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<日 記> 以前から私が温めている弊サイトの新コーナーについてのアイデアがあります。
それは「(仮称)特選、わはは爆釣隊員名語録集」。
ただし、実際にはこの釣り日記をアップするのが私のキャパでは一杯一杯でありますから、いまだに実現に至っておりません。
そんな中、先日の釣行でTAKEさんが発した一言は私のハートを鷲掴みにしました。まさに名言。
前述の新コーナー設置の際にはそのトップを飾る名文句だと確信しております。
「ぼくにとって釣りは、
前日の夜から始まり
その日の朝には
終わっているのです」 |
これはその週の土曜日にテレビ東京系で放映された「釣りロマンを求めて」で、永井裕策氏が沖釣り娘に語った、
「釣りは前日の夜から始まっているんだよ!」
と、いう発言に端を発したもの。
私の場合、釣行前日の夜は薄ら酔っ払っているだけで、翌日の釣りに対する仕掛けの作成とか情報収集などしていないに等しいです。
つまり、永井氏のこの言葉が真実ならば、私は前夜からすでにボウズへの階段を着実に登っていることになります。どうりで釣れないハズです…。
そして、上記のTAKEさんの発言もまた真実。
前日の釣りに対するワクワク感とか期待感は当日の出船時までは確実に持続致します。
ところが、スタートの合図とともにほとんどの場合が失速状態…。
内に秘めていた「ワクワク感」や「期待感」は一気に「こんなハズじゃなかった感」「今日もやっぱりダメダメ感」へと移行していくのであります。
そんな現状を端的に表しているTAKEさんの名言は私にとって座右の銘といっても過言ではありません。
さて、イシモチ・タチウオと連続してド貧果を食らっている私。
もうそろそろ、汚名返上・名誉挽回・起死回生・釣果潤沢な釣りをしたいのがホンネ。
今週、一緒に釣行してもらう予定のKOBUさんからは「シロギス」「イイダコ」「ハゼ」などの候補がリストアップされました。いわゆる「秋の三大癒し系魚」です。そのどれもがツ抜け出来そうで、そのどれもがボウズ率が低そうです。
しかしそんなとき、もう一名の参加者、まっちゃんから「葉山でヤリイカ」との提案が出されたのでした。
極貧果生活者の私から言わせてもらうと、非常に危険な香りのする対戦相手です。
過去、イカ族には何度苦汁を嘗めさせられたか分かりません。
よっぽどのことがない限り、あまりお近付きになりたくない釣り物。
んが、しかし…。
昔から男は、危険な香りと白い肌と潮を吹く物には弱いと相場が決まっております。
結局、そのイカの魅力に抗いきれず、ハイリスク・ローリターンなヤリイカ釣りに満場一致で(って3人だけだけど…)決定。
あーあ、俺、知らんもんね…。
■ まっちゃんのヒミツ兵器
午前3時半、KOBUさんの車が自宅前に到着。
私を拾ってくれたあとまっちゃんをピックアップするため一路、三ツ沢方面へ。
いつものコンビニ前で待っていたまっちゃん。
私たちが車を降りて挨拶すると、缶コーヒーを差し出してくれた。
「先週の快気祝いのお返しです」
先日施された胆石除去手術(「タンセキジョキョシュジュツ」さあ、続けて3回声に出して読みましょう。きっと舌を噛みます…)の傷跡も塞がり、体調は万全の様子。
そんなまっちゃんが車のトランクに荷物を詰め込むとき、上州屋の袋に入った四角い物が目に入る。
「おっ、これが例の投入器だね!」と私。
実は釣行の2日前、まっちゃんからメールが届き、
「とうとうマイ投入器買っちゃいました」
とお知らせがあったのだ。
そのとき私は、「イカオヤジもここに極まれり…」と感嘆したがついつい、
「ふん、投入器を買おうが給湯器を買おうがイカは容易に乗らんことはまっちゃんが一番知っているはず」
返信してしまったのだった…。
さて、車は明け方の空いている高速を順調に進み、程なくして目的地の葉山はあぶずり港に到着。
港の入り口を見ると直前に門が開かれた様子。
そこでいつものようにまっちゃんが車を降り、本日お世話になる長三朗丸のヤリイカ船に乗り込む。3人分の席を確保するためのスクランブル緊急発進。
車を停め、荷物を担いで船に向かうとまっちゃんがキープしてくれていたのは右舷ミヨシから3人分。
釣り座は前からまっちゃん・私・KOBUさんの順で決定。
タックルの準備が完了して本日の釣行に思いを馳せていると、
「おや、今日は全員同じ竿ですねぇ!」とKOBUさん。
「あれっ、ホントだ…」と私。
