセゲ、”デシャン世代”プルソを擁する両国。クロアチアはどうジダンを潰してくるか。クロアチアMF陣はヴィエラ&ダクールの壁を破れるか・・・フランスは初戦イングランド戦のように攻撃のリズムが停滞すると苦しい。出場停止のトゥドールが復帰、さらにラパイッチを先発起用したクロアチア、ピレス、マケレレをベンチに置いて右サイドにヴィルトール、ボランチにダクールをスタメン起用したフランス。CBデサイーもスタメンに復帰した。クロアチアは「暑さ」と戦ったスイス戦と違い今日のナイトゲームで良いコンディションを生かせるか。
序盤から右サイドを中心にクロアチア守備陣を切り崩しにかかるフランス。イングランド戦後半に見られたチグハグさは無さそうだ。注目のアンリも振り向きざまでファーストシュートを放った。8分ジダンがボールを持つ前にアンリ、トレセゲが嗅覚を察して前へ動く、ジダンからトレセゲへのダイレクトパス!中盤でジダンにボールを持たせるのは相手チームにとって大いに危険だ。クロアチアMF陣も彼はファウルでしか止められない。そしてFKを得るジダン、やはり彼がフランス先制の起点となった。22分、ジダンのFKに足に当てたトゥドールのオウンゴールとなった!クロアチアは反撃に出たいもののプルソ、ショコタのFW陣がフランスDFに完全に封じ込められておりボールの出しどころがない状況。39分、突進するヴィエラを止めたトゥドールがイエローカード。OGにイエローと前半ツイてないトゥドール。42分ジダンが魅せる!アンリのCKをニアで受けてバックヒールでチョコンと上げる。ゴール正面に走りこんできたDFギャラスがヘッドで決めて・・・いればスーパープレイになっていたのに!前半ロスタイムは全くゼロで前半終了。
フランスが先制した。ジダンのFKが起点となった。しかし、フランスはクロアチアの守備を完全に崩しきってはいない。いまだ流れの中からの得点が取れない。後半は絶妙のコンビネーションを見せるアンリ、トレセゲのFWコンビ、そして今日ピレスに代わって出場のヴィルトール・・・彼らの働きが重要視される。クロアチアは・・・ぶ厚いフランスのセンターラインをどう突破していくか。前半は糸口がつかめなかった。ハーフタイムで老将オリッチ監督はどのような手を打つか!?
イングランド 3-0 スイス (予想・・・イングランド 1-2 スイス)
(得点)【イ】ルーニー(23', 75')、ジェラード(82')
スイスは出場停止になったフォーゲルの代わりにセレスティーニ、イングランドは危惧されたスコールズが復帰してスタメン入り。フランス戦は最終ラインを一杯に引いていたが、この試合はラインを上げて得点を取りにくるイングランド。オーウェンとルーニーのスピードにスイスがどこまで耐えられるか。スイスは不調のベテランFWシャプイサの起用法もカギとなる。ベッカムとH.ヤキンの「飛び道具」FK対決も見もの??
前半、慎重な立ち上がりを見せるイングランドに対し、やや積極的なスイス。セットプレイから度々H.ヤキンが精度の高いキックを見せる。ベッカムはボールをさわる機会がほとんどない・・・と思いきや久々に足元に来たボールをベッカムは逆サイドテで待つオーウェンにフィード。ペナルティエリアで落ち着いて胸トラップしたオーウェンは、FWの相方ルーニーへパス。ルーニーのイングランドの今日のファーストシュートがそのままゴールへ。18歳ルーニーがEURO初ゴールを決めた。静寂を続けていたイングランドサポがようやく賑わい始める。イングランドはスイスの中盤の選手にさほどプレッシャーをかけない。フランス戦と似た戦いぶりを見せる。スイスは依然ボールを支配しているものの前線へ渡らない。44分M.ヤキンがボールをずらしてH.ヤキンのFK・・・惜しくもわずかゴールを外れる。
先制ゴールで緊張が解けたかイングランド、しかしスイスもまだ攻めるスキはありそう。特にセットプレイで十分活路を見出せそうだ。しかし心配なのは後半のスイス選手のスタミナ。前半でそうとう攻撃にかける運動量が多かっただけに、後半のクーン監督の選手交代は気を使いそうだ。
