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<日 記> 今回も先週に続き、仕立船での釣行となりました。
前回、わはは爆釣隊の前哨部隊が仕立船に同乗させてもらうかたちでしたが、今回はいつもの釣り友だちとの忘年会を兼ねた釣り会のための仕立船。まったくの身内だけの仕立て。
さて、この釣行はあらかじめ綿密に計画されておりました。
今回の仕立船を押さえたのは今から1ヶ月以上前。
それに釣り物だってしっかりと決まっていた。
アマダイとアオリイカ。
「海の貴婦人」と言われるアマダイに、「イカの王様」と呼ばれるアオリイカ。貴婦人と王様です。宮中晩餐会だってビックリの超豪華決定版的な仕立船になる予定でした…。
本日の集合は小網代の船着場に午前6時。
全員が集まったら即、出船の予定。
中村の車に同乗し、6時過ぎには到着した私。先に来ていたのは師匠。
それから加藤氏、石橋氏、高橋氏の順で続々と到着し、釣り座を抽選で決めることに。
結局、右舷オオドモから中村・石橋・師匠。左舷はオオドモから高橋・加藤・私の順番に決定。
前日の予報だと、風がやや強いとのことだったが意外と陸では強くない。
先週の走水のコンディションに比べたらベタベタの凪だと安心する私。天気も良さそうだし、楽しい仕立釣行になりそうとニンマリする…。
6時15分、本日お世話になる成丸(しげまる)はまだ仄暗い船着場をあとにした。
船長の話だと朝イチの時間ではアマダイは釣れないのでとりあえずアオリイカを狙おうとのことだった。
ここで話は逸れるけどこの船、私が生まれて初めてお世話になった遊漁船なのです。そう、この船が私の釣りの原点、スタートラインなのです…。
あれは昨年の9月の中旬、師匠が釣りの経験など皆無に等しかった私をムリヤリ誘い、この船に乗せたのが始まり。
あの時はイナダとマダイのリレー釣りでした。
その日、午前中は雷が鳴り、断続的に大雨が降り、風も強く、海上は大シケだった…。
波と雨と風に揉みくちゃにされ、海の上では自分がいかに無力で、魚は思ったよりも釣れないものだと自覚したあの日…。
それから1年と3ヶ月経過した今、私は週末になると必ずと言っていいほど沖に向かう生活をしています。
「見てくれ船長、俺はこんなに逞しくなったんだ!!」と心の中で叫ぶ私…。
「船長、アンタのおかげで俺はここまで来れたんだ!!」と心から感謝をする私…。
「この恩は釣果でお返しするぜッ!!」と誓った私…。
航程10分少々で船はスローダウンした。
今回、初っ端に使う餌木は前日に会社の近くの上州屋で購入した「アオリーQ上州屋特注餌木」。色はベタベタなドピンク!!しかも、竿は今回新調したティファのアオリイカ専用竿で色は目にも眩しいオーシャンイエロー。他のメンバーのオッサン色の竿に比べると格段にオシャレであります。
空模様も、やや太陽は雲に隠れてるが次第に晴れそうな予感。ただ、少し風が強いかなって雰囲気はあったけど…。
中オモリが着底してハリス分(5m)+2m巻き上げ、幅50cmくらいの鋭いシャクリを入れる私。タチは20m前後と浅い。
朝マヅメのこの第一投目が勝負だと真剣にシャクる、インターバルは6〜7秒。
1時間経過。船長は何度かのポイント移動を繰り返すがイカの気配を感じない。
で、とりあえず第1回目の餌木チェンジ。先日の10月20日の釣行で大活躍した「オレンジにラメ入り」へ交換。
そしてその頃、私の後にいる師匠の竿が大きく曲がった。タモを持って待ち構えるとまずまずサイズのスミイカ。船中初ヒットだった。
しかし、その頃になると風が次第に強まり、波のウネリもかなり大きくなってきた。乗っている船は小型だから余計に揺れが激しい。そしてある人の体調を次第に蝕み始めていた。
私の横にいる「赤ワイン・加藤」氏は今回で2回目のアオリイカ釣行。前回は残念ながら丸ボウズを食らい、船中でフテ寝した過去を持つオトコ。それ以来すっかり「イカとは相性がよくない!!」と決め付けている。
フト見ると加藤氏は餌木を外して胴付き仕掛けに替え、ハリ先にアサリを付け出した。
