
頂きもの〜 ! My Precious...
みす音さんの The Bank イタリア語字幕訳 Part 2
頂きもの記事その1(The Bank 考察)で書いた経緯で、掲載できることになったみす音さんの字幕翻訳です。
Scene 7は、依頼する弁護士を探すデイヴィス夫人→レストランでのジムとミシェルの会話→研究室でのジムとヴィンセント→レストランでテーブルクロスにグラフや式を書くジム、それを監視する尾行の男→弁護士事務所に相談に訪れたデイヴィス夫妻
Scene 8は、ジムにつけた尾行の男や側近とサイモンとの会話→研究室に来たサイモンに、パーティーに招かれるジム→デイヴィス夫妻と、彼らのセンタバンクへの追及に協力することにした弁護士
Scene9は、サイモンのパーティーのために準備するジムと、ミシェルとの会話→サイモン邸のパーティー→憤って去るミシェルを追って河に落ちたジムと、結局助けに戻ったミシェルとのシーン。
以上の場面の訳を掲載させていただきました。イタリア語字幕からの翻訳をベースに、みす音さんの聞き取ってくださった英語台詞やその訳も付記してあり、本当に参考になります。また今回の更新を読むと、特にミシェルとサイモンのキャラクターをよく知ることができるようになりますよね。パーティーでのこの二人の舌戦を(すごいです・・・)堪能させていただきましょう♪
bastards without bordersか〜
連日の猛暑の中、貴重な翻訳記事を書いていただき、心から感謝です!
これよりみす音さんから送っていただいた文章です。
↓
【前置き】 イタリア語字幕と英語台詞は表現が異なる部分がかなりあります。 英語ヒアリングの参考程度に眺めて下さい。誤訳があったらスミマセン。 当方、数学、経済学、株式等の専門知識がありませんので、その話題の訳の不備 はご容赦下さい。
残りのシーンの訳もできるだけ更新するつもりです。気長にお待ち下さい。
【Scene 7】
(電話するデイヴィス夫人)
デイヴィス夫人: ハーイ、あー、私はダイアナ・デイヴィスです、そちらの弁 護士さんとアポイントメントを取りたくて電話しています。
***
(レストラン)
ミシェル:でね、この老婦人が入ってきて、連邦銀行の古い貯金箱を持ってきて るの。全部で16ドル入っていた。その貯金箱に私、100ドルを突っ込んだ わ。116ドル、彼女の顔を見せたかったわね。
ジム:(銀行に)バレた?
ミシェル:いいえ、矛盾したことに、一ヶ月後に銀行は300人の正直な出納係 を首にし、私は得意客の個人的アシスタントに昇進したの[英語台詞:promote me to executive personal bank 個人資産運用サービス部門に昇進させた]。そし て銀行は一番の資産家の顧客たちを私に任せたわ。
ジム:単なるテラー(窓口業務)じゃなくて個人的アシスタントだと給料はいく らだった?
ミシェル:税引き後で10万ドル以上。銀行は数ヶ月前から少額の口座は閉め始 めているの。あとは知ったこっちゃないのよ。彼らにはもっと小さな銀行に行くように言うの。
ジム:完璧だね。従業員の後は客を首にするわけだ。
ミシェル:すぐに私の番も来るわ。喋る機械が取って代わるわね。電話さえしたら、金属的な女性の声が何をしたらいいか教えてくれるでしょう。あなたの番よ。秘密のプロジェクトでメルボルンに来たの?
ジム:いや、そうじゃない。これは卒業して初めての仕事なんだ。嬉しかった よ。
ミシェル:出世するため?
ジム:そんなところだ。
ミシェル:で何をしてるの?
ジム:それに執着しているんだね[英語台詞:No, I can never tell you]。
ミシェル:好奇心よ[英語台詞:Come on, just a hint. ヒントだけでも]。さ あ、何をやってるの?
ジム:数学のシステム[英語台詞は:ものごとを予想する数学システム]を開発 していたんだ、今はそれで銀行をもっと儲けさせることができるって分かった。 今までそんなこと考えたことなどなかったけど、とても刺激的だ。
ミシェル:くじを当てるシステム?
ジム:株式で勝つためのだよ。
ミシェル:負ける人だってシステムを持っているわ、取引だろうがブラックジャ ックのゲームだろうが。
ジム:違うんだ、もっと複雑なんだ。まるで・・・これ以上は言えない。
(研究室)
ジム:なにか自明のことを見逃しているんだ。
ヴィンセント:ジム、最近の7回のシュミレーションがもし本番だったら銀行は 2600万ドルの損失になっていただろう。
ジム:わかっています[英語台詞:くそっ]。いつサイモンに報告しなくちゃな らないんです?