後半に向け両国とも選手交代は無し。59分、またしてもスイスはレッドカードで1人欠いてしまう。A.コールへのファウルでDFハースがイエロー。今日累積2枚レッドで退場となってしまった。クロアチア戦同様、またも後半途中で10人で戦うことになったスイス。攻撃もフレイをターゲットにロングパスを供給せざるを得なくなった。69分、足首を痛めているスコールズとハーグリーヴスが交代。続けざまに72分、イングランドはオーウェンを下げてヴァッセルを投入。75分、そのヴァッセルが自陣からのロングパスをキープ、ルーニーに流してペナルティエリア付近からのミドルシュート、GKシュティールに当りゴールバーに跳ね返りながらゴール。イングランド2点目。天を仰いだスイス主将シュティール・・・エリクソン監督が微笑む。3点目は左右にサイドチェンジを繰り返しG.ネヴィルのオーバーラップ。ゴール前でヴァッセルがスイスDFをひきつけて右から上がってきたジェラードがゴール。このゴール直後にイングランドはルーニーを休ませダイヤーIN。スイスも同時にH.ヤキンを下げて、PSVでプレーする18歳のFWフォランテンを投入。若い選手に経験を積ませるクーン監督。残り5分、コインブラのスタジアムには勝利を確信したイングランドサポの「♪God
save the
Queen」の大合唱が沸き起こる。ロスタイム2分。フランス戦ではドラマが起きたロスタイムだが、この試合はイングランドが完封で締めくくる。
10人でクロアチア相手に守りきったスイスも、同じ状況でイングランドを相手にしてしまったのは厳しかったようだ。ルーニーのスピード、相手FWを寄せ付けなかったディフェンス、相変わらず引きすぎのラインながらイングランドが”らしさ”を見せた試合となった。
[2004.06.17(Wed)] グループA
早くもロシアのグループリーグ敗退が決定。う〜ん。予想外(爆) そのロシアと第3戦で当たるギリシャはグループリーグ突破へ視界良好、そしてもう1試合「スペイン-ポルトガル」はいよいよ鼻持ちならなくなってきた。開催国ポルトガルと”準”開催国スペインのイベリア決戦はグループリーグ突破をかけたサバイバルとなる。スペインは今大会の「フランス-イングランド」のようにロスタイムで逆転した、前回EURO2000のグループC・ユーゴ戦の経験が生きるか!?グループリーグ突破への道、ギリシャ、スペインは負けなければよい。ポルトガルは勝つしかない。普段なら考えられないが、スペインでさえも・・・ガチンコ勝負を避けて、手堅くリアリズムに走ってドロー狙いで来るかもしれない。でもA組2位だと決勝T初戦でフランスが相手に・・・やっぱりスペインも勝ち点3取りに来るかな??
ポルトガル 2-0 ロシア (予想・・・ポルトガル 1-0
ロシア) (得点)マニシェ(7')、ルイコスタ(89')
ルイコスタの不調、モストヴォイの代表追放・・・「No.10」の選手が悲哀を感じさせる両国の対決。ポルトガルが攻めてロシアがカウンター、ともにボール回しの美しさには定評がある。負けたら即グループリーグ敗退になるだけに、双方どれだけリスクをかけて攻めに出るか・・・が見どころ。特にドタバタ劇で選手の駒も少なくなったロシアは・・・もう開き直って臨むしかない!?鬼気迫るルスは完全に赤と緑に染まっている。フランスに続きルス(光)を浴びられるのはポルトガルか、ロシアか・・・。ロシアはDFシャリノフの代わりに代表経験の少ないブガイノフ、FWにブリキンじゃなくケルジャコフとイズマイロフを起用。ポルトガルはベンフィカのホームスタジアム・ルスに関わらず・・・デコを先発に起用した。地元ベンフィカのミゲル、シモンもスタメン。もう何ふりかまわぬ状況である。
第1戦でイエローカードを食らっているコスティーニャとパウレタ、もし彼らがこの試合でもイエローカードを食らうことになると、第3戦スペイン戦に向けても苦しい状況に追い込まれるポルトガル。先制点は開始わずか7分、マニシェのゴール。ゴール正面・・・ロシア急造CBも完全にマークがズレていた。ロシアのウィークポイントを突いてポルトガル先制。16分、スメルティンがファウルでイエロー、累積2枚目で次のギリシャ戦に出られなくなってしまった。主将でCB・・・ロシアの持ち駒がますます無くなっていく。ルスのスタンドは地元ポルトガルサポのウェーブが巻き起こる。ロスコフ、イズマイロフ・・・彼らのパスに反応する選手がいない。ボールは無為にキーパーの前に転がるのみ。ロシアは今日も個々の選手同士の呼吸が合っていない。昨日のオランダを見ているようだ(爆)
45分・・・ペナルティエリア外でボールをセーブ、思わずハンドを犯したGKオグチンニコフ・・・元ベンフィカのロシア正GKがレッドカードを受けてしまった。ハーフタイム前にロシア大ダメージ。興奮した一般客が乱入する一幕も。ロシアはやむを得ずMFの底アルドニンを下げて、GKマラフェエフを入れる。
スメルティン、オグチンニコフ、次戦ギリシャ戦に使うことが出来ない持ち駒が増えるばかりのロシア・・・。もはやゲームを成立させるだけでも精一杯のこの現状。かつての大国ロシアの崩壊をリアルタイムで見ているようだ。地元ポルトガルはすっかり落ち着きを取り戻した模様。後半、ロシアはさらに傷を負うのだろうか・・・?
