釣行日:平成14年5月31日(金) 中潮 天候/くもり 

<釣り物> シロギス・アナゴ
<釣 果> シロギス28尾、アナゴ18本、アジ1尾
<船 宿> 鶴見潮見橋 新明丸

<釣り場> 東京湾 富津沖〜木更津沖
<タックル> 竿/サクラ 特註あなご竿(2本)&KT関東 先攻きす150、リール/Daiwa ミリオネアCV-Z103(道糸:PE1.5号)&Daiwa SUPERDYNAMIC-Z105i/iL早技(道糸:PE1.5号)&Daiwa EMBLEM-S1500C(道糸:PE1.5号)、仕掛け/【キス】ハヤブサ 超硬シリーズボートキス(ハリ8号・ハリス1号・幹糸1号・全長1m)&ハヤブサ 東京湾特別仕様キス(ハリ8号・ハリス1号・幹糸1号・全長80cm)【アナゴ】ミサキ 船宿御用達江戸前穴子仕掛け(丸セイゴ12号・ハリス6号・全長5cm)&自作アナゴ仕掛け(丸セイゴ12号・ハリス3号・全長4cm)、オモリ/【キス】夜光白ギス15号【アナゴ】夜光アナゴ釣鐘25号、テンビン/【キス】弓型キス天秤(12cm)、先糸/ナイロン5号1.5m、その他/【アナゴ】ケミホタルレギュラー37(レッド)
<エ サ> アオイソメ
<釣り座> 左舷オオドモ
<同行者> 中村氏
<どう食ったか> 【シロギス】刺身、天ぷら【アナゴ】天ぷら、アナゴ丼

<日 記> しかし前回のスルメイカ釣行にはヤラレました…。

 最終的にその結果として残ったのは長井水産で買ったお土産と肩周辺の筋肉痛、そして消し去ることの出来ないイカへの苦手意識および自分一人が船中オデコの烙印だけでした…。

 あ〜、やっぱり東京湾の釣りがいい…。
 自宅からは近いし、魚種は豊富だし、波は高くないし…。

 「ヨソの海に浮気してゴメンな、東京湾」
 「あっちこっちに手を出してきたけど結局戻るのはお前の所なんだよ、東京湾」
 「初めて分かったよ、キミの優しさが…」

 そんな想いを抱きながらこの一週間を過ごしてきた私。

 それはまるで五反田は有楽街にあるフィリピンパブのホステスに夢中になり、給料のほとんどを貢いだはいいけど、ある日忽然とその女性が母国へ帰っちゃって、自分の下心を満足させることが出来ないまま費用対効果の部分で持ち出しだったことを知り、「ああ、俺ってホント馬鹿…」と気付くのちょっと遅かったけどこれからは真っ直ぐ帰宅して巨人戦観ながらビール飲んでたまには子供の宿題の相談にでも乗ってみっか。カミサンごめんな、今まで迷惑かけて…。って感じに似てなくもない気持ちでした。

 私、決めました。
 「今週は東京湾で小物釣りをすっぞ!!」と!!



 昨日の木曜日から今日の明け方にかけて私と中村は徹夜仕事でした。
 帰宅したのが午前3時。

 その帰り、中村の車で自宅まで送ってもらう車内での会話…、

 「ロクに寝てないで仕事なんかまともに出来る訳ないよな。今日は明け休みってことにしようぜ」と私。
 「それもそうですね。じゃあ、土曜日に予定していた新明丸のキスアナゴ、今日にしますか!?」と中村。
 「おっ、いいね〜!平日なら空いてるだろうし、そうなりゃたくさん釣れるかもな!!」

 どうやら釣りバカは伝染するらしい…。
 以前の中村はもっと真面目なヤツだった。自ら進んで平日釣行を企画するようなヤツではなかった…。

 中村の結婚披露宴で彼の父親から
 
「こんな若輩者ですが、今後ともウチの息子に厳しいご指導とご鞭撻をどうぞよろしくお願い致します…」
 と頭を下げられた私…。なにか間違った別の方向にご指導ご鞭撻している気がしてならない…。

 「じゃあ、今日の12時に船で待ち合わせな!!」と別れ際にそう言い放った私。

 さあ、先週に続いて今週も平日釣行へレッツゴーだ♪♪



 新明丸の船上に着いたのが午後12時ジャスト。
 しかし、明け方から吹いている強風が一向に収まらない。家を出発する際、船宿に電話を入れて出船の確認を取ったけど、そのときの受け付けのオネエサンの答えは
「一応、出る予定ですがもしかするとキスだけになっちゃうかも知れません」だった…。

 「キスだけよ」、船宿のオババ女性に言われてもあまり嬉しい言葉ではありません…。もう、それだけでお腹一杯、間違ってもそれ以上の行為だけは勘弁してもらいたい…。

 本日お世話になるキスアナゴ船の露木船長に訊いても
「キス釣ったときの様子で判断しましょう」と今イチ自信のなさそうな回答が…。ううっ、せっかく自作のアナゴ用オリジナル仕掛けを試そうと思ったのに…。アナゴ丼が食べたいよ〜!!

