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<日 記> 昨日の土曜日、翌日にお邪魔する予定の渡辺釣船店さんのHPを訪れた私。
とりあえずは「最新釣果情報」をクリックです。
画面に現れた今日のタチウオの釣果を見て、私は愕然としました…。
最近、かなり釣れているのは知っていましたが、トップで140本は衝撃的です。
いや、一番私の琴線を刺激したのはスソで48本の事実でしょう。
9人で615本、一人平均68本です。尋常な数ではありません。
過去の釣果を遡ってみると、7月27日からタチウオの爆釣が始まった模様。
| 7月27日 船中130本(1人@43本) |
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| 7月28日 船中524本(1人@65本) |
| ↓ |
| 7月31日 船中615本(1人@68本) |
私は「釣れそうな予感」どころか「爆釣の確信」を持ちましたね。
このペースでいけば明日あたりはお一人様平均70本も夢ではありません。
タチウオ1本を80cmとしてそれを70本並べたら全長56mです。
18階建てのビルに匹敵する高さです。
こりゃ、屋上から飛び降りたら間違いなく即死ですよ。
私は興奮した声で台所にいる家内に知らせました。
「オッ、オイ!明日行く船宿で今日なんか、トップで140本もタチウオ釣れてんぞッ!!」と。
「えっ!?そ、そんなに釣らないでね…」
私とは対照的に沈んだ声色、暗い表情の家内。
「なんだよっ!オマエはダンナの活躍を期待したり待ち望んだり喜んだりフツーに出来ないのかよっ!そんなココロの狭いニンゲンなのかよっ!!このクズ!!」
と、叱責できたら私も亭主関白の仲間入りを果たせるのでしょうが…、
「うん、大丈夫だよ。たくさん釣れたら誰かにあげるからさ…」
と、弱腰な姿勢に私の家庭における位置付けが表れているのですね…。
それにしてもこの爆釣具合は驚愕です。
私はなんのタメライもなく、35リットルクーラーを用意しました。もしかしたらこのサイズでも入り切らないかも知れません。
最悪、フタも閉まらないほどパツンパツンになったら、自然に優しいキャッチアンドリリースです。私もオトナですからガッツキませんよ。
布団に入って明日の釣行に思いを馳せる私。
差し上げる先リストを頭に描く私。
しばらく続くタチウオ料理にも愚痴を言わないと誓った私。
「いやぁ、マイッタなぁ〜」
そんなひとり言を呟きながら深い眠りに入ったのでした。わはは。
■ 右舷撃沈、四隅陥落
そして本日、いつものように自宅エントランス前まで迎えに来てくれたミスター高橋氏の車に乗り込み、「新山下唯一のルアー船」「幸福の黄色い船体」「D突堤の覇者」と呼ばれる渡辺釣船店さんに向かう。
宿に着いたのが午前5時過ぎ。出船まで約2時間もある余裕の到着である。
ところが、店の前の駐車場はすでに満車状態。
非常に良くない胸騒ぎ…。
船上に立つと、その悪い予感は見事に的中。
右舷には等間隔にロッドが林立し、左舷のミヨシとトモ方面もすでに陥落済み。
「や、やられた…」
私は思わず呟いた…。
いつもならこの時間、オオドモは敵の手に渡っていても「ルアーマンのお立ち台」ミヨシは空いている。ところが今日に限っては午前5時15分現在、ロッドとクーラーが「ここは俺の席だかんね!」と主張していたのだ…。
「ええっ、どうして!?」高橋氏が悲しげに嘆いた。
「釣れてますからね、タチウオ…」自分たちの考えが甘かったことを思い知った私。
「俺らの席」と信じて疑わなかった左舷ミヨシ1番をあきらめ、私がミヨシ2番でミスターが3番へ座ることにする。
ふと、ミヨシ1番氏のクーラーに目をやると住所と名前が明記されていた。
「お隣さんは『クリハラさん』か。なかなかの早起きサンだな…」
「さては釣る気満々だな…」
「きっと、きのうは早寝してんな…」
私はタックルの準備をしながら横浜市に住むクリハラさんに敬意を表した。そのとき、
「タカギさぁ〜ん、おはようございまぁ〜す!!」
と私の名を呼ぶ声が聞こえた。
声のする方向に目をやるといつもお世話になっているシゲオ船長が満面の笑顔で手を振っている。
その笑顔が憎いほどスガスガしい。きっと連日の好釣果にご機嫌なのだろう。
「今日はさすがの俺も爆釣するかんね!」私は胸の中で船長に約束した。
■ クリハラさんとハルさん
酒の買出しを済ませ、高橋氏と船上宴会を始める。
