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<日 記>
| 4日(木) |
午前3時 起床。「毎週釣り日記」8月31日分のレポートを仕上げ、アップロード。
午前6時 再度就寝。
午前7時 再度起床。
午前8時 出勤。
午後5時 通常業務をこなし、早めに帰宅。約2時間の仮眠を取る。
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| 5日(金) |
午前0時 徹夜作業へと出動。
午前3時 モーローとしながら作業完了。
午前4時 帰宅。約2時間の仮眠。
午前8時 出勤。
午後1時 帰宅。その後アルコールのチカラを借りて昼寝。
午後3時 何故か突然目が覚める。もう寝れない。
午後8時30分 自分が壊れているのを自覚しながら就寝。
午後10時30分 目覚める予定…。 |
自慢じゃありませんが私、一日5時間くらい寝れば十分な体質です。
ですから上記のスケジュールもそれほどハードではないと思っておりました。
いや、5日(金)の夕食後まではそう信じてました。
ところが午後8時30分に寝る際、目覚まし時計を2時間後の午後10時30分にセットしてから様子が一変したのであります…。
この日、私はJR総武線の最終電車に乗って弊サイトの常連さんのあねごさんとJR津田沼駅で待ち合わせをし、飯岡まで行って夏ヒラメに挑戦する予定でした。
数釣りが期待出来る夏のヒラメ。
ヒラメとは相性が激悪の私としては是非ともこの時期にトレーニングを積んでおきたいと楽しみにしていたのです…。
んがしかし…。
セットした時刻にアラームが鳴った記憶はあります…。
でも、それ以降の記憶が一切ありません…。
次に目を覚ましたのは、私の携帯が鳴った瞬間。
ワンコールで私は起きました。
そのときの心の動揺は今でもハッキリと覚えております。
「うわっ!絶対に俺スゲー寝てた!なっ、何時だよ!?つうか今電話鳴らしてる人って間違いなくあねごさんだよな!うわぁぁぁ、完璧に寝坊してるぞ、俺!!」
久し振りに心底ビビリました…。
かなり動揺していたのでしょう、思わず携帯電話の「受話器置くボタン」を押しちゃったくらいです…。
「んげげっ!電話切っちゃった!!ふげ〜っ、今って1時12分じゃん!!どどどどどど、どーすればいいの、俺!?」
正しくパニック状態です…。
早速、こちらから掛け直します…。
「すっ、すむません…。いっ、今起きますた…」と噛み噛みでシドロモドロな私。
「あっ、いいんですよ。お疲れのようですから。また今度行きましょうね」と普通の人なら「ふっ、ふざけんなバーロー!」と切り返すであろうはずなのに優しい言葉を返してくれたあねごさん。
こうして私の人生初の夏ヒラメ釣行は玉砕したのであります…。
ずっと津田沼駅前で待っていてくれたあねごさん、大変にご迷惑をお掛けしました。
この場を借りて心よりお詫び申し上げます。
でも、これに懲りずまたお声を掛けて頂ければ心より幸甚に存じます。
もしも次回があるのなら万全の態勢で臨みます。ホント、ごめんなさい…。
■ 寝坊の連鎖
ってことで言い訳も済んだのでレポートに入ります…。
今日のKOBUさんとの待ち合わせも先週と同じ午前1時。
そろそろ家を出ようかとしていた私の携帯にメールの着信音が…。
「申し訳ありません、ちょっと寝坊しました。15分ほど遅れますぅ」
KOBUさんからだった。
今の私は寝坊した人の気持ちが痛いほど分かった。
きっと、かなり焦ったことだろう(私も焦った…)。
きっとアタフタしたに違いない(私もアタフタした…)。
気が動転して本棚のカドで左足の小指をぶつけたはずだ(私はぶつけた…)。
そこで、「急がないでお越し下さい」と返事を送り、深夜番組の続きを見ることに。
その15分後、KOBUさんは予告どおりに私のマンション前に無事到着。
「いやぁ、トイレに起きて時計を見たらすでに12時45分だったんですよ」とKOBUさん。