 さて、今回は先日の夜アナゴ釣行で気になったポイントを再確認するつもりでいた。

1) 「KOBU式爆釣必至釣り座決定の法則」の実施
2) 「中村式イソメビロ〜ン釣法」の検証
3) 街の噂「緑よりも赤のケミホタルのが食い付きがいい」ってホントかな実験

 の3点。

 だからなんとしてでもアナゴ釣りをしなければならないのだ。風よ、収まってくれ〜!!

 船中は平日ということもあり、私たちをいれて4名の釣り客のみ。
 今日の釣り座は午後2時から夜の9時にかけてずっと上潮であり、予報によると南風が吹くことも考慮し、「KOBU式爆釣…法則」に当てはめればオオドモが有利となるはずだ。

 そこで私は左舷オオドモ、中村はその隣りに席を構えた(右舷は先客いたのね)。

 午後1時ジャスト、「この状態が続けばキスを時間までやって揚がりになりますからね!!」の新明社長の言葉に見送られてビュンビュン吹くまくる風を切り裂き船は東京湾へと向かった。



 私と中村は波しぶきを避けるためキャビンに入る。
 前夜からの睡眠不足も手伝い、中村は早々に爆睡している。
 キャビンの窓には大量の波が襲ってくる。その量たるや尋常じゃない。「こんなに風が強くてキスのアタリとか分かるかな…」と不安になる。
 しかし、そんな不安よりも睡魔の方が勝ったようでいつの間にか私も深い深い眠りへと没していく…。



 急に船がスローダウンして目を覚ます二人。
 最初のポイント富津沖に到着したようだ。
 吹く風に反して波はそれほどウネっていない、寝不足による船酔いを心配していた中村もこれなら大丈夫だろう。

 船長の合図とともに仕掛けを海に沈める。
 私は、いつものとおりに2本竿で勝負だ。一本は置き竿、そしてもう一本は手持ちでゆっくりと誘いを入れる。
 今回、初めてキスの置き竿で使うアナゴ竿。やや胴調子のため、今日みたいに船が不安定な状況だと案外揺れを吸収してくれてなかなか具合がいい。新発見なのだ。

 中村はアタリがあってもハリ掛かりしないで悩んでいる。
 「プルッ」ときたらすぐに合わせてしまうようだ。そんなときは少し糸を送ってからゆっくりと聞き上げるように指示を出すがなんせ彼は今日がキス釣り2回目。なかなか思うようにいかないのは仕方ないのだろう。そう、小物釣りは経験値が大きく影響するのだ。得意のビギナーズラックが通用しない世界なのだ!!どうだ思い知ったか、わははははは〜ッ!!

 それに引き替え、現在LV.10くらいでようやくベギラマを覚えたあたりの私は第一投目からメゴチを一荷でゲット…。また次のアタリもミニメゴチ…。なにやってんだ俺!?

 しかしようやく三投目で本命が釣れた。その後もポツポツと型を見る。
 私はいつものように船下狙いに徹底した。オモリが海底をわずかに浮いている状態で小さい巾で誘うのが一番食ってくるようだ。

 開始から1時間が経過。私10尾に対して中村7尾。何故か接戦だ…。
 中村は合わせ方に悩み、結局は2本とも置き竿で相手任せの「成り行き釣法」。
 確かに置き竿のが食ってくるときもあるが、一日同じパターンじゃ食わないのが釣りの難しさ。
 その後は積極的に誘いを入れている私と次第に差が開いてくる。

ビギラックでマゴチ釣ったらKOBUさん怒るぞ!!
<シリヤケイカと中村>
 そんなとき中村が叫んだ。
 
「マゴチが食ってきた!!」と。

 外道で掛かったメゴチをそのまま泳がせていた竿に強いアタリが訪れたようだ。

 「バ〜カ、そう簡単にマゴチが食うかよ!!」と鼻で笑う私。
 しかし、確かにヤツの竿は大きくしなっている…。

 まさかのことを考え、横でタモを持って待っていると海面に浮かんできたのは白っぽいイカ…。ありゃりゃ、もしやスミイカか!?
 スミを浴びせられるのが怖いのでヒョイとタモ取りして中村に渡して逃げる私。

