| TVBros監督インタビュー |
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「機動戦士ガンダムSEED」を「機動戦士ガンダム」のクローンだと侮っていた人々は、
現在放送されているものを見て、きっと「やられたっ!」という感想を抱いているに違いない。 いわゆる「ファーストガンダム」とは全く違う差別や憎しみの連鎖というテーマやド派手なロボットアクションが、 微妙なアクセント、それは新世代の「ガンダム」を感じさせるもの。福田監督に「機動戦士ガンダムSEED」の秘められた意図を聞く。 >>入り口は「ファーストガンダム」で出口は「SEED」です。<< ――スタート時点では、「機動戦士ガンダム」をなぞるような物語でしたが、クライマックスに突入して、想像もつかなかった物凄い展開を見せていますよね。
これは、最初からお考えになっていたことなんですか? 「機動戦士ガンダムSEED」はガンダムのネオスタンダードを作るというのが一番大きな目的だったんです。 序盤に視聴者に対する入り口として、「機動戦士ガンダム」と同じ物を用意しただけで、作っている人間も演じている人間も違うので、 絶対に「ファースト」とは同じ物にはならないと思っていました。「SEED」はもともと「ファースト」とは目指しているところが違うんです。 ですから、こういうやり方が出来たのだと思いますし、変な小細工をしたくないというのも、僕の中にありましたね。 ――クライマックスに入ってから変わったといえば、主人公のガンダムが、ちょっとガンダムらしからぬマンガ的大活劇をみせていますよね。 「ガンダム」シリーズの見せ方って基本的に地味でなければならないというのがあるんですが、子供はそんな地味なもの見ても喜びませんよね。 結構多くの人が誤解しているんですが、本来「ガンダム」はロボットマンガなんですよ。 「ファースト」でもマンガ的なロボットアクションが、微妙なアクセントとして効いていたと思うんです。 そのマンガ的な楽しさはやはりネオスタンダードならば必要なんで、今回でも各所に入れてます。 ――ですが、スタート時に、モビルスーツのリアルな運用が見所だと仰ってましたが? だって、最初からロボットマンガなんて言ったら、誰も見てくれないですよ(笑) >>戦争が始って、リアリティに追われるのが辛かった<< ――ところで、「SEED」がスタートした時に、監督は9・11に衝撃を受けたと仰ってましたが、「SEED」放送中にそれに端を発した戦争が起こりましたよね。
それによって、心境や物語に変化が出ましたか? いや、何となく現実って嫌だなぁと。「SEED」を作っていて物凄く辛かったのは、現実のリアリティに追っかけられてしまうことでしたね。 今、自分たちがやろうとしているフィクションの世界のことが、現実と非常に近くなってきてしまったというのが、見ててとても嫌でした。 ――「SEED」では現実を思わせるようなシチュエーションが数多く出てきますし、それに対する問題提起が行われているような気がするのですが。 それが、今の日本人の感性に一番合っていたからだと思うんです。今、戦場に出ている10代の子供たちっていうのは、何故自分が戦っているのかすら知らない。 戦争についてあれこれ考えられるのは、平和な日本だからなんですよ。 ――問題提起に対する解答の部分は、最終回で描かれるんですか? 答えはね、エンターテイメントは提示しないものですよ。それが感じられればいいんです。 >>「SEED」のテーマは話し合い。ニュータイプなんてウソ<< ――「SEED」の物語は、コーディネイターとナチュラルの対立が軸になっていますが、
なぜコーディネイターである主人公をナチュラルの中に1人置くような物語になったのですか? 1つのグループの中にただ1人敵がいる、違う人種がいる、そうしてみないと、本当の差別感とか、そういうものが出てこないんじゃないかと思うんですよ。 キラっていう主人公は、友達から「あいつは特別だからやれて当然だよね」というような差別を受けてるんですが、 それが微妙に人と人との間を分けてる境界線になっているんですね。 友達と友達の間にある微妙な差別感というのが、誰もが肌で感じられるものだし、そこが一番描きたいところだったんですね。 ――「SEED」ではその差別的な部分が戦争の原因となっているんですよね。 今回の基本はですね、言葉で解決できなきゃダメということです。 これは「ファースト」のニュータイプに対するアンチテーゼなんですけれど、人と人とが心で分かり合えるなんていうのは嘘なんですよ。 何もしないで分かりあえるわけないというのがあるんです。人間は言葉の動物なんですよ。 話し合ってお互いの価値観の違いを認めることが、全ての争いの停止に繋がると思うんです。 言葉でぶつかり合えないと、後はどちらかが滅ぶまで殺しあうしかない。 どんな問題でも言葉で解決するしかないというのが、「SEED」で一番出した部分ですね。 ですから、キラとアスランが和解したように、全ては話し合いで解決していく物語になっているんですよ >>戦争なんだから人が死ぬということは描かなければならない<< ――最後に、最終回の見どころを教えてください。 最後には、話し合いの出来ない人たちが、相手を全滅させるために戦争を始めてしまいます。 世界を破滅させる戦いを主人公達がどう止めるかという話になりますね。 ただ、戦争した者たちっていうのは、やっぱり滅んでいく定めですからね。バンバン人は死んでいくでしょうね。 ――「SEED」は人が死ぬところを結構描いてますよね。 最近、人死にのアニメが少ないんでね、それはちゃんと描かなくてはいけないと思ってます。 仕方ないことなんですが、最近は人の死なないソフトテイストのアニメが多いんです。ですが、ウチはそれはやりません。 戦争で戦って、手足の1本ぐらい無くなって済めば、それに越したことないよ。 ヘタすりゃ命が無くなるんだからというのはやっぱりちゃんと描かなければいけないと思います。 核戦争を描くというのは、やっちゃいけないタブーの1つなんですが、核戦争が起こったのに誰も死なないというのはおかしいし、 使ったらただでは済まないということをきっちり描くつもりです。 ――かなり、ヘビーな展開になりそうですね。 後半はエンターテイメントと言いながら、破壊のエンターテイメントになってしまったので、重苦しい展開になるかもしれないですけど その辺は勘弁してくださいって感じです。まぁ、ちょっと笑って見れる内容ではないかもしれないですね。 ――TVBrosより引用
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| 朝日新聞2003年8月29日夕刊「アニマゲDON」 |