ジム:新鮮な空気を吸って来ます。
(ジム、レストランのテーブルクロスに数式やグラフを書く。尾行がそれを見て いる)
***
(弁護士のオフィス)
ディヴィス夫人:マーシャル、ピーターズ、ロダーソンに断られた後、コーマッ クとスミスも試してみたのです[これらは弁護士事務所の名前]。でも彼らも引 き受けてくれませんでした。そして14番目にかけあった弁護士事務所は、セン ターバンクは自分たちの顧客の一つだと言ってよこしました。どこもが、利害が 衝突するから私たちの代理は引き受けられないと言うんです。
弁護士:ええ、知ってます。大銀行は通常さまざまな法律事務所に自分たちの利 益をゆだねている。怒った客が銀行を訴えるのをより困難にするためにね。いわ ば一種のカルテルです。誰にも代理を引き受けてもらえない人たちはどうする か? 最後には私のところにやって来ます。正直言って、何もならないと思いますがね。
デイヴィス夫人:あなたは銀行のことは知らないと仰りたいのですか?
弁護士:銀行には訴訟の芽をつみ取る金も時間もあることは知ってます。訴訟を何十年 も先送りさせることだってできるんですよ、奥さん。
デイヴィス夫人:興味ありません。
弁護士:興味ない? 警察の報告書を読みました。執行職員は怠慢の責任を間違 いなく問われます[サイト主のスピカさんから、sheriff=オーストラリアで は、執行職員のことだと教えていただきました] 彼らは6ヶ月免許停止にされるし、新聞に批判的に書かれて ちょっと困ったことになるでしょう。
デイヴィス夫人:ちょっと困ったことになるだけ?
弁護士:これ以外には何もできません。損害賠償は無理です。
デイヴィス氏:興味があるのは金じゃない。銀行なんだ。
弁護士:ほぼ確実に銀行は自らが雇った人間のふるまいとは距離を取りますね。 最後に は自分たちには責任はないとした条項を持ち出してくるでしょう。起訴しないよ うに助言します。残念ですが。
デイヴィス夫人:本音は違うでしょ。あなたも他の人たちと同じよ。
【Scene 8】
(尾行がテーブルクロスをサイモンに見せる)
サイモン:何だって奴は普通にメモを書かないんだ?[英語台詞:いったい何だ ってこいつはテーブルクロスの上でファックするんだ?]
尾行:何か見つけたようです。一晩中研究室で仕事をしていました。
サイモン:私にそのことを話す気があるかだな。
サイモンの部下:やはり信用してはダメです。
サイモン:誰も信用なんかしないさ。
(研究室)
ジム:ほぼ一致しています。あと一週間必要だと思いますが、まずもういちどシミュレーションをすべきでしょう
サイモン:よろしい。ジム、我が家にディナーに来て欲しい。8時に迎えの車を 寄越す、いいな?
ジム:先約があるのですが。
サイモン:オーケー、ミシェルをつれてきていいぞ。
ジム:何で知っているのです?
サイモン:何でも知っているさ[英語台詞:ただ知ってるんだ]。私は神さ、い い服を着ているがね。8時に君のアパートの前だ。
ジム:行かなきゃならないでしょうか?
ヴィンセント:私は招待されたことはないよ。
***
(デイヴィス夫妻の家)
弁護士:別の可能性を検討してみました。要するにあなた方は外貨建て債券によ って資産を失ったんですね。為替市場の変動のせいで資金の回収が困難になっ た。そうじゃありませんか?
デイヴィス氏:そうです。スイスフランだと思っていたのに、ペソか円か他の何 かだったようです。
弁護士:インターネットでレポートを見つけました。それによると同じ理由で1 38人の人たちが破産しています。銀行はリスクについて完全に説明せずに融資 をしたケースが一つのみならずあるようですね。高利回りばかり強調して、伴う リスクは取るに足らないものとして扱ったのです。もし銀行があなた方に何か隠 していたことを示すことができたなら・・・銀行には責任があります。
デイヴィス夫人:助けてくださいます?
弁護士:やってみましょう。
デイヴィス夫人:ありがとう。
【Scene 9】
ミシェル:そんなにナーバスにならないで。私こういったことはうまいのよ。軽 い会話をしてちょっとお追従を言って、時々上品なジョークを言うの。
ジム:銀行に勤めてどれくらい?
