
釣行日:平成14年7月30日(火) 中潮 天候/晴れ ![]() |
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<釣り物> タチウオ <釣 果> タチウオ11本 <船 宿> 金沢八景 太田屋 <釣り場> 東京湾 下浦沖 <タックル> 竿/DAIKO アグレシオンAGC-662M、リール/Daiwa SUPERDYNAMIC-Z105i/iL早技(道糸:PE1.5号)、メタルジグ/80〜100g(詳細下記参照)、先糸/フロロカーボン8号1.5m、その他/YO-ZURI タチウオワイヤーリーダー(13cm) <エ サ> ― <釣り座> 左舷ミヨシ <同行者> 中村氏 <どう食ったか> 刺身、フライ、塩焼き、照焼き |
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<日 記> 東京湾では今、タチウオが釣れてます。 船宿に到着したのが出船1時間前の午前6時。 受付の名簿に名前を記入しようとしたら平日ということもあり、まだ私たちのみ。 ふっふっふ、疲れた身体にムチ打って来ただけのことはあります。 宿の中に掲示してある前日の釣果では頭で40尾以上。このまま私たちだけだったら一体どれほど釣れるのでしょうか!? 私、ちょっと弱気に12リットルのクーラー持ってきたけど入りきれるのでしょうか!? はい、もちろんそんな心配は無用でした…。 心なしか黄色く見える太陽の陽射しを浴びながら船上で朝ゴハン食べつつビールを飲んでいると若いルアーマン8名の団体が乗船してきた。 まだ年端もいかない幼い顔立ちから推察すると高校生風。 そう、世間では夏休みに入ってました。学生にとって今は毎日が日曜日。 それに引き替え私たちはムリムリ捻出した平日釣行。しかも徹夜明け。 相手は恐いもの知らずの花の10代。 私なんて最近、ヒゲやモミアゲに白い物が交じり始めた36歳。年齢からいったら彼らの倍か!?
ところが中村なんて師匠からもらったリョービの名竿「関東シャクリ」に両軸リール。 誰が見てもルアーマンじゃない…。 どう判断したってタチウオ釣りというよりコマセ釣り…。 黒とか紺のロッドの中に一本だけ屹立しているシルバーメタリックに輝き、穂先がオレンジ色の関東シャクリ。 リール部分にあしらわれたコマセがガビガビにこびり付いた緑色のグリップは沖釣りオヤジのハートを熱くさせても今日に限ってはあまりにも場違い…。 私は思わず、 「俺に話し掛けてくんなよな!仲間だと思われるだろ!!」と中村をなじる。 定刻の7時に八人のルアーマンと二人の沖釣りオヤジを乗せた船は沖を目指して出発した。 船長のアナウンスでは約40分程走るというので私たちはゴロンと横になり一瞬にして爆睡。そう、オジサンたちは疲れているのだ…。 予告どおりにキッチリ40分後、ポイントの下浦沖に到着。 船長が慎重にタチウオの魚影を求めて船を動かす。 そして本日最初の投入の合図。 タナは15〜30m。 船長からタダ巻きでオッケーと指示が出た。そこで私はアクションをつけると疲れそうなのでひたすら巻くだけに。 中村はシャクりながら巻く戦法に出る(この場合「ジャーク」じゃなくてあくまでも「シャクる」です)。 しかし、この流しでは船中、型を見れなかった。 ところがそれから狂乱の入れ掛かりに突入。 第二投目の合図が出された直後、左舷オオドモのルアーマンにヒット。 そして今度はトモ2〜3番目も本命を抜き上げる。 「なんだよ、いいなぁ〜。あっちが潮先か?」といつものように外れシートを選んだのかと悔しがる私の竿が急に止められた。 落とし込んでいたところにタチウオが掛かったようだ。 リールを巻いていても強烈なタチウオの引き込みに何度か手を止められる。 ようやく海面に現れたシルバーの魚体。思わず中村の竿の色とイメージがダブる…。しかし、それがいけなかったのか取り込む寸前でバラシ…。惜しい!!
指3本以上はありそうな旨そうな本命。 私はすかさずルアーを落としてリールを巻く。 そして間髪入れずにまたヒット。 ドラグの締め込みが甘かったのかハンドルをいくら回そうが巻けない道糸。 「カリッカリッ…」と即座にドラグをギチギチに締め、竿の弾力でいなしながらなんとか一本目のタチウオを取り込む。 夏の陽光を浴びて銀色に輝くその体色は近所のスーパーで売っているベトナム産とは格段の違い。 身体を震わせ、尻尾でデッキを叩く音の「バタバタバタバタ!!」が怒りの抗議に聞こえた。 そのタチウオと一瞬目が合う。 「この、覚えてろ!!俺の鋭い歯で噛んでやっからな!!」とでも言いたそうな邪悪な眼光。 それをタオルでガシッと掴み、クーラーに放り込む。 しかし我が12リットルのクーラーはタチウオの全身を収めるにはあまりにも手狭すぎた…。 「ほら、ここでおとなしくしてろッ!!」と放り込んでも尻尾が外へとはみ出る。 それが邪魔をしてフタを閉められない私は、その尻尾を握ってクーラーの中へ強引に押し込む。 しかし、邪鬼と化したコイツはまだ勝負を諦めていない。 開いた隙間から顔を出し、私に向かって鋭利な歯を剥きだして威嚇する。 その風景はまるで映画「エイリアン」でシガニー・ウィバーが演じたリプリーが未知の生物と闘ったシーンを思い出す。 その後も次々と怒気を含んだ面構えの本命がヒット。 そいつらと悪戦苦闘しながらクーラーに収める作業をしていれば気付かぬうちに逆襲されたのか指の数箇所から血が滲んでいた。 ヤツらも血を流しているが私だって流血している。タチウオと私の真剣勝負。殺るか殺られるかだ!!(って言うかタチウオと対決して殺られた人を私は知りませんが…) この血まみれの攻防で私は5本の本命を上げた。 中には私との闘いを恐れ、眼前で逃げ帰った者も数本いたがひとまずは私の勝利と言っても過言ではないだろう…。 船長は魚探に反応が消えたらすぐにポイント移動をしてくれた。 朝の内の怒涛の入れ掛かりは鎮静化したが必ず新しいポイントで誰かしら型を見られた。 午前11時過ぎの納竿まで闘い続けた結果、竿頭は私の後にいた右舷ミヨシの茶髪系ルアーマン。20本以上を上げていた。 その彼が時おり友達に発する質問、 「××君、このサイズってリリースだよね?」 に「すべてキープ」な私はちょっと後ろめたい気持ちであった…。 最終釣果、中村は私と同じ11本。 お昼前には帰港して、帰宅したのが午後1時。 道具を洗い、シャワーを浴びて、約3時間の昼寝を貪った。 その晩に食卓に登場したタチウオの刺身は脂コッテリで晩酌の肴にはピッタリ。 良く冷えたビールを飲みつつ短冊形に切られたタチウオの刺身を頬張る。 ふと、ベランダの窓に目をやれば、夕暮れに赤く染まった大きな空、そこに浮かぶ入道雲は夏の象徴。 日中の凶暴な暑さの残滓を感じながら今日の闘いを思い出し頬を緩める。 「いい釣りだったな…」 とボソっとつぶやく。 ああ、タチウオってやっぱり釣っても食っても魅力的でございます♪
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