釣行日:平成13年5月26日(土) 中潮 天候/くもり 

<釣り物> シロギス
<釣 果> シロギス28尾、イシモチ1尾
<船 宿> 生麦 釣清
<釣り場> 東京湾 富岡沖
<タックル> 竿/サクラ サンスイオリジナル鱚竿、リール/Daiwa ミリオネアCV-Z103(道糸:PE1.5号)、仕掛け/ハヤブサ ハヤナビ船東京湾キス(ハリ6号・ハリス0.8号・幹糸0.8号・間40cm・全長80cm)&まるふじ 船ボート競技用キス(ハリ9号・ハリス1.5号・幹糸1.5号)、テンビン/弓型12cm、オモリ/15号
<エ サ> アオイソメ
<釣り座> 右舷オオドモ
<同行者> 息子(長男)
<どう食ったか> 刺身、塩焼き、マリネ

<日 記>

 本日、長男を連れてキス釣りに行ってきた。初の親子釣行。

 今から思えばそのキッカケは非常に安直だった…。
 以前に私が衝動買いしたテレビゲームの釣りソフトを息子に横取りされ、それ以来彼は釣りと魚の名前にとても興味を持ち、本物の釣りをやりたそうだったのだ。

 で、先日、「おい、今度父ちゃんと一緒に釣り行くか?」と訊いてみたのです。すると間髪いれず息子は、
 「うん、行く行く!!」と二つ返事。
 そんないきさつで今回、小学校の休みと私の休みが合ったので生まれて初めての「船釣り親子二人旅」となった次第です。

 向かった先は地元の船宿、釣清さん。ここなら自宅から徒歩で行けるので今日のようなお気楽釣行にはもってこい。

 ところで、その息子のクーラーの中身…。
 プリン、バナナ、マミーに麦茶。昼食用には冷たいおそば。さらに水筒やお菓子持参とまるで遠足状態。
 彼には今回の釣行の予習として2週間前から夕食後に竿とリールの扱い方の秘密特訓をさせていました。
 かなりの意気込みをみせています。ハタから見ると遠足気分かもしれませんが、どうやら本人は真剣勝負らしいのです。

 朝8時出船。
 鶴見川をゆっくりと船は進む。途中で船長がスパンカー(※1)を張るために一旦停船した。
 「もう海に着いたの?」と息子。かなり気が早い…。それに海はもっと広いし大きいぞ!!

 その後、大黒埠頭横を通過、横浜港に入港し、正面にMM21が見えてきた。さらにベイブリッジの下をくぐり、本牧埠頭沿いに進み、航程30分ほどで富岡沖に到着。
 船長の合図とともに他の釣り客は一斉に仕掛けを海に下ろす。

 しかし、私らお気楽親子はそんな段階ではない。
 なぜか!?実は彼、付けエサのアオイソメを見るのが生まれて初めて。
 そのどう見てもミミズにしか見えないエサを触れない…。

 「いやだよ、気持ち悪いよぉ〜!!」
 「オマエ、こんなものも触れないのか!?」と父。情けない…。
 仕方ないので私がそのアタマをチョン切って針に刺してやる。
 そしてようやく記念すべき初投入。

 まずはオモリが着底したことを確認させ、糸フケをとり、30cmくらいのはばでゆっくりと誘うように指示をだす。リールのスプール部分を軽く親指でサミンング(※2)するあたりに練習の成果がみえる。よしよし、まずまずのすべり出しだ。
 私はしばらく横でその様子をうかがっていたが問題もなさそうなので自分のハリにエサを付けようとした瞬間、
 「父ちゃん、竿が震えているよっ!!」と息子。
 ゆっくりと糸を巻かせて海面に姿を見せたのはなんと20cmオーバーのマコガレイ。
 コイツ、いきなり人生初投入でカレイをゲットした…。偶然とはいえ恐ろしい…。