後半、ハーフタイム中の指示があってかロシアは1人少なくても前に出る攻撃を見せる。しかし、人数が少ない悲しさ、裏を取られるととたんにピンチに陥る。56分、ポルトガルはパウレタに代えて地元ベンフィカのヌーノ・ゴメスを投入。これにはルスのポルトガルサポも大歓声。ロシアは後半10分を過ぎてこの時間帯・・・かなり開き直っている。開催国ポルトガル相手に捨て身の攻撃を見せる。ロスコフのFKをまともに食らったコスティーニャが一旦ピッチを去る。ポルトガルは62分にシモンOUTでルイコスタがIN。この後ポルトガルが64分にフィーゴが決定機もゴールバー、その2分後に今度はロシアがケルジャコフの飛び出し!なんとかR.カルバーリョがカバーリング。スリリングな展開が続く。70分、ロシアはイズマイロフが下がって20歳のMFブイストロフがIN。残り15分を切って、ポルトガルはフィーゴを下げてC.ロナウドがIN。75分今日も華麗なプレイを見せたフィーゴに、古巣ルスのスタジアムはスタンディングオベーションで迎える。ポルトガルが誇る新旧サイドアタッカーの交代となった。そしてロシアは・・・残り10分を睨んでやはりブリキンの投入。カリャカとの交代。1人少ない状態ながら、さらに捨て身の3トップでゴールを狙うロシア。85分、アレニチェフとマニシェ、FCポルトのチームメイト同士の接触。アレニチェフにイエローカード。10人のロシアに最後に立ちはだかったのは、ポルトガル黄金世代最後の生き残りルイ・コスタ。自ら相手陣内へドリブル。C.ロナウドへはたいて折り返しをゴール。交代後よくロシアゴールを守ってきたマラフェエフもついに力尽きる。
ポルトガル負け、ロシア負け、クロアチア引き分け、オランダ引き分け・・・呪われたNIKE丸数字ユニの「呪縛」を破ったのはポルトガルであった。NIKE丸数字ユニの国がやっと勝ち点3を獲得。冷静さを取り戻したポルトガル。一方、傷だらけのロシアは・・・。ロシアリーグシーズン中の国内組中心ながら、すでにエンジンブロー状態に陥ってしまった。
ギリシャ 1-1 スペイン (予想・・・ギリシャ 0-4 スペイン)
(得点)【ス】モリエンテス(28')、【ギ】ハリステアス(66')
予選グループ6の再戦。ともに予選はアウェイ戦で相手に土をつけた。しかしスペインにとってはギリシャ戦の敗戦がプレーオフ行きに繋がっただけに、隣国ポルトガルでこの試合でのリヴェンジを果たしたいところ。一気に勝ち点6を取ってグループAを抜け出すチャンスでもある。ボアビスタのホーム、ポルトのベッサスタジアムには初戦を勝って大盛り上がりの両サポーターが大挙して押し寄せた。やはりスペインの赤と黄色が圧倒的。スペインはMFヴァレロンの先発出場はなくロシア戦とスタメン変わらず。
序盤はスペインがボールを支配するも、ギリシャの最終ラインが固くて破れない状態。16分、カラグーニスへのファウルでマルチェナがイエローカードをもらい、次のポルトガル戦出場停止になってしまう。27分カラグーニスが右サイドに開いたエチュベリアへ与えたタックルがファウル。彼もイエロー累積2枚目で次のロシア戦出場停止。ゴールが生まれたのはその後・・・相手ペナルティエリア付近でボールを狙い取ったラウール、モリエンテスへの見事なヒールパス!モリエンテスが右足でフィニッシュを決めた。さすがに息の合ったR.マドリッド選手同士のコンビプレイで先制点!ベッサスタジアムは大勢のスペインサポーターで大騒ぎ!勢いに乗り始めたスペイン、徐々にエチュベリア、ビセンテが・・・セイタリディス、フッサスが守るギリシャサイドを破り始める。前半ロスタイムは2分。ビセンテが左から2本連続でCK・・・相手陣内で時間を使って前半終了。
