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<日 記> 私、イカほどなにを考えているか分からないヤツはいないと思ってました。
「アナタは今、イカほどのことを思考し、イカほどに将来を展望しているのですか?」
と問い質したくなるくらいにヤツらの思惑が掴めません。
大体、プラヅノとかスッテなどどう見ても魚に見えない物体に抱きつく点が理解に苦しみます。
マダイを見なさい、オキアミをどれほど自然に付けても見向きもしないのです!
シロギスをご覧なさい、アオイソをハリに真っ直ぐ刺してタラシは2、3cmですよ!
ヒラメを見習いなさい、生きたイワシにさえソッポを向くのです!
繊細なようで大胆、思慮深そうだけど軽率、おとなしそうで凶暴。イカは煮ても焼いても食えないヤツです(実際は食えますが…)。
しかしです。そんなイカたちの世界にも日々繰り返される数々のドラマがあったのです…。
■ イカ親娘の愛
マルイカはアカイカの子供です(「あれ、違うんじゃないの?」と思ってもそういうことにしておいて下さい、話が先に進まないから…)。
さらに、そのアカイカの戸籍上の名前は「ケンサキイカ」らしいのです。
つまり、マルイカの親はケンサキイカという立派な名前があるにも関わらず、他人には「ワタシ、アカイカと申します…」と言っているのです。
では、何故にケンサキイカは自らをアカイカだと名乗るようになったのでしょうか?
きっと後暗い過去があるに違いありません。
某興信所の調査結果で、彼女はある問題を起こし、故郷を逃げるように上京してきたことが明らかとなりました。多分、男女間のトラブルが原因でしょう…。
ところが、慣れない都会での生活に疲れたアカイカは、茨城県は鹿島方面へと流れ着き、ゴウドウイカという新しい名前で再出発をしたのです。
ただし、鹿島に住む、口さがない人たちはヨソ者のアカイカに対し「あの、バカイカめ!」と蔑み、心を開いてくれません。
そんな彼女、ストレスが原因で暴飲暴食に走り、体重が何倍にも増えました。
自分の醜い体型にコンプレックスを抱いた彼女は、もはや日中の勤労に就く気力もなく、夜の仕事で生計を立てることを決意。
当然、そんな親の不遇な現状を子供のマルイカが知らないハズはありません。
心根のやさしいマルイカは、少しでも母親を楽にしてあげようと静岡県は沼津へと働きに出ることを決めたのです。
しかし、彼女はまだ未成年。外見の幼さをどうにかして誤魔化さなければなりません。
そこで一計を案じたマルイカは親に倣い、履歴書に大人びた名前「ジンドウイカ」と書いて働き口を見つけたのであります。
以上、ここまではよく耳にする(しないってか?)親娘の苦労話です。
茨城と静岡、離れ離れになっても母一人子一人の親娘は心が通い合っていたのです。まさに美談…。
ところが、アカイカのことを本当の親だと信じていたマルイカに、実は産みの親ではないと知る、厳しい現実が襲い掛かってきたのです。
貧しいながら、不自由のない生活をさせてくれた最愛の母、アカイカ。
本当はケンサキイカなのに偽りの名前で働かなければならなかった不幸な母親。
いくら仕事で疲れていても、私の話に笑顔で耳を傾けてくれた優しいお母さん。
そんな大好きな母親と久し振りに会うために、自動車免許を取得しようと考えたマルイカ。
ある日、その手続きに必要な住民票を取り寄せると、そこに記載されていた母親の本名が「ケンサキイカ」ではなく「アカイカ」となっているのを発見しました。
「な、なんで!?」娘は愕然としました。
「ママは本当のお母さんじゃないの!?」彼女は気が遠くなるようなショックを受けました。
「アカイカが本名なの?どうして私に隠していたの?」思わず涙がこぼれました。
そう、世間には二種類の「アカイカ」が存在するのです。
標準和名の「アカイカ」と、外房方面で使われる通称の「アカイカ」。
彼女の親は「本物のアカイカ」の方だったのです。
マルイカの実際の親の名はケンサキイカでなければなりません。
実は昔、アカイカには結婚を約束した彼氏がおりました。
名前はケンサキイカの「ケン坊」といい、バツイチながら色白で細面の好青年。
ところがある日、連れ子を彼女に預けたまま忽然と蒸発してしまったのです。
一人残されたアカイカ。でも、まだヨチヨチ泳ぎで身寄りのないマルイカを見捨てるわけにはいきません。マダイあたりに食われる心配がありました。
それからのアカイカは、昼はマイカル系のサティで、夜はイカリソースの工場で一生懸命働き、マルイカを育てあげたのです。
アカイカが名前を偽っていた本当の理由は、母親だとウソをついていることに対する良心の呵責からだったのでしょう。
血の繋がっていない娘を我が子のように慈しんで育ててくれたアカイカ。
その想いに報いるため、マルイカはその後も、知らない振りをして暮らしたそうであります。
産みのイカより育てのイカ。
イカもまんざら捨てた物ではありません…。
■ わははの父、参戦!