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ロボットアニメの金字塔「機動戦士ガンダム」のテレビシリーズ第9作「機動戦士ガンダムSEED」 (TBS系で放映中)が、9月末の最終回に向け、物語もヒートアップしている。 遺伝子操作で高い知能と運動能力を得た「コーディネーター」と、遺伝子操作をしていない 「ナチュラル」との、人類を二分する戦争を背景に、苦悩する少年らの濃密な人間ドラマと、 スピード感あふれる戦闘描写を展開する。福田己津央監督が、作品にこめた思いを語った。 「ファーストガンダム」(シリーズ第1作)が世に出てから二十数年。今の子供達に、 お父さん世代が「ガンダム」から受けた感覚、体験、衝撃を伝えたい。 ファーストに似た骨格の物語を今の感覚で作ることで、「ウルトラマン」「仮面ライダー」が 成功したように、親子2世代で楽しめる作品を目指した。 作るにあたって三つの点を抑えた。ガンダムのデザインはファーストから離れないものにすること。 世界大戦的な戦争をリアルに描くこと。そして少年少女のドラマにすること。視聴者が感情移入できると同時に、 美しいキャラクターをたくさん出すのが今のファンの要求でもあるから。 ファーストにあってこれまでの「ガンダム」になかったのは、エンターテイメント性。それは、感情移入できるドラマが あるかどうか。SF性にこだわりすぎるととっつきにくくなるし、過去の作品と同じことはしたくないという意識が 強すぎると設定や話が分かりにくくなる。大切なのは、芝居をきちんと積み上げてそのキャラをしっかり作っていくこと。 「SEED」の成功は、こうしたポイントに加え、番組で使った曲がヒットしたことと、ゲームやマンガ、グッズなど ガンダム関連商品全体の盛り上がりがあったからでは、と思う。 ようやく終わりがみえてきたけど、「ガンダム」ってつかれますね。 常に生死と向き合うシリアスなドラマの中で、人を殺す兵器をかっこよく描けるのか。 イラク戦争が起きている時に、核兵器も出てくるこんなアニメをやっていいのか。苦しむ日々でした。 遺伝子操作という現代的なテーマを取り入れたたが、これには親の経済力が子の学力を決める現実への皮肉も込めた。 金をかけて塾に入れるのも金で遺伝子をいじるのも、不公平なのは同じ。 死ぬことより群れからはじかれることを恐れる少年たちの描写は、今の子供たちを映している。 見ている子供たちには、そんなところにも気づいてほしい。
コーディネイター側のザフト軍とナチュラル側の地球連合軍の戦いが激化する中、コーディネイター
ながら連合に属していたキラは、敵同士として戦っていたアスラン、戦艦アークエンジェルの仲間と共に、
連合ともザフトとも離れ、戦争集結のための困難な戦いに挑む。 福田己津央監督は60年生まれ、ほかの作品に「GEAR戦士電童」など。「SEEDの最終回は、 殲滅戦へ行き着こうとする流れを食い止められるのは組織よりも個人の力、という帰結にした」 ――朝日新聞2003年8月29日夕刊「アニマゲDON」より引用
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| 福田ロマンアルバム |
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>>平和の国を出て<< ――ストライクとイージスが大破した30話で、『SEED』は一つ大きな区切りを迎えましたね。
1話から30話までのキラとアスランの動きを、もう一度振り返って語っていただきたいと思います。 30話前後までのキラは周囲のキャラクターによって動かされていく立場でした。平和な世界に育ってきた 少年がいきなり戦場に放り込まれたことで、なぜ自分が戦うのかということに対して、長いこと中途半端な気持ちの ままだったんです。 逆にアスランは血のバレンタインで母を失い、戦争を早く終わらせるためには、自分が今、 戦わなくてはならないという明確な意思を持っていました。 ――1話で、パソコンのニュース映像を見ながら、トール達と日常的な会話を繰り広げているキラの姿が、
今から振り返ると印象深いですね。最初は、本当に平和な国の住人だったということで。 ヘリオポリスは平和でも、一歩外に出るとそこは戦場で、非常にきな臭い世界が広がっている。つまり ヘリオポリスの日常は外の世界から隔絶された偽りの日常なんじゃないか、というのが物語のスタートでした。 平和な状態を取り払われたキラが、戦争をどのように捉え、戦っていくかという話が、そこから始まったわけです ――まず最初にキラは、軍人でもない自分がストライクに乗って戦場に出ることに対して、拒否反応を起こしましたね。 ストライクに乗って戦場に出るということは人殺しをすることだと、キラは考えたんです。本格的な意味では 戦争行為は人殺しとは全くニュアンスが違うんですけど、平和しか知らないキラの中では同義だったんでしょうね。 生身の人間を傷つけるのではなく、乗っているモビルスーツを撃つということで多少は罪悪感が薄れてはいたでしょうが、 人殺しはごめんだという気持ちが、当初のキラにはあったと思います。 ――しかし、仲間を助けるためには、自分が戦うしかなかった。ムウに「君にできることをやれよ」と言われて、結局、
みんなのために戦うことを選びました。 ナチュラルの友人たちの中に混じって過ごしてきたキラは、自分が異質の存在である分、人間関係を大切に する子だったと思うんです。そこにはおそらく、周囲の人より優れていることから来る疎外感、仲間外れにされてしまう かもしれない恐怖感みたいなものもあったでしょう。友達を守るために自分が行動を起こさなくてはならないというのは、 キラにとって脅迫観念でもあったわけです。 だからムウに頼りにされた時は、嬉しかったでしょうね。みんなのために 戦えば、そこに自分の居場所ができると思えたから。 ――しかし、コーディネーターであることへの、周囲の偏見は少なくなかったですね。 ナチュラルにとってのコーディネーターとは、戦争をしている相手、つまり敵だということは、キラも充分に 承知していたと思います。3話で、ムウに「君はコーディネーターだろう?」と尋ねられて、「はい」と返事をした瞬間に 周りの兵から銃を向けられるようなことは、しょうがないことだとは分かっていたんです。 でも、そこでトールやサイが 自分を守ってくれた。友人の存在はキラにとってありがたかったけど、友人関係に縛り付けられている部分もあった ということです。 ――ヘリオポリス時代に憧れていたフレイに、あからさまな嫌悪感を示されるのは、キラにとってはやっぱり辛かった
んじゃないかと思うんですが? 辛かったでしょうけど、アルテミスの司令に「裏切り者のコーディネーターだろ」と言われた時のショックとは 違う感情が、キラにはあったと思います。キラにとってのフレイは、守るべき友達の一人ですからね。自分の力不足で フレイの父親を死なせてしまったということのほうが、偏見の言葉よりも耐えられない苦痛だったと思います。 キラは 優しい子ですからね。みんなを守るためにもっと自分ががんばらなければいけないと考える。 そんな時、第8艦隊との 合流を前に、イザーク、ディアッカ、ニコルが奇襲をしかけてきて、アークエンジェルは撃沈の危機に陥る。それが、 キラの中のSEEDが目覚めるきっかけになっていきました。 ――12話では、悩んだ挙げ句に軍に残る決断をしたキラですが、あの時はどんな心理状態だったのでしょうか? キラにとってはぎりぎりの選択だったと思います。自分と離れてアークエンジェルに残る友達のことも気に かかるし、「守ってくれてありがとう」と言って折り紙の花をくれた女の子のことも守りたい。 戦うことは嫌だったけど、 危険な状態が続くアークエンジェルを見捨てていけるほど、キラは冷たくはなかったんです。 しかし、そんなキラの 決心も、大きな戦場に出れば無力なものでしかなく、女の子が乗ったシャトルが、自分の目の前で撃ち落されて しまう。そして、地球に降りた後のキラは、どこかおかしくなっていっちゃうんです。 >>砂漠での苦闘<< ――地球に降りて高熱にうなされた後のキラは、アンドリュー・バルトフェルドが言うところの「バーサーカー」に変わって
