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はじめに(会頭のご挨拶)





パラグアイは「南米のパラダイス」とか「ユートピア」(トーマス・モアのユートピア思想の原点であるとも言われている)と称されることもある程の豊かな土地です。どこまでも果てし無く緑の大地が広がり、遥か地平線に沈む夕日を眺める事が出来ます。人々は素朴で人懐こく、また持ち前のラテンの明るさ、陽気さがあります。当地で人情味溢れる人々に接触すると多分ほっと気持ちが和むことでしょう。

南北の違いはありますが緯度は沖縄から台湾に当たり、気候は亜熱帯に属し、夏は40度近くにまで気温が上昇する時もありますが、雪が降ることはありませんが、6,7月の冬の時期には最適気温が零度近くにまで下がり、アスンシオンでも氷結することがあります。雨量も比較的多く、国土は緑に覆われアスンシオンは森の中にある田園都市の様相を呈しています。

他の南米諸国と比較しますとどうしてもインパクトが無いようで、印象に薄いパラグアイ、特に有名な観光地もありませんので、日本では観光ガイドブックを含めマスコミではほとんど紹介されることも無く、一般的には知られていないようですが、実際には大変に暮し易い国です。

また、多くの日本人・日系人が活躍している土地で、日本人にとっては非常に住み易い国でもあります。日本人・日系人の人口は約7千人とブラジルなどと比較すると、それほど多くはないのですが、農業の主力生産物である大豆のかなりの部分は日系農家で生産していますし、アスンシオン市、エンカルナシオン市など都市部において商工業で成功されている方も多く居ます。首都アスンシオンでの生活は非常に快適かつ文化的で、まず不自由の無い暮らしと言えるでしょう。大型のスーパーマーケット、ショッピングセンターがあり日常必用とするものは何でも手に入りますし、日系の商店ではほとんど必要な日本食材を手に入れる事が出来ます。また、日本食のレストランでは何時でもお鮨をいただくことも出来ます。

パラグアイ経済に関しては「打つ手が多い」、要するに「可能性が多い」という事です。これに対して日本の経済の状態を見ていると悲観的にならざるを得ません、とにかく「打つ手が限られている」、「打つ手が無い」ように見えます。老人層の増大、人口の減少、政府財政赤字の天文学的な増大、資源・食料の外国依存、金融機関・ゼネコン・流通などの膨大な不良債権等など、どのように解決するのか処方箋を見出すのは容易ではありません。これに対してパラグアイに関しては「どうしたら良いのか」と考えると色々なアイデアが出て来ます。政府は昔も今も「何もしていない」というのが実情で、どのような絵でも描く事が可能であり、実行出来る事が沢山あるように思います。官に頼るだけで無く、民の力そして国民の意識を変えるだけでも大きな変革をもたらす事が出来るのではないでしょうか。

そして「逆転」の発想。グロバリゼーションと呼ばれる世界の一体化、インターネットを中心とする「IT革命」の波が押し寄せ、今まで「不利」であった点が有利になるという「逆転」が世界で起きています。例えば「インド」、アメリカ合州国から一番遠いという事が今は有利に働いています。米国と昼夜が逆である、インドでソフト産業が興隆した一番の点はここにあったと思います。それぞれ日中に仕事をし、それをインターネットで送信する、これでフルに時間が利用出来る事になります。パラグアイは内陸国であり、北半球の大消費地から遠いという地理的なハンディがあり、経済発展の阻害要因になっていたと思います。これが逆に働く、そのような時代に差し掛かかり、当地におきましても新しい発想でのビジネスの提案が可能だと思うのです。

可能性が大きい南米が再び注目を集めています。その中央に位置し、一番基本的な資源である「土地」「水」「澄んだ空気」が十分にあるパラグアイへの投資、進出を考える方がいらっしゃれば是非ともご一報願います。