そんな訳で(どんな訳だよ?)、今日は今期初となるマルイカ。
思い起こせばイカ釣り自体が久し振りである。
イカといえば忘れてならないのが、まっちゃんとKOBUさん。
まっちゃんは名実ともに筋金入りのイカおやじだし、KOBUさんもツノの選択から始まり、仕掛けや釣法に一家言を持つイカマニア。さらに、先日は葉山でキロ級のアオリイカを3杯も釣り上げるという快挙を達成している。
この二人に関しては凡百のイカおやじも足元に及ばない情報力と知識を有しているのだ。
そして向かうは「ヨコハマから一番近い相模湾」と呼ばれる葉山。
お世話になるのは、「ゆったり」「たっぷり」「のんびり」の三拍子が揃う宿「あぶずりのホテル三日月」と噂される長三朗丸さん。
さて、その正真正銘のイカキチ二人組に対してこの私、相変わらずの「ノー・タクティクス」「ノー・プラン」。
準備したことといったらマルイカ用の市販の仕掛けを買ったのと、直結仕掛けを二組作ったのみ。
しかも、その直結用のナマリヅノはKOBUさんがウイリーを巻いて作ってくれたプレゼント品。それを4号のハリスで結んだだけであるから情けない…。
いや、忘れていた…。
私には対マル戦に備え、強力な武器を購入していたのだ。
ダイワのゲームロッド、リーディングXA64である。
その名の通り、6:4の胴調子はマルイカを乗り気にさせ、バレを防ぐに違いない(多分…)。
そしてリールはミリオネアのベイトリールを選択。
巻かれているのは細めのPE1.5号。
急降下急務・着底一番乗りが大命題であるイカ釣り、道糸は細いに越したことはない。
私が練った策は以上である。
さすがは「ノー・タクティクス」「ノー・プラン」、非常に安易なのだ…。
そんなノータク・ノープラの私に前夜、メールが届く。
差出人は「わははの父」「緑色した憎いヤツ」「海の経済アナリスト」と呼ばれるベルデさんだった。
もしも早起きが出来たら長三朗丸に乗るかもしれないとのこと。
ベルデさんとは「わはは陸OLM」で何度もご一緒したが、船上ではまだ一度しかお供したことがない。
そう、私たち、わはは爆釣隊員は大空の下の海よりも、ガードの下の赤提灯を大切にする傾向があった…。
そして今朝、自宅前で私の送迎役を買って出てくれたまっちゃんの到着を待っていた午前4時過ぎ、突如ケータイが鳴る。ベルデさんからだった。
無事に目を覚まし(※注 別に意識不明の重体だったわけではない…)、これから家を出るので席を取っておいて欲しいとのこと。
そこで、先発隊として席の確保にあたっているKOBUさんに電話(KOBUさんとまっちゃんは完璧な分担制を敷いていた)。
KOBUさんは私の申し出を気持ち良く快諾し、左舷オオドモから四人分を見事にゲッツ。
その直後、迎えに来てくれたまっちゃんの車に乗って葉山あぶずりを目指す。
車内では、まっちゃんから自分は椎間板ヘルニアであると衝撃の告白。
しかし、幸いにして自然治癒で治る程度の軽いものだと聞いて私は一安心。長年の船釣りもその発症のひとつの要因ではないのだろうか(ちなみに、まっちゃん・ベルデさん・私は同い年。そろそろ身体にガタがくる年齢です…)。
鶴見を出発して約30分で葉山港に到着。
港の門扉はすでに開いており、そのまま車を進めると、駐車場の入り口にKOBUさんを発見。
「お客さん、ナニ?」とKOBUさん。
「あのぅ、マルイカなんですけど、長三朗丸…」と、調子を合わせるまっちゃん。
「あっそう。そしたらね、あそこにいるオジサンに訊いて!」
