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日本代表の試合では何を着るのがベストか?

表層研究サポーター装束

~~A STUDY OF MODERN SUPPORTER'S STYLE~~

◎◎スタジアムで、テレビの前で、パソコンの前で、我らが日本代表チームの試合を応援するときってどんな服装です? サポーターなら少しはチームのためになる格好をしたいけど、自己主張もちょっとはしたいよね。っていうご提案もどき。




絵●小宮徹 主宰●大岡まさひ 副宰●高井ジロル


01 日本代表ユニフォーム・最新モデル

日本代表を応援するんだから日本代表のユニフォームを着るという真っ当&ノーマルなスタイル。好きな選手の番号か、サポーターを意味する12番をつけるのが王道。ユニフォームといってもショーツやソックスの着用は通常必要ない。

*御存知のように←は最新モデルじゃなくなっちゃいました〜。

02 日本代表ユニフォーム・旧モデル

あたしゃ昔から代表サポやってんの、そこいらのにわかサポと一緒にしないでよね、という誇りを主張するスタイル。「ドーハの悲劇」の辺りのものならわかりやすいが、88年頃に一時採用された赤ユニだと、理解されずに非国民とみなされる危険も。

03 日本代表ユニフォーム・海賊版

本物は高くて買えないけどボクだって代表のユニが着たいんだ、といういたいけな貧乏少年の熱意を示すスタイル。色が少々違っても線が2本しかなくてもアディダスのマークが少し妙でも、代表を応援する気持ちは変わらないんだ!

04 日本代表Tシャツ

ちょっと他人と差をつけたい中級サポーターが選びがちなスタイル。サッカー専門ショップなどがオリジナルで作るTシャツを着て特別感を味わうわけ。経済的な事情からレプリカユニ購入をためらった場合の次善策としても好まれる。

05 代表選手の所属クラブのユニフォーム

中田ならパルマ、稲本ならアーセナルなど、応援する選手ベースのスタイル。サッカーの本質はクラブにこそありという信念を示し、代表ばかりに注目してJリーグを軽視する日本っておかしいよね、などと一席ぶちたい場合に有効だ。

06 相手チームのユニフォーム

対戦する敵と同じ格好をするというあまのじゃくなスタイル。敵を応援することで味方をなにくそと奮い立たせようとする逆説的な作戦なのかも。単に似たような色のユニフォームを間違って買ってしまったというバカなケースも。

07 草チームのユニフォーム

所属する草サッカーチームのユニを着用し、応援だけじゃなくてプレーもするんだぜ、と主張するスタイル。左腕にはキャプテンマーク。ヘディングの場面では自分も頭を振る。コーチに引率された少年チームの定番装束とも言える。

08 W杯公式マーク入りウェア

ホスト国の国民として、大会の成功を強く願っていることを示すスタイル。個別のチームではなく、大局を見て大会そのものを応援していると考えれば大人っぽいが、母親が安売りで買ってきた服を着せられていると見れば子供っぽい。

09 レフェリーシャツ

黒ベース、黄色ベースなどのウェアを着用、試合をさばくレフェリー陣を応援するスタイル。胸ポケにはイエローカード在中。審判をおだてておけば自チームに有利な笛を吹いてくれるんじゃないかという姑息な皮算用に立脚している。

10 普通の青い服

日本代表のチームカラーである青を使った服を着用、さりげない応援テイストを醸し出すスタイル。あけっぴろげではない、日本人の繊細な精神性によくマッチしているが、相手チームのカラーも青の場合はあまり効果的とは言えない。

11 和服

日本文化を象徴する格好といえばやっぱり和服だよなぁ、いつもは着ないけど、というスタイル。民族衣装を着て応援するのは、国際試合観戦の定石の一つだ。女子ならば浴衣の帯、男子ならばやはりふんどしを締め直して臨みたい。

12 スーツ

会社帰りにそのままスタジアムに直行したサラリーマンを思わせるスタイル。サッカーの監督にはスーツ着用の人も多いため、自分が監督になったつもりで交替選手を考えたりするには最適。トルシエと同じダンヒルのスーツがベスト。

13 ビキニ

自慢のセクシーボディを存分に露出することで選手のやる気をビンビンに鼓舞しようという素晴らしいスタイル。疲れた選手もきっと発憤すること間違いなしだが、相手選手も発憤すること間違いなし。日本女性は外国人に人気だし。

14 サポーター

ひじ、ひざ、手首、首、肩、腹、股間などなどに、体を衝撃や寒さから守るためのゴム入り包帯みたいなものを巻くスタイル。これがほんとの「サポーター」ファッションだろ、という開き直りで投げやりなスタンスが周囲の心を打つ。

15 カラス

公園などに落ちているカラスの羽を大量に拾って作ったオリジナルコスチュームを着用、日本サッカー協会マスコットのヤタガラス兄弟「カラッペ」&「カララ」になりきっちゃおう、というスタイル。天然素材使用だから安心だね。

16 ハニー

埴輪を模して作ったオリジナルコスチュームを着用、日本サッカー協会前マスコットの「ハニー&ドグー」になりきっちゃおう、というスタイル。観客全員がこの格好で応援すれば敵チームはビビること間違いなし。自チームも然り。

17 ボディペイント

フェイスペインティングなんかじゃもう私のほてった体は満足できないわ、顔はやめときな、ボディボディ、というスタイル。裸体に日本代表ユニフォーム模様を描きこんだそのボディは、日本の誇る芸術・刺青を彷彿させて美しい。

高●01は最もポピュラーなスタイルだが、実は俺、サポーターのユニフォーム姿があまり好きになれないの。なんかこう、みんなで同じ格好をするのがテレ
るというか幼稚っぽいというか。
大■のっけから挑戦的コメントでサポーターを敵に回したな。だが、やはりレプリカユニが最も有効だろ。敵に与える威圧感の意味でも、サポーター同士の連帯の意味でも、サッカー協会
の財政バックアップの意味でも。
高●とはいえ、やっぱ少しは人と違う感も欲しいでしょ。とい
う意味で02、03、04はアリだな。
大■え? 03はさすがにヤバいのでは? だってニセモノ。
高●いやいや。むしろニセモノの方が熱意を感じてよくない?あるところに、貧乏だけどサッカーが大好きな少年がいてさ、病気のおばあちゃんが可愛い孫のためと思って無理してユニを買ってきてあげたらそれがニセモノなの。おばあちゃんはサッカーなんてよくわからないからね。で、少年は勿論ニセモノとわかってるんだけど、喜んでそれを着て、一所懸命代表を応援するんだよ。心ない金満サポーターから「こいつ、パチもの着てやんの、やーいやーい!」とバカにされても、少年は負けなかった。やがて月日が過ぎ、W杯決勝のピッチには、日本代表のエースにと成長した少年のたくましい姿があった。そしてその手には、ぼろぼろに朽ち果てたあのニセモノユニフォームが…。おばあちゃんは孫の晴れ舞台を見ながら、満足げに死んでいきました、とさ。…ジーン。
大■いいお話だが、たぶんお話の途中で趣旨がズレてるよ。
高●残りのスタイルでは、05はまあアリ、06は論外、10と13と17が俺の推奨スタイル。あと、07はうちのチームのユニを自慢したかっただけ、ってとこかな。
大■誌面の私物化かよ!
高●総括すると、何を着るのがベストかといえば、ベストを着るのが最もベストである、と。よし、今日はもうサッカー観戦から直帰してよし!
大■ベストでチョッキかよ!


**「現代サッカー様式学会」はフロム・エーで発表したものです**

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