会頭 田中 裕一  tanakapy@hotmail.com

個人ウェッブサイト



日系ジャーナル新年号挨拶文・2007年 (2007年01月19日)
新年あけましておめでとうございます。皆様にはご健勝で晴れやかな気持ちで新しい年を迎えられましたことと、お喜び申し上げます。
さて、新たな年を迎えるにあたり、最近の会議所の動きを振り返り、今後の活動に関して簡単に述べて参りたいと思います。

一昨年、2005年は会議所にとりまして節目の年でした。5月には創立30周年記念式典を挙行し、同年10月には会議所メンバーが大統領訪日に公式随行、東京赤坂に在ります日本貿易振興機構(ジェトロ)本部におきまして、ジェトロ、日本・東京商工会議所、米州開発銀行・駐日事務所と共催、そして田岡功・駐日本国パラグアイ大使閣下の多大なるご支援をもって「パラグアイ・ビジネスセミナー」を開催いたしました。テーマを農畜産加工品に絞り込み、自然食品・エコ食品、更には有機食品の説明を行い、安心出来る食料の供給基地としてのパラグアイを強くアピール出来たものと考えております。冒頭で当時のラウル・ベラ商工大臣に挨拶を行っていただき、講師は会議所メンバーが務め、170名余りの方の参加者があり大盛況でした。なお、両政府の共同記者会見において「日本国総理大臣は、パラグアイ共和国大統領の訪日に先立ち、10月28日にパラグアイ日本商工会議所他の主催により東京において"パラグアイ・ビジネスセミナー"が実施されたことを高く評価した。」と記載された事は大変な名誉と考えております。

一回限り単発の実施ですとなかなか具体的な成果には結び付かない、出来れば継続的にパラグアイの良さを日本のマーケットに訴えて行きたいと望んでおりましたところ、昨年、2006年にはジェトロと当地の「パラグアイ国・商工省輸出振興局」(プロ・パラグアイ)等の共催で「ボリビア・パラグアイ・ウルグアイ三カ国展示会」を開催することとなるとなり、これは絶好の機会と捉え、会議所もこの両機関と会合を重ね成功に向けて協力を行って参りました。

展示会は東京赤坂に在るジェトロ本部で11月14日(火)〜17日(金)の日程で開催されました。展示会には会議所自身も一出展者として参加し、来場された方にパラグアイでのビジネスの可能性に関して説明を行いました。直接日本において南米そしてパラグアイに関心を持っている方に話が出来たのは非常に良い機会であったと考えております。勿論、多くの会員企業がビジネスの新たなチャンスを求め訪日し出展しました。新たなビジネスが芽生えます事を願っております。

また併せて「ビジネス・セミナー」の第二弾を実施する事となり、「パラグアイ・ビジネス・セミナーU」とし、三カ国展示会初日のイベントとして開催されました。最初に田岡大使閣下に挨拶をしていただき、会議所メンバーが講師を務めました。前年は農畜産品に絞りましたので今回は「新しいパラグアイの可能性」をテーマに掲げ、ニャンドゥティ、アオポイ、金銀細工などの伝統工芸品の紹介と日本の市場に向けての実用的な商品開発の提案、また新しいビジネスとしてサッカーを中心とするスポーツビジネスの可能性、具体的には日本のJリーグ「湘南ベルマーレ」のサテライトチームとして当地イタグア市セントロ日系隣接地を本拠地として発足した「日系ベルマーレ」に関して説明、更には、備長炭並みの品質を目指し商品化に向けて検討が進められている「木炭」、そして12時間時差を活用するデータ入力・ソフト開発等のIT産業の可能性等に関し具体的な事例を挙げながら説明を行いました。定員100名の会場に105名の方に参加していただき、最後列には予備の椅子を並べる程の盛況ぶりでした。

翌週の11月21日(火)にはプロ・パラグアイ、(財)横浜産業振興公社、横浜市経済観光局の主催で横浜みなとみらいに在る「横浜・ワールドビジネスサポートセンター」において「パラグアイ産品展示商談会」が開催されました。これは遠い日本に行くのにあたり、東京・ジェトロの展示会だけは無く東京以外でも展示会を開催したいという出展者の強い要望、田岡大使のお力添え、そして横浜の皆様の強力なご支援から実現したもので、パラグアイ単独開催で実施されました。こちらでも商工会メンバーを講師としてビジネス・セミナーを実施いたしました。