しまいました。 何も出来なかった自分を責めて、もっと力が欲しいと考える。敵に対して非情にならなければ、守るべき人達は 次々に死んでいく。戦い方は勇ましいんですけど、心の中はかなり危険な状況だったと重います。 ――そんな時にフレイとの関わりがあった キラの苦しみを聞いてくれた、たった一人の存在がフレイだった。フレイにはフレイの思惑があってキラに近づいて いったんですけど、キラにとってはただ話を聞いてくれたということだけが重要だったんです。 誰でもいいから「あなたは 間違ってない」と言ってくれる人が欲しかっただけなんですよ。 16話で、警報が鳴ってベッドから起きあがったキラが、一緒に 寝ていたフレイを一度も振り返らないで部屋を出て行くというシーンがありましたが、あれは象徴的ですね。敵が来た瞬間に 戦うことに全神経が行ってしまって、フレイのことがすっぱりと頭から消えてしまう。 もう、いっぱいいっぱいなんですよ、 強くなって敵をやっつけなきゃということで。 そんな緊張状態が続いて、キラは次第にストライクから降りられなくなってしまいました 寝泊まりするのも、コクピットの中になって、言ってみれば、ストライクへの依存症にかかってしまったんです。 ――力を求めて迷走するキラの前に現れたのが、戦争についてきちんと自分の考えを持っている大人、バルトフェルドでした。 キラに「おいおい、戦闘するっていう本来の意義どうなんだ?」と、「お前は敵を皆殺しにするまで戦いをやめないのか」 という問いを突きつけたのがバルトフェルドですね。 誤解されないように言わなければいけないんですが、戦闘行為というもの には、常に何らかの目的があるのです。無作為に人を殺すことは、戦闘とは言いません。でも、砂漠でのキラは、無作為に 人を殺していたんですよね。コクピットを狙い撃ちして、最も効率のいい方法で敵を倒していた。 そんな時、バルトフェルドに 「お前は兵士としてどう戦っているんだ?」「お前は力をどう使いたいんだ?」と問いかけられて、戦闘には、敵を殲滅する以外の 道もあるということを示唆される。これはキラにとっては、重要な言葉だったと思います。 ――しかし、そう言ったバルトフェルド自身が、キラの説得に応じず最後まで戦って爆発して散っていきましたね。 バルトフェルドとの死闘の結末は、キラにとってショックだったと思います。「なぜ戦うのか?」ということを考え始めて、 キラはだんだん正気を取り戻していきます。 ――砂漠ではカガリとの再会も果たしましたが、カガリはキラにどのような影響をもたらしたのでしょうか? キラにとっては、カガリの存在は嬉しかったと思います。あの屈託のない明るさが。 ――カガリは最初にストライクから降りてきたキラに、すごく腹を立てていましたね。 カガリにとってのキラは、ヘリオポリスで一人しか乗れないシェルターに自分を乗せてくれた男の子だったんです。 「あいつ、どうしたなか?無事に脱出できたかな?」とずっと気に掛かっていたと思いますよ。そんなキラが、生きていて、しかも オーブ製の兵器であるストライクから降りてきた。生きていたという嬉しさと、憎むべきストライクのパイロットだったという驚きに 戸惑って、あの時のカガリは思わず手が出てしまったんでしょう。 その後も何度かぶつかり合いましたが、カガリにとっての キラは親友という感じになっていきます ――オーブに入って分かることですが、二人には何か出生の秘密があるんですよね? そうですね。でも本人たちは何も知らないし、お互い恋愛感情もないと思います。純粋な友達同士です。 >>アスランとラクス<< ――バルトフェルドとの戦いを終えたアークエンジェルは、紅海からインド洋に出て、太平洋に浮かぶオーブへと
入っていきます。オーブを見て思ったのは、なんとなく日本と共通点が多いなということだったんですが? オーブはイコール日本ではありませんが、日本の現実を意識したのは事実ですね。キラやその周りの子供達は、 日本人の感性を持った子供達にしたかったんです。 僕ら作り手も日本人だし、観ている人にとっても感情移入がしやすい でしょうから。 オーブは、位置的には南太平洋の真ん中くらいにある島国で、四季があり1年を通じて快適な気候で、 貿易で生計を立てている連合国家です。 貿易が主産業ということは、世界が平和でないと国が成り立っていかないんですね。 それで戦争を放棄して中立を貫いている。 ――オーブが置かれる状況は次第に緊迫していきますね。 そう。やっぱり戦争の時代には、中立なんていうきれい事はあり得ないんですよ。両軍から、白か黒かの選択を求められる 瞬間が絶対にやってくる。そんな時、力がなかったら発言力はないし、力があればあったら、なおさらそれを狙われる。オーブの 選ぶ道というのは、『SEED』の物語の重要な鍵になってくると思います。 ――キラに話を戻すと、彼の心理状態は次第に安定に向かいますよね。 パイロットとしてのスキルもかなり上昇し、久々に 戦場で出会ったアスランが驚くくらいになる。 一方のアスランなんですが、キラが砂漠で戦っている間に彼にもいろいろな 動きがありました。一旦プラントに帰ってラクスの家を訪問したりニコルのコンサートを鑑賞するという休息期間を経て地球に 降下し、ザラ隊の隊長として、アークエンジェルを追撃することになる。20話でのラクスとの会話は、後の展開を知った後では かなり意味深な内容だったと思います。 アスランとラクスの婚約というのは、出生率に大きな問題を抱えているコーディネーター社会の政策の一つということで 本人の意思に関係なく決められたことです。 社会的に必要とされている結婚だから、いきなりこの二人があなたの婚約者ですと 言われても、二人ともすんなりとそれを受け入れています。 しかしラクスには大きな目的があるので、会話の端々に意図的に いろいろな言葉を置いていって、アスランという人間がどういう人間なのか、ずっと試していたんです。 ――ラクスが単なるかわいい女の子ではないことは、後々実感できるのですが、この時はまだ、穏やかな少女の姿でした。
彼女はアスランに何を求めていたのでしょう? 自分の思いを受け入れてくれるか、試していたんだと思います。 ラクスはキラに対しても同じような思いを持っていて、 だからアスランに「私、あの方が好きですわ」なんて言ったりしたんです。本当はそこでアスランに理由を尋ねてほしいんですよ。 でも、アスランは聞き返したりしない。だから、ラクスはアスランの中に自分の居場所を作れないんです。 ――今後の展開にラクスは大きく関わってきそうですね。 ラクスはかなり過激な人物です。30話以降は、かなり活躍することになります。またオーブとブルーコスモスも、 今後さらに、物語にとって重要な役割を担っていくことになるでしょう。 ――ナチュラル対コーディネーターの戦いという単純な図式が一度解体されて、さらに複雑な状況が顔を出してきそうな
予感がします。 戦争はどうして起こるのかということが、『SEED』に一貫したテーマなんえす。いったい戦争の根っこはどこにあるのか、 ということを少しでも掘り下げていければと思っています。 以前発言したことの繰り返しになりますが、『SEED』は、戦争を 描くというよりは、戦争というものを考えている人達の闘争を描く物語なんです。 ――機動戦士ガンダムSEED ロマンアルバム(徳間書店)より引用
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ガンダムエース福田インタビュー |
