-ポンコツクルマと送る市井の生活-



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2000年6月 けっこう愛車だったアクティを手放し、早急に次のアシグルマをなんとかしなくてはならない必要に迫られたので、手に入れたはいいがずっとほうっておいた'74年の車検整備を始める事にした。そもそもこのクルマは錆の酷い'65年の部品取りにしようと思い、去年の夏に当時住んでいた家の近所にあったクルマ屋の片隅にずうっと置かれていたものを買ったものなのだが、部品取りにするにも程度はいいし、書類はあるしで、潰すのは勿体無くって手が付けられないでいたのだ。だが、'65年のほうは車検が切れるのを機会に、本腰を入れて直す事にしたので、直るまでのツナギ、といってはなんだが、'74年の車検を取る事にしたのだ。ボールジョイントの足周りを持つワーゲンにも乗ってみたかったし、1600ccのストックのエンジンというのも触ってみたかったし。そもそも'65年はちゃんと直るかどうかも分からないしね・・・(←そんな弱気じゃイカンイカン)。


2000年7月5日 陸運事務所まで片道2時間往復で200Km自走して車検を受けに行く。日本一大きな県は伊達じゃないわ(^^;;。同時に初めてのロングドライブ。車検は案の定の大苦戦、ドライブの方はノントラブルで、'65年に比べて予想以上のハンドリングの良さにびっくり!ボールジョイント('74)/キングピン('65)の、フロント足周りの構造の違いなのか(VWビートルは1966年型からフロント足周りの構造が、それまでのキングピンからボールジョイントに改められた)、フロントスタビライザーの有('74)/無('65)の違いなのか、スピンドルダウン('74)/アジャスターダウン('65)のシャコタンの手法の違いなのか。初体験の1600E/Gはというと、まあこんなものかな。。。もうちょっと速いかと思ってた。でも、必要にして十分ではありますな、登坂車線のある登りで追い越し車線を走れます(^^v
 まあ、踏み始めで息を付くアクセルを始め、色々やるべき事が多そうなので、当分楽しめそうではあります。


2000年7月22日 初めてのオイル交換をする。オイルは、トヨタ純正キャッスル10W-30、ディーゼル用のオイル。何故ディーゼルオイルなのかと言う事についてはうまく説明できないから詳しくはここには書けないが(オイルに関して正確な知識が無く、油温/油圧計も無いのでデータも無い)、結果だけ言うと、取りあえずは悪く無い、と思う。この時期でもヒートしたりはしないし。聞いた話によると、ディーゼルオイルを入れるメリットは、1:ケース内の洗浄効果がガソリン用のオイルに比べて数段ある。2:ディーゼルはガソリンエンジンに比べて非常に高い圧縮で回っているので、極圧性(だったかな)が高い。デメリットは、触媒が詰まる事が稀にあるんだそうだ。でも、触媒のないワーゲンには関係のない事だし、昔バイトしてたガソリンスタンドではオイルはディーゼル用一種類しか置いて無く、ガソリン車にもそれを入れていた事を思い出し、まあ大丈夫だろう、という事で事に至った次第です。油温/油圧等のデータがとれたらアップします。#そうそう、万年金欠の僕にとって一番のメリットは「ディーゼルオイルは安い」。これなんですが(^^;;;


2000年7月30日 クソ暑い中、ストックのSOLEX 34 PICTキャブレターをオーバーホールするも、アクセルの息付きの症状まるで変わらず。。。加速ポンプを、かなり確信を持って疑っていたのだけど、そうじゃ無かったみたい。ちょっとショック(^^;;; 次に疑わしいデスビのガバナー進角用のエアホースからのエア吸い、何のホースか分からない、エアクリーナーカバーからインマニへのホースからのエア吸いの点検/対策を行うも尚も変わらず。暑さと失意と、キャブクリーナーとガソリンの匂いで意識が朦朧としてきたので、後日に持ち越す事にする。ちくしょー