アスンシオンにて11月2日に移住70周年を記念して行われました秋篠宮殿下奉迎式典では副委員長を務めさせていただき、会議所は物産展示を担当いたしました。会員企業以外の会社にも出展をいただくなど、11社の展示となり、殿下に日系・産業界の発展ぶりをご覧いただけました事は大変有意義であったと思います。この展示を行うにあたり多くの方にご協力いただきました事、改めて御礼申し上げます。

これらの大きなイベントと共に毎月、定例会を開催、また内外の講師による講演会、日本の企業家等が来訪した際には相互の意見、情報交換を行う為の交流会、会員相互の理解を深める事を目的として懇親会を開催する等、精力的に活動しております。

当会議所の目的は二つ在ると考えております。一つ目は会員に有用な情報を提供し、パラグアイの産業界で確固たる地位を築く事にあります。今一つは日本におけるジェトロ、日本商工会議所等の団体組織と密接な関係を維持発展させ、双方の通商取引の拡大に寄与し、パラグアイへの投資を喚起する事です。新しい年を迎え、今年一年もこれらの目的を実行出来るよう誠心誠意務め、新たな挑戦を行って参りたいと考えております。なお、ハマナスセンター内に会議所事務局があり、毎日平日の午後(14:30〜18:30)事務局員が勤務しておりますので、相談、問い合わせ等ございましたらお気軽にお尋ね下さい。

本年も引き続き、会議所の活動に対して広く皆様のご理解とご協力、ご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

最後に本年が皆様にとりましてご健康で実り多い良い年になりますことを祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。

2007年 元旦
在パラグアイ日本商工会議所
会頭 田中 裕一


日系ジャーナル新年号挨拶文・2008年 (2007年01月29日)
新年あけましておめでとうございます。皆様にはご健勝で晴れやかな気持ちで新しい年を迎えられましたことと、お慶び申し上げます。

さて、新たな年を迎えるにあたり、最近の会議所の動きを振り返り、今後の活動に関して簡単に述べて参りたいと思います。

2005年、2006年は会議所にとりまして大きな行事がまさに目白押しの状況でした。2005年5月に創立30周年記念式典を挙行し、同年10月には会議所メンバー約十名が大統領訪日に公式随行し「パラグアイ・ビジネスセミナー」を開催、2006年にはジェトロと当地の「パラグアイ国・商工省輸出振興局」(プロ・パラグアイ)等の共催で「ボリビア・パラグアイ・ウルグアイ三カ国展示会」が開催され、会議所自身も一出展者として参加、併せて「ビジネス・セミナー」の第二弾を実施、翌週には「横浜・ワールドビジネスサポートセンター」において「パラグアイ産品展示商談会」が開催され、これに出展し併せてビジネス・セミナーを主催いたしました。また、アスンシオンにて11月2日に移住70周年を記念して行われました秋篠宮殿下奉迎式典では副委員長を務めさせていただき、会議所は物産展示を担当いたしました。

昨年、2007年は年間を通じて特に大きな行事は無く、久しぶりに「通常の年」として腰を据えて活動を行って参りました。月に一度の月例定例会においては各分野の専門家に講師として来ていただき、パラグアイの経済活動に対して色々な側面から学ぶ事が出来ました。幾つか例を挙げますと4月にはコパコ社・PARAWAY NETインターネット部門部長-アルフレード・モレイラ技師にパラグアイのインターネットの現状と将来に関してお話をいただきました。世界的には高速通信が安価で利用出来る状況となっており、インターネットのインフラ整備の遅れ当地への投資に対する阻害要因になっている事は当事者としてもよく認識され、より高速で廉価なサービスを提供出来る様努力されている事がよく理解出来、他の国と比較して多少時間はかかるにしても確実にサービスが向上するものと確信し、安心しました。