「みんなダイワのリーディングXヤリイカですよぉ。まるでダイワのフィールドテスター集団ですね…」
確かに船縁に屹立しているのは濃紺色をした同じ竿…。
違いといえばKOBUさんとまっちゃんが215cmのタイプで、私の竿が195cmであるくらい…。
この様子を見たら、大塚貴汪氏は随喜の涙を流すだろう…。
「良く考えてみると私たちのタックル、定価にすれば合計で10万円を軽く越えてますよ」
「結構、お金かかってるんですね…」他人事である…。
「おっ、そうだ!私たちのグループ名を『金満’s』から『10万’s』にしましょうよ!」
「『ジューマンズ』か、それいいですね!!」
こんなバカバカしい会話をしている私たちを尻目に、まっちゃんは黙々と投入器のセッティングをしていた。
その投入器、一般的な塩ビパイプを並べただけの代物ではなく、筒部分が海面と平行の横置きタイプで、ツノ収容後、ハリスを手前に引っ張りスプリングで仮止めする方式。
まっちゃんによるとこれを選んだ理由は
1、外房の船宿で同じタイプを使っている
2、投入時、すぐ手前に落とせるので仕掛けが他の人より早く落ちる
ということらしい。
まあ、項目1に関しては「だからどうした!?」という気もしたが、後者の理由はなんとなく理解出来る。
しかし、投入時にハリスがどこかに引っ掛かるトラブルに見舞われそうな予感がするのも事実…。
「オモリ投げたら仕掛けがどこかに絡んでブチッとか切れちゃうんじゃないの!?」とまっちゃんの動揺を誘ってみた。
「うん。そうなんですよね…」
「フツーの投入器のがいいんじゃないの!?」
「一応、自宅でイメージトレーニングは積んできたんですけどね…」
「トラブルが心配で今、ドキドキしてるでしょ!?」
「分かります?」
ふふふ、これくらい脅かしておけば本日のまっちゃんの釣果は冴えないものとなるだろう。
釣りはメンタルな部分も大きく影響するのだ(仲間の足引っ張ってどうする、俺!?)。
■ 今日も出だしは低迷なり
定刻の6時、10数名の釣り人を乗せた船は一路、江ノ島沖を目指す。
航程20分強で釣り場に到着。
周りにはヤリイカ狙いの僚船が集結していた。
ちなみに、KOBUさんとまっちゃんの仕掛けはもちろん自作。
仕掛け作りが嫌いな私はあたり前田の市販品。ツノ数は欲をかかずに5本で勝負することに。
しばらくイカの魚影を追っていた船長から今期初のヤリイカ釣りスタートの合図が出された。
オモリを前方に放ってプラヅノが気持ち良く海へと没していく。
そして私はまっちゃんに期待と心配が混ぜ混ぜになった眼差しを向けたが、彼もノートラブルで投入に成功していた。ちょっとツマラナイ…。
さて、ヤリイカの様子といえば、こちらも見事に期待を裏切り、数回流し終わっても全く型を見れない状態が続く。
最初にイカの乗りを捕らえたのは純正イカおやじのまっちゃんであるが、巻上げ途中でバレた…。
他の釣り人たちも同じようにイカを上げている様子は見られない…。
そんなとき、KOBUさんが突然、
「実は、相模湾でヤリイカを狙うのって今日が初めてなんですよね」と言い出した。
「えっ、ウソでしょ!?」と私。
「今までヤリイカ釣ったのはスルメ狙いの外道とかだったんですよ。あとは外房のリレー釣りでやったくらい。こっちでのヤリイカって初挑戦なんです…」
我が隊ではまっちゃんに続いてイカ好きを自他ともに認めるKOBUさん。その彼が相模湾でのヤリイカ釣行は初めてだと知り、私はマジメに驚いた。それは尻の軽そうな女性と●●●したら実は▲▲で、その証拠に×××全体に■■が付いていたのに匹敵する驚愕度である…。
ところが、そんな苦戦を強いられている序盤戦でなんの前触れもなくまっちゃんがヤリイカのダブルを達成した。
そして次にKOBUさんが念願の1杯目をゲット。
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| <本日の初物を手にしてホッとするKOBUさん> |
船長からの指示ダナは底から10mの範囲。
私はオモリで海底をトントンと叩き、プラヅノに動きを与えたり仕掛けを這わせたり寝かせたり座らせたりしてボトムレンジを中心に攻めていた。
ときおり、イカが触る感触はあるのだが、乗るまでには至らない…。
私は、自分の中である忌まわしい言葉が次第に大きく膨れ上がっていることを感じていた…。
「まっちゃんプロデュース…」
■ 魔女狩り
これから書くことで誤解があってはいけないので、先に私の意見を述べさせて頂く。