私たちは各自が最近買ったメタルジグを見せ合い、アーでもないコーでもないと品評しあっていた。
すると、
「タカギーさんですか?」と私をハンドルネームで呼ぶ声が聞こえた。
「ん!?」と、顔を上げると目の前には、瞳と唇を潤ませたナイスボディのバドガールが腰をクネクネさせていた。なんてことは一切無く、知らない人が微笑みながら立っていた。
「はい…」
「私、ハルです」
「えっ、ハルさん!?」
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| ▲初登場、初わはは、初ルアタチのハルさん |
ハルさんは、弊サイトのコーナー「わははシリトリ」の常連氏である。
いつも私の下らないシリトリにお付き合い下さる奇特な方なのだ(ちなみにハルさんといっても「ハルコさん」とか「ハルミさん」とか「ハルヨさん」ではなく、男性であるから無闇に羨ましがらないように!)。
そのハルさん、ルアータチウオは今回が初めて。
今日のためにシマノのベイトリールとメタルジグを購入して臨まれたのだ。
ちょうど、高橋氏の左隣りの席が空いていたので、ハルさんに座って頂く。
「ご迷惑をお掛けするかも知れませんが、よろしくお願いします」と、非常に腰の低いハルさん。
「本当に船の上で呑んでいるんですね!」私たちを見て感心するハルさん。
「ルアーマンってやっぱり誰も呑まないんですね…」この一角だけが特異な状況であることを知ったハルさん。
さて、相変わらず続々とアングラーが乗り込んでくる船上。
いつの間にかミヨシの先端部分にまで人が入り、「クリハラさん」は自動的にトップの座を奪われた。
早起きして左舷の上席を手に入れたのに、突然現れた若手に先を越された「クリハラさん」。
私は「クリハラさん」の心中を察すると目頭が熱くなった(ウソです)。
船中は結局、「一人一穴」の超満員。
どなたもきっと前日の釣果を知り、爆釣を期待して押し寄せたのだろう。
そのキモチは分からないでもないが、私は着実にタチウオの分配が減ることが残念でならなかった…。
■ 災い転じて酔いとなす
午前7時ジャスト、満を持しての出船。
昨日は朝から入れ食いだったとのこと。一刻も早くポイントに着き、一本でも多くタチウオを釣りたいと気持ちはハヤる。
ところが、船着場を離れてしばらく進むと、突然船がスローダウン。
何事かと顔を見合わせる私たち。航程2分のこの場所にタチウオがいるとも思えない…。
シゲオ船長は操舵室を離れ、船尾へと向かう。
もしや、スクリューに何かが絡まったのだろうか。
数分が経過したが、依然船長は何かのトラブルの対処に追われている模様。
成す術のない私とミスター高橋氏は、成す術なく缶チューハイを飲む。
船長は戻ってきたが、ケータイで誰かに「報告」「連絡」「相談」を行っている様子。
私たちはどうすることも出来ず、「飲酒」「喫煙」「あくび」を行った。
伝え聞こえる話によると、エンジンのクラッチ部分に不具合が生じたらしい。
私は思わずリールのクラッチの具合を確認した(ウソです)。
30分近く経過した頃、
「すみませんが一旦戻ります」
と、船長からの正式なコメントが発表される。
私たちはようやくこの状況が、大変に重大かつ深刻なものではないかと懸念し始めていた。
まさかの出船中止も視野に入れておかなければならないと覚悟を決めた。
この状況下で私とミスターは、4本目のチューハイ・ビールを飲み干し、酒の在庫が枯渇し始めていた。
「もしもこのまま中止になったら、近くの中華料理屋で宴会ですネ」とミスター高橋氏。
確かに土地柄、中華料理屋はふんだんにあるが、帰りの運転はどうするつもりなのか不安がよぎる…。
船着場に引き返してからの船上の様子は、「寝ている人」「とりあえず船から降りる人」「そのままアルコールに溺れる人(私たちのことね)」と様々だった。
「ちょっと買い物に行ってきます」ミスターが立ち上がった。
しばらくすると高橋氏は、たくさんの缶ビールを手に戻ってきた。
ハルさんや私にビールを差し出してくれたミスター。どうやら本格的に呑むつもりらしい。
「タカギさん、アンニュイな雰囲気の私たちを撮って下さいよ」とリクエスト。
そして撮られたのがこの写真…。
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| ▲すっかりリラックスした船上… |
「アンニュイ」というよりも、「危機感ゼロ」な私たち…。