また5月には米州開発銀行のプロジェクトで当地に滞在されていました関田宏一氏(中央開発株式会社)に「アスンシオン大都市圏の地下水について」説明していただきました。我々が住んでいるアスンシオン大都市圏で利用しているパティーノ帯水層の水は海に浮かぶ小さな船のようなものでそれを利用してアスンシオンの人達は生活をしている。現在でも収支を取ると地下水として流入する量よりも使用している量が多いので、このまま放置していると近い将来、枯渇、塩水化する恐れが強い、また生活廃水そして医療廃棄物などの有害物質が地下に浸透し地下水の劣化が懸念されるとの事でした。上下水道が充分整備されていない、廃棄物排水の処理が適切に為されていない事が懸念材料であり、今後のアスンシオン大都市圏では大きな問題になって来る事がよく理解出来ました。

また、10月には商工省通商局長ブルーノ・ウグ・デ・ベルモン氏に「パラグアイと日本の通商」についてお話をいただきました。両国の貿易統計そしてメルコスールと日本との貿易統計を独自に解析され、将来的に日本向けに輸出が増える可能性のある産品を指摘していただきました。パラグアイ政府の直接の担当者からの話であり非常に参考となりました。これらの毎月の講演議事録につきましては要旨を弊会議所のウェッブサイトに掲載しておりますので、関心のある方はご覧いただきましたら幸いです。

本年のもう一つの大きな活動して挙げられるのがパラグアイ日系社会の将来について具体的に方策を練り上げて行く事です。2月と8月の2回、日本大学国際関係学部国際文化学科・福井千鶴准教授並びにコンサルタント会社を経営されている前川昌道氏に講演を行っていただきました。お二人は長年ボリビア、コロンビアの日系社会を対象に分析研究をされており、福井先生には「南米日系人専門家養成と現地企業活性化プログラム」、前川さんにはボリビア・サンタクルス州の移住地の聞き取り分析をまとめた「移住地の発展と課題について」に関して講演を行っていただきました。従来の単純な出稼ぎから一歩進め、出来ればIT、通信の分野等今後更に伸びていく分野における専門家となる訓練を日本で働きながら行い、日本から帰国した後、起業出来るようにするべきであるというがその趣旨でパラグアイにおいても実施出来るのか今後の検討課題であると考えております。また、9月には福井先生はゼミで学んでいる日大の学生11名を引率され研修旅行に当地を訪問されました。会議所が受け入れ窓口となり、イグアス移住地、セントロ日系、日系福祉センターの皆様にご協力をいただき、それぞれの場所で若者同士の交流懇談会を開催し意見交換を行いました。日本で普通に生活する若者と当地日系の若者は双方大きな刺激を受けたようで、このような活動を今後も続けて参りたいと考えております。

米国での金融不安からドルへの信頼が揺るぎ、その影響で昨年の後半かつて無い程当地通貨グアラニの対ドル相場が上昇しました。石油が高騰しバイオエネルギーの需要増加で穀物相場が高留まりになっています、また、ブラジルでは大油田が発見され注目されています。これからも今までの常識を覆すこのような予想を超える経済事象が出て来る事でしょう。会議所では出来るだけ広範囲に情報を収集し時代の変化を読み取る努力を続け、また新たな課題に取り組み挑戦を行って参りたいと考えております。なお、ハマナスセンター内に会議所事務局があり、毎日平日の午後(13:30〜18:30)桑折久太郎(こおりきゅうたろう)事務局長、井上はな事務局員の2名が勤務しておりますので、相談、問い合わせ等ございましたらお気軽にお訪ね下さい。

本年も引き続き、会議所の活動に対して広く皆様のご理解とご協力、ご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

最後に本年が皆様にとりましてご健康で実り多い良い年になりますことを祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。

2008年 元旦
在パラグアイ日本商工会議所
会頭 田中 裕一



なお、お聞きいただいているのはパラグアイ国歌です。




FACUNDO MACHAIN 5577  C/TTE.ANGEL ESPINOZA
EDIF. CENTRO DE INTERCAMBIO PARAGUAY-HOKKAIDO
TEL 595-21-613533  FAX 595-21-613534           


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