Oranje 徒然草
つれづれなるままに、日ぐらしPCにむかひて、こころにうつりゆくよしなしごとを、 そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。 
<<前のページ | 次のページ>>
フレーム
2005年9月23日(金)
【第92段】 角界のベッカム

単に「イケメン力士」だということで安易につけられたこの異名ももはや”過去”のモノ?もしくは、本家のカレの方が”逆転現象”で「フットボール界の琴欧州」と呼ばれる日が来るかもしれません。角界をグイグイ引っ張ってます。主役です。貴花田、朝青龍の24場所という記録を抜く、初土俵から所要18場所・史上最速優勝にも王手!朝青龍との直接対決には屈して初黒星がついてしまいましたが・・・優勝に手が届く位置には変わりはありません。今回は【第44段】「大徹」以来に相撲について書きます。

関脇・琴欧州・・・ブルガリア・ベリコタノロボ市出身・佐渡ヶ嶽部屋

もし琴欧州が優勝すれば、ヨーロッパとしては待望の「スター力士」の誕生でもあります。さらに成績如何では場所後には「大関」も有り得るという、まさに”破竹の勢い”です。しかし琴欧州にとって「昇進」も「記録」も・・・後になって「そうなの?」と気付くようなものに他ならないものかもしれません。国技館を満員御礼にするだけの”華”を持ち、204cmの恵まれた身長(しかもまだ”成長期”で伸びる可能性もあるとか?)から繰り出す豪快な取り口は見る側を魅了してやみません。祖国のブルガリアの人も、佐渡ヶ嶽部屋に入ってわずか3年で・・・まさかここまで他国の伝統ある国技を極める人材がいたとは想像だにしなかったでしょう。朝青龍(琴欧州の直接対決を見事に制して意地のガッツポーズ!)の6連覇阻止、琴欧州の大関昇進・・・そうなれば、来たるべき「朝・琴時代」の幕開けでしょうか。しかしヤバいなぁ。「大徹」よりも背が高いし、「大徹」よりもふところが深いし・・・「大徹」よりも華があるじゃないですか!(笑)

そうなれば、「アジアの朝青龍」、「ヨーロッパの琴欧州」という・・・広大なユーラシア大陸を二分する両大陸の”スーパースター”が角界に誕生するわけです。これは「大相撲」としても生かさないテはありません。何やら、大相撲は人気不振のために恒例の「冬巡業」を・・・今年は取りやめにするそうで。じゃあ、冬にでも「大相撲・ワールドGP」と銘打って世界を”巡業”してみるのはどうでしょう?(爆)

常日頃感じているのですが、大相撲にはF1やフットボールのように「世界」を舞台に出来るスポーツであると思っています。先駆けてK1やPRIDEといった総合格闘技が真っ先にそういう動きに走って、世界各地で興行を行い成功させているのですが・・・「大相撲」もこれらのスポーツに準ずる動きがあってもおかしくないのでは?「SUMO」の世界的知名度を決して侮るなかれ。日本を良く知らなくても「スシ」や「SUMO」は知っている・・・そんな外国人も少なくないはずです。

もちろん、それには「伝統ある国技」という大きな”足かせ”があると思います。しかし未来永劫”1億人の日本人”を相手にするわけにもいかなくなるわけで。視点を変えて”60億人の地球人”を相手にするよう目を向けてみるのもいかがなものかと。幸い、今場所にでも琴欧州が初優勝すれば・・・琴欧州は「ワールドGP(仮)」で凱旋帰国出来ます。そして欧州人の”英雄”として地元ヨーロッパの称賛を直に浴び、大声援を肌身に受けることでしょう。実際に今場所の「琴欧州フィーバー」は欧州でも大々的に報道されてるみたいですしね。


