斜陽に唄う

I will say you good-bye.   さよなら、だ。
Don’t worry. I will not fail to find you.  気にするな。必ず、見つけるさ。


袂を分かつ。
それでも、アイツが考えている事は分かる。
同意はしかねるが、否定する気もない。
それは一つの意見にすぎないからだ。
もとより絶対的な答えなど初めからありはしない。
そして俺たちはただ、一つの問題に直面してそれぞれ異なった解答を出した。
それだけの事。
もちろん、それだけのために多くの命を巻き添えにしたのだから救いようのない身勝手ではある。
だがそれはアイツ一人の罪ではない。我ら三人の罪。そして生命存在の負。
我らはあまりにも身勝手すぎた。
無邪気にも命の法を解き明かす事は必ずよりよい社会を生み出すと信じていた。
傷みきった地球とそこに住まう生命を癒す神の御手となるはずだった。
確かにアイツの言うことはもっともだ。
このままいけば飽和状態になった人口が自然と減少しだす前に、人類が死滅する。
それどころか地球上から哺乳類や鳥類を主とした多くの種が絶える可能性が高い。
それを阻止するためには人類に天敵を造り、その数を抑える。
なかなかいいプランと言えよう。
アイツらしい感情を殺した合理的な考え方だ。
なるようになれ、なんていい加減な俺とは大違いだ。
そう、アイツは優しいのだろう。俺とは違って。
優しさゆえにあえて鬼となる。
対する俺は無関心と冷たさを優しさに似せた行動で包み隠す。
果たしてそれに気づく者がいるのだろうか。
俺がしようとしている事は諸刃の剣。
あいつがもたらそうとしているのは閉塞した安寧。
そしてヤツはどちらも選べず、他の道を見出す事も出来なかった。
だから自ら進んでああなったんだろう。
それは想像に難くない。
気弱で優しいヤツらしい末路。
そして残ったのは俺とアイツ。
しかし最後に残るのはそのどちらでもない。
結局は踊り続けるしかない我らなれば、残るのはただ命だけでいい。
アイツはそれでも見届けようとするかもしれないが。
俺はもう必要を感じない。
舞台の幕が開くのを待つ気はない。
アイツには悪いが、一緒に降りてもらおうと思う。
後は彼らが決めるだろう。
いい加減巣立ってもいい頃だ。
自分の舞台だ、脚本もセッティングも全部自分でやってもらおう。

「見届けるは全知全能にして零知零能の神のみ。」

図らずしも坊やの言い分はある意味で的を射ているかもしれない。
ただ坊やの言うような神ではなく、それには思考も力もないと思われるが。

「意思なく、思考なく、其はただここに存在するのみ。」

それを果たして“神”と呼べるのかは、俺には判らない事だ。
だが、いつだって科学は神を目指していた。
科学で神は語れないというのに。

こうして、機械仕掛けの神の夢を見た古人は
土に還りそびれて
ある者は幽鬼の如く地上をさすらい、またある者は亡霊となり夢の続きをむさぼる。
それでも人はどこまでいっても所詮、人にすぎない。

彼らの末路はおしなべて、先を逝く者と同じ。
止揚はすでに朽ちた青にすぎないのだから。

止揚、それこそが神自身なのかもしれない。

When and where shall we three meet again? 次に三人揃うのは?
We will meet at the end of ancient dream .  古き夢の果てに。

その夜明け、太古の黄昏に見た夢が目を醒ます。

説明という名のあとがき

本来解釈は読み手がそれぞれ自由にすべきですが、
今回あまりにも意味不明な文章を書いてしまったので補足をしてみようかと思います。
要はキャラ観やら文中の言葉を説明しようというのですね。

 ソル
一言で言えば、わからない。
想像すら及ばない人物に思われます。
冷静に考えてみました。
将来有望な若き天才科学者で、
ある日を境に強大な力を持つ不老不死の化け物にされてしまい、
その後150年も裏社会で同族を狩りながら人間のふりして生きる。
手に負えない。全く取っ掛かりが無い。
身の回りに長い年月生きている人は数多くあれど、不老不死はいない。
そこを人間の特権・想像力を駆使して描き出すのが物書きの方々でしょうが。
ダメだ、私の想像可能領域をはるかに超えてしまっています。
私、想像力はあまり豊かじゃない方でして・・・(汗)。

人間長く生きてりゃ何がしか変化していくものです。
それは環境と身体の変化と様々な経験から起こるそうですが、
彼の場合、身体の変化が無い。
これは・・・どうなんですか?(聞くな)
原作見る限り、爺臭いところはなさそうですね。
でも経験は物凄い量積んでいるわけですから・・・。
若いくせに妙に達観した感じになるのですか?
まあ、人は永遠に一つの事で悩み続けられなさそうですから、
散々悩んだ挙句にある日ふと吹っ切れちゃったりしそうですよね。
ソルもきっとギアになって数十年は酷く葛藤したでしょう。
でも、どんなに長く生きたとて幾多の絶望に襲われたとて
彼は彼でしかない。
彼は自分が人間であった事を忘れたくないから、
人間のふりをするのでしょう。
それならば、彼は人間であり、
かつての面影を残した存在であるはずだ。
自分にしか出来ない事があると自覚している人は、
負けない気がします。
失ったものを惜しむのは郷愁。
永い時の中で彼は少しずつ新たな存在としての自分を
受け入れたのかもしれません。
彼は今、死にゆく人を看取るが如く時期を見ているのでしょう。
あの男と彼が率いる組織を一網打尽にするために。

 止揚
意味もなく専門用語を使うのは好きではないのですが、
今回は他に合う言葉が思いつかなかったので。
大雑把に言えば、相反する命題同士が時間の経過や研究などによって一つのより真理に近い命題へと統合され昇華すること。
ソルとあの男を相反する命題に死んだジャスティスをその統合された命題と見立て、朽ちた青、と呼びました。
つまり、科学が根本に持つ完全なる真理へのベクトルや進歩主義は万能ではないと思ったわけです。
断っておきますが、もちろん科学を否定する気は全くありません。
科学の恩恵で暮らしてるんですし、良くも悪くも今現在の世界はそれによって支えられているのですから。
ただいつまでも古い構図にすがっていてはいけないな、と自分を省みてみたのです。
大言壮語してますが、自分の事言ってるんですよ。人間が小さい小さい(笑)。
 
 あの男
悪い事してるなあ、と自覚しながらもそれをせざるをえない。
自分がやるしかないとしたら。
罪に見合う罰を欲するのではないでしょうか。
ある意味、償うというのは他の誰でもない自分を楽にすることですよね。


それにしても、わからない事だらけですよ。
私の思考レベルが低いのだろうか・・・。(それも一因)
結局、この雑文は私が考えるための手段でした。
とにかく私の思考限界に縛られているせいか青臭い文章で、
なんだか申し訳ない気分です。(−−;)
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。m( _ _ )m



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