「私は人様の遅刻とか寝坊についてトヤカク言える立場じゃありませんから…」と私。
「たまたまトイレに起きたからよかったものの、目を覚まさなければずっと寝てましたね」
「私もあねごさんから電話が掛かってこなければ朝まで寝てたでしょうね…」
「目覚まし時計は鳴らなかったし、携帯のアラームは間違って今日の昼の12時にセットしてたんです」
「私の目覚ましは鳴りました…。ただ、それを止めたばかりに…」
「で、昨夜は一体なにがあったのですか?」
今日、お世話になるのは南房は伊戸にある海老丸さん。
もともと単独釣行でマダイを狙うつもりだったKOBUさんに、前日のヒラメ釣行をドタキャンした私は泣きつき、飛び入り参加させてもらったのだ。
海老丸は過去にイサキで2回ほどお邪魔したがマダイは初めて。
飯岡でのヒラメをバックレて南房のマダイに挑戦。
どちらもハイリスクな釣り物であるのには変わりない…。
私の中で、黒系ペチャンコ部門のトップはヒラメだと位置付けしている。
そして、赤系コマセ部門の覇者がマダイと信じているのだ。
当然、両者と私との対戦成績は無残である…。
そこで私は、対マダイ捕獲のために仕掛けにこだわった。
今までは市販のそれを使っていたが、今回は自作することに。
前日の土曜日、私は自室にこもり、家族の入室を禁じ、目の前に並べたハリスやハリを凝視する(なんせ、ヒマだからね…)。
我家にあるのは通常のフロロカーボンに加え、某社製のピンク色のハリス3号。
これは、「魚に見えにくい」と謳われている、まるで大リーグボール2号のようなハリスである。
この、大リーグボール2号ハリス(メンド臭いから以下「大ボ2号」とする)、値段は確か他のそれに比べて割高だった気がする。
普段から価格至上主義・高額品原理主義な私は、
| 値段高い |
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| つまり、いい物 |
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| 釣れないわけないじゃん |
という三段スライド方式のホンモノを見極めることの出来ない日本人を象徴するような発想をするクセがある。
「他の人、フロロカーボン」「俺、大ボ2号ハリス」
「マダイ、見えるハリス警戒」「マダイ、俺のハリス見えない」
「他の人、食わない」「俺の仕掛け、食い付きいい」
「他の人、激渋」「俺だけ爆釣」
「他の人、気持ち真っ暗…」「俺、ニコニコでハッピーハッピー♪」
こうして私は、土曜日の昼下がりに釣らぬマダイの皮算用をしていたのだ…。
海老丸の駐車場に午前3時に到着。
「とりあえず席だけ押さえておきましょうよ」
とのKOBUさんの意向に従い、船着場へ。
夜明け前の伊戸港を歩いていると、頭上は満天の星空だった。それはまるでプラネタリウムのよう。
むさ苦しい男2名が、しばし足を止めて空を見上げる。
一瞬、流れ星が見えたような気がした。
「どうかタイが釣れますように…」私は星に願いを。
切ないくらいにロマンチックなのだ…。
目の前の船を見てみると、船体が岸から1m以上離れていた…。
係留しているロープを2人で引っ張るが、多少は近付いてもすぐにまた離れてしまう…。
KOBUさんが船首、私が船尾のロープを同時に引く、平行牽引作戦も効果がなく、諦めて車へ…。
出船時間まではまだ1時間以上もあるので、車内で仮眠を取ることに。
「足元の海水が夜光虫でキラキラしていたな…。伊戸は空も海も光っているだな…」
そんなことを思いながら、私は眠りについた…。
■ 船長からのアドバイス
午前4時。煌々と灯る船上のライトの下、私たちは左舷胴の間をキープした。
私がトモ2番目、KOBUさんが3番目。片舷5名ずつの満船状態の船内。
しばらくすると船長から氷・タオル・オキアミが配られる。相変わらず海老丸のサービスは至れり尽くせりなのだ。
午前4時48分、出船。