ロシア戦以上に洗練された戦いを見せるスペイン。ギリシャはポルトガル戦で見せたカウンターを披露できない。レーハーゲル監督、このままブリーザスにボールが当てられない展開が続けば、攻撃面でツァルタス投入という打開策を打ち出すかもしれない。
スペインは後半からエチュベリアに代わってホアキンを投入。ギリシャは前半から激しく動き回っていたヤナコプーロスがふくらはぎを痛め自ら交代志願。ニコライディスと交代する。そして52分、ギリシャはカラグーニスを下げて、いよいよ攻撃の中心ツァルタスを投入。EURO2004初出場のツァルタス、彼の左足にスペイン攻略を託す。53分ホアキンの右サイドクロスをラウールがゴール前どフリーでのヘディング、絶妙のポジショニングを見せたがヘッドは外れた。ギリシャ主将ザコラキスもモリエンテスに対するファウルでイエローカードをもらい、ここまで両チーム合わせてイエローカード6枚。64分、スペインは大歓声に包まれる選手交代。ロシア戦と同じくヴァレロンIN、モリエンテスOUT。ギリシャはDFの要デラスが痛々しくプレイしている。スペインの攻撃の芽を巧みに摘み続けるデラスはなるべく外したくない、苦悩のレーハーゲル。しかしデラスのケガの痛みを和らげたのはハリステアス、ツァルタスのピンポイントパスを受けてエルゲラ、プジョル間に合わず、GKカシージャスの股を抜くゴール!66分ギリシャはハリステアスのシュートで同点に追いつく。スペイン国王はじめベッサのスペインサポが息を飲む・・・。ホアキンの芸術的な3人斬りドリブル、それで得たCKにエルゲラがヘッドもボールはゴールの外へ。これはCKが空中でゴールラインを割ったと判定。スペインはビセンテからホアキンへ大きなサイドチェンジを試みる。スペイン3人目の交代はF.トーレス。ラウールとの交代。ベッサのスペインサポはスタンディングオベーション!スペイン攻める、ギリシャ守る・・・。第3戦のことを考えれば、勝ち点1で笑うのはギリシャの方か?85分、フィサスOUTでヴェネティディスを入れるDF交代のギリシャ。ロスタイム3分。プジョルがブリーザスにユニを引っ張られてFKを得る。その後こぼれ球をホアキンが蹴りこみCK。ロスタイムに立て続けにセットプレイを得たスペインだがゴールには結びつかず。デーゲームの暑さがスペインの運動量を奪いきる。
ドローでレーハーゲルはがっちり握手、ガッツポーズ。グループA安全圏に届かなかったスペイン。予選のリヴェンジは果たせず、逆にまたもギリシャに対してビハインドを背負うことになったスペイン。前回EURO2000のグループC・ユーゴ戦の時ほどではないが、次のポルトガル戦もハードな戦いになりそうだ。グループAも混戦になってきた。今大会も「ドラマチック・スペイン」は見られるのか、はたまた否か・・・!?
同じ負け試合でも、前回EURO2000セミファイナルのイタリア戦や、2002年W杯予選アイルランド戦のように、「ゼロ」で負けるのではなくて点は取れたし、第3戦に向けても、まだ・・・わずかながらグループリーグ突破への可能性も残されているし、オランダはまだまだ恵まれていると思う。記録より記憶に残って・・・このまま終わったら、【第5段】で書いたように、オランダ代表はEURO2004の「客寄せパンダ」で終わってしまう。
アドフォカート曰く「チェコがドイツ戦でやるべきことをやってくれるよう願うしかない。」、しかしファンとしては「チェコがドイツを退けながら、オランダがラトビア相手にコケ・・・ないよう願うしかない」 ラトビアがオランダ相手に歴史的偉業を・・・なんて、今大会を見るとそのような”オチ”も否めない。楽しみな反面、戦々恐々だ。
ニステル様も、ラトビア戦で爆発できれば、チームが決勝T進出しなくても、EURO得点王は狙えます(爆)
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