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――キラにとってガンダムとは何でしょうか? 「力」でしょうね。大きな力は人を救うものでもあるけれども、 反面人を不幸にするものでもあると、昔から言われてますよね。 キラにとってガンダムというものは、まさにその「力」だと思います。 ――あんまり愛着はないように感じますね。 そうですね。やはり兵器ですし、キラの場合は自ら望んで戦うことを選んだとか、 ガンダムに乗るのが夢だったとかいうのはないですから。 これが俺の命を預ける愛機だぜ、みたいな感覚はちょっとないでしょうね。 ――なぜザフト軍のラクスが地球軍にいるきらにフリーダムを渡したのでしょうか? フリーダムとジャスティスは「もっと大きな力」もしくは「大きすぎる力」なんです。 それが、その力を有頂天になって使うような狂気の手に渡ったらどうなるか。 大きな力はそれを手にする者の資質が問題になると思うんです。 ラクスはキラを見て、それを預けても良いのではないか、と賭けに出たということでしょうね。 ――そこでフリーダムを与える決意をしたんですね。 そうですね。キラは機体の前でびびって逃げてもいいと言えばいいんですから(笑) キラは突きつけられたんですよ、ラクスに。決意があるのなら、私と同じ思いでいるのなら、と。 ――ラクスに戦争に反対か賛成かと聞いたらどのような答えが返ってきますか? ほんとに聞けば「あなたは?」と聞き返されそうな気がします(笑) これは結構極端な質問ですよね。現実の世界でも無条件で戦争に賛成と言う人はまず居ないでしょうし。 でも「自分、自分達を守る為なら戦うか?」と聞かれれば答えは変わるでしょうね。 そこが大変なところです。攻撃されたから戦う、このままでは攻撃されそうだから戦う、ってのもありますし。 これも賛成に入りますか?反対と答えたら、もう何をされても絶対戦わないのか?ってのもありますよね。 ラクスはそういうことも考えてる子ですから、賛成とか反対とか単純な答えは返さないと思います。 戦争にならない様にするのが一番だと思いますが、ラクスの周囲では既に戦争が起きてしまってますからね。 ラクスはそんな中でただ反対です反対ですと口で言ってても、この戦争は既に止らないと知っている子なので、行動は起こすでしょう。 ――ガンダムSEEDの戦争は終わる方向に向かいますか? プラントと地球、どっちから「負けた」と言えば戦争は終わる筈です。 でもどんな戦争でもそうですが「誰だよそんな事言ったのは、俺はまだ負けたなんて言ってないぞ」 って人も中には居る訳で……。 じゃ、ここは一旦負けで引きますが、そのうちリターンマッチに来ますって人も居ますよね。 SEEDの戦争も終わると言えば終わる。終わらないと言えば終わらないのかもしれません。 ……砂漠の虎の言葉を思い出します。 ――キラとアスランは親友でしたが、戦ううちにお互いを親友だと思わなくなってしまったんでしょうか? 親友って難しい言葉だと僕は思ってるんですよ。広辞苑で引くと、「信頼できる親しい友、仲の良い友人」って書いてある。 心友は「心を許し、深く理解しあっている友」。キラとアスランは過去自分達が「そうだと思っていた」からこそ、 こっちの言い分を理解しない相方に余計腹が立つし、悲しいしもどかしい。 でもそうだと思っていた過去の「根拠」ってなんでしょね。 単純に言うと「こんなヤツだとは思っていなかった」状態に現在はあると思うんですが、 じゃどんなヤツだと思ってたんだ、って事で。 でも本当に理解し合うってのは、そういうことを1個1個クリアしていくって事なんじゃないかと思うんです。 2人の間には少なくとも過去、自分たちは親友だと思っていた関係があるんですから、 ガラガラと崩れた関係という積み木も、そこを起点に再び積み上げ直せば、 よりしっかりと高い関係が積み上がるんじゃないでしょうか。 ――また重い方向に話が進んでいきますか? 現在ある意味どん底に重いかもしれませんね。ニコルの戦死、トールの戦死というところで。 色んな意味の重いところがあると思いますが。見所はどこかと聞かれたら、ラクスかなぁと思うんですけどね。 ラクスは本性をまだまだ出してない。ラクスは難しいキャラクターなんですよ。 難しいというか、つかみ所がないのかな。 ――ラクスは今のキャラクターでは終わらないということですね? 終わらないですね。今の感じは彼女のたった一面でしかないんですよ。 アスランは気づいてないようですけどね。なんかあの2人の会話はぎこちないですよね(笑) お互いにあと一歩踏み込んでない。だからアスランはラクスのことが全部見えてない。 キラみたいなタイプは諸手をあげて自分の内面を見せちゃうからラクスも見せやすいんですよ。 アスランは絶対自分の弱い部分を人にみせないから。 ――キラはあちこちに行くところがありますね。 キラは飛び込んじゃうタイプなんでしょうね。 やっぱり弟体質と言うか(笑)アスランは支えちゃう。 でも状況が人間関係を変えていく部分もかなりありますからね。 OPを見て、こいつとこいつはくっつくんだろうなんていう考えは甘い! ……かもしれない(笑)キラも今はあちこち行くところがあるけど、最後は1つも無くなっちゃったりして? ――これからの展開はどうなりますか? キラがフリーダムガンダムをもらいましたよね。アスランの手にジャスティスガンダムが渡って。 3クール目はアスランが大きく動いてくると思います。そしてカラミティ、フォビドゥン、レイダーの登場。 キラとアスランは1度行くところまで行っちゃってますが、その後の双方の感情は? とか、ミリアリアとかフレイとかサイとかカズイとか、マリュー、ムウ、ラウの大人組も色々で…… カガリもラクスも登場が増えますし。戦争という時代状況の中、それぞれが何をどう思い、選択していくのかが、 これからの見所になっていくのではないでしょうか。 ――ガンダムエース(角川書店刊)7月号より引用
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福田インタビュー >>もとめあうこころ<< |
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―「ガンダムSEED]、濃厚な人間ドラマが展開していますね。 キラとアスランを核に、いろいろなキャラクターがどう絡んでいくのか、あるいは周りの キャラクターによって、キラとアスランがどう動かされていくのか。そういう群像劇は、「ガンダム」 という作品においては外せない要素だと思っています。とりあえず2クール目までは、 キラは周りによって動かされていく。平和な世界に育って、それは今の日本と同じ環境なんですけど、 平和の中で暮らしてきたのが、実は一歩外へ出ると、非常にきな臭い世界が広がっていて、実は今いる 場所の平和は偽りなんじゃないのか、というのが1話のスタートで、そこから戦争を意識していく 話をずっと描いてきたつもりです。 ―アスランは、キラと違って最初から軍人でしたね。 そうですね。アスランは、平和のためには自分が戦わなければならないんだという明確な意思を 持ってスタートしたので、キラと比べて安定しているんです。反対にキラは非常に中途半端な状態が 続いてますね。戦う力はあるけど、軍人としての意識はないですから。 ―キラの意識は、1話から今までどのように変わってきたのでしょう? まずは、友達のために戦うことを選びました、キラはワケあって、コーディネイターなのに ナチュラルの子供たちに混じって生活していたので、とても友人関係を大事にする子だと思うんです。 それは裏を返せば、ナチュラルの輪からはみ出すのを恐れているとも言える。3話で、マリュー達の 前でコーディネイターだとカミングアウトした瞬間、兵士達に銃を向けられたじゃないですか。 自分がそういう不安定な環境にいることを、キラは自覚しているんです。だから、トール達の グループの中で、特に誰と仲良くするということがない。