「ワールドGP(仮)」を具体的に考えましょう。基本的に一発勝負のトーナメント、”2日制”として総合優勝を争うのもいいでしょう。ポイント制にして上位進出者にポイントを与えます。十両や幕下の力士まで帯同するのは遠征費がかさむので、1部屋で番付の上位2人を選抜するとか規定を設けましょうか。そうなると、かつての二子山部屋や武蔵川部屋のように、番付上位を独占するような部屋の中では大関、関脇でも「ワールドGP(仮)」に帯同できない力士が出てきます。そうなると困るなぁ・・・大相撲にも「FA」(フリーエージェント制)を導入しましょうか。そうすれば弱小の部屋に強い力士が入ってきて部屋の勢力が均等化するし、また、古巣との「因縁」など”いわくつきの取組”が増えて相撲が盛り上がったりもしませんか?(でも、一門の部屋同士の移籍とかどうしても”縄張り争い”が内輪で終わりそうで・・・この辺も大相撲の”伝統”の長さがあるでしょう。)

F1のように1部屋2人選抜(1チーム2ドライバー)で・・・世界各地を転戦してポイント制で覇権を競います。F1のコンストラクターズのように、部屋別対抗戦を取り入れても面白いかもしれません。(状況によっては、一門の派閥争いや相撲賭博の差し金で”八百長”を助長するかもしれませんが・・・) また、テニスのように完全に個人戦として「世界ランキング」で覇権を争ったり、ゴルフのように獲得賞金で覇権を争うのもアイデアの1つとなるでしょう。アメリカ本土やラテンアメリカ、オーストラリア辺りも"啓蒙"として周ってみるのもいいでしょう。この点についてはF1のように「タバコ広告」(ヨーロッパの嫌煙化にともない、F1の開催は「タバコ広告OK」なアジア方面に流れています。)で開催地を縛られないと思うので、より開催地の選定の幅も広がると思います。うまくいけば、「大相撲招致」という動きで開催国の強力なバックアップも受けられるかもしれません。世界各地からの観戦ツアーをプランすれば、さらなる経済効果も・・・でも、西川のりおさんのような相撲ファンにとっては経済的に苦しい話かもしれませんね・・・追っかけツアーも”追企画”かな?(笑)

まあ、候補地としてヨーロッパだとパリ(or ロンドン)、イスタンブール辺りで。琴欧州(ブルガリア)、黒海(グルジア)の活躍を反映すると、地理的にイスタンブールは外せない候補地ですね。むろんブルガリアの首都ソフィアでもいいんですけどね。アジアだと北京(or ウランバートル)、ソウル、上海かな?反日感情を差し引いても”巨大マーケット”を押さえるためには中国開催はマストでしょう。あと、韓国やモンゴルはそれぞれ”相撲文化”があるので集客が見込めますね。ソウル開催だったらエキジビジョンで”天下壮士”チェ・ホンマン(韓国・シルム相撲の横綱)と朝青龍との取組とか組んでみるのも面白そう♪アメリカ方面だと・・・興行実績のあるハワイも捨て難いですが、ロス、シカゴ、ニューヨークの三大都市も押さえたいところ。その中でも日系人が多い西海岸の方がまずは”ご挨拶”として開催しやすいかなぁ?あと南アメリカだとサンパウロかリオ・デ・ジャネイロ・・・ここも日系人狙いで興行の成功が見込めるはず。オーストラリアは当初はシドニー辺りが”無難”かもしれません。足を伸ばしてアフリカも・・・ムルアカさんやK-1のボビー・オロゴンのような”掘り出しモノ”もいそうだし、ここも魅力の大陸ですね。


これらの世界各地を「相撲」で周って、さらに”日本文化を広める”とかいう大義名分も背負っていけば・・・それなりのスポンサーもつくでしょう。まずは琴欧州のまわし(ブルガリアヨーグルトのまわし)でおなじみの「明治乳業」は喜んでお金を出すのでは?(笑) アメリカやオーストラリアまで遠征費が回らなければ、せめてパリ・イスタンブール・上海の3都市だけは周れるようなプランで・・・将来的に”間口を広める”方向で。それでこの「ワールドGP」が定着すれば、「小さい頃に琴欧州を見て・・・」、「小さい頃に朝青龍を見て・・・」という”未来の名力士”SUMOキッズがヨーロッパ、アジア全体に増えてきて・・・相撲界の「すそ野」が海外に拡大すると思います。ブルガリアやモンゴルだけじゃなく、格闘王国オランダにもひょっとして”第二の琴欧州”が眠っているかもしれませんから(爆)

