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 釣行日:平成13年12月30日(日) 大潮 天候/晴れ 

<釣り物> タチウオ
<釣 果> 
<船 宿> 久比里 山天丸
<釣り場> 東京湾 観音崎沖
<タックル> 竿/RYOBI プロセクション関東シャクリ50−240、リール/Daiwa SEABORG300(道糸:PE5号)、仕掛け/船宿オリジナル(タチウオ針中号・ハリス8号・幹糸8号・全長3.3m)、テンビン/ 船テンビンK型(太さ2.3mm・アーム長50cm)、オモリ/80号
<エ サ> サバの切り身
<釣り座> 左舷ミヨシ
<同行者> 高橋氏
<どう食ったか> 

<日 記> 

【終わり良ければすべて良し】
 物事は最後の結末がいちばん大事なのであって、途中に何があろうと結末さえ立派にできていれば、人は良く評価してくれる。「終わりが大事」とも(小学館 慣用ことわざ辞典より)。


 今年も今日を入れてあと2日。
 あっと言う間の一年でした。
 1月7日のアオリイカから始まり、様々な魚をたくさん釣ってきました(外道も含め…)。私は海の魚たちに心から感謝を致します。一年間私たちを楽しませてくれてどうもありがとうと言いたい。そしてどうぞ来年もよろしくとお願いしたい。

 昨年の12月30日、釣り友の高橋氏と2人だけで三浦半島は長井まで行き、アマダイを釣って納竿と致しました。
 そのときは私が本命を1尾、高橋氏が3尾釣り上げなごやかな雰囲気で締め括ったものです。
 そして今年も昨年同様、2人だけでアマダイ釣行をしようと以前からお誘いを受けていました。

 今回の船宿は久比里の山天丸さん。
 山下丸さんや巳之助丸さんにはお邪魔したことはありましたが、この山天丸さんは今回が初めて。

 高橋氏の運転する愛車ハリアーで到着したのが午前6時15分。
 受付で支払いを済ませ、早速第二十七やまてん丸に乗船する。
 宿に行くまでの道中、風がかなり強いことは気になっていたが、実際に久比里に着いてみてもやっぱり強い…。しかし、出船はするようなのでとりあえず一安心。

 私たちの乗るアマダイ船にはまだ一本も竿が挿さってない。
 そこで早速、私が左舷ミヨシ、高橋氏がその隣りに陣取った。

 道具の準備をして、いつものように缶ビールを飲んでいる私たちのところに船長が来る。

 「今日は風が強いから剣崎沖はムリだな…」と一言。

 「むむむ、そうか、剣崎沖はムリなのか…」と胸の内で船長の言葉を反芻する私。
 「じゃあ、どこら辺に行くんだ!?」と当たり前の疑問が湧き上がる。

 それから約1時間後、船長が私に向かってこう言った。
 「タチウオ釣ったことある?」と。
 「ええ、ルアーでなら何度かありますよ」と私。
 「ここ最近、タチウオ釣れてるんだよな…」と船長。
 「へえ、また釣れだしたんですか?」と私。

 もう釣り客が来そうもないのを見て、トモ寄りに移動していた高橋氏にも船長は同じことを言っている。
 「タチウオ釣ったことある?」

 さらに右舷にいる常連さんらしいオジサンにもタチウオについて話しているのが聞こえる。
 「最近、タチウオ釣れてるんだよな…」

 船長の様子を見ているとどうも私たちにタチウオを釣らせたいらしい…。
 波が高くてアマダイは釣れないと判断したみたいなのだ。

 「仕掛けは船にあるし…」
 「エサのサバだって持ってきてるし…」
 「タチウオなら多分釣れるからお土産になるよ…」
 「道具も全部同じでいいから…」
 「数出ないよ、アマダイ…」
 以上、全て船長のコメントである。