まっちゃんは非常にいい男である。それは顔の造作がどうのこうのではなく、内面的な部分も含めて。
例えば、一緒に釣行しているメンバーで誰か不調な人がいれば自分が習得しているテクニックやコツを惜しげもなく伝える。それでも貧果に終わったときは自らの釣果の一部を分け与える心根の優しい人間なのだ。
また、船宿には誰よりも早く到着し、みんなの分の席をキープしておく気遣いも忘れない。
性格温厚、身長は高く、車はニューレガシィ、大手の外資系企業に勤務して、リールはシマノ。どれを取っても文句のつけようがない。
しかし、それらを踏まえて私は敢えて苦言を呈したい。
「まっちゃん、あんたが企画する釣りはいっつも釣れないんだよ!」と…。
まあ、確かにイカおやじであるまっちゃんはイカ系釣行を企画・立案することが多い。
イカで満足する釣果(最低でも10杯以上)を得やすいのはスルメくらいなものだ(まあ、スルメでもツ抜けないときありますけど…)。だから貧果に終わる可能性が高いのは仕方ない。
それでも、過去数々の「まっちゃん企画釣行」に同船してきた私はその貧果率の高さに目をつぶることが出来ないのだ。
そこには単に「偶発的な食い渋り」とか「天災に近い乗り渋り」などでは片付けられないナニかを感じる。
結論として、これは偶発的ではなく、必然的だと弾劾したい。
そして、天災などではなく、明らかな人災であるとも。
ヘタをすると私たちを乗せてしまった船長からも訴えられかねない。
罪名はいくらでもある。
「釣果妨害罪」「集客力激減幇助罪」「ツ抜け執行妨害」「船上釣果損失罪」「飲酒睡眠等態度不謹慎罪」。あげたらキリがない…。
「確か、出船前に船長、昨日はスソで10杯だって言ってましたよね?」
「はい。このペースだと片手釣るのも覚束ないですよ…」
「やっぱりこの乗り渋りはまっちゃんに原因があるのでは?」
「そろそろまっちゃん弾劾裁判を始めますか…」
今まさに、「船上裁判」が開廷されようとしていた。現代版の「魔女狩り」である。
そんなKOBUさんと私の会話を聞いていたまっちゃんが一言、
「ま、待って下さいよ。とりあえずお昼頃まで様子を見ましょうよ…」
と、懇願した…。
どうやら被告人は訴状に記された内容が自分の身に覚えのあるものらしく、原告側の提訴を受け入れる構えであるようだ。
まっちゃんが応訴するならこちらとしても司法の場で白黒ハッキリさせたいのはヤマヤマであったが、手術後まだ間もない被告人の体調を考慮して、裁判は一時、棚上げとするこにした…。
■ 推定有罪
ところが、こちらの「提訴一時棚上げ」に気を良くしたのか、まっちゃんはスルメイカのダブルまで達成させた。
どうも被告人には改悛の情というものが見受けられない…。
しかも、そのスルメを開いて船上干しにするに至っては原告側の感情を逆撫でし、被告人が置かれた状況をおもんぱかった厚意を踏みにじる許し難い行為だと厳しく糾弾された。
その後、少しでも裁判を有利に進めようと、まっちゃんは私たちに新鮮なスルメイカの肝を差し出す。
口に放り込んでみるとそれはウニにも似た甘味と芳醇で濃厚な香味がし、罪の軽減に僅かながら役立った。
結局、昼以降も乗りが好転することなく、午後1時10分に納竿のお知らせ。
本日のまっちゃん企画釣行は、被告人のヤリイカ5杯とスルメ2杯に対し、KOBUさんヤリ5杯で私3杯の結果で幕を閉じた。
「本当はK子ちゃんにヤリイカ持たせてあげる予定だったんです…」とまっちゃん。
愛する彼女の名前を出して、こちらの情に訴えかける作戦に出た。
「他の船もあまり釣れてなかったですよね…」
今度は他船の状況を取り上げ、自分の罪を暗に否定した。
「ねっ、ヤリイカのツ抜けって難しいでしょ?」
こうなると開き直りとも受け取れる発言である。
原告側は被告人の昨今の健康面、持参した投入器が原因で仕掛けが寸断された一件(やっぱりトラブりました。1回だけね…)、釣れない釣り師を彼氏に持ったK子ちゃんの無念さ等への配慮から異例の軽微な判決を出した。
「執行猶予80日」
ああ、愛と思いやりの大岡裁き。
この友情に応えるためにもどうぞ年内中にはこの私に楽しい釣りを企画してチョーダイ、まっちゃん!!お願い!!
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| <反省の色が皆無なまっちゃんでした…> |
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