 それを見た船長から「それ、シリヤケイカだよ!!」と一言。
 メゴチにではなく、上バリにいたキスにガブリと食いついてきたらしい。
 長男が誕生し、これから出費もかさむというのにのんびり平日に釣りしている場合じゃないだろ中村。そんな尻に火がついている彼にピッタリな外道のシリヤケイカ…。海の神様はなんでもお見通しのようだ…。

 前半戦が終了。
 一時は入れ食い状態もあり、外道のアジ1尾とシロギス26尾の私。
 親切なキスに助けられた中村は↑のイカと本命17尾。まあ、上出来でしょう…。

 心配していた風も次第に収まった午後5時半、船長よりアナゴのポイントへ移動するアナウンスが出される。
 よお〜し、先週よりも釣っちゃうぞ!!



きれいな夕焼けでした…。
<サンセットフィッシングだ!>
 航程10分ほどで木更津沖に到着。
 今回は市販の仕掛けと一緒にやや短めに作ったオリジナル仕掛けを付けてのダブル攻撃。
 そして2本の先糸にはKOBUさんお薦めの「赤ケミ」。

 もちろんエサは中村考案イソメビロ〜ン付け。これで食わなかったらヤツの定期昇給は取り止めだ!!

 第一投目、小突きだした途端左の竿にアタリが。大きい合わせが決まり早くも30cmほどのアナゴをゲット。それを見た船長、
 「あれ〜、まだ暗くなってないのにもう食ってきたの!?」

 すると間髪入れず今度は右の竿にアタリ。
 立て続けに本命を2本。キスに続いてアナゴも好調のようだ!!やっぱり東京湾は私に優しい…。

 ところがまだ時間が早いのかシロギスも活動しているらしく、連続で外道と成り下がったキスを2尾取り込む。嬉しいような残念なような…。

 しかし、本日の私は地元東京湾で水を得た魚。
 エネルギーの素、ワンカップ大関の助けもあり飽きない程度に江戸前アナゴを釣り上げる。
 自作仕掛けにも食ってくるが市販にも食ってくる。取り込みと巻き上げ時に一度ずつバラしただけであとは着実に釣果が伸びる。エサ付けをしている間に置き竿にもアタリがあり、大忙しになる場面も。こんな幸せな気持ちになる釣りは久し振りなのだ!!

 「小物釣りって楽しいな…」と思う。
 「どーだ、まいったか相模湾め!!」とザマミロ感が込み上げる。
 「行ってらんねーよ、外房まで!!」過去のホロ苦い思い出に激昂する。

 だが、中村は苦戦を強いられているようだ…。
 アタリがあって食わせるも海面でバラすこと4回。さらにどうにか取り込んだアナゴが船の排水口から逃亡するといった事態にも見舞われ散々な様子。



★露木船長からのワンポイントアドバイス★
その1 アタリがあっても即合わせないで一呼吸おき、食わせてから合わせる
その2 巻き込み中は合わせ直さない。その反動でアナゴがバレやすい



 横浜ではいまだに強風が吹いているらしく、周りには一隻の船しか見当たらない。今晩の夜アナゴはリレー釣りで出船した人たちだけの独壇場なのだ!!

 アナゴの釣果。中村は前回よりも1本少ない7本。

 そして私は念願のキスとアナゴ、ダブルでの竿頭!!

 キス釣りのアドバイスを数多くしてくれた師匠、ありがとう…。
 赤ケミの威力と釣り座選択の方法論を伝授してくれたKOBUさん、心から感謝致します…。
 例えまぐれとはいえ、セオリーに反したエサ付けを開発した中村、昇給については部長と掛け合って下さい…。
 最後まで楽しいアドバイスをしてくれた船長、またお世話になります…。
 そして、私の傷付いた心を癒してくれた東京湾よ、これからもよろしく!!

 その夜は心地よい疲れと大満足な釣果に身を委ねながら布団に入った私なのです。
 さあ、来週はわはは爆釣隊でビシアジ釣行だ!!この調子で闘うぜ!!


キスだけじゃイヤん♪ アナゴさんは恐妻家…。
<やっぱりこのプルプル感はクセになる!> <マスオさんの同僚もアナゴさん…>