グループのみんなを守って自分の居場所を 作るために戦いを始めたんです。 ―でも、最初の頃は戦いを嫌いつつ、しょうがないからやっているという感じでしたね。 戦うということは敵を殺すということですからね。罪悪感と、友人達との関係を守りたいという 思いが、ずっとせめぎ合っていたはずです。だが、そういう中途半端な気持ちが戦場で通用する はずがない。フレイのお父さんの死で、キラはそれを痛いほど実感することになります。 ―「本気で戦っていない」と、フレイにかなりキツいことを言われていましたね。 すごくショックだったと思います。なぜなら、図星だったから。 >>キラの苦しみに触れた唯一の存在、フレイ << ―その後、キラは軍に残るという決断をすることになりますが。 友達は一応、「帰れよ」みたいなことを言ってくれたけど、キラは見捨てて行けなかった。 でも第8艦隊とクルーゼ隊の総力戦の中で、自分の力が役に立つこともなく、目の前で折り紙の 花をくれた女の子が乗ったシャトルが撃墜されてしまう。そこからキラはおかしくなっちゃうんです。 人間はそう簡単には壊れないと思うんですけど、キラはかなりぎりぎりの選択の上で戦って、 自分の中にいろんなものをため込んできて、いっぱいいっぱいだったと思うんです。そういう状況 にも関わらず、何も出来なかった自分。そこから、より強い力を求めるようになっていくんです。 ―フレイがキラに接近してきたのも、その頃ですね。 キラは自分が抱えた苦しみを、友達に打ち明けることができなかったんです。なぜなら彼は みんなと違ってコーディネイターだから。打ち明け話ができないということは、サイにしても トールにしても、キラにとっては本当の友達じゃないんですよ。でも、それを聞いてくれる人が 一人だけいた。そりゃあ、行きますよ。僕なら絶対に行くと思う(笑)。だから、自分の話を 聞いてくれたということだけが重要で、フレイの思惑なんて、キラには全然理解できてなかった んです。 ―フレイは、父の死の一件でキラを憎んで、自分のために戦って死んで欲しいという思いで、
接近していったんですよね。 フレイは本来は触りたくもないコーディネイターを受け入れたわけで、よほどの覚悟を持って キラに接近していったんだと思います。でも、計らずもキラの本音を一番聞ける立場になって しまった。キラがどれだけ優しい子で、どれだけ苦しんでいるかを知って、キラのことが好きに なっていくんです。一方でサイとの関係を絶ってしまったことで、友達グループからも閉め出され ちゃったんです。もうキラのところしか行き場がなくなったというのが、地球に降りてからの フレイだと思います。 ―しかしキラは、少しずつフレイを避け始めましたね。 普通じゃない状態で始まってしまった関係なので、もう一度きちんとフレイと向かい合って 関係を作り直したいと思っているんですよ。誰のことも考える余裕のない時に付き合い始めて しまったのは、キラの過ちだったと思います。 >>戦争を考える人達を描いていきたい << ―そして、バルトフェルドとの出会いがあって。 強さを求め続けたキラは、砂漠での戦闘を繰り返していくうちに、ストライクに依存して そこから離れられなくなってしまった。この頃のキラは、無作為に敵を殺していたんです。 でもそれは本来の意味での戦闘ではない。戦闘というものには目的があって、ただ敵を殺せばいい というものではない。その時、「戦闘することの本来の意義はなんだ?」と、「お前は敵を 皆殺しにするまで戦いをやめないのか」と問いかけたのがバルトフェルドなんです。 これはキラにとっては非常にインパクトがあったセリフで、もしかしたら生きるためには、 戦いの他に別の道があるのかもしれないと示唆してくれた。でも、そう言ったバルトフェルドが 戦いを挑んできて、最後まで引かなかった。その時のショックで、キラは狂戦士から正気に 戻っていくんです。 ―一方で、カガリも再び登場を果たしました。キラとカガリの関係というのは、どういう
ものなのでしょう? キラにとっては友達以上の存在でしょうね。接し方がみんなと全然違うんですよ。 カガリはナチュラルだけど、コーディネイターのキラとイーブンな関係を作ろうとしている。 「なんでお前、コーディネイターなんだよ」って尋ねるシーンがあるんですけど、その言葉は 他の誰も言っていないんです。みんなキラに気を使って、コーディネイターであることに 直接触れないようにしている。でもそれは差別意識なんですよ。 ―善意の裏に隠れた差別意識というものですね。 「SEED]の根本には、戦争を描きたいというテーマがあるんですけど、同時に、 今の子供たちの中に根をはっている差別意識も、あぶり出したいと思っているんです。 みんな一緒じゃないとダメで、はみ出す者は許さない。そういう群れ意識って、差別に 繋がっていると思いませんか?14話でラウが言っていた通り、ナチュラルとコーディネイターは 全く違う存在だから、話し合って理解することができない。対立するしかない。 ―コーディネイターとナチュラルの間の溝は、たしかに大きいですね。 コーディネイターとナチュラルは、そもそも宗教や人種という現実にリンクする 要因に頼らずに、種族の違いを描きたくて出来上がった設定です。互いに差別意識が あって、コーディネイターの中にはナチュラルを見下す者もいるし、ナチュラルには ブルーコスモスという完全な排斥団体、差別の権化みたいな連中が存在する。 そんな彼らが戦争をやめるには、何が必要なのか?武器を引くためにはお互いを 信頼することが前提だけど、それはなかなかできることではない。 ―現実世界でも、種族の違いによる紛争は絶えませんね。 たとえばアメリカとイラクの戦争も根っこが非常に深くて、単純にどちらが 悪いとは言い切れない部分があると思うんです。ブッシュがどうとかフセインが どうとか、物事の表ばかりを見ていても、戦争の本質は分からない。一番の根っこを 見極められるまで、じっくり考える必要があると思います。「SEED」は あくまでエンターテイメント作品なんですが、そういうテーマも扱ってみたい という思いがありました。戦争を描くというよりも、戦争について考えている 人達を描くアニメにしたかったのかな、という気がするんです。 ―キラは僕ら日本人と同様、平和な国から、戦争について考えている人達の中に
入り込んでいったわけですね。 人間には家族があって、友達がいて、共同体に属していることから国家が生まれ、 紛争が生まれる、だから、友人関係のトラブルも、戦争の問題と全く無関係ではない と思うんです、実際、若い頃何に一番悩むかというと、友人関係なんですよね。 人とどう関わっていくかということは、全ての根幹にあると思います。それを戦争という 大きな問題とリンクさせることができないかなと。 ―深いテーマですね。 >>激動の展開が待つ第3クール<< 「SEED」は、キャラクターの表のドラマと、その裏に流れている問題の両方を 出していきたいと思っているんです、そのために各キャラクターの深層心理までしっかり 考えて動かしていきたい。たとえば10話でラクスを届けようとしたキラに、サイが 「お前は帰ってくるよな」って言うんですよ。すごく念押しするんです。もちろん、 あのシーンが感動的だと思ってくれるのは間違いじゃないし、ああいう友情が素晴らしいと 感じてくれることはいいことだと思うんです。でも、僕の見方では、「こんな言い方を するのは、サイはキラを信じていないからだ」ということになる。信じているなら、 何も言わずに送り出すはずですから。サイの深層意識の中で、キラは行ったままになって しまうかもしれないと疑っているから、出てくる言葉なんですよ。そう考えると、 決して麗しいシーンではないとも取れるのが「SEED」なんです。ハッピーな人は、 カガリとラクスだけ(笑)。でも、ラクスはすごく裏がある人ですからね。 ―ラクスの裏とは、何ですか? 彼女は観察しているんですよ、アスランを、そしてキラを。常に主人公二人を外側から 見ている目。それがラクスなんです。彼女は見た目と違って、かなり過激な女の子です。 アスランは気付いていないみたいですけど。半分くらいは天然ですが、自分を演じることも できる。ラウ・ル・クルーゼにびしっと意見した時の姿も本当の彼女だし、ハロと 遊んでいる時も本当の彼女だということです。 ―やがてラクスが動き出す時が、必ず来ると? そうですね。 ―この先、「SEED」の戦争、そして人間ドラマはどうなっていくのでしょうか? フリーダムとジャスティスという新しいガンダムをキラとアスランが手に入れるので、 それがキーになっていくと思います。3クール目は激動の展開になるので、ご期待ください。 ――アニメージュ5月号より引用