 船長が席を外したあと、常連氏を含めた乗客3名にて井戸端会議を始めた。
 「ボウズでもいいからアマダイやりたいよね。それに俺、昨日タチウオ釣ったんだ」と常連氏。
 「私もアマダイのつもりで来たので是非やりたいです」と高橋氏。
 「お正月にタチウオ食べるのもね…」と私。

 全員の総意としては初志貫徹でアマダイであった。

 そんな結論に達した頃、片手にプラスチックのボールを持って再び船長が登場。
 そのボールの中身は大量のサバの切り身だった…。

 「タチウオ釣れてるんだよ…。タチウオにしようよ…。おかずにはなるし、お土産にもなるし…。アマダイなんか絶対に今日は釣れないよ…。どうする!?」と呪文のように唱える船長。かなり執拗である…。
 「でも船長、俺らアマダイ釣りにきたから別に釣れなくてもいいからやろうよ。ボウズでもいいよ!!」と常連氏。
 「ボウズだと俺もヤなんだよね…」と船長。
 「さっきさ、もう一人のお客さんが来たからその人に訊いてタチウオでもいいって言うならそうしない!?」となおも畳み掛ける船長。一歩も退かないご様子…。

 そしてその最後の一人のお客さんが乗船。
 
「お客さん、タチウオにしない!?」が船長の挨拶の言葉だった…。
 「俺、釣ったことないよ、タチウオ…」とその人。
 「底から10〜15m、シャクるだけでいいんだよ」と具体案を提示する船長。
 「アマダイは!?」
 「この風じゃ釣れないよ」船長。

 結局、私たちは船長の意向に従うこととなった。
 いきなり嬉しそうな顔になった船長が最後に一言。
 「そう、運転手に従った方が絶対に正解だよ♪さあ、出発しましょうか!!」ニコニコ笑っていた…。

 8時ジャスト出船。
 うねる海上をゆっくりと船は進み、航程40分かけて観音崎沖に到着。
 船長の合図とともに初めてのエサによるタチウオ釣りのスタートとなった。
 水深は約85m。底ダチを取ったあと、70mくらいまでシャクりながらタナを探っていく。
 周りにはタチウオ狙いと思われる僚船が何隻かいる。

 それにしても海上の風は物凄い。
 冬型の気圧配置の影響か今までに経験したことも無いくらいの叩きつけるような強風。
 船はうねりに翻弄され、釣り人は荒れ狂う暴風に言葉を失う。
 微妙なアタリであろうタチウオの魚信など風に震える竿先には伝わるはずもなく、例えあったとしても初挑戦の私には分かるはずもなかった。
 ローリングを繰り返す船上では立っているのも容易でない。
 きっと船長の言ったことは正解だったのだろう、こんな状態で剣崎沖まで行ってアマダイを釣ろうなんてただただ無謀なだけだ。いや、正確には釣りをすること自体が間違っていたのかも知れない。

 勝負は最初から決まっていた。
 釣りになんかならない。
 エサのサバの切り身にはタチウオの歯型らしいものが1、2箇所あるだけだった。

 午後12時、船長より早揚がりの知らせ。
 今年最後の釣り、私たちは完璧なボウズとなった。私も無念だが船長はさらに無念だろう…。
 船中も最後に乗船してきたお客さんが唯一、1本だけ釣ったのみ。4人中3人が完全ボウズ。仲良くオデコ。

 「終わり良ければ全て良し」この言葉が今回の釣りに当てはまるなら私の今年の釣行の結末はあまりにもミジメなものだ…。
 だが、ここで私は声を大にして言おう!!
 「待てば海路の日和あり」だと!!

 来年はもうすぐだ!!
 2002年は今年以上にわははと笑える釣りをするのだ!!
 ボウズが怖くて釣りが出来るか〜ッ!!

 皆さん、今年一年こんなアホなレポートをご拝読して頂き、心から感謝致します。
 来年も海の神様は平等に微笑むことでしょう。そして魚は必ずいます。あきらめないで下さい。
 どうぞ良いお年を。


ど、どうだ!
<ワンカップによる乾杯も出来ず…>