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刺激」の刺と「溌剌」の剌とは別字である(2002/1/19)
 「辛辣」「溌剌」という字を調べていて、異な事に気がついた。かつては、溌剌の「剌」という字は「サンズイ偏」で書いたと或る本にあったので広辞苑を引くとそのことは明記していなかった。たしかに「溂」という字は存在するが、この話はおいといて、今度はこの「剌(ラツ)」という字が「刺激・刺客」の「刺」と非常によく似ているのに気がついた。漢和辞典では、わざわざ「剌と刺とは別字である」と大書してある。このよく似た二字はどうちがうのか調べてみた。
 溌剌の「剌」のほうはJISコード4979で、音は「ラツ・ラチ」であるが、訓読みはない。「剌」の意味は「もとる」「そむく」である。りっとうが部首で9画の文字だ。
 一方、刺客の「刺」は音が「シ」で訓は「さす」とある。JISコードは2791となっており、こちらは8画の文字である。同じ「りっとう」なのに、立派にちがう字なのである。

ちなみに広辞苑では、「溌剌」は「魚がおどるさま」とあり「剌剌」はラツラツと読み「風の吹く音」の意だ。ところが、もう一方の「刺」のほうが二つ並べば、「刺刺」となり、これは「セキセキ」と読み、無駄口をたたく」「ぺちゃくちゃおしゃべりする」の意であるという。また刺の旁(つくり)の字は「とげ、さす」意とあり、刺青、風刺などに使う。

また、余談だが、辛辣という熟語は、「辛」の「からい」という意味と「辣」の「とげとげしい」という意の語がふたつ並んだ強意の熟語である。


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