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<日 記> ワタクシ、昨日の天皇誕生日に休日出勤をしたので今日はその代休。
そして本日は、恋人たちが二人っきりで愛を育み(なんかこの表現イヤラシイな…)、子供たちはサンタからのプレゼントを心待ちにし、母親はいつもよりちょっと豪華な料理を作り、父親はコージーコーナーあたりでケーキを買って帰るクリスマスイブ。
しかし、私はそんなイベント事にまったく興味の無い人間。
「ふん、極東の小国に住む教会にも行ったことないアジア人のクセしてなぁ〜にがメリークリスマスだっての!なぁ〜にが雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろうだよ、お前は石原良純かっての!そんなに米国人のマネしたかったらハロウィーンとか独立記念日とか感謝祭とか退役軍人の日とかもそれなりの対応しろっての!」
と、口には出さないけど思っているわけです。
「地域ぐるみで庭先の植込みに電飾チカチカさせるな、みっともない!イブだからって会社を休むな、弊社のバカ女!たまたま買い物しただけなのに『ご自宅用ですか?』って訊くな丸井の店員!なんだよ『ご自宅用』って!?ご自宅以外で使っちゃイケねぇのかよ!俺が買った品物をどこで使おうがお前に関係ないだろが!簡単に『包装しますか?』って訊けば済むだろが、気取るな!!」
とも常々思っているわけです(口には出しませんが…)。
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<KOBUさんはイブのディナーを吉牛
にしたことがあるそうです。男です> |
「バァ〜カ言ってんじゃねぇよ、なにがブッシュドノエルだ、俺んちでブッシュつったら第43代アメリカ大統領のジョージ・ブッシュだよ!」
「フレンチだぁ、イタリアンだぁ、スウィーツだぁ、笑わせるな!うちなんかな、自慢じゃないけどイブの夜は毎年鍋だよ、鍋!カミサンと子供はイヤがるけど俺が意地でも鍋にしろって言ってんだよ!長男なんかな、ローストチキンを七面鳥だと思い込んでるんだぞ!ふん!」
ダメな親です…。
どうも私は昔っからこういう“チャラチャラした行事”が肌に合わないんですよ…。
多分、自分が見ず知らずの大勢と一緒になって浮かれることが恥ずかしいんでしょうね。
当然、今後も人様から“ヘソ曲がり”だと言われようが“ひねくれ者”だとバカにされようが喜んで少数派の立場を貫き通していく所存です。
ってことで、そんな理由からクリスマスイブなど屁とも思っていない私は、家族そっちのけで釣行に臨むのでありました(要するに今までのは全部言い訳であります…)。わはは。
■ アマダイ選択
数日前、私は自分が24日に平日釣行する旨をKOBUさんにメールした。いわゆる“コマセ”である。
すると即座にご一緒してくれるとの返信を頂く。“食った”わけだ。
運転免許を持っていない私にとって、KOBUさんが同行してくれるとなれば俄然、釣り物の選択肢が広がる。
当日はウィークデーでもあるし、それ相応の魚を狙いたいと思うのは当然のこと(もちろんアジ以外)。
候補に上がったのはアイナメ・アマダイ・ヒラメの3種。
どれもが魅力的な魚である。
私たちが綿密かつ緻密な(意味同じです)打ち合わせをして出した結論は“アマダイ”。
顔を見ることすらままならないアマダイである、コイツを釣りたいのならやはり乗船者が少ない平日に臨むのが妥当だと判断したのだ。
そして今朝の午前4時30分、時間どおりにKOBUさんの車が到着。
「おはようございまぁ〜す」と私。
「いやぁ、どもどもども…」とKOBUさん。
「しかし年末の忙しい平日にナニやってんですかねぇ、私たちは♪」決して反省している訳ではなく、平日釣行の嬉しさを隠し切れないだけの私。
「まったくですねぇ。私たちは社会のゴミですねぇ♪」満面の笑顔のKOBUさん。その言葉とは裏腹にこれから仕事に向かう人たちへの“ざまみろ感”さえ漂う。
