-ポンコツクルマと送る市井の生活-
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2000年9月2日 今日も一日暑かったが、オイル関係の整備をまとめてやってしまう事にする。まずはドレンボルト付きドレンパンの取り付け。普通のオイル交換の手順で、新しいドレンボルト付きのものを組んでやればいいだけなんで簡単ですな。ただ、もう当分ドレンパンを外す必要がなくなるので、画像の紙ガスケットに加え、液体ガスケットも使用して組み付けた。#この部分もそうなのだが、オイル廻りに液体ガスケットを使用した場合、理想は一晩、今日みたく暑い日でも2〜3時間は、ガスケットが硬化するのを待ってオイルを入れるなり、エンジンをかけるなりした方がいいです。半乾きの時にオイルに浸けてしまうと後で漏れてくるようです。
次にオイルがじゃじゃ漏れ状態だったヘッドガスケットの交換。これはヘッドカバーを止めている留め金を、ドライバーなどでこじって外し、新しいガスケットを付けてやるだけなので簡単に終わったのだが(古いガスケットはカチンコチンに硬化しておりました)、ついでなのでタペット調整を一緒に行った。各気筒を圧縮上死点にセットし、指定の規定値0.10mmに調整してやる。この作業も狭い場所でやりづらい事を除けばそんなに難しくはないのだが、圧縮上死点を出す作業をしている時に、昔だいたいのところに合わせてあったはずの点火時期が実は全然合っていない事が発覚(^^;;;
点火時期はかーなり進んでいました。慌てて目視で(タイミングライトを持っていないんです)大まかに合わせる。ううむ、これがもしや、例の息付きの原因だったのでは(^^;;
液体ガスケットが乾くのを待ってオイルを注ぎ、試運転をすると案の定絶好調(^^;;; 散々悩まされた息付きの症状はきれいさっぱり消えてしまいましたとさ。嬉しいんだかなんだか、複雑な心境(^^;;;
2000年9月3日 朝一番に爽やかな気分で、きれいさっぱりオイル滲みがなくなっている筈のエンジン下部を覗くと、なんと盛大にオイル漏れ(^^;;; どうやら、ドレンパンガスケットセット付属のドレンボルトのパッキンが悪さをしているようで(締め込むとチューブ状のものが潰れるタイプ)、何となく組む時にヤバそうな感じがしたんだよなあ、納まりが悪くって。爽やかな気分も吹き飛んだので二度寝する。
2000年9月8日 今日は仕事が休みだったので昼過ぎからクルマいじり。まず、オイル漏れが止まらなかったドレンボルトに決着を付けた。サイズの合わないパッキンを組んでいたのが原因だったみたいなので、ドレンボルトの径に合うものを部品屋で探してもらい組み付けた。モノ
にもよるのだろうが、今回組み付けたドレンパンはオイルの出口が面取りしてあるように窪んだ形状になっていて、かなり外径が大きめのパッキンで組まないといけなかったようなのだ。これだけの事に気付くまでに3回もオイル抜いた僕(^^;;;
まあ、4リッター1,000円のオイルだったからよかったけど、これが10,000円とかするような奴だったら、今頃嫁さんに半殺しにされていた事でしょう。
また、先々週交換したはいいが若干排気漏れしていたマフラーを組み直す。外すついでなので、熱で塗料が飛んでしまったスネークをオキツモの耐熱塗料で塗り直し、一番熱くなるらしい部分に、資材屋で買ってきた石綿のテープを画像のように巻いた(本当はもっと端の方まで巻きたかったんだけど長さが足りず途中まで...)。今回巻いたものはメーター当り500円くらいのもので、クルマ用ってわけでもないから効果の程は良く分からんのですが、それ専用のもの(バイク用品店とか、レース屋さんなんかで買えます)はエンジンルームの温度を下げるのに結構な効果があるそうで(実際にエンジンルームに温度計を設置して確認した人が言ってました)、夏場は空冷ワーゲン乗りには便利なグッズらしいっすよ。まあビートルもそうなんだけど、エキマニのすぐ上にキャブレターがくるターンフロー型の日産のL型なんかは必需品だっていうハナシです、キャブのパーコレーションがぴたりとおさまるらしい。ま、途中までじゃなく、全部にキレーに巻かなけりゃならんのでしょうが(^^;
