|
<日 記> 春を代表する花といえば桜です。
見た目の美しさもさることながら一年のうちほんのわずかの間しか咲かず、その可憐な花弁をすぐに散らしてしまう潔さも惹かれる理由なのかもしれません。
まさに花界の春期の四番バッター。
しかし、桜もいいですが、私としては春の花といったら沈丁花(ジンチョウゲ)を推しますね。
どこからともなくあの甘酸っぱくて濃密な香りが漂ってくると「おっ、そろそろ春が近付いてるな…」と思わず嬉しくなります。春の香りです。
私の自宅近くにも植わっている沈丁花。
毎朝、駅に向かう途中でモワ〜ン、と「もう春です。雪が解けて川になって流れていってツクシの子が恥ずかしげに顔を出す春です」といつもお知らせしてくれます。
春を知らせる花が沈丁花なら春を告げる魚はやっぱりメバル。
今日は「わはは爆釣隊イチのストイックな釣り師」と呼ばれるやまやさんからお誘いを受けていたイワシメバルの釣行日。
春分の日にメバルなんて敬老感謝の日に脳溢血で亡くなった私のおじいちゃん並みにタイムリー。
さらにやまやさんからは「初めての船釣り」というメールマガジンを発行している西澤さんも同行して頂くと聞いています。
私は西澤さんと初めてお会いします。一体どんな方なんでしょう。
出来れば乗っ込み系のギャルであって欲しいのが正直なところですがきっと女性だったらやまやさんは危なくって私に紹介しないでしょう…。
そんな今回初挑戦のイワシメバル、いろんな意味で楽しそうであります。わはは。
早朝の4時半、迎えに来てくれたやまやさんの車に乗り込み、いざ出発。
まずは西澤さんがお住まいの新横浜へと向かう。
その数日前にやまやさんから「鶴見から新横浜までの道わかります?」とお問い合わせがあり、「私は鴨居大室港に行こうとして防衛大学にナビるようなバカヤローです」と返信し、暗に「アテにしてはならん…」とお知らせする。
私よりも方向感覚が鋭敏なやまやさんのおかげで無事、新横浜に到着。
西澤さんの自宅下で待っているとしばらくしてご本人登場。
両方の手にはクーラーや竿、そしてバッカンを持ち、さらに家庭ゴミの袋もふたつ携えている。
「うむ、この日とはきちんとゴミの日を守る人なのだ」と私は判断。
「ゴミの日厳守」→「ルールを守る」→「法律も守る」→「つまり悪い人じゃない」との見事なまでの推理を働かす(この論法間違ってないよな…)。
「今日は燃えるゴミの日なんですか?」と訊きたいところはヤマヤマだったが、ちゃんと普通に挨拶をした私。相手がきちんとした人なら私としてもそれなりの対応をしなければいけないのだ…。
ようやくメンバーが揃ったところで本日お世話になる葉山あぶずりの秀吉丸さんに向けて南下する。
出船の1時間ほど前にあぶずり港に到着。
港内に車を入れるといつもの駐車場はかなりの車の数…。
誘導係りのおじさんの指示に従い、やまやさんが車を停めた場所は真ん中の島の先頭。つまり帰りは待ち時間ゼロで出発出来るラッキーゾーン。かなり幸先良しなのだ。
受付けに行き、料金を支払う。
いつものおじさんが挨拶代わりに言うセリフ、「こまかいの無い?」に耳を傾けながらメバル船の座席表を見る。右はミヨシに一名がいるだけだった。
そこで右舷に私たちが入ることに。
 |
| <西澤さんから頂きました> |
その後早速、第八秀吉丸に乗り込む。
釣り座はミヨシ2番目から西澤さん・私・やまやさんの順。
西澤さんの竿は私と同じサクラ製のメバル竿。
お話を伺うと私と同じサクラファンらしい。この方はルールを守るだけではなく違いの分かる人だった。
ふと、やまやさんを見ると2本の竿を用意していた。
長さが3mと3.3mの竿だとか。
「まさか、人よりも長い竿使って違う根を攻めようとしてるんじゃないでしょうね…」と軽く牽制球を投げる私。わはは爆釣隊名物の心理戦に持ち込んでみた。腕でかなわない場合は口で相手を動揺させ、勝とうとするセコイ作戦なのだ。
しかしやまやさん、どうもその口撃で動揺したようには見えない…。さすが百戦錬磨である…。
定刻の7時、船は港を離れる。
ポイントに行く前に港前にあるイワシのイケスに船が横付けされた。
そして私たちの船の横にヒラメ船がドッキング。
メバル船の船長がギャフでイケスを寄せ、コマセを撒く。