ミシェル:3年。でもいつもこの仕事は一時的だって考えていたわ。
ジム:テラー(窓口業務)にしては頭が良すぎる。
ミシェル:テラーじゃないわよ。
ジム:ゴメン[英語台詞は謝ってない:Oh, it's a... ]。サイモンも銀行も僕 らのことを知っている。
ミシェル:あなたはビッグプロジェクトに関わっているのだから目を光らせてい るのは当然でしょ。
ジム:そうだけど
ミシェル:見張りじゃないわよ!
(サイモン邸に向かう途中)
ジム: ミシェル、ゴメン。
ミシェル:そうね、少なくともあなたのことがよりよく分かったわ。控え目なだ けじゃなくてパラノイアの気があるって。
ジム:ありがとう。
サイモン:ようこそ、ジム。妻のモニカを紹介する。
サイモン夫人:はじめまして
ジム:あ、こちらがミシェルです。
ミシェル:こんばんわ、ミシェルです。
サイモン:入って。(ミシェルに)覚えておいてくれ、ここに居るからには我々の一人だ[お前のような下っ端は来るべきところじゃないという意味か?]。ジ ム?
サイモン夫人:まあ、悪く取らないでね。バカやってるだけだから
サイモン:外に出て葉巻を吸おう。
ジム:足はどう?
ミシェル:大丈夫、ありがとう。[ここの二人の会話は囁きで、英語台詞は何を 言ってるか聞こえないのに何故かイタリア語字幕がある]
サイモン:ジム!
ミシェル:ここに居て。
ミシェル:どういうお祝いなんです?
サイモン:海岸の38キロの国有地さ。今晩6時から我々のものだ。
ジム:え?
サイモン:4エーカーの区画に分けるんだ、計算してみろ。いくつになる?
ジム:いいえ、我々のものにはなりません。土地開発の融資はできるかもしれま せんが。やはり国のものです。土地を手にいれることはできない。
サイモン:私をうんざりさせんでくれないか。分かってないんだな。資金を出し たものは何であろうと介入し手に入れることができる。所有しているも同然だ [英語台詞は:That's all, Michelle]。市場の力とはまさにこういうことだ。 国家に借金返済を強いるためには国際通貨基金を使うことができる。どこの政府 にだって圧力をかけて我々の利益を保証するような経済政策をとらせる。
ミシェル:保護されていれば違法なこともへっちゃらってわけですね。
ジム:ミシェル!
サイモン:いやいや、いいんだ、ジム。おもしろい [英語台詞:リフレッシュ されるよ]。推測するに単におめでたいだけだと思うね。じゃなきゃ無知だって ことだからな[英語台詞は“豚みたいに無知”ともっと辛辣]。
ミシェル:まあ、勝手に推測するがいいわ。
サイモン:非情な真実だよ、ミシェル。我々は資産家による封建体制の時代に入 っているんだ。そして我々が新しい君主だ。
ミシェル:で自分たちのことを何と呼ぶわけ?国境なき悪党団?[英語台詞: bastards without borders 。国境なき医師団 doctors without bordersのもじ り]
ジム:ミシェル・・・
サイモン:いやいやいや、なかなか・・・
ミシェル:面白い?
ジム:僕らはもう行ったほうがいい。
ミシェル:ノー、私が行くわ。 さもないと彼がオシッコする時誰が彼のアレを持ってやるの[←直訳。何をやら されるか分かったものじゃない、の意か。英語台詞は最初が聞き取れないがジム への命令形か?:.....hold his dick when he takes a piss 彼がオシッコする とき彼のペニスを持ってやりなさいよ←こっちの方がずっと辛辣]。
ジム:ミシェル。
サイモン:行かせろ、ジム。ファックには別の相手を見つけるんだ。
ジム:僕は行ったほうがよさそうだ。どうも、サイモン。
サイモン:好きにしろ。
ミシェル:出して出して。(ジム、川に落ちる)そのまま行って。・・・止め て、彼を拾いに行きましょう。
ジム:どうしてあんなことを言う気になったんだい?
ミシェル:あいつらはクソッタレよ、ジム。
ジム:僕達には分かっていたことじゃないか。
ミシェル:僕達? 私は何も知らなかったわよ。今まで彼らとつき合ったことな どないんだから。あなた彼らに気に入られてるの?
ジム:気に入られているかなんてどうでもいいよ。
ミシェル:でも本当にあなた分かってないの? 彼らはあなたを利用しているの よ。
ジム:その逆だ[英語台詞:自分が彼らを利用していることは分かっている]。 僕はある問題を解決しなくてはならないんだ。彼らはそのための手段を持ってい る。
ミシェル:うまい汁を吸っているのは彼らよ。
ジム:自分が何をやってるか分かっているよ、ミシェル。側にいてくれ、お願い だ。
ミシェル:ジム、あなたってとっても純真なのね。
8月3日アップ
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