2000年9月9日 嫁さんのお使いで、土砂降りの雨の中隣町まで荷物を届けに行く。僕は雨の日のドライブが好きだ。何故かと言えば、なんて言ったって雨に濡れない。外がどんなに雨や風で荒れようが、心なしいつもより静かなボディのキシミやエンジンの音、カタンカタンと規則正しいワイパーの作動音を聞きつつ室内は平和そのもの。クルマと並んで大好きな単車とは大違い。単純で分かりやすいが、時に乗り手に厳しい単車と違って、こういう気象条件が悪い時はこのビートルのようにプリミティブなクルマでも、守られている暖かさみたいなものを感じたりする。誰かが「ある意味バイクは男根(父性)の象徴、クルマは子宮(母性)の象徴なんだ」みたいな事を言っていたが、その人もこういう事を言っていたのかもしれないな、そんな事を考えつつ、これまた大好きなアイズレーブラザーズを聴きながら、いつもより流れが遅い国道をのんびりと片道一時間のドライブ。
話は変わるが、前から気付いていたのだが、この'74年型ビートルは、ちょっとした時間運転すると頭が痛くなってくる。満タンにすると室内にも臭ってくるガソリンの匂いのせいなのか、排気漏れがヒートエクスチェンジャーを伝わって室内に入ってくるのか(空冷のビートルには当然ラジエターと言うものが付いていないから、室内の暖房は排気の熱を利用しているのです)、それとも何か「変な」オプションが付いて(憑いて?)きたか、のどれかだろうとは思っているのだが、なかなか億劫で(恐くて?)本腰を入れてトラブルシューティングする気にならない。大体、原因が「呪い」だったら、どうやって修理すればいいというんだ?このサイトのコンテンツもちょっと違うジャンルのものになってしまうじゃないか。参考にする雑誌も「オールドタイマー」とかから「ムー」に変えなきゃならないし。それは困る。
・・・そんなこんなで用事を済ませ、まだ降り続く土砂降りの中帰路につく。帰りのBGMはお使い先で借りたサザンの「バラッド'77〜'82」。あー懐かしい。
2000年9月10日 2日続けての土砂降りの雨の中、家からクルマで2時間程の衣川村にある「東北ニュージーランド村」という所で開かれた2輪/4輪の部品交換会に、知人と共にパトロールに行く。予報では朝にちょっと降った後は雨は上がるという事だったのだけれど、10時過ぎに会場駐車場に着いた時にも雨は結構な勢いで、「こりゃ誰もいなかったりして、ねえ。」、なんて話しながらいざ会場まで歩いて行ってみると、いるわいるわ、傘やカッパや長靴で武装した馬鹿共(褒め言葉です)100人余(笑)。思わず人事のように声をあげて笑っちまいました(←自分も他ならぬその馬鹿の一人に違いないんですが)。一度でもこの手の交換会に行った事のある人なら分かると思うのだけど、ポンコツが好きで好きでたまらないって人達(白髪頭のいい歳したオッサンから茶髪のヤングメン迄年齢層も幅広い)が発する独特の熱気が渦巻いていて、ホントにいい雰囲気。会場に着いた時思わず笑ってしまった僕ですが、気付いたら雨でびしょびしょになりながら夢中でがらくたの山を物色していました。もう終わりだなオレも(^^;;;
ちなみに今日の戦果はガスケット紙A4サイズ位のもの2枚760円也、ブレーキのエア抜き用の、ワンウェイバルブ付きブリーダーホース360円也、ブレーキクリーナスプレー2本560円也、ケース入りノギス1,560円也、史上最強(?)の防錆塗料POR15
4,960円也。同行の知人は新品のサンドブラストガンを1500円くらいで買って(安い!)御満悦。今回はポンコツとはいい巡り合わせがありませんでしたが、2人でホクホク顔にて帰宅。いい夢見れそう♪
2000年9月14日 フロントのショックをまたまた交換する。今迄付けていたカヤバのガスショックは固めでけっこういい感じなんだが、如何せんガスショックの為、車高が上がっちゃってイカンのですわ。で、今回はたったそれだけの為にFLAT-4から出ている、EMPIブランドのオイルショックに交換、という訳。本当は適度な柔らかさと値段に定評のある「モンロー」のショックを、クルマのパーツ屋に出入りしている友人に頼んで探してもらっていたのだけど、どうやらオイルのは今はちょっと手に入りにくいみたいで、手に入れる事が出来無かったのです。ちょっと前は簡単に買えたらしいし、ガスのなら今でもけっこう安く買えるみたいなんだけどね。
ちなみにこのEMPIブランドのショック、Made In ブラジルで、縮み側はかなり柔らかいです。乗り心地もかなりソフト。飛ばし屋にはちょっと物足りないのかなあ。我が儘だけど、GR-2より柔らかく、EMPIより少し固いくらいだと自分的にはちょうどいいのかも。
