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<日 記>
「イテッ、頭痛い…。
飲み過ぎたかな…。
あれ、なんで俺、リビングの床に寝てるんだ?っていうかいつ寝たんだろう…。
んーとんーと…、あっ、そうだ!晩ご飯食べ終わって床にゴロンとしていたらそのまま寝ちゃったんだ…。
一応、布団は掛けてくれたんだな…。
え〜と、夕べはテレビ見ながら太海で買ってきたサワラとヤリイカの刺身を肴に、おかしたさんから貰ったオニカサゴのヒレを使ってヒレ酒飲んだんだよな…。
しかも、よせばいいのにビールジョッキになみなみとお酒を注いで炙ったデカオニのヒレを入れたんだよな…。
泪味がしたけど旨かったなぁ…。
でも、そのうちテレビの画面がかすんできたんだよな…。
カミサンや子供たちの顔も滲んで見えたっけ…。
あれ、もしかしてあのとき俺、泣いていたのかな?
確かカミサンに今日の釣りのことを切々と語っていた気がするぞ…。
まあ、いいや…。
今日のことは忘れちゃおうっと…。
釣り日記も今回は書かないでおこうかな…。
そうだ!釣りに行かなかったことにすればいいんだ!どうせバレやしないって…。
しかし、俺も物好きだよね、わざわざ深夜に起きて鴨川まで行って完ボで帰ってくるんだもんな。
それに船中だって俺とKOBUさんにおかしたさんともう1人のお客さんだけの4人しか乗ってなかったのにね…。普通なら分配が多くて当たり前なのに…。
潮が悪かったんだな、きっと…。
聡船長も帰り際、申し訳なさそうだったっけ…。
でも、きっと内心は、
『あの、とほほ野郎たちが乗っているから釣れなかったんだ!!ったく!!』
とか思っていたんだろうな…。悪いことしちゃったな…。
だけど、俺らだってまさか完ボになるとは思ってなかったよ…。
ただ、今から思えば前半のクロムツ釣りでサバすらも掛からなかった時点で勝負はついていたんだよな…。
ベテランのおかしたさんでも本命が釣れないでアジとサバが数尾だったし…。
んで、オニカサゴになってもやっぱりアタリが全然だったもんね…。
KOBUさんとも話していたんだよな、『だんだんとマルゴ鮮魚店に行く気配が濃厚になってきましたね…』って。
俺もさ、同じこと考えていたんだよね…。
時間が経つにつれ、
| 『 |
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』 |
の文字が浮かんできたもん…。
結構、新鮮な魚を扱っていて値段も安いし、頼れるバックアップストアだよな…。
だけどやっぱり『とほほスソ隊』の威力は絶大だぜ…。
そのうち俺ら、船宿から出入り禁止食らうぞ、マジで…。
KOBUさんも相当落ち込んでいたよな…。
帰り道なんか運転する気力も無くて、金谷から東京湾フェリー乗っちゃったもん…。
1人で海を見つめているKOBUさんの背中があまりにも悲しそうだったから声掛けられなかったし…。
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| 「俺の人生って…」 |
そんな俺らを見かねておかしたさんが帰り際、KOBUさんにサバ1尾、俺にアジ1尾を進呈してくれたっけ。
おかしたさん自身も釣れてなかったのに…。
いい人だな…。
俺も将来はそんな清く正しい釣り人になろっと…。
さっ、そろそろちゃんと布団敷いて寝よかな…。
来週はいいことあるといいなぁ…」
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