釣り場到着までのあいだ、私はのんびりと缶チューハイを開け、KOBUさんと歓談。
東の空が次第に明け始め、さっきまで見えていた無数の星々と別れを告げる(ここら辺の書き方、女にモテそうだな…)。
ふと、周りを見渡せば、皆さんしっかりとゴムの先には仕掛けが付いている…。
私なんか道具のセッティングは済んでいても、まだ仕掛けはバッグの中だというのに…。
「やっぱりタイは朝イチが勝負ですかね?」と私。
「そうですよ。タカギさんみたいに酒飲んでちゃいけないんですよ」とKOBUさん。
そう、私はヤル気があるんだかないんだか分からない釣り人なのだ…。
航程約20分でポイントの平砂浦真沖に到着。
ここ海老丸はタナを海面から指示するとのこと。
私は、船長の合図と共にビシ・仕掛けの順で沈める。
私が選んだ自作仕掛けはオキアミカラーのマダイ針10号を例の大ボ2号ハリス3号(ややこしいな…)で結び、チモトには天然パールと池田健吾氏考案の爆釣オレンジパイプを3mmほどカットして通してある、「タカギー特製カラフル仕掛け」。
なんとなく食うようで、なんとなく食わないような気もする中途半端な一品である…。
一投目の指示ダナは18m。
そこで、23mまでビシを沈め、2mごとにコマセを振り、18mまで来たら最後に大きく竿をあおって置き竿に。
朝方、吹いていた風も出船前には収まり、海上は緩やかなウネリがあるだけの凪。
前回、この宿にお邪魔したとき海は大荒れで、KOBUさんは痛恨の嘔吐連射の憂き目にあったが、今日はその心配は全くなさそう。
何度か流し替えをしたあと、私の左隣りにいるオオドモ氏がゆっくりとリーリングに入った。
竿の曲がり方とヤリトリから判断して、それほどの大型ではないようだ。
上がってきたのは良型のイサキ。
「ちっ、驚かせやがって!」という気持ち反面、「いーな、いーなぁ!」との羨望感も抱く私。その後もこのオオドモ氏は順調にイサキの数を伸ばした。
そして、KOBUさんにもついにアタリが。
ここで勘の鋭い方は「どうせイサキでしょ!?」と思われるだろう。はい、正解です…。
それから数十分が経過…。
KOBUさんのタルには中小交じりでイサキが3尾。片や私のタルには溢れ出る南房の海水のみ…。
どうも様子が思わしくない…。
船中はいまだに本命ゼロ…。
そんなとき、船長が操舵室から顔を出し、私たちに話し掛けてくれる。
「昨日は8時頃に食いだしたよ!ちょうどその席で!」
とKOBUさんが座っている場所を指す。
「おおっ、ラッキーじゃないですか!」
という言葉とは裏腹に、思わず席替えをお願いしそうになる私。
「夫婦で来ててさ、ダンナの方に食ったんだけど、その時奥さんの世話をしていて見てなかったんだよね」
「んで、『食ってるよ、食ってるよ!』って教えてあげたんだけどドラグギチギチにしてたもんだから一発でハリス切れ」
「よくさ、手持ちで一生懸命に誘っている人いるけど、案外置き竿の人に食ったりするんだよね」
確かに以前のコマセダイの時、私は師匠とムダ話をしていたらアタったっけ…。
そこでKOBUさんと私は、自分の竿に関心ないように努めた。内心は非常に興味津々なのだが、あえて背を向けて視界に入らないように努力した…。
「ハリスもさ、ピンクのヤツとかあるじゃない。あれって仕掛けがタイに見えないっていうけど俺はどうかと思うね。だってさ、タイがそう言ってるわけじゃないでしょ!?」と船長。
私とKOBUさんが使っているハリスは正にそれだった…。
「でさ、色を付けてあるってのは混ぜ物してあるってことでしょ。つまり普通のハリスより弱いんだよね」
「し、仕掛け、替えようかな…」KOBUさん。
「使っているなら替えることないよ。たださ、あんまりお勧めはしないけどね」
「メーカーのヤツにそこら辺のこと訊いたんだよ。そしたら『いろいろ工夫しないと売れないんですよ…』ってボヤいてたよ」
「あとさ、『船長は使わないで下さい』って」
この会話で私の「消えるハリス、大ボ2号神話」が完璧に崩壊した…。
■ アディダスのタイ