私はこの二人のやり取りに大爆笑。
葉山あぶずりの入管儀式をパロった即席芸。
入庫案内のオジサンを真似た一級品のアドリブ。笑い過ぎて涙が出た。
私たちは早速、KOBUさんが席をキープしてくれた船へと向かう。
釣り座は左舷オオドモからKOBUさん・まっちゃん・私・ベルデさんに決定。
しかし、待てど暮らせど本日のスペシャルゲスト、「わははの親分」が現れる気配はなかった…。
■ それぞれの朝
「KOBUさんは直結仕掛けでやるの?」と私。
「当たり前じゃないですか、私は直結仕掛けしか持ってきてませんよ!」と船上で仕掛けを作りながらKOBUさん。
昨年の8月、今日と同じ三人組で、この長三朗丸にて行われたマルイカ対決。そのとき、直結仕掛けにマルイカが驚愕の爆乗りをした。
竿頭はまっちゃんで、堂々の62杯。まさしく乱獲であった。
それ以来、私たちの間では「マルイカ=直結仕掛け」が定説となる。
当然、本日もまっちゃんは直結仕掛け一筋で臨むだろうと思ったら。
「一応、ブランコも持ってきてます…」とのこと。
このブランコ仕掛けが後々、彼を救うことになるとは誰も想像していなかったに違いない…。
出船まで1時間を切った頃、ようやくベルデさんが登場。
「カッパ」「帽子」「バッカン」全てが彼のメインカラーである緑色で統一されている様は、その名に恥じないコーディネートである。
さらには「マイ投入器」まで持参しており、「ああ、この人もイカおやじなんだな…」と思わず私を唸らせた。
ところが、急遽決まったマルイカ釣行のため、ベルデさんには情報が不足していた…。
彼は深いポイントを攻めると予想し、シャクリ竿に電動リール、そしてバッテリーまで持ってきたとのこと。
船長の話によると水深20〜30mの浅場でやるそうだ。
「この竿じゃ硬すぎてマルイカのアタリ分からないよ…」と嘆くベルデさん。
電動リールと一緒にバッカンに入っていたアブのリールを装着し、とりあえずは準備完了。
「今日は取材ですか?」と、つり情報のAPCを務めるベルデさんに訊く私。
「ええ、釣れたらだけど…」と、ややネガティブな発言はご愛嬌。
ベルデさんにとって約2ヶ月ぶりとなる今日の釣行。
水物なイカだけにどんな結果になるかは分からないが、「わはは」と笑いながら竿を出せたら幸いなのだ。わはは。
■ 葉山・鎌倉アタリ無し
午前6時、20名前後の釣り人を乗せた船は沖を目指して出発。
航程数分の近場で反応があればすぐに戦闘は開始するはずである。
船長は葉山の真沖で一旦魚影を探った。
ところが、しばらく流すものの、船が停まる気配はない。
私の仕掛けは、KOBUさんの「ま、まさかブランコでやるつもりじゃないでしょうね!?」の言葉をよそに「マルイカ7」のブランコ仕様…。
竿さばきの悪い私には、直結で乗せてもバラシてしまう懸念があった…。
貴重なマルイカである、事と次第によっては1杯が10杯ほどの価値に高騰するかも知れない。「確実」「堅実」「慎重」の無難な道を私は選んだ…。
真沖のポイントでは一回だけ仕掛けを下ろしたものの、船中乗りは訪れず、すぐに巻き上げ。
「やっぱりこの竿じゃ硬くてイカのアタリが分からないよぉ!」とベルデさんが呟いた。
「えっ、アタリがあったのぉ!?」と私。
「アタリが分からないんじゃなくて無いんだよ、アタリは!!」さらに突っ込むまっちゃん。和気あいあいである。
船長は早々に見切りをつけて鎌倉沖へと移動を開始。
ところがこのポイントでも乗りは無し…。