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福田インタビュー >>主、かく語りき<< |
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>>あくまでも古典的かつ大衆的な作劇<< ―3人のヒロインの、対比が鮮やかだなあと思うんです。 そうですか? ―3人とも、お姫様系のキャラじゃないですか。でありながら、
生まれながらのお姫様である者(ラクス)と、お姫様になろうとしていた者(フレイ)と、
お姫様であることに安住できない者(カガリ)というふうに、きれいにスタンスが違う。 なるほど、確かにそうかもしれないですね。 そこは、僕らつくり手が無意識にやってることだけど、聞けばなるほどなあ、と思います。 ―同世代のヒロインを3人設定したのは、どのような意図があるのでしょうか。 うーん、今、現在動いているキャラと、当初プランニングしていたキャラとは 多少開きがあるので、うまくいえない部分があるんですよ。 ヒロインと呼べるのは本当はフレイだけで、カガリもラクスも 実は男の性格を持たせたキャラなんです(笑)。 一応、カガリは静御前、ラクスはオードリー・へプバーンの若いころ。「ローマの休日」の王女様。 自分の中ではそういう感じでとらえています。 フレイは……フレイは普通の女の子だと思うんですけど。 ―普通ですか!? スタジオに「フレイが嫌い」とか視聴者からのはがきが来るんですよね……。 特に女の子には生理的な部分で嫌われているみたいです。 でも、世間を見回すと、ああいうタイプの子って、結構いるよな―と思ってますよ。 ああいう、野村沙知代を若くしたような(笑)。 でも野村沙知代って、視聴率取れるからって一時期バラエティ番組に引っ張りだこだったわけですし、 わがままな女性がたくさん出てくるTVドラマの「渡る世間は鬼ばかり」だって相変わらず高視聴率を取っているわけで、 日本人ってああいうキャラが好きだと思うんですよ。 そういう要素として入れたつもりなんです。 ―確かに、彼女の存在のおかげで毎回がすごくスリリングです。 フレイのモデルというか、ヒントは同じくドラマの片平なぎさなんです。 風間杜夫が堀ちえみと仲よくしていると後ろからフラ〜っとやってきて、 「あなたは一生、私のものよ〜」と言う。 つまり「SEED」は決して新しいドラマに挑んでいるわけではなくて、 その場その場でドキドキして「次回どうなるんだろう」 というふうに見られるドラマにしたいんです。 あくまで古典的で、大衆的なものなんだという位置づけです。 >>特定のキャラをひいきしない でもフレイは別です。<< ―ヒロイン3人で、監督の好みの女の子って誰ですか。 いや、全員好きですよ。選べません。 いい子ぶって言っているわけじゃなくて本当にどの子も好き。 ……ああ、なんかキラみたいなことを言ってしまったけど(笑)。 ―では、特定のキャラをうっかりひいきして描いちゃうこともない? あんまりないですね。話の流れ上、厚く描きこむ部分はあるけれどひいきは…… ああ、でも一時期フレイにははまりましたね。彼女はひいきしました。 ちょうど彼女が暴れはじめたころ。楽しかったですね。あれはほんとに。 「もっと出てこいどんどん出てこい、とにかく画面の前に出てこい」みたいな。 アップショットをいっぱい拾ってみたりね。いや、フレイはほんとに楽しかった! ―過去形なんですか……? もう、彼女本人が、そのころとは別のところにいますから。 もちろん、ずうっとあのままのキャラでいられるわけでもないですし。 >>砂漠の虎がキラに突きつけたものとは<< ―「公式ガイドブック 機動戦士ガンダムSEED―運命の再会―」(角川書店刊/税別本体1200円)
のインタビューで監督は、第1クールを「キラが追い詰められていく展開」と位置づけられていました。
すると、第2クールは、どのように位置づけられるものでしょうか。 「キラが、戦うことに疑問をもつ」というクールですね。 ただそれは、キラだけに注目したときの話で、実際には話を引っ張ってくれたのはカガリかなという感じがあります。 ―話を引っ張る? キラが非常に苦しんで、悩みながら戦っているのに対してカガリは……あの子は難しく考えてないですものね。 環境とか、感情とか、そういうものに正直に動いてくれました。 彼女のそういうアクティブなところが、受動的なキラを引っ張ってくれたってことですね。 ―第2クールは、バルトフェルドの存在感が印象に残りました。
「戦いをいつ終わりにする気なんだ」ということばもキーだと思うんですが。 そうですね。それは、今回の作品のテーマとも深く関わる問題ですね。 現代の戦争でも、どこでどうやって終わらせるかというのは、当事者全員が考えていることですから。 「こういう条件を満たせば勝利だ」という戦争もあれば、「相手が全滅するまでやる」というのまである。 ところがキラはそんなこと考えていなかったんです 敵が来たから戦いました、撃ってきたから撃ち返しました。 そんなのの繰り返しで、結局戦いを広げていってしまってるんです。。 バルトフェルドが言っていたのは、シンプルな疑問なんですよ。 キラの鬼神のような戦いぶりを見て、 「おまえどういうつもりで戦ってるんだ、どこまで戦う気なんだ」ということを聞いたんです。 キラはたぶんあの当時、撃ってくる者がいなくなるまで撃ち返し続けるつもりだったんでしょうね。 でも、そんなことやってたら永久に相手も撃ってき続けるんですよ…… そこに気づいてキラは疑問を抱いたんですね。 >>それぞれが望む「戦争の終わり」とその不可能性<< ―ザフトと地球軍は、それぞれどういう「終わらせ方」を想定しているのでしょうか。 ザフトは、自治権を勝ち取るための外交の延長として、条件闘争をやっている形ですね。 もちろん殲滅線をやるつもりはないので、まず核を無効化したうえで、 地球の人を地球に封じ込めておくために、宇宙港を中心とした拠点攻撃をやっています。 ただ、短期決戦のはずが長期化しているので、もっと厳しく、敵の中枢を積極的にたたこう、 という動きがパトリック・ザラたちから出ている状態です。 一方地球側としては、プラントの自治権を認めることは絶対にありません。 もともとプラントは彼らの所有物、植民地ですし、地球はプラントの資源に依存している という事情もあるので独立されたら逆に生殺与奪を握られてしまいます。譲歩の余地なしです。 ―では泥沼化していくしかない? 泥沼で済めばいいですけど、いつ皆殺しの殲滅戦に移行してもおかしくないです。 