
以前、秋葉原のProsideという店で購入してきた、ちょっと変わった カードについてのお話です。
漁ってきた獲物は上の写真にもある、あまり見慣れないPCIのカードです。価格は \500-でした。ぱっと見た感じでは、ビデオカードのようでもあり、 サウンドカードのようでもあります。しかも、TV-Tuner というコネクタがあったりするのでマルチメディア系のカードらしい ことがわかります。搭載されているチップは東芝製でPC用のカード としては結構珍しいものです。その他のチップLUCENTといったもので あまり手がかりになりませんでした。にシルク印刷がないのでわかりませんでしたが、基板の設計は あまり古くなさそうで、しかも、かなり高級そうな設計のボードでした。当時店には100枚以上あった ので不良在庫であることが窺い知れました。
家に帰ってきた後に、シルク印刷のあったMP3600をネットで調べた ところ、一発で出てきました。プロサイドの Mpactを載せたボードで、なんと標準価格\79800-という、 すこぶる高価なものでした。では、Mpactって何かということが問題に なりますが、これはどうやらプログラマブルなマルチメディアチップ でビデオはMillenniumクラスの2D、3D性能でサウンドは Sound Blaster16互換の機能を提供するというものです。 さらにTV機能やDVD再生機能などを備えることもできるという、 DSP内蔵のチップらしいです。ローカルメモリとして、今話題の RDRAMを使用しているといういかにも東芝 なチップです。ちなみに見つけた宣伝文句は以下のような感じです。
| 搭載DSP | Mpact3600 |
| 対応OS | Windows95 OSR2 Windows98 |
| 搭載メモリ | 4MB Rambus DRAM (内2MB程度をビデオメモリとして使用) |
| グラフィック機能 | 2D/3Dグラフィックアクセラレーション機能 最大1,024ドット×768ドット、1,677万色表示 |
| サウンド機能 | SoundBlaster16互換ステレオサウンド Wavetable MIDI再生機能対応(GM互換) |
| モデム機能 | 33.6kbps、音声/データ同時送受信機能(DSVD) FAXにも対応。留守番電話としても使用可能 |
| 拡張予定の主な機能 | NTSC/PALによるビデオ出力 ビデオキャプチャ機能 (MPEG1のリアルタイムエンコーディングを含む) DVDシネマを含むMPEG2の再生機能 電話回線を使用したビデオ会議機能 オプションのTVチューナーカードのサポート モデム部の56kbpsへの対応 |
以上長くなりましたが、ボードの紹介でした。次に動作報告ですが、当初はなかなか動作させる ことができませんでした。
具体的にはBIOSの画面まで表示されたのですが、何度試してもメモリチェック後に固まってしまう という症状が発生してしまいました。ここで考えられるのは、ボード上のどこかに不具合を持ってい るか、マザーボード(MS-5169AlladinV)との相性が発生しているか ということでしょうが、あまりにもブート初期の時点で止まってしまうため、この時点ではなんとも 判断がつきませんでした。メモリチェック後、すぐに止まってしまうためBIOS内容の更新が記録され ないことが問題なのかもしれません。
次に、またプロサイドに行ってきたところ、\100- でドライバCDも売っていることが判明したので購入してきました。( ドライバCDの中身を探っていたところ、どうやらこのCDではかなりの拡張機能に対応しているよう です。少なくともDVDデコードはできるようです。しかも、このときはPentium166を推奨となっている ので、すさまじく低スペックで動作するようです。しかも、WEB上での評価を拾っていくと、2Dと3Dの 速度はいまいちであるが、DVD再生は滑らかできれいとの評価が得られます。現在のATiのDVD 再生支援能力の源流ですからね。)ついでに、動かなかったもっと追求するため、もう1つ Mpactのボードを買ってきました。
新たに購入したMpactをチェックマシンに挿して起動しても、やはり メモリチェック後に固まってしまいました。新しいボードも壊れていると考えることもできますが、 どうやら、マザーボード(MS-5169 AladdinV)との相性が怪しくなって きました。そこで、当時丁度余っていたIntel440BXマザー(MS-6163) を使用して、チェックしてみると見事にFDDからの起動を確認しました。ちなみに学校用マシンの MediaGX機へのインストールをしようとしましたが、ここでもメモリカウン ト後に固まってしまいました。やっぱりIntel製のチップセットが 必須なのでしょうか?
再びプロサイドに行ったところ、Mpact
用のオプションを見つけたので購入してきました。これは、TVチューナカードで、私としては初めて
のISA用拡張カードです。しかし、このチューナカードはISAスロット用の端子がなんと5本しか
出ていないという変わったカードです。きっと電源とGND位しか採っていないんでしょう。データは
Mpactボードと直接やり取りする仕様になっています。さらに、
おまけでゲーム・MIDIポートがついているので
Mpactボードと接続することで使用することができます。
MMX Penitium166MHzとHDD 1GBとSocket7のマザーボードを購入してきた ので、Mpactを試しにセットアップすることにしました。結果は可能で したが、ここで明らかになったのは、やはりビデオカードとしては遅いということです。 Millennium級というのはかなり眉唾で、ViRGE 級です。それでも動くだけ儲けものです。
セットアップ後に、Mpact用のドライバとユーティリティと
アプリケーションをインストールするのですが、これをインストールすると以下のことができる
ようになります。
機能だけならATiのAll-in-wonderを 凌ぐものがあり、結構すごいと思います。しかもお値段は一式揃えて、 \1,100-です。ジャンクですが…。プロサイドの ジャンクは検品済みと書いてある物も多いので動くものが多いようです。 動かなかったり、爆発しても自己責任ですが…。ただし、BIOSやドライバがWEBに アップされていないようなので、アップグレードはできないことが多いです。 (プロサイドのシルク印刷(PRS-XXXXXX等)のなされた基板はほとんど無理)
いろいろ調査した結果、使用されていないコネクタの中にTVOUTの端子が存在することが確認
できました。
| 15 | 13 | 11 | 9 | 7 | 5 | 3 | 1 |
| S-out(Y) | S-out(C) | NC? | C-out | ||||
| GND | VCC? | GND | GND | GND | GND | GND | GND |
| 16 | 14 | 12 | 10 | 8 | 6 | 4 | 2 |
空欄は、結局調査し切れなかったものです。
最終的には、またまたプロサイドで、TV入出力機能は専用の拡張カード
を入手してしまいました。入出力のポートの役割が基板上にシルク印刷されているのが面白いです。
ふと思い立って、MS-5169のマザーボードに挿してみたら、今回は 立ち上がりました。結局何なんでしょうね。BIOSの設定に何か不適切な部分があったために前に 試したときには立ち上がらなかったのかもしれません。
掲示板に、MP3600の基板設計者の方から書き込みがあったので、それを記念してMpactセットの写真を
載せます。ローカルメモリの制限により、3Dはお粗末ですが、これからもなかなか楽しめそうな
ボードです。