2000年8月2日 息付きの件は取りあえずほうっておき、シフターの交換とフロントショックアブソーバーの交換をする。交換するシフターは以前'65年に付けていたハースト、Fショックの方はカヤバのGR-2というガスショック。そんなに時間もかからないだろうとタカを括って、仕事から帰ってきてから作業を始めたが、ショックの上側のマウントのナットが錆とシャシーブラックで固着していて、摺動部のロッドと供回りしてしまい外れない。。。ロッドは摺動部だけに、堅ーく焼きを入れた金属に、さらにメッキを掛けてあるので、ウォーターポンププライヤー等でつまもうとしてもツルツルすベるばかり。しばし悪戦苦闘した結果、あたりが真っ暗になった頃バイスグリップという工具でゴムブッシュのマウント部を挟む事でなんとか外れる。
 で、ショックを外してびっくり!すっかり中のオイルが抜け切っていて、
何の抵抗も無くスコスコ動く(^^;;; こんなの、初めて見ましたわ。交換後試運転すると、さすがにふわふわしない(以前はあんなショックが付いていたんだからあたりまえか)。シフターの操作感と相まって、徐々にしゃっきりしたクルマになってきたかな。でもガスショックって常に伸びる方向に力がかかっているから、付けると車高上がっちゃうんですね、指一本分くらい車高が上がっちゃってちょっとがっかり。


2000年8月6日 近くに住んでいる、ビートル乗りの友人('76TYPE1)が訪ねてきたので、キャブの調整方法を教えてもらいながら一緒にしばしいじくる(実は、ビートルのいじり方って良く知らないんです)。ガス/エアの量とか、おおまかに調整したが例の息付きの症状は一向に良くならない。ためしにストックのモノが付いていたエアクリーナーを、手持ちの社外品のクロームタイプのモノに替えてみたのだけど変わらない。うーむ。原因はいったいなんなのだろうか。いっそ直らないまでも、ひどくなってくれでもしたら原因の特定もしやすいのだけど。
 詳しく症状を書くと、アクセルの踏み始め、回転数でいうとおおよそ1000rpmから2500rpmくらいで、アクセルoffからonにするとがくっと息を付く。それ以上の回転になると(4速で80km以上)症状は出ない。また、アクセルを踏まなくとも、例えばアイドリング状態でそうっとクラッチを繋いでもストール→エンスト。症状の再現性はほぼ100%で、エンジンの暖まり具合、気温の高低、天候、湿度等には左右されない。また、アイドリングは安定しており、空ぶかしもスムーズ。これだけ書くと、何となく点火系に原因がある様に思えるが。。。
 ただ、始動直後、チョークが効いている時は全く症状が出ず、ガソリンを満タンにした時は症状が若干軽くなる。症状が緩和される時が決まって燃料絡みな事と、また、プラグとプラグコードは両方とも新品にしてある事から、どうも原因は燃料系にあるんじゃないかと踏んでいるんだけど。。。いまはインテークマニホールドのゴムのブーツからのエア吸いを疑っている。
FLAT4から、インマニを外さなくても交換できる便利なブーツも出ている様だし、今度給料でも入ったら注文してみようっと。


2000年8月21日 前々から気になっていたのだが、どうもクラッチが繋がる位置が近すぎる。おまけに頑張って加速すると少し滑ってもいるようだ。最近暑かったから延ばせる作業は先送りにしていたのだが、最近は朝晩ずいぶん涼しくなったし、今日は何となくクルマの下に潜っても良い気分だったので仕事が終わってから早速ジャッキアップする。ビートルのクラッチは油圧ではなく、ワイヤー式の為、エンド部分の調整で繋がる位置を調整できるのだ。クラッチワイヤーエンドに付いている、アジャスト用の蝶ネジを緩めればクラッチが繋がる位置は遠くなるし、締め込めば近くなる。
 クルマの下に段ボールを敷いて、ミッション後端の、進行方向に向かって左側にあるアジャスト部分下に潜り込み、ワイヤーが蝶ネジと供回りしない様
バイスグリップでかしめ、蝶ネジを回して調整。これだけの作業でも、クルマの下に潜る作業は車体からぽろぽろ落ちてくる砂や剥がれたシャシーブラックのかす等で顔面が真っ黒になり、ちょうど荷物を届けに来た宅急便のおいちゃんに大いに気味悪がられる。


2000年8月23日 車検の時、がた対策でちょっときつめにし過ぎていたステアリングギアボックスの調整をする。車検用の調整では、大きく回すと引っ掛かるような感触があり、重さも均一じゃ無かったので気分が悪かったのだが、調整後は極めて快調♪ でも、それにしてもそろそろこのクルマ用のサービスマニュアル買わないとなあ・・・