2000年9月25日 最近、週末になると雨なので全く作業が出来ない。昨日なんて時間によっては土砂降りだった。やりたい事は山ほどあるのに、全く嫌になる。まあ、クルマに関してはそれこそ一生かけて楽しむつもりなので、そんなに焦る事もないのかな、とも思うが、着実に土に帰っていっているような気がする'65年を放っておくのもなにか気になるし、大体強く雨に降られると2台ともひどく雨漏りするのだ。困ったもんだ。
しかし、このクルマは本当に僕にとっていいおもちゃだな、と思う。何がいいって、手間はかかるが金はあまりかからないのがいい。うん、それが一番だ。実際、僕はお金をあまり持っていない。このクルマのWheelは前後チグハグだし、フロントフェンダーの凹みはこのクルマを買った時のまま、相変わらず凹んでいる。それを見た職場の人なんかには不思議そうな顔をされたりもするが、金がないからWheelを誂える予定も、板金屋さんに頼んで凹みを直してもらう予定も全くない。でも、僕はそれでいいのだ。5000円のマフラーを付けて喜んでいる僕は、それで十分楽しいのだから(実際、この、米"Thunderbird
products"製のクワイエットは音もルックスもなかなかのモノだ)。別に背伸びをする必要はないしするつもりもない。いや、掛ける所にきちんと金と手間を掛けて仕上げられたクルマにはクルマ好きとして勿論敬意を払うが、「僕は」このスタンスで行こうと思っている。結局このクルマのどこが一番好きだって、等身大で楽しめる所なのだ。どこぞの俳人が「あせるな おこるな むさぼるな。ゆっくり歩け しっかり歩け」なんて詠んでましたが、そんな感じでいこうかな、と。「マイペース(いい響きですなあ)」で、ね。
2000年10月3日 最近クルマにかまってやれない。天気が悪かったり、時間がなかったりするせいもあるが(最近陽もめっきり短くなってきました)、最大の理由は「近所迷惑」を気にし出したからなんですわ。サンダーとか、ハンマーの音ってやっぱりうるさいし、キャブクリーナーの匂いは僕でも臭いと思うからね。隣の家にはまだ小学校に上がる前のボウズが3人もいるし、四六時中変な事をトンテンカンやってるのはあまりいい顔しないんじゃないかと。変なクルマやでかいバイクもちょくちょく家に来たりもするし、やはり常識/非常識で言ったら非常識なんだよなあ。別に悪い事では全然、全く無いとは思うけどね。旅行などをした際にはお向かいさんお隣さんにはお土産を欠かせませんな。迷惑賃、というか、クルマいじりを止めるつもりは毛頭ないので。
そういや、先週の土曜日、クルマ系友人の家に遊びにいってきた。ワーゲン暦10ン年の氏の家はまさにパーツの山、貴重なオリジナルのフェンダーやバンパーがザクザク。凄かった。。。まあ部品も凄いけど、それだけ部品をため込めるスペースがあるというのが羨ましかったっすね、あと、サンドブラストを野吹きしても誰からも文句いわれない住宅環境(^^;;
ブラストのメディアなんかその辺にいっぱい落ちてるし(ちょっと歩けば砂浜がある)。いや、やっぱりクルマいじるなら郊外ですよ郊外、実感しましたね。折れていたアンテナの交換部品を頂いて帰ってきました。
2000年10月15日 僕のクルマのラジオのアンテナは手に入れた時から根元から折れていた。わざわざ買うのもなんだか億劫だし、外して穴は埋めてしまおうか、などとも考えていたのだけれど、先日交換部品を御好意で頂いたので(早まって穴埋めなんてしなくて良かった)交換する。以前付いていたものはどういう素性のものか分からないのだが、今回頂いたものには、もとから付いていたものには無かった「ナショナル」マークが根元の部分に入っていた。何でも解体車から外したものらしいのだけど、梁瀬モノの「純正部品」というのも、ジャーマンメイドのストックパーツなんかとは違った味があっていいものですな。ロゴなんてカタカナだし。すっかり気に入りました。
