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<日 記> 私が敬愛する師匠は4月の人事異動で部署が変わることになった。
今までは私の勤める会社と密接な関係にあった営業部に所属していた彼。しかし、来期からは何の接点もない部署への配属が決定したのだ。
私に釣りの楽しさを教えてくれた師匠。
当初は私自身、仕事上の付き合いとして一緒に釣行していた感もあったが、次第に私が釣りにのめり込むようになってからは全く仕事とは切り離して週末を共にするようになった。
今まではよく仕事の打ち合わせと称してどこかの喫茶店や釣具屋で待ち合わせし、次回の釣行についてミーティングを行ってきたが、これからは平日に会えることは難しそうだ。
まあ、ちょっと淋しい気もするがそれもサラリーマンの宿命、仕方ないのでありましょう。
さて、そんな師匠のリクエストで本日は東京湾でのカレイ釣りに行くことになった。
向かう宿は師が10年以上のお付き合いをしている横浜山下橋の広島屋さん。
出船時間8時にもかかわらず今朝の待ち合わせ時間は6時前。
普段は私の方が先にいつもの待ち合わせ場所に到着しているのだが、今朝に限っては師匠の方が先に着いていた。
宿に向かうまでの道中、いつものように他愛の無い会話でお互いに笑っているが、今後は今まで以上に利害関係の無いただの釣り友として付き合うことになるであろう現実を私はまだ実感していないことに気付く。
ただし、いくら釣り友達といえ、一応は私の会社のお客さんであった師匠。
ある程度の気遣いもあったし、超えてはならない一線を自分なりに引いていたことも確かだ。
その最たるものはもちろん釣果。
彼がド貧果であった場合、私だけ大爆釣するようなことは決してしなかった…。
「したくてもムリだっただけじゃないの!?」
とのご意見もあるだろうがイヤイヤ、それが自分に課した最低限のマナーであり、いつも私の足枷になっていたと思って頂ければありがたい…。
しかし、今後はそんな配慮も無用となるのである。
もう、彼とは金輪際「釣果<仕事」という立場ではなくなるのだから。
さて、船宿に6時半には到着した私たち。
早速、釣り座をキープしようと船に向かうと既に両舷のオオドモには竿が挿さっていた。
そこで師匠は左舷、私は右舷のミヨシに座ることにした。
持参した竿は師匠が4本、私は3本。やはりカレイ釣りは「数撃ちゃ当たる戦法」に限ります。
それにしても気になるのが本日の天気。
予報では午前中がくもりで午後からは雷雨になり、風もやや強くなるとのことだった。
ところが、受け付けを済ませ、船上で準備をしていると次第に空が晴れてきた。
「よしよし、このまま一日晴れてくれよ!!」と空に願いを…。
だってね、本日はのんびり船で宴会をする予定なんですもの…。師匠も私もドカッとおつまみやらお酒を買い込んでいるんですから、晴れていなければ美味しくありません。
そして午前8時。合計8名の釣り客を乗せて船は沖へと向かった。
ポイントは航程約30分の木更津沖。
「カレイ釣り=宴会」と思っているのは私たちだけではないらしく、私の隣りにいる2人組みのオジサンたちも同様の様子。見ているとクーラーから出てくるわ出てくるわビールから始まり、缶チューハイ・日本酒・ウイスキーの水割り…。その飲みっぷりにこの私も感心してしまう。
船は中ノ瀬を過ぎ、木更津沖でもかなり沖寄りで停まった。
アンカーを降ろし、エンジンを切る。
本日は大潮が終わって中潮の一日目。午後1時近くまではずっと下げ潮。出船前に船長から「潮が速いからオモリは30号を使ってね」と指示が出されていた。
仕掛けを降ろすと確かに道糸は急な角度でオオドモの方向に流されていく。
エサを4〜5cmの房掛けにして私は片っ端から仕掛けを投入した。
師匠のいる左舷が3名に対し、こちらは5名も乗っているのでオマツリがやや心配ではあるがまあ、なんとかなるでしょう…。
心配していた天気もよく、晴れ間が徐々に広がっており、風もなく海況は凪。
聞こえてくるのは船体にあたる波の音と酔客、いや、釣り客たちの楽しそうな会話のみ。非常にのどかであります。
一応、10分おきくらいに竿を聞き上げるつもりでいたが、持参した缶チューハイを飲みながらチーズ鱈なんかを食べているとついついボケ〜ッとしてしまう。
師匠を見ると飲んでいた白ワインが効いたのか、早くもウトウトしている様子。彼も公私の「公」では異動の引継ぎとかで忙しく、疲れているのであろう…。
「私」の部分でも奥さんとの「新車買い替え攻防戦」でお互いにしのぎを削っているようだし大変なのだろう…。
それに先日など私と同僚の中村の2人で自宅にお邪魔し、夜の11時過ぎまでドンチャン騒ぎをやらかしたからその点も責められているに違いない…。
師匠の背中には40歳を過ぎたオトコの哀愁が漂っている…。
カレイ釣りというのは様々なことを考えさせられる内省的な釣りなのだ…。
さて、釣果の方だが、最初に掛けたのは師匠だった。サイズは20cmほど。
私もエサを付け替えようとして上げた仕掛けに同サイズのカレイが付いていた。
お互いに下げ潮止まりまでの間、ポツポツと本命を釣り上げ、私が5枚のところ、畑田氏は4枚である。まあ、利害関係がなくなればこんなものなのだ。師匠VS弟子の勝負は私に軍配が上がったのだ。しかし、転んでもタダでは起きない師匠、最後にいいサイズのアナゴを釣り上げるところが憎い。
今回のポイント。
| 1) |
大型のカレイは派手な仕掛けに付き、小型のはシンプルな仕掛けに食う |
| 2) |
同様にハリが大きければ大型、小さければ小型の掛かる確率が高くなる |
| 3) |
道糸はやっぱり伸びのあるナイロンがいい |
| 4) |
調子に乗ってお酒ばかり飲んでいるとやっぱり眠くなる |
午後3時15分、納竿。
文句のない天気に恵まれ、そこそこの釣果にも恵まれた本日。のんびりとして心身ともにリフレッシュできた一日でありました。
師匠、新しい部署での活躍期待しております。どうぞお身体に注意し、頑張って下さい。
これからの私は手加減しませんよん!!ふふふっ…。
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