「わははははぁ〜♪」まったくもって脳天気な私…。
私たちが向かう先は、毎度おなじみの葉山はあぶずり港。私は初めてお世話になるたいぞう丸さんに今回お邪魔する予定である。
車は夜明け前の高速を順調に進み、逗葉新道を通過。
港に入る手前でコンビニに寄り、食料の確保にあたる。
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| 「ナイスですねぇ!」 |
「ぬぉぉぉぉっ、この店にはナイススティックが無い!」早朝5時過ぎのコンビニでKOBUさんの怒号が鳴り響く。
KOBUさんにとってヤマザキ製パンの“ナイススティック(定価88円)”は釣りに欠かすことの出来ない必須アイテムであった。
この事態は、私にとって海上でアルコール類を買い忘れたことに気付いたのに匹敵する心理的ダメージである。
「主(あるじ)を出せ〜っ!!」海原雄山ばりの叱責を試みるが、レジに立つアルバイトの兄ちゃんに思いっきりシカトされてしまう…。
今から振り返るとこの一件は今日の私たちの運命を暗示していたような気がする…。
■ 平日釣行の崩壊
あぶずり港の駐車場は予想どおりに閑散としていた。
取りあえず船まで行き、席の確保に努める。
案の定、まだ誰も居ないたいぞう丸の船上。
私たちは右舷を選んだ。別に深い理由があったわけではない。
「タカギさん、オオドモへ座って下さい」とKOBUさんが気前よくプラチナシートを譲ってくれる。
「私、この船でワラサを狙ったときその席だったんです。ボーズだったけど…」
「まあ大丈夫ですよ、今日は釣れますよ!」
そんなKOBUさんからの温かい気遣いもあって、釣り座は右舷オオドモに私、トモ2番目にKOBUさんとなる。
その後、私たちは宿へ向かい、船代を支払ってエサのオキアミブロックを貰う。
ここ数日、暖かい日が続いたが、日の出前の気温はさすがに低い。
私たちは出船時間の45分前まで車の中で暖を取っていた。
後刻、船に戻るとそこには信じられないほどの釣り人が乗っていた…。
「8人もいますよ…」KOBUさん。
「これじゃ、土日と大して変わらないじゃないですか…」戦慄する私。
船上は私たちを含めて合計8名。
この時点で平日釣行の本来の意味が崩壊した…。
落胆しながらもまだ夢や希望も捨てていない私たちが乗った船は、定刻の午前7時にロープが外され沖を目指す。
「ポイントまで約30分ほど走ります!」と舵を握る山本真一郎船長のアナウンス。
東の空からようやく顔を出した太陽、その陽光が船上に燦々と降りそそいだ。
空全体は晴れわたり、風もほとんど無いベストコンディション。
海はベタ凪、天気は晴天、今日は平日、船には8人(ちょっと語呂がいい…)。
航程約40分でポイントの城ヶ島沖に到着。
船長によるとこの場所は連日良型のアマダイが出ているポイントらしい。
さあ、いよいよクリクリ目玉のアマダイとの対決が始まったのだ。
■ 姫様のアタック
開始の合図とともに仕掛けを投入。
私のそれはオーソドックスな2本バリの市販品(いっつも市販品ですが…)。
エサはKOBUさんに買ってきてもらった“マルキュー 選別品 真鯛スーパー生加工オキアミ”。
取りあえずガン玉は付けずに様子をみることにした。
100m少々で着底。
タナは仕掛けとクッションの長さを足した3mの半分、1.5mで試してみることに。
糸フケを取ってタナを切り、誘いを入れる。上へ誘い上げたらしばらくポーズを取り、その後ゆっくりと仕掛けを下ろしていく。
アマダイは落ちてくるエサに食い付くハズなので下ろすときは慎重に竿先を注視した。
タナの設定、誘いの入れ方、どれをとってもセオリー通りである。
基本を守れば必ずやアマダイが食ってくると信じている私。
しばらくするとプルプルっとアタリ。
中速で巻き上げて仕掛けを回収するとまずまずのサイズのヒメ。
KOBUさんには良型のトラギスが食ってきた。
船長は「しばらくアタリがないときはエサをチェックしてみてね。外道に食われて無くなってるかもしれませんよ」と船中に注意を促す。