地球側の根っこには「コーディネイターなんて人間じゃないんだ」という差別意識があります。 コーディネイターもナチュラルを「あいつら地べたにはいつくばってる遅れた人間だ」と思っています。 いずれにしても、一度、平和が脅かされたからには、双方とも容易には戦争をやめないでしょうね。 >>キラは現在破滅へのマーチを奏でている!?<< ―そういう悲惨な戦争状況を、キラがよい方向に導くことになる、というお話なのでしょうか。 いや、キラだけが頑張ったところでどうにもならないでしょうね。 大体、キラとアスランですら仲よくなれない、わかり合えないのに、戦争をやめさせようなんてムリだと思うんですよ。 ―これは、この戦争に一つの落としどころを見つけて終わる話ではないんですか。 開戦から始まったドラマですから終戦まで描くつもりではいます。 だから落としどころはあると思いますが……でもまあ、それがメインのお話ではなさそうですね。 ―キラ自身は、どういう落としどころを望んで、どこに向かおうとしているんでしょうか。 それはまだ先のことですから……ただ、彼は戦争の悲惨を知りました。 彼は彼なりに考えました。でもそのとおりにやってみたら、どんどん戦いが広がってしまいました、と。 それが第2クールだとすると、「なら、ちょっと考え方を変えてみました」というのが第3クールの位置づけになると思います。 ―なるほど…… でも、今のところ彼は着々と破滅に向かっております(笑)。戦争状況的にも、人間的にも。 >>溝は埋めるよりその深さと広さを正しく知ること<< ―決定的に破滅する一歩手前でちゃんと引き返してきますよね? いやー、わかんないです(笑)。 ―キラといえば、戦闘時に種子がはじけて覚醒するシーンが意味深ですが、あれはテーマに深く関わってくるものですか。 いや、あくまで戦闘の見せ方でしかないです。 ああいう能力が発動したから、この戦争がどうなるというようなお話ではないですよ。 まあ、おかずのひとつと考えていただけるといいですね。 ―うーん、あれは、なんですか。 隠れた力です(笑)。 ―超自然的なものですか。 火事場のバカ力くらいに考えてください。 ―遺伝子操作によって潜在能力が覚醒しているとか、そういう感じではない? あ、それはあります。 ―キラにだけしか発動しない特殊能力なんでしょうか。 それはこれからのお楽しみです。 われわれは「シードをもつ者」と呼んでるんですが、これは発動する人としない人がいます。 ―キラがそういう、かなり特殊なコーディネイターだとすると、AAの面々との溝はさらに広がりそうな感じがしますね……。 AAにとってのキラと、地球にとってのプラントって、“敬して遠ざけられ、利用もされている”という点で同じ立場だと思うんです。 そうなると、地球とプラントの間の溝も最後まで埋まらないんじゃないかという気がしてきました……。 溝が埋まる必要はないのかもしれないですね。 それより、お互いの違いを認め合えるかどうかということが大事なんじゃないでしょうか。 「俺はこれだけのことができる、お前はこれだけのことができる。 2人して同じことができる必要ってあるのか?」という境地に立てるかどうかだと思いますよ。 キラとサイが、同じことをできる必要ないですし。 そのことを認め合えないでいるからお互いに不信感が生まれるんです。 それは、地球とプラントの関係にしても全く同じですよね。 お互いの役割を知って、認めて、相手への不信感をぬぐおうよ、ということだと思います。 >>ガンダムは兵器 だからこそ過剰な愛着はもたない<< ―ところでとても気になったことがあるんです。 主に「サイバーフォーミュラ」を念頭に置いて言うんですが、福田監督は、 「メカと人間の関係性」といったテーマが濃厚な作品作りの方だと思うんです。 ところがキラは、ストライクに対してフェティッシュな思い入れが全然ないですよね? 今回はそれはやらなかったです。どうしてかというと、やっぱり兵器だからです。 「ガンダムは兵器だ」という認識が当初からずっと強かったんです。兵器に思い入れてどうするよ、と。 例えば現実に置き換えても「この銃大好き」とか「このミサイル最高」とか……やっぱり何かが違うだろうなあ、と。 それを言い出したら、このお話は変なことになっちゃいますからね。 ―アムロにとってガンダムは自己表現の手段だったりもしたわけですが、それもない? ないですね。たぶんキラは、ガンダム捨てていきますよ、用がなくなれば。道具ですし。しかも戦争の道具ですし。 基本的に、兵器は禍々しいものであるという大前提に立って描いています。 そういうものを単純に賛美するスタンスにはしたくなかったですし、思い入れもかけたくないなあという気はしていました。 それだとキラが単なる戦争好きになりかねないじゃないですか。 とはいえこれは戦争モノですし、「どういう気持ちでその一撃を放ったのか」というのは重要なので、 そういうところはしっかり描いているつもりです。ただフェティッシュな気持ちがないだけですね。 ―ではストライクからフリーダムに乗り換えても、キラはうれしいわけではない? そうですね。機体変更の作劇的な意味は、見せるものを変えてグレードアップしていかないと 同じものをずっと見せることになってしまうからというのと、 主人公の意識が一段高くなったときに新しい機体を手に入れるというのは 視聴者にとってカタルシスがあるだろう、という部分になります。 ―逆にいうと、キラがフリーダムに乗り込むとき、彼の気持ちは一段突き抜けて高度なものになっているだろう、ということですね。 そうです。そういうものの象徴として、フリーダムというものを用意したんです。 ―どうしてフリーダムとジャスティスという名前なんですか。 フリーダムは、この間、ファーストガンダムの資料を読んでいて、 最初は「フリーダムファイター」っていうタイトルだったんだなあと思って、 「じゃあフリーダムにしよう」ということで(笑)。 戦争とか兵器に対してかなり皮肉を込めたネーミングのつもりです。 最も強力な兵器に「フリーダム」=「自由」ですから。 シナリオ会議では、ゴロが悪いと、全員が反対しましたけど、 全員に反対されたので、これで行こうと思いました。 ―語感がザラザラしていておもしろいからですか。 一発で誰でも覚えます。 ―負のイメージでもかまわない? かまわないです。 ジャスティスは、自由と対になる言葉は何だろう、というところからですね。 自由と正義、ぴったりじゃないか、と。 そこでひねりすぎると、何をやろうとしていたのか本質が見えなくなります。 こじゃれた名前をつけるのは簡単なんですけれど、それよりは、込めたい意味を正確に表し、 小学生でも耳にしたことがあり、一度聞いたら忘れない名前であることが大事だと思うんですね。 ―先ほどのお話にもあった大衆性、王道主義とつながることですね。
そうです。
――ニュータイプ5月号より引用
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インタビューウィズ福田 公式ガイドブック編 >>普遍と変革<< |
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――「SEED」は「21世紀のファーストガンダム」をコンセプトに掲げていると聞きました。 それは具体的にどのようなことを意味するのでしょうか。 やはり大きなムーブメントを興したいという気持ちはあります。 ただ、アニメーションという表現方法でムーブメントを興すということなら、何も戦争をモチーフにしなくても よかったんです。しかし、「ガンダム」という作品をやらせていただく以上、戦争を描く 必要があったんです。 そこで今回の「SEED」では3つの柱をテーマにしました。 1つが戦争を描くということ。もう1つが少年の成長ドラマです。ファーストガンダムでもそうであった ように、一介の少年が戦争という状況下で成長していく様を描くということ。 そして最後にガンダムらしいガンダムを描くということ。髭とかついてない、角の生えた“ガンダム”っ ぽいやつです(笑)