2000年8月26日 今日は一日うだるような暑さ。エアコンのない我が家の中は蒸し風呂状態で、とてもクルマなんかいじってる気分じゃ無かったんだけど、あまりに暇だったんでマフラーの交換をする。Fuck Boredom!!! 
 今まで付いていたストックのマフラーを外し、前に安く買ってあった新品のスネーク(いわゆるヘダー/タコ足、エキゾーストマニホールドの事。ワーゲンの世界ではエキマニの事をこう呼ぶ事が多い)と、以前'65年に付けていた中古のクワイエットサイレンサーの組み合わせ。'65からクワイエットを取り外し、サンダーで大まかに錆を落とし、近所の資材屋で見つけたオキツモの耐熱塗料を刷毛塗り(スプレーより厚く塗れるし、安いしで気に入ってます、いいですよこれ)。で、'74のエンジンチンを外して、とここまではスムーズに行ったのだけど、ヒートパイプとマフラーを繋いでいるボルトのうち、左側2本が錆で外れない。手前側の一本はサンダーで頭を落とすが、奥の方はサンダーも入らず、時間をかけてドリルで揉んで外そうとするがこれがなかなかうまく行かず。そうこうしているうちにドリルの刃は馬鹿になってくるし(太いやつは高いんだよなあ)、外したらオークションで売り払おうと思っていたストックのマフラーもガタガタ揺すっているうちにヒビが・・・。気温は殺人的な高さだし、いい加減嫌になったのでちょうど出てきた向いの家のおばちゃんと世間話をして作業は明日に持ち越す事にする。イヤーそれにしても今日は暑かった、おばちゃんがくれたオロナミンCのうまい事うまい事・・・


2000年8月27日 朝からマフラー交換の続きをする。なんとか午前中で作業を終える事が出来て一安心。クワイエットにするだけで、随分フィーリングが変わるもんなんですね、上までがんがん回るようになって嬉しい驚き。フロント135のタイヤでメーター読みセカンドで80km楽勝!(^^v むふふ。これがあるからクルマいじりは止められないすね、取り付けの苦労も報われるってもんです。
 ひさしぶりに雑誌”CALマガジン”を買う。昔は毎月、いや、隔月だった時もあるから毎号か、買っていて、それこそ穴が開く程読んでいたのだが、なんか、”デイトナ”みたいな「軽い感じ」の紙面になった時から買うのを止めていた。久しぶりに読んだらワーゲン関係の記事が多くてびっくり!昔からこんなんだったかな〜。DKPという、アメリカの有名なワーゲンオンリーのカークラブの事が少し載っていて。まあ、いわゆる「キャルルック」の伝統的なスタイルを守っているクラブなんだけど、伝統を守るからにはやっぱり彼等の乗るクルマには厳格なルール(例えばWheelやキャブレターの選択とか、カラーリングとか)があり、それによって「DKPルック」ともいうべきスタイルが確立されていたりする。彼等のクルマは文句無しにカッコよく、憧れもするし、それこそなんか不思議な「オーラ」すら漂ってたりするんだけど、「それじゃお前はどうなのよ」って自分の事を考えると、クルマとのそういう付き合い方は多分、僕には出来ない(良い悪いじゃなく、僕個人のスタンスとして)。
 というか、僕の好きな類いのクルマ趣味の世界って、結構、というか実は思いっきり「お約束」の世界なんだけど、それが最近はなんだか少し窮屈だったりする。それこそDKPほどじゃないけど「ルール」とか、それによって生まれる「王道」みたいなのがあって、最近はそういうゲームを楽しめなかったりする。性なのか御里なのか、ともかくそんな僕の鬱陶しさがトップページのアクティだったりするんだろうし、もしかしたらこんなサイトをを夜な夜なせっせと作る原動力なのかも知れないなあ、なんて、それこそ文句の付けようもないくらい「かっこいい」DKPカー達を眺めながら考えた。
 なーんて、どうでもいい事をしこしこ書いてたら、アクティの事を思い出した。ありゃいいクルマだった。また乗りたいなあ。。。





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