イカとは滅法相性の悪い私にとって、この予想を裏切らない展開は筋書きどおりである。わはは(笑ってる場合かよ、俺…)。
■ 渾身の1杯
次の釣り場は烏帽子沖。
周囲にはマルイカ狙いの僚船が何隻も結集していた。
船長からのスタートの合図で全員が速攻でオモリを放る、ロケットスタート。
私の釣り方は今年のトレンド、「シャクリ釣り」。
底からオモリを50cm〜1m上げ、アオリイカ釣りの要領でシャクる釣り方である。
片やKOBUさんとまっちゃんは直結仕掛けの「叩き釣り」。
2、3秒ガシガシとツノを躍らせ、数秒ストップ。アタリがあったら聞き上げる。
「うわぁ、今触ったのにっ!!」と喘ぐ、まっちゃん。
「ここはアタリがあるねぇ!!」と目を輝かせる、KOBUさん。
どうやら直結チームには魚信があるらしい…。
しかし、ベルデさんと私のブランコチームにはそれらしい感触がまったく無い…。
そろそろ私も直結仕掛けにチェンジするべきかと考え始めた頃…、
「ズシン…」
私の竿先が止められた。
カンナに刺さっているのがカジメじゃないことを祈りながら巻き上げを開始。
海面から姿を現したのは嬉しい本命。どうにか完ボ(「完全ボウズ」の略ね)だけは免れた。
私の右隣りにいるベルデさんにも乗りは訪れたらしいが、手にしたスッテにはカンナに刺さったイカの脚…。
バラシの原因は当初から懸念していた竿の硬さであろうか…。
次にマルイカを乗せたのはオオドモのKOBUさん。
しかし、このノリノリタイムもすぐに終了し、移動のお知らせ…。
KOBUさんと私はシングルヒット。まっちゃんとベルデさんは残念ながら二者凡退…。
移動中、船内を偵察してきたベルデさんによると、反対舷では型を見ていないとのこと。今後の試合展開を想像すると暗澹たるキモチになる…。
■ ベルちゃんの乱心
次のポイントに着くまでの間、私はブランコから直結へと仕掛けをチェンジした。
それは、潮の流れ・イカの活性・海の色等からそうしたわけでは決してない。ただ、なんとなくである。
その様子を見たKOBUさんとまっちゃんは「よしよし、それでいーんだ!」と笑顔で頷く。
私たちが仕掛けをいじっているスキに投入開始の合図が出され、ベルデさんはスクランブル緊急発進でオモリを飛ばした。
そしてなにやら騒がしい。
「うぎゃぁぁぁぁぁぁっ、●〒▽※◇〆▲∞(゚-゚)■!」
「ったく、キミはもう少し静かに釣りを楽しめないのかね!?」と思いながら振り返る。
取り乱しているベルデさんから得た情報では、いきなり3点掛けをしたのだが、2杯乗ったマルイカを海面でバラシたそうである。取り込めたのはムギイカ1杯だけ…。
「あらら…」私は真心のこもった言葉を掛けてあげた。
その後、私は直結仕掛けを躍らせてどうにかマルとムギを一杯ずつゲット。
まっちゃんもムギイカを手にしてなんとかお土産を作った。
しかし、直結仕掛けのブッ叩き釣りは疲れる…。
バシャバシャと竿先を跳躍させる様子は、イカを誘っているというよりもイカを懲らしめている、または折檻しているように映る…。
見る人が見れば、
「アナタ、そこまで叩かなくても…」
「今日はこのへんでもう勘弁してあげて下さいな…」
「イヤ、その子の代わりにワタシを叩いて!」
そう言い出しそうな雰囲気なのだ(誰が言うんだよ!?)。
モロモロの事情を勘案し、私は再度、ブランコ仕掛けにチェンジすることにした(要するに疲れる釣りが苦手なのです…)。
■ ついに登場、エロチカ7!!