2000年10月17日 仕事から帰宅後、何故か無性にアブラアゲの味噌汁が食べたくなり買いに出る。国道に出るいつもの下り坂を下っていると、道の左側から白のサニーがひょっこりと顔を出した。この人ちょっと鼻先出し過ぎだなあとか思いながら、夜だし、ライトで自分の存在には気付いてるだろうとそのまま気にせず直進すると(道路は僕のワーゲンが優先)、なんとサニーは一時停止せずにそのまま出てくるじゃないか!!びびって急ブレーキを踏むと見事にロック。げ、止まらないよお、誰か止めて〜。そんなにスピードも出ていなかったにもかかわらず、フロントタイヤがロックした僕のビートルはまっすぐサニーの横っ顔へと。。。滑っている短い間に「そういや今シートベルトしてないな」「このタイヤの音、近所の人びっくりしてるだろうなあ」等と、緊急時には何の役にも立たない下らない事が次々と頭を過るが、普段の行いの良さが功を奏し(?)、すんでのところで停止。。。良かった〜
このクルマに乗り出してから実戦でパニックブレーキを踏んだのは初めてだけど、やっぱり135のタイヤ危ないなあ、まさかロックするとは思わなかった。ロックしてからもやたら滑ったし。もうすぐ買わなくちゃならないスタッドレスはプリウス用の165にしよう。
2000年10月21日 今日は爽やかな秋晴れの一日。しばらく本格的にクルマをいじっていなかったので、今日、明日の二日間を使ってゆっくりとリアの車高を調整する事にした。永年乗られているクルマは大概そうなのだけど、運転席側が下がってくるんだよね、やっぱり隣に人を乗せて走るより一人で走っている時間のほうがどうしても長いから。僕のクルマも例により右下がりになっていて気になっていた。傾いているクルマは、それだけでなんだか妙に古臭く見えてしまう気がする。ビートルの場合、トーションバースプリングのヘタリもあるが、大概トーションプレートの根元のブッシュのヘタリが原因だという話を聞いた事がある。今回はこの部品を、前もって入手しておいた、「Sway-A-Way」社製のウレタンブッシュに交換しようという計画だ。
・・・で、掃除、買い物などの家事を急いで片付けてツナギに着替えたのが3時過ぎ。ヤル気満々でジャッキアップしてウマをかけ、タイヤを外す。おっとリアドラムの36mmのナットを緩めてからジャッキアップしても遅く無かったか、まあいいや、割りピンを外し、サイドブレーキを強めに引き、ギアを入れてナットを緩めにかかる。・・・んー回らないなあ。よし鉄パイプを使おう。ブレーカーバーに鉄パイプをかけ、パイプの端を肩にかけて満身の力を込める。よいしょ・・・、クソ、なかなか手強いや、「ギリギリ・・・」おお、もう少しか!・・・と思われた瞬間、「ボリッ」っというなかなか良い音と共にブレーカーバーの差し込み部分が根元から折れちゃいました・・・。あーあ、高かったんだぞこれ、しかも買ってからまだあまり使って無かったのに。さっきまでの勢いはどこへやら、すっかりやる気を無くした僕は作業を放棄し、部屋の奥へと引きこもってしまうのでした・・・。今度、時間のある時に工場に持って行ってインパクトで緩めてもらおうっと。
2000年10月28日 最近また調子が悪い。アクセル開けると息を付く、例の症状だ。前ほど酷くはないのだけど、それでも特にエンジンがさほど暖まっていない時はけっこうガクガクする。また点火時期かな〜、それとも最近の寒さのせいなのかな。なんにしても、これ以上の調整は機械なしでは出来ないので、友人に紹介された近所の工場に持って行って点火時期を見てもらう事にする。
出てきた60過ぎの白髪の社長に見てもらった所によると点火時期はまあまあオッケイ。ちょっとプラグかぶってるんじゃないのかなあ、ということらしい。それを確認したらあとはポイントの具合を見てみなよ、と言われた。ポイントが焼けてたらコンデンサとセットで交換したほうがいい、ということらしい。このクルマはポイントやプラグ、プラグコードは新品にしてあるんだけど、確かにコンデンサは変えてなかったな。今度チェックしてみよう。
ここは一見普通の整備工場なんだけど、そこはビートル乗りに紹介されただけあって、そこはかとなくただならぬ雰囲気が漂う工場で、初代のシビックRSとかバモスホンダとか、なかなかそそられるクルマが置いてあった。話によると戦前のFORDもどこかに隠し持っているらしいし。社長も商売人というよりは「職人」という感じの人で、着ているツナギの胸には「Car Crazy」という刺繍!!・・・ううん、かっこいい。今日は夕方だったので時間もあまりなかったんだけど、話の端々からクルマが好きでたまらないという気持ちが感じられる人だった。今度ゆっくり、なじみの客らしい友人と共にお邪魔してみよう。
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