従来の徒弟制度、「部屋制」で人材がまかないきれなくなれば・・・サッカークラブのように海外に”ユース組織”を打ち立てるとか考えてみましょう。指導者も日本の相撲協会から派遣すればいいですから。だって、いまの相撲協会で下っ端の親方衆は”もぎり”をやったり、場内整理をしたりしてると聞くし・・・そんな雑用に使われるくらいなら”未来の名力士”を育てるために海外に行ったほうが、より「親方」っぽくないですか?(爆)


あと、チケットを含めて国技館内での異常な”物価の高さ”を改善しないと・・・相撲の「グローバルスタンダード」には程遠いですね。海外の子供でも手軽に買える様な「シール」だとか、文具などのグッズを「ワールドGP」では売り出して・・・少しでも海外の少年に「相撲」を浸透させるのはどうでしょうか?いつだって手元に憧れの力士がいれば少年の夢もより膨らむというものです。そうなってくると海外に「種まき」して、将来は大量の外国人力士が日本に流入することが考えられますね。ただでさえ日本人は「相撲離れ」が深刻で、「大相撲」が外国人に乗っ取られる可能性もますます大きくなります。

突飛な考えなのですが、あと数年もすればアラブの石油王だかロシアの大富豪、もしくはアメリカのメディア王やらが角界に”投資”して、横綱、大関、三役力士など番付上位を独占する外国人力士たちを一気に買い占めてしまうような事態もあると思います。フットボールでいう、かつての「G-14」構想です(現在は欧州CLの隆盛で沈静化ぎみ?) それで独立した組織(団体)を作って、前述した「ワールドGP(仮)」構想を具現化して相撲をよりエンターテイメント化したスポーツに・・・”お金を持ちすぎる”外国人の手によって昇華させるケースも近い将来有り得ると思います。これを角界の「危機」と見るか、角界の「ビジネスチャンス」と見るかは人それぞれでしょう。「相撲」をより世界に羽ばたかせるアイデアは無数にあると思います。

まわしの色を国別に分けて、フットボールでいうワールドカップのようなイベントを立ち上げるのもアリでしょう。また部屋別に分ければ、CLのようなクラブイベントも成立すると思います。「○色のまわしを締めるのが子供の頃からの憧れでした」なんて、力士のインタビューが聞けるのもそう遠くはないかもしれません。現に「フットボールの母国」イングランドは、世界にフットボールというスポーツをを伝播した結果・・・いまや「母国」という言葉がすっかり風化してしまいました。K-1も発祥は日本ながら、いまだに日本人のワールドチャンピオンはいません。本家が栄誉を守り続けるのも「伝統」かもしれませんが、本家が他流にまみれて”群雄割拠”で覇権を争うのもまたスポーツイベントの成熟した姿ではないでしょうか。


そして大相撲も・・・いずれは日本人が「60億人の地球人の一部」となる時がくるのでしょう。角界がどの形であれワールドワイドになったとき、再び横綱の地位まで登り詰める日本人力士は生まれるのでしょうか!?でも、まだしばらくは日本人は”安泰”が続くと思います。今回の絵空事は指導する親方衆がより「グローバルスタンダード」になってきたときにより”現実化”する話ですから。また小結の普天王関のように、現役力士かつ「現役ブロガー」な”IT力士”もいますし、決して個性的な力士がいなくなったわけでもないですから。

最後に「朝青龍vs琴欧州」、どうしても琴欧州がオランダに、朝青龍がチェコに見えました。それに千代大海がルーマニアにも・・・(笑)優勝(W杯出場権)は決定するまでは気が抜けませんね!いい”結びの一番”でございました!

Top Page