そして、キタマクラのキャッチ&リリースを繰り返す。「はははははっ、これが釣りですよ!!」となんだか楽しそう。ところがやや小振りながらもしっかりカワハギを釣り上げるところがさすがだった。
そんなとき、一瞬私の竿が止まった。確かにイカが乗った感触だ!!ゆっくりと巻上げを始めたがこれが無念のチップでカンナには小さなイカの破片があるのみ…。
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空気は申し分なく澄み渡り、雪を被った富士山がきれいに見える。
これで風とウネリが収まってくれたらなんの問題もないのだが…。
操舵室にある無線機のスピーカーからは周辺にいる僚船からの連絡が聞こえる。
「今日は波が高くて釣りにならないから揚がります。お疲れ様」
「こっちも帰ります。お疲れ様」
みんな帰っている…。
お疲れのようだ…。
かなりヤな雲行きだ…。
早朝から何度シャクったことだろう。立っているのが難しいので座りながらシャクリをいれる私。タナも上げたり下げたりしながら様子を見た。だけど今までに乗ったのは海草のきれっぱしとタコの子供くらいだ…。明らかにマズイ…。またまたボウズの危険度が高まりつつあった…。
そして迎えた10時25分、後の師匠と雑談をしながらシャクっていた私の竿先が止まった!!
最初に叫んだのはその師匠だった。「乗った〜ッ!!」
軟調気味の竿が大袈裟に曲がる。師匠がタモを持って待ち構える。ゆっくりと巻き上げる私。そしてどうにかスミイカ1杯を手に入れる。乗ったのはオーソドックスな普通のピンクの餌木。いや〜、それにしてもよかったよかった…。
気が楽になった私はオオドモに行き、同僚の中村に様子を訊いた。
「どう、釣れているか?」
「そ、それがボク、ずっと気分が悪いんです…。ニスキャップ(※1)飲んだのに…」
と振り返った中村の顔色は真っ白だった…。
あまり近付くと朝メシで食べたロールパン2個分のオリジナルコマセを吐かれそうなので早々に退散する私。
反対の舷に行き、2連続丸ボウズを食らっている高橋氏に調子を訊いた。懸念したとおりまだボウズだった…。片や今にも吐きそうな中村、片や着実に3連続ボウズへまっしぐらに進んでいる高橋氏。オオドモはお通夜のような雰囲気だ…。
「こんなところにいたらなにか悪い運が憑きそうだ…、席に戻ろう…」と思ったその矢先。
「す、すいません!タモ取ってもらえますか!!」と高橋氏が叫んだ。
船縁から顔を出して待ち構えるとやたらにでかいスミイカが姿を現した。ヒョイとすくって高橋氏に渡す。
マズイ、嬉しさのあまり彼はイカの口が私の方を向いているのに気付いてない…。
そのとき船が大きく揺れた。その拍子にイカの向きも変わった。そして怒りに燃えた巨大スミイカは大量のスミを船中にブチまけた!!そのスミは高橋氏の顔面や席周辺のクーラーやバッグをも黒く変色させた。暗黒の世界の出来上がりだ…。
席に戻ってから高橋氏に目を向けると海水を張ったバケツに突っ込まれたスミイカはまだ抵抗している。海水と一緒に大量のスミを間欠泉のように噴き出している。手の施しようがなく、茫然自失の体の高橋氏…。彼は最近、ついてない…。
「もう限界だからオシマシにしましょう」と船長。
最悪の海況にもかかわらず最後まで頑張ってくれた船長。
本当なら城ヶ島あたりに行ってアマダイも狙うつもりだったが、帰れなくなる可能性もあり、今回は残念ながら中止。
11時15分、無念の早揚がり決定。
本日の釣果。
スミイカ2杯組、師匠・中村(ヤツは気合で釣っていた)。
スミイカ1杯組、高橋氏・私。
アオリイカ1杯組、石橋氏。
カワハギ1枚組、加藤氏。
今回の忘年釣り会、激動の今年を象徴するかのような結末となりました。
荒れる海、吹き付ける強風、貧困なる釣果…。
釣り友よ、来年こそは幸せな年にしたいですね…。今年一年、ご苦労様でした…。
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