どちらかといえばルアーマンを超越して酩酊者に近かった…。
数十分前まで持ち合わせていた「釣る気」とか「意気込み」とか「闘志」とかが見事に霧散していた…。
忙しく立ち回る船長が私たちに、
「クラッチがダメみたいなんです。今、機械屋さんを呼んだのでもうすぐ来ます。でも最悪出られないかも知れません…」
と、無念そうに語った…。
今日も大貫沖には大量のタチウオが集結しているであろう。
また、各港から出た船も集まり、一大タチウオ船団が形成されているはず。
数日前にシゲオ船長が発見したそのポイント。だが、その金脈に到達できない辛さを私たちは窺い知ることも出来ない。
間もなく、メーカーのエンジニアが到着。
さすがは技術者、たちどころに故障箇所を修理した。
そして、定刻よりも1時間遅れで再度の出船。
だがその頃、私は飲み過ぎで意識がモーローとしていた…。
■ 相変わらず短い釣りレポート
航程40分で釣り場に到着。
予想通りに多くの船が固まり、各船上では銀色に輝き、身をくねらせるタチウオが次々と取り込まれている真っ最中…。
かと思っていると意外にも他船はまったりムード…。
「イカン、朝マヅメが終わってしまったのか!?」と焦る私の心中を察するかのように、
「今日は今ヒトツ食いが良くないみたいですが、これから上向くと思うので頑張っていきましょう!」と船長からのグッドフォロー。
スタートの合図とともに本日宿で購入したMOON
WALKERのパープルを投入。
水深は22mと、夏タチならではのシャロー。
しかし、一投目から「一人一穴」的タイトなシートシチュエーションが災いしてミスターとオマツリをした私。
ところがその横で、ルアタチ初挑戦のハルさんのロッドがいきなり絞り込まれる。
ハルさんの持参したリーディングXがバットからひん曲がり、タチウオがフッキングしたことを知らせた。
取り込まれた本命は、夏タチのアベレージサイズながらも私たちに希望の光を灯した。
だが、期待とは裏腹にお世辞にも活発とはいえない渋いコンディション。
ミスターも酩酊アングラーの意地を見せ、ジャークorフォールでタチウオをフックさせるが、いかんせん数が伸びない。
さらに私に至っては、隣りのお二人以上に大苦戦…。
本日、5、60本釣ったら竿を畳むつもりだった私。自宅には10本程度を持ち帰り、他は同僚の中村を始めとした貧しい同僚らにお裾分けする予定だった。
ところが、前日とは一変した低活性に思わず煩悶。
ハルさんはコンスタントに食わせるものの、数回の海面バラシが今日の掛かりの甘さを物語る。
「なんで今日に限って…」ミスターの嘆き節が耳に届く。
「やっぱ、原因は私たちですかね…」負の自意識過剰になる私。
「昨日まで好調ってことが多過ぎますよ…」ババばかり引き続けた者を代表する見事な泣き言。
「別に悪いことしてないのに…」まるで行動の善悪が釣果を左右するかのような愚痴。
私は、自らの運命を呪い、神様の悪戯を呪い、昨日来なかったことを呪った…。
だが、いくら呪い続けても呪詛が釣果に結びつくはずもなかった…。
午後3時、時間を延長して頑張ってくれた船長から納竿のお知らせ。
最終釣果。ミスター13本、ハルさん9本、私8本(船中281本・1人@9本)。
結局、私は2階建ての民家並みの結果に終わった。屋根から飛んでも骨折くらいで済みそうである…。
下船する間際、
「今日は私が至らないばかりに申し訳ありません…」
「きっとホームページに滅茶苦茶書かれちゃうんですよね…」
と、シゲオ船長がうなだれた。
「船長のせいじゃありませんよ。また来ます!」私はルアーマンらしく爽やかに応えた。
シゲオ船長の腕は天下一品である。
それを証明するのが、今日以降の渡辺釣船店さんのタチウオ釣果。
| 8月2日 船中562本(1人@29本) |
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| 8月3日 船中597本(1人@35本) |
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| 8月5日 船中666本(1人@41本) |
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私は言いたい、
「神様、いつまで私たちに試練をお与えになるのですか…」
と…。
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