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<日 記> 都内では早くも桜が咲き乱れ、日に日に太陽の陽射しにもやる気が増していると感じるこの頃です。
こう毎日がポカポカ陽気だと気分もウキウキしてきます。
前回の“メダイ撃沈・丸ボウズ”で受けた心の傷も自然と癒されていく気が致します。ああ、自然の力って素晴らしい…。
忘れてましたが、このサイトのスローガンは「ボウズが怖くて釣りが出来るか!!」でした。
失敗を恐れて挑戦を怠っていては釣れる魚も釣れません。
オトコは沖を目指し、魚という獲物を狙いつつ、己(「ミ」と読むなよ、干支じゃないんだから!!)とも対峙し、自分を磨きあげていくものなのです!!(大袈裟な…)
さて、春らしい陽気に似合う魚とはなんでしょうか?
メバル?(先日、さんざん木っ端メバルを釣りました…)
イサキ?(狙った経験ございません…)
マルイカ?(イカって苦手なのよね…)
己と戦うと大風呂敷を広げている割りにはちょっとわがままな私です…。
そこで「春」をイメージして、釣り物を決める一助としましょう。
「春」→「桜」→「ランドセル」→「留守番電話」→「ワンタンメン」…。
いけません。いつの間にかシリトリになってました…。やり直します。
「春」→「桜」→「お花見」→「宴会」→「めでたい」→「鯛」→「釣れない」→「おみやげ無し」→「家内不機嫌」→「家庭崩壊」→「一家離散」…。
ああっ、不思議と暗い結末になるのは何故なんでしょう…。
春の色といったらやっぱり、ピンクです。
ピンクといえば当然、歯科衛生士の制服♪ハナダイ。やや、こじつけっぽいのは無視をして本日の釣り物はハナダイに決定です。
最近息子が生まれ、ようやく身辺も落ち着いてきた私の同僚中村を運転手に仕立て、本日の午前2時20分に自宅近くまで迎えに来させた私。
その足で師匠を拾い一路、九十九里は片貝まで車をぶっ飛ばす。
深夜の高速道路は渋滞しているはずもなく、サクッと片貝新港に到着したのが午前4時15分。
女将さんと大船長に挨拶をし、船に乗り込むとまだ先客はゼロ。
いつものように左舷側に陣取った私たちはクジ引きで釣り座を決める。
オオドモから私・中村・師匠の順に決定。
出船時間の5時半近くになっても船中は仲乗り役を務める大船長を入れて計8名。結局、片舷4名の広々釣行。
そして、航程約40分で到着した最初のポイントで一投目がスタート。
仕掛けは前回好調だったウイリー仕掛けで始める私。
水深約50m。息子船長の指示でタナは底から30mまで。
ビシが着底したところで仕掛けの長さ分だけ巻き、シャクってはポーズを繰り返す。
すると、いきなりきました強い引き込み!!
30号負荷のシャクリ竿がグイっと海面に突き刺さる。
タモ取りしてもらおうか悩んだが、もしかしてアジだったら恥ずかしいので黙ってる。
ビシを回収し、仕掛けを手繰り寄せると、最近見慣れた青白い魚体…。
そうです、またしてもアジです…。しかも30cmを楽勝で超えているグッドサイズ…。
その後もアジのアタリが連発。
ここ3週間ほど、必死になってアジを食べている私と家内。
しかし、食べても食べても無尽蔵に増え続けるアジ。
もちろん、釣ってくる私がいけないのは承知してます。
だけどそれにしてもアジ中心の献立の連続ってまるで神様が私たち夫婦にお与えになった試練のような気がしてなりません。
アタリがあればアジ。しかもデカイ。
「そんなにいらないよ…」と思っているから取り込みも雑になる。
良型のアジが釣れているのに邪険に扱うものだからバラシの連続。
そこでふと、師匠に目をやると20cmほどの本命を手にしている。
その後も彼は立て続けにハナダイを連釣し、タルの中には4枚をキープ。
「な、なろーッ!!」と思うも私が釣るのはアジの他にはキュウセンとかホウボウ。外道のオンパレード。
食いが落ちてきたので船長は2、30分の大移動を告げる。
「ああ、これでアジが釣れるポイントから離れられる…」と思ったのは浅はかだった…。
次の場所で釣れるのもこれまたアジ…。
しかも今度は型こそ小さくなってるが今まで以上の食いっぷりの良さ。さらに、ムロアジも混じってくるところが憎い。
「本命必釣」に賭けた私はウイリーからオキアミのエサ釣りに変更。
しかし、オキアミを好むのはハナダイだけではないようだ…。
それはアジたちにも大好評を博し、望んでもいないのにキッチリとハリ掛かりするのは運命のいたずら以外の何物でもありません。
7時を回った頃から南風が次第に強くなりだしてきた。海のウネリも益々高まる。
舳先からの強風に竿先は震え、アタリだかどうか分かりづらい。
そんななか、小型のアジっぽい小さいアタリを感じた。引き込みもやや弱々しい。
ガーッと一気に巻き上げ、仕掛けを手に取ると待ちに待った本命のハナダイが付いていた!!
ところがそれは15cmくらいのプチハナダイ…。
「むむむ、釣れたことには間違いないが、これってもしやリリースサイズ!?」
「こんなの持って帰っても食べるとこ少なそうだな…」
「いや、せっかく遠方まで来て本命ゼロじゃ悲しいもんな…」
個人的思惑を交錯させながら愛らしいつぶらな目をしたハナダイを手に「リリース出来ない理由」を探す私。
「あれ、お尻の穴から腸が出てるぞ!!これじゃ戻しても長生き出来ないな!!」
と、釣り人としてのプライドを傷付けないで持ち帰ることの出来る理由を発見した私は、仕方なくプチ本命をタルに入れる…。
それと同時に中村も同サイズのハナダイをゲット。
「リリースしようかと思ったけどハリを飲んでいるからキープしましたよ…」とヤツもヤツなりの理由付けをしてきた。セコイといえば誠にセコイ2人である…。
さらにオニのように風とウネリは強さを増してきた。
師匠は本命狙いなので上手くアジのタナを外している。しかしハナダイがそれ以上増えることはなかった。
中村はアネロンニスキャップの効力も薄れ、キャビンで死んでいる。
師匠の隣りにいた大船長は本命を一枚釣ったっきり釣りには興味を失ったようだ。
左舷で何物かに取り憑かれたかのように必死になってアジを釣っているのは私だけ。
TAKEさんをして、「まるで鬼神のよう…」と言わしめる激釣振りを誰も止めようとはしない…。
いや、仮に止められても聞く耳など一切持たなかったであろう…。
正直に言おう、「入れ食いは楽しい!!」。
後先考えないで釣り続けて、時間は午前11時20分。
船長のお仕舞いのアナウンスでようやく私は我に返る。
帰宅して家内にクーラーの中身を見せると果てしなく遠い場所を見ているような目。
なにも言わずに彼女はアジをさばきだした。
私と家内をつなぐ絆の糸が数本、「プチッ」と切れた音を耳にしたのは気のせいだろうと思いたい春分の日の我家の午後でありました。
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| <高級外道ハタを釣った中村> |
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