 エサを付け直し再度仕掛けを下ろす。
 そして私は自分のエサ付けに戻ろうとした時、
 「父ちゃん、また竿が震えているよ!!」と息子。
 今度上がってきたのはこれまた20cm超えの本命シロギス。
 実はこの時点で私たちのいる右舷側は誰もアタリがなかったのだ。それなのになぜにコイツだけ釣れるのか!?不思議だ…。

 やっと自分の仕掛けを下ろして私も遅れながらのスタート。
 食いが立つであろう朝方、今イチ魚の活性が冴えない。船中、どうも活気がない。
 ところが一名、我が息子だけは様子が違った。しっかりと2尾目の良型シロギスを連釣している。

 そこでポイントを移動するため船長から仕掛けを上げるように指示がでた。
 そのとき、「父ちゃん、今度のはすごく震えるよ!!」と運に恵まれた息子。
 確かにどう見ても大きめの外道らしき震え方をしている。
 今度はなんとクロメバル。ああ、恐ろしきはビギナーズ・ラック!!

元気だったのは乗船後1時間のみ!!
<リタイアした息子>

 少しポイントを移動し、船長から投入オッケーの合図。
 ところがここから事態は急展開を見せた。

 「父ちゃん、なんか気持ち悪い…」と小さな相棒が言い出したのだ。
 乗船30分前に飲んだ酔い止め薬の効果はなかったようだ。なんせ彼、新幹線でも酔う軟弱体質。

 「気持ち悪いよぉ〜、吐きそうだよぉ〜」と言ったと思ったらいきなり自分の横に吐いた!!とりあえず全部胃の中の物を海に吐かせてキャビンで休ませることに。

 こうなったらどうすることも出来ない父は彼の様子を見ながら竿を出す。しかし、どうも息子の様子が気になって釣りに集中できない。
 その後、やっと本日第1尾目を釣ったのが開始して2時間近く経過してから…。しかもピンギス…。

良型狙いの恐ろしいヤツ…。
<完全復活なるか!?>

 お昼近くになってモソモソと起きだした彼は「また釣る…」と一言。
 ところが気分最悪のわりには続けざまに良型のキスを連釣。コイツの幸運はいつまで続くんだ!?それとも天性の才能があるのか!?

 それからは寝たり起きたりの病人状態ながら自分なりのファイトをみせる。
 すぐに風邪をひくし、内弁慶で、好き嫌いは多いし、イソメも触れないようなモヤシっ子のクセに思わぬところで頑張りを見せた息子に父はちょっと感動する。

 私の方はと言えば午後からなんとか中型主体のキスが掛かるようになり、どうにか父親としての面目を保つ。

 沖揚がりまでラスト1時間。
 船長のアドバイスで船下狙いで釣っていたが徐々に食いが悪くなり、他のお客さんにもアタリがないのを見て、私だけ大ドモの利点を活かして投げ釣りに変更。
 続けざまに良型キス4尾を追釣して午後3時半に納竿。

 結果。息子はキス7尾、マコガレイ1枚、クロメバル1尾、超小型のトラギス1尾。
 初めての釣りで、しかもそのほとんどを寝ていたわりにはたいした釣果であります。

 その帰り、船内で、「おもしろかったか?また行くか?」との私の質問に、
 「う〜ん、ちょっと疲れたし、分かんない…」と答えた相棒。
 丸一日、二人だけで一緒にすごしたことが初めてであった本日。
 船の揺れと風の冷たさ、それに船酔いに耐えながらもムリして見せたヤツの笑顔に父は少しだけ大人になったことを知った今回の「船釣り親子釣行記」、そろそろお後がよろしいようです…。

帰宅したらいきなり元気になった…。
<家で食べるぜ、昼の弁当>

※1【スパンカー】船首を風上に向けるためにある船尾に設置された帆。
※2【サミング】両軸リールで仕掛けを下ろすときに起こる道糸の絡み(バックラッシュ)を防ぐためのテク。柔軟仕上げ剤はハミング。

もって帰るな、マイクロ・トラギス!! 大型のイシモチが存在感をアピール!
<息子の釣果> <私の釣果>