ヒラメ船で使うためのイワシをすくおうとしているらしいのだ。
しかしなかなかイワシが海面に集まってこない…。
「あれ〜、いつもはたくさん集まってくるんだけどな…」と船長。
どうやら今日のイワシは食いが悪いようだ…。
「メバルも食いが悪かったらどうしよう…」とイヤな胸騒ぎがする…。
なんとかイワシ捕獲作戦も成功を収め、再度船は出発する。
その数分後にはポイントに到着。
船長から「タナは底から1〜2mくらい切って下さい」と指示が出た。
そして、やまやさんからエサのイワシの付け方を教わり(下アゴから上アゴにハリを通し、口が開かないようにする)スタート。水深は浅く、10mもない。
するといきなりやまやさんの竿が絞り込まれた。
ゆっくりと巻き上げ、取り込まれたのは紛れもない本命。さすがなのだ。
と、感心していたら私の竿にもアタリが到来。
「ガツガツ、ガツガツ…」と手元に伝わる驚くほど大きな魚信。
アワセたいのを辛抱して待つと、一気に竿が海面に突き刺さる。
そのまま大きくアワセを入れ、リーリング。
今までやったメバルはモエビを使ったものが大半だったが、今回の生きたイワシだと食い込むまでのやりとりが非常に面白い。数少ないヒラメとの攻防を思い出す。
取り込まれたのは八景サイズ(金沢八景の人、ゴメンなさい…)ではあるが一応は本命。
程なくして今度は西澤さんにヒット。
しかしこれは私よりもさらに小型…。残念…。
ここまでは順調といっていい滑り出しだった。
やや北東の風が気になるが予報によれば次第に収まるらしいし、晴れ間も見えるはずである。
のんびりと小物釣りをするにはまずまずのコンディションが予想された。
 |
| <後に見える江ノ島が湘南チック♪> |
そんななか、私の横でやまやさんは好調に竿を震わせている。
コンスタントにバケツの中の魚が増えていった。
まずまずの調子にまんざらでもなさそうなやまやさん。
片舷4人の広々釣行を満喫しているようにも映る。
がしかし、ヒトツだけ問題があった…。
それは釣れてる魚がカサゴだということ…。
船長も「狙ってもこれだけカサゴを釣るのは難しい…」とまで言わしめる釣れっぷりなのだ…。
しかもそのほとんどが良型。
アタリが無いのもさみしいが、上がるのがメバルじゃなくカサゴなのも複雑な心境ではないだろうか…。
そんなカサゴの乱食をぬって、西澤さんが良型メバルをゲット!
今までアタリが遠のいていただけに嬉しそうなのだ。
 |
| <とても物腰の柔らかい西澤さんです> |
ここで私は悩んだ。
「このまま釣れるかどうかも定かじゃないメバルを狙い続けるのはどうなんだ…。クーラーの中がスッカスカだとまた子供たちにバカにされるぜ…。それにアイツらカサゴとメバルの区別つかないだろ…」
気付いたらタナを50cm下げていた…。
 |
| <しかし管理人のウェアは塩でマッチロですな…> |
そしてお昼を過ぎた頃、とつぜん怒涛のアタリが訪れる。
手にしていた竿が引っ張られ、手から離れそうになったほどだ。
緩めておいたドラグが効果を発揮し、どうにかバレずに海面まで上がった。
船長にタモ取りして頂いたのは体長ジャスト30cmの巨大カサゴ。
こんなカサゴは今まで見たこともない…。
「スーパーではいくらするんだろ、コレ…」と何故か市場価格が気になる私…。
私は後半でようやくメバルを1尾追釣し、午後2時納竿。
最終釣果。やまやさん、メバル5尾にカサゴ12尾で堂々の竿頭!
西澤さん、メバル3尾とカサゴ2尾。本命では3人の中で私がスソ…。見事に実力の違いが出た釣果であります…。
天候にも恵まれ、心から楽しめた本日のイワシメバル。
暑さ寒さも彼岸まで、そろそろ本格的な春の訪れに早く自分の釣果にもポカポカ陽気が訪れないかと待ち遠しい…。
西澤さん、初めてお会いしたのにいろいろと失礼が言動があったこと、どうぞお許し下さい。そしてまたご一緒して頂ければ幸いです。
帰り道、自宅まで送って下さったやまやさん、鶴見山中を迷走させてしまう結果となった私の迷ナビにご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます…。
さあ、明日からは3週にわたって続く怒涛の外房三連戦。
こんな楽しい気持ちで釣りが出来たら最高なんだけどな…。
|