私が取り出した最終兵器は、マルイカ業界を震撼させ、そのマルイカたちを恐怖のドン底に突き落とすと噂されているエロチカ7。
先般の「シャクリ釣り」と同様に、この「エロチカ7」も今年のマルのファッションリーダー。
ナマメかしくも妖しいストッキングを被せたスッテ、その妖艶さにマルイカたちがイチコロになること必至と囁かれる逸品らしい。
だが、マルイカ自体が久し振りである私にとって、この仕掛けの威力を試すのは今回が初めて。
その効力に半信半疑であるものの、自分がイカだったら思わず抱き付いてしまいそうなエロチック具合は秀逸である。
「あれ、ブランコに戻すの!?」とすかさずKOBUさん。
「ふふふっ、こうなったらエロチカ7を使ってみますよ…」と私。
「わぁ〜れは エロチカぁ〜 セブン〜♪」ヤケクソ気味に鼻歌まじりで仕掛けを交換。
そう、私はカラオケに行くと必ずサザンの曲を歌うのだ(ちなみに、私が披露宴でサザンのヒットソングを歌った夫婦は100パーセントの確率で離婚してます)。
ここから私の独擅場が始まった。
シャクってしばらく待ち、またシャクるとズシンとイカが乗っていることを知らせる重み。
リールを巻けばマルかムギのどちらかが付いている。
「いやぁ、どもども…」
「あっ、また乗っちゃった…」
「あらららららぁ〜」
自分だけが釣れているときほど楽しい時間はない。
私だけ楽しんでゴメンなさいと思う反面、その素晴らしい状況がいつまでも続くことを祈ってしまう。
その現状にまっちゃんは直結からブランコに変節をし、ベルデさんはフテ寝をした(本当は気分が悪くなったそうです…)。
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| ▲座席と同化しているベルデさん |
■ 「わはは」なガングロたち
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| ▲真実一路、直結一筋のKOBUさん |
しかし、ノータク・ノープラな私だけ、いつまでも好調が持続するはずもなく、ブランコ仕掛けに替えたまっちゃんが入れ乗りとなったり、ベルデさんが3点掛けをするなど周囲のハゲシイ巻き返しが始まる。
KOBUさんも自分の信じた釣法を堅持し、叩き釣りで数をこなしていく。
私やベルデさんの顔面はマルイカからの顔射で真っ黒。
だが、今の状況は誰かしらがイカを乗せている時合という名のノリノリタイム。
タオルで顔を拭くのももどかしい。
そんなヒマがあるならシャクっていた方が断然お得。
ましてやマルイカ様のスミである、顔だろうと腹だろうと口の中だろうと、どれほどブチまかれても苦にはならない。
結局、午後1時の納竿までにそれぞれが20杯前後のマルムギ混合の釣果に落ち着く。
出だしの頃はどうなるかと懸念していたイカの機嫌も徐々に回復して楽しい釣行となった。
まっちゃんは前半戦のハードな釣法で臀部が痛みだしたかも知れない。でも、沖漬けのタレに浸った累々たるムギイカに頬を緩めた。
「ベルデさん、そろそろ顔を拭いたら?」とまっちゃん。
「えっ、そんなにスミが付いてますか?」ベルデさん。
手のひらで顔面を拭う、ベルデさん。
スミのせいで眉毛の間が黒く染まり、「こち亀」の両さん風に変身した。
「うわっ、眉毛が繋がっているみたいだよ!!わはは」
そんな笑い声とともに港に戻る船。
久し振りの相模湾に抱かれ、満足そうなベルデさん。
今夏、この海で「わははの元祖」がどれだけ大暴れしてくれるのか、ちょっと楽しみな私でありました。わはは。
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| ▲ベルちゃん、最高です! |
▲何故かマルよりムギのが多かったまっちゃん |
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