
クルマの点火系とポイントの調整
まずは自動車の点火系の大まかな仕組みから。僕は電気は苦手なので、あまり詳しくは書けないが、大まかに言うとクルマの点火系は上の図のような回路になっている。ディストリビューター(以下デスビ)は、クルマの点火系において3つの働きをしている。
1、イグニッションコイルからの数万ボルトの二次電流を各気筒のプラグに分配する「配電部」
2、エンジンのクランクの回転数を拾い、コイルとの一次電流の回路を断ちコイルに数万ボルトの二次電流を発生させる「ブレーカー部」
3、エンジンの回転数に合ったタイミングに点火時期を変化させる「進角部」
プロセスを追っていくと、、、
1:クランクがデスギアを介してデスビ内中央の回転軸(下の画像)を回す。
2:回転軸のカム(画像では少し分かりにくいが、回転軸にそのエンジンの気筒分の「山」がある)、によりポイントが押し上げられ、接点が開き、コイルとの間の回路(上図「通路A」)が開かれる(電流が流れなくなる、上記「ブレーカー部」の仕事)。
3:コイルとデスビとの間の回路が開かれる事により、コイル内で電流の「相互誘導作用」が働き高圧の二次電流が発生、「通路B」を通りデスビのキャップの中央、センターターミナルに送られる。
4:デスビ内中央の回転軸に取り付けられるローターにより二次電流は分配され、「通路C」を通り各気筒のプラグに運ばれる(上記「配電部」の仕事)、となる。
##進角については今回の調整には関係ないのでまた次の機会に。。。
ポイントの調整とは上記2のプロセスで開閉する接点の隙間調整のことで、この隙間が開き過ぎているとポイントは常に開きっぱなしになるし、狭すぎると電流を遮断できなくなるので隙間を適正な値にしてやるのだ。
実際の調整手順は、まずデスキャップを外してクランクを手で回し(工具をプーリーのボルトやナットに掛けて回す時は「緩む」方向には絶対に回さない事)、ポイントの突起をカムの山の頂上にのせる。下の画像の1のビスを(微妙な開き具合を保持するために)ほんの少しだけ緩め、3の調整用のガイドにマイナスドライバーを当て、テコの原理でポイント本体を動かしてする(2の点が支点)。隙間は大体0.40mmから0.50mmの間で、シクネスゲージ(隙間ゲージ、自動車工具を扱っている店や、オートバックスなんかでも入手可)で計るのがちゃんとしたやり方だけど、シクネスゲージがなくても官製ハガキやカッターの刃の厚みでも大体いい感じの隙間になる。#厳密なギャップを出さなくともいいみたい。ただ、ポイントの合わせ面に油分が付くとE/G掛からなくなるのでその点だけは注意。
大体の隙間が合ったら1のビスを締めて最後にもう一度隙間を確認する。ビスを締めると隙間が変わってくるからだ。これがオッケイなら作業終了。お疲れ様でした。
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