午前8時。昨日食い始めた時間に突入した。
私は前日、最初に食った人が座っていた席のKOBUさんの竿を凝視する。
するとにわかにミヨシ方面が騒がしくなった。
同じ左舷先頭の人にアタリが訪れたらしい。
慎重なヤリトリの末に手にしたのは1kg前後のマダイ。
どうやらラッキーシートはミヨシ寄りに2個ずれていたようだった…。
そして今度は右舷の方にヒット。これも先程のと同級の本命。
それを見ていたKOBUさんの竿がアタっていると船長が教える。
やっぱり、竿から目を離しているに越したことはない…。
KOBUさんが巻き上げを始めると私の道糸がフケた。どうやらオマツリしているようだった。
仕掛けを回収すると赤魚類金魚科に属する(ホントは属してない)キントキ…。
KOBUさんと私のハリを両方食っていた…。
「どうぞ、差し上げますよ」と私。
「いや、家族が多いのですからタカギさんどうぞ」KOBUさん。
「イヤイヤ、この間もキントキ釣ったし」
「そう言わずに、持って行って下さい」
わはは爆釣隊の理念は正にこのゆずりあいの精神である。
しかし後刻、KOBUさんが言った
「もしもあれがワラサだったら殺伐として醜い争いになっていたでしょうね…」に私は大きくうなずいた…。
出だしの頃は取られたり食われたりしていたエサもしっかりと原型をとどめて戻ってくるようになる。
ときどき、誰かの竿を曲げる魚は、海老丸風にいえば「アディダスのタイ」ことサンノジ。
「サンノジっていうのはね、決まって偶数釣れるんだよ」と船長。
「見てなよ、今3匹釣れてるからもう1匹誰かが上げるよ」
それからも時間だけが虚しく経過していく…。
ついに納竿まで20分を切った…。
たくさん残っている自分のコマセをKOBUさんのザルに移していたそのとき、「食ったよ!」とKOBUさんが叫んだ。
私が振り返ると、待ち焦がれていた明確で強力な魚信が竿先を叩いていた。
すぐさま竿を手に取り、強い突っ込みをドラグでかわし、強引な引きを竿でタメてヤリトリをする。
「ふふふっ、ついに来ましたよ!こりゃデカイですよ!」と私。
オオドモ氏も近付き、数人が固唾を飲んで見守る。
私は「どーだ!!」とばかりに船長に目を向けた。
当然、お決まりの「ゆっくりやんな!」との応えを期待したが、意外にも「これだよ!」と指3本を立てニヤッと笑う…。
「ま、まさかサンノジだというのか!?」と私は愕然…。
楽しくも興奮するヤリトリの末、海面に姿を現したのは、ああ、痛恨のアディダス模様…。
「ほらね、絶対に偶数釣れるんだから!」嬉しそうに船長が微笑む…。
午前9時50分、納竿。
最終釣果、KOBUさんイサキ5尾。船中上がったタイは2枚のみ…。
陸に揚がり、宿にお邪魔してアイスコーヒーを頂く。
「いやぁ、今日はゴメンなさいね…」と船長が謝った。
自然相手のことだから誰がいい悪いなどと責めるつもりもない。それよりも船長から楽しい話を聞けただけラッキーだったと思う。
コマセダイ2回目のKOBUさんはどうやらその面白さに目覚めたようだ。
■ 帰宅後
帰りの車内。
「そろそろ私たちもキロオーバーのマダイを釣り上げても良さそうだと思うんですけどね…」の私の問い掛けに。
「そうですよ!私たちはイイダコからアコウまでやった経験者ですよ!いわば5mから500mまでの!釣れない方がオカシイですよ!」
この理屈に正当性があるかどうかは別として、私は大きく頷いた…。
今晩の食卓を飾ったイサキの刺身。
KOBUさんが我家のおかずを心配し、1尾をプレゼントしてくれ、合計2尾分。
「なっ、タイよりもイサキの方が美味いだろ!?」
「タイってあんまり食べたことないから分かんない…」と息子。
そういえば昨日、子供たちに向かって、
「明日はタイの刺身だかんな!」
と、豪語していたことを思い出す…。
私はとっさにテレビのチャンネルを子供番組に切り替えた…。
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