KOBUさんや私は3、4分に一度のペースで仕掛けを回収し、エサのチェックを行う。
オキアミのアタマだけ無かったり、知らぬ間にトラギスが食っていたりしていた。
しかし、ヒメやトラギスなど底にいる魚が食ってくるということはタナ取りは間違っていない証拠。
あとは外道が食う前に本命の目の前(目の上か…)にエサが落ちることを願うのみ。
だが、一向にアマダイからの魚信は来ない…。
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<王様のブランチ
をよろしくぅ♪> |
上がってくるのは相変わらずのヒメ…。
アタリがあったと思うとまず間違いなくヒメ…。
タナを上げても下げても食うのはヒメ…。
私はクヤシイから釣れたヒメを全部キープ。
トラギスもピントラを除いてこれまたキープ。
コイツらを叩いて一切合財ミンチにし、団子状に丸めて鍋や味噌汁にブチ込み、成仏させてやろうと決めていた。
「みーんな団子にして“相模湾外道汁”でも作ってやりますよ!」と少々ヤケッパチな私。
「いいですねぇ。私も“相模汁”にしよっと!」とKOBUさん。
かくして私たちは相模湾の小魚たちを集めた、野趣溢れ、滋味深い“相模汁”に思いを馳せるのであった(すでにキモチは後向き…)。
■ 空っぽの靴下…
船内の様子を見る限り私たちと反対側、左舷の方が調子は良さそうであった。
船長は誰かがアマダイを釣るたびに船内放送で教えてくれる。それまでのところ、右舷で型を見た様子は無かった。
なおもヒメからの魚信は続くが、今度はサバからの魚信も頻発するようになる…。
しかも、キープする気も起きない忌まわしい中サバ…。
KOBUさんと私はエサにありつけるのを期待している海鳥たちに向かい中サバをブン投げてストレスを発散した…。
突然、KOBUさんがリールを中速で巻き始める。
なんとなく重みを感じさせる竿先。
そして、KOBUさんのまんざらでもなさそうな顔付き。
もしやこの男は今まで保っていた円滑な人間関係とか横並びの仲間意識にピリオドを打とうとしているのだろうか…。
テンビンを手にし、仕掛けを手繰るKOBUさん。
仕掛けの先にいる魚は赤かった。
しかし、アマダイの色よりも数段濃い赤である。
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| <まさかこの写真だけで終わるとは…> |
その正体はオニカサゴ…。
「これも相模汁にブチ込みますよ…」とKOBUさん。
私たちの来年の目標はオニカサゴの2kg越えである。
そんな大いなるアンビシャスを持っているKOBUさんが小型のオニを釣っても嬉しいハズはない…。
突如、KOBUさんの左隣りにいるオジサンに向かって船長がタモ取りをする。
取り込まれたのは驚きの良型アマダイ。優に50cmはあるだろうか…。
さらにこの人はキアマダイも釣り上げた…。
船の先端にいる方も本命を取り込んだ…。
「蚊帳の外」そんな言葉が頭の中をよぎる…。
「負け犬」身の毛もよだつ蔑称である…。
「ダメ人間」会社を休んで釣りするようなヤツは所詮ダメな人間なのだ…。
午後2時10分、ついに納竿のアナウンスが流れる。
「どうでした?」と船長が釣果を訊いて回る。
「ダメでした…」と自らの人間性を報告しているかのような私。
「そう…」船長は困ったような顔をした…。
結局、私たちに本命はゼロ…。
左舷ではミヨシ側にいた方もボウズだった様子…。
2003年12月24日、仕事をサボって釣りをするようなバカ野郎たちに、サンタクロースはプレゼントを運んではくれなかった…。
やっぱり私はクリスマスがキライです…。とほほ…。
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| <持参したシャンメリーも開ける気が起こらず…> |
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