――ファーストガンダムに近い造形を目指したということでしょうか。
そうですね。デザイン的に変わったことをやってみたいというのもあるんですが、作り手の 思い込みだけで物を作ってはいけないと思うんです。 20年以上にわたってこれだけ多くの人から支持されている「ガンダム」には、普遍的なイメージが完成していると思います。 ですからファーストガンダムから大きくかけ離れたデザインのガンダムを登場させるのは 得策ではないと考えました。
――「SEED」制作にあたってファーストガンダムを再検証するという作業はあったのでしょうか
私は19歳でサンライズに入社したんですけど、ちょうどその時、サンライズではファースト ガンダムを制作していたんです。ですからある意味ファーストガンダム世代と言えるんで しょうね。 あえて再検証するというのではなく、身に染み付いているといった感じですかね。 今回、ファーストを改めて意識するといったことはありませんでした。ただ、入り口だけは 同じにしてみようかな?ぐらいの気持ちでした。 仮に私がファーストと同じ素材を使ったと しても、絶対に同じ作品にはなり得ないと思うんです。というより同じ作品は決して作れない でしょう。 そのくらいの気持ちでファーストガンダムの設定を紐解かせてもらいました
――「SEED」のストーリー展開において重要なキーワードとなるであろう“コーディネーター”
という設定があります。この設定が今回の戦争を国家間の思想の違いによる争いのみならず
人種間の争いという形にしていると思います。今回あえて人種に差をつけたのは何故ですか。
現在の世界情勢を見ていると、戦争は主義主張ではないと感じています。戦争というくくりで 考えた場合、そこには宗教や経済といった様々な要素が複雑に絡み合っています。 そこで戦争と直接関わったことのない日本の若者に対して、どのような提示をしたら身近な問題として 受け止めてもらえるか、ということを考えました。 今の若者は仲間意識が非常に強いと感じています。常に自分がなんらかのグループに属していることに安心感を抱き、そこから外れる ことに対して強い恐怖を感じているのではないかと思うんです。これはある種、差別的意識的な 問題に繋がっていくのではないでしょうか。 こういった差別的な問題、人種間の問題を取り上げる ことで、現在の若者がより感情移入しやすい物語を目指しました。
――そういった人種間の相違に最も嫌悪感を露にしているのがフレイだと思います。彼女を
登場させることにより、敵であるコーディネーターに対する憎しみを代弁させる狙いがあった
のでしょうか。
フレイは生っぽいキャラクターにしたかったんです。今の若者の象徴的な姿として描こうと 思いました
――例えば一般的によく言われる“キレやすい”とかですか?
そうですね。見ている人達が嫌悪感を抱くようなキャラクターにしました。嫌悪感を抱く ということは身近に同じような人間が実際にいるということにつながっていくと思うんです
――全体の中で1クールはどういった位置付けになるのでしょうか。個人的にはキラが戦う理由を
見つけるための物語とイメージしているのですが。
キラがどんどん追い込まれていく展開、という位置付けになるでしょうね。 彼がこれまで信じてきたものが無残にも壊れていき、戦わざるを得ない状況に追い込まれてしまう。そういった状況の 中での友情を描こうと考えました。 例えばフレイが「私も戦います」と軍に志願するエピソードが あります。その中でフレイの友達がみんな声を合わせて入隊する姿が描かれました。このシーンは 一見、友を思う仲間達を描いた感動的なエピソードに感じられますが、実はこれらは認めがたい 行動を描いているんです。 彼らは熟考することなく、皆が入隊するならと軽い気持ちで戦場に残る決断を下した。 いうなれば、学校などで友達同士、一緒にトイレにいたりしますよね。あれと同じです。 この行為がはたして本当に友情と呼べるものなのかは疑問です。 私はこんなのは本当の友情 ではないと考えます。 そして彼らのその間違った友情が、結果的にキラを戦場へと駆り立てた。 彼らは常にキラに軍に残ってもらいたがっていました。それは決してキラの身を案じているわけ ではなく、自分の安全のこととか、グループの連帯が心配なんです。 本当にキラのことを考えて あげるなら、かつての親友との戦いに心を痛めているキラの気持ちを理解してあげるべきです。 そしてキラをアークエンジェルから降ろしてあげようとするはずです。 彼らは友情を誤解しているん ですよ。そしてこれは現在の若者が抱えていることでもある。彼らを通して若者が誤解しがちな 友情の矛盾点を描いていきたいと考えています。 今後、地球軍とザフトの戦いだけでなく、もっと人間の奥深くにある葛藤や業の部分を表現したい ですね。 ラクスの台詞で「なにと戦わねばならないのか…、戦争は難しいですわね」というものが あります。彼女はそのことをわかっている人間なんですよ。
――最後に読者に今後の皆様に今後の見所を教えて下さい
キラは様々な面で追い込まれて、結果的にガンダムに乗ることを選択しました。 そして コーディネーターという能力を活かし、戦場の中で非常に強い力を持った存在になっていきます。 しかし、それゆえに彼の信じてきたものなどが、彼の手のひらから零れ落ちて失われていきます。 キラはそれを補うかのようにさらに強力な力を得ようとするのです。それは戦争という悪そのものを 自ら終わらせる為でもあります。しかし、そのこと自体が戦争を拡大してゆくのだということに、 彼はまだ気付いていません。 フレイは相手を全滅させないと戦争なんて終わらないと言いました。 しかし、戦争とはそんな単純なものではない。殲滅戦は決して戦争の終結を意味するのではないと 思います。 どのように戦争を終わらせるのか、戦争の中でどこに未来や希望を見出していくのか、 そういったメッセージをキラを通して伝えることが出来たら、と思います。 「公式ガイドブック 機動戦士ガンダムSEED−運命の再会−」角川書店刊より引用
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| 「妹13人発言」のあたりの福田インタビュー抜粋 |
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見出し「-ガンダムを倒すモノ、それはガンダムしかない!?-」 ガンダムを複数出す企画も、最初からありました。「今日び、妹が13人いるのに、 ガンダムが10体くらい出たっていいだろう」って、その一言で。 「ガンダムを倒せるのは、ガンダムしかいない」という設定?……それはまあ、口 から出まかせでいったかもしれないけど(笑)。ただ、ガンダムをこの世界の最強兵 器と位置づけたい。とすれば、最強を倒すものも、最強でなくてはいけないのではな いか、という意味づけはありますね まあ、スタート時点の話は、進むうちに変わっていく、というのがオリジナル作品 ですから。どんどん修正をかけていけばいいワケで。どうも、そのたびに森田さんが ときどき切れているんじゃないかな、ふざけるな!って(笑)。 |