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2002年に臨む日本代表に緊急提言

サッカー必殺技ハンドブック2

キャプテン翼編

これぞ究極の「ジャパン・オリジナル」

ジャパニーズサッカーマンガの金字塔『キャプテン翼』。日本代表においてもコレ読んでましたという選手多数。ということは、日本選手は今こそC翼の必殺技をマスターしとけ! である。トルシエ氏にも伝えたいなあ。


イラスト●小宮徹
主宰●大岡まさひ 副宰●高井ジロル


Killer technique 0001 ビッグバンシュート

稲本潤一(アーセナル)
+戸田和幸(エスパルス)
+伊東輝悦(エスパルス)

組織力で3列目から
ゴールを狙え!

2人が両脇からボールを押し潰し、ひしゃげたボールを3人目がシュートする。代表では地味めな戸田と伊東がサポート役、シュートは稲本に任せたい。トリプルボランチ戦術で。

Killer technique 0002 ツインシュート

小野伸二(フェイエノールト)
+中村俊輔(F・マリノス)

ONコンビで
定番必殺技標準装備!

同様のキック力を持つ2人が同時にボールを蹴ることでボールが分身する。となればジャパニーズファンタジスタ、小野と中村の右足と左足で同時に蹴れば夢の必殺シュート炸裂。

Killer technique 0003 スカイラブハリケーン

佐藤寿人(ジェフ)
+佐藤勇人(ジェフ)

ラブハリなら身長
170cmでも大丈夫

1人がスライディングして踏み台となり、もう1人がそのスパイクの上に乗ってジャンプしつつヘディング! 空中戦を完全に制する。兄弟技なので市原の佐藤兄弟を大抜擢で。広島の森崎兄弟でも可。

Killer technique 0004雷獣シュート

高原直泰(ボカ)

ただし、爪が割れるため真似厳禁

地面をわざと蹴ることにより反動をつけてシュート。大木をも真っ二つにする破壊力がある。日向が恒例の沖縄特訓で会得。たまにすごいシュートを放つ高原の野獣性にフィット。

Killer technique 0005トルネードショット

鈴木隆行(アントラーズ)

銀狼鈴木に豪快フェイントを加味

2回転して蹴る。1回転目の空振りはどうもフェイントらしい。ドラゴンシュートの改造
版。体を張るプレーが持ち味の鈴木がこのテクニカルな技をマスターすれば怖いものナシ。

Killer technique 0006レヴィンシュート

久保竜彦(サンフレッチェ)

GK潰しの禁断技は秘密兵器久保に

トラップの瞬間にボールにスクリュー回転を与え、さらにスピンをかけて蹴ることによって相手キーパーの腕を破壊する。潜在的破壊力(だけ)は随一とされる久保にふさわしい。

Killer technique 0007アローシュート

中田英寿(パルマ)

ヒデの次の技は手も動員するコレ

自らの手で足を引っ張って反動をつけて放つシュート。バルボの無回転シュートを体得した中田の次の技はコレで。トルネードアロースカイウイングシュート等へ発展するのも吉。

Killer technique 0008三角飛びディフェンス

川口能活(ポーツマス)

当たってれば無敵の川口が魅せる

ゴールポストを利用して逆方向に飛び、飛距離を伸ばして、通常では間に合わないシュートを止める若島津のGK技。積極性と身の軽さと魅せるプレーがウリの川口ならできる。

Killer technique 0009反動蹴速迅砲

松田直樹(F・マリノス)

負けん気の強い松田にオススメ

相手シュートをいきなり近距離で撃ち返してゴールをも狙う肖俊光の超カウンター技。フラット3の一端を担う攻め上がり大好きっ子松田に、ドリブルではなくこちらを進呈。

Killer technique 0010スカイダイブシュート

中山雅史(ジュビロ)

いつものプレーでOKの必殺技だぜ

ドリブルで持ち込み、そのまま自分の体ごとゴールへなだれ込む翼の技。っていうかゴン中山は普段からコレやってるし。スカイと呼べるほど高さがないのは気にしない方向で。

その他の必殺技
タイガーショット日向が沖縄で荒波に向かってボールを蹴る特訓で体得。実はただ思いっきり蹴るだけの技。
イーグルショット地面すれすれを低空飛行する松山の必殺シュート。最初は北国シュートなどのダサい名前だったらしい。
ブーメランショット岬が世界を放浪しながら身につけた。メチャ曲がる。ブーメランなのにアフリカでヒントを得たというのがミソ。
ルチャ殺法メキシコユースが使う必殺技。デカいヤツの背中を踏み台にして高くジャンプして攻撃。掟破り。
ヒールリフトかかとで引っ掛けて背中から頭上、前へとボールを移動させる。真似する小学生続出。
直角フェイント全速力で相手に突っ込み、直前で90度曲がる。ふーん、って感じ。

主宰と副宰の雑談コーナー

五輪開幕前にC翼の読み切り「特別編」というのを読んだ。中田や中村、稲
本ら五輪代表が実名で登場していたね。
彼らが少年時代にC翼を読んでいた
ことは間違いない。中田は高橋陽一と対談もしていたしね。けっこう必殺技も真
似して練習していたらしい。
サッカー少年はみんな真似していた。しかし、中には危険な技もあったね。と
くに雷獣シュートあたりは、手軽なだけに真似してケガしやすい。注意。
いつの世であれ、必殺技はリスクを伴うものなのだよ。
星飛雄馬の大リーグボール3号しかり、ね。そういえば、C翼の必殺技ネー
ミングはスカイラブとかビッグバンとか、「アストロ球団」っぽいものが多い。
同じジャンプ連載だったし。スカイラブは、そのまんま「スカイラブ投法」
ではないかとの説もあり。しかし、そもそもスカイラブとは何なのか、今ではわ
からない人も多いと思われるが。
NASAの作った宇宙ステーションの名前です。今でも飛んでいるかは不明。
一方、雷獣シュートなどの日本語系ネーミングは当時、意外と新鮮だったのでは。
あれは「ライジング」とかけているんだと思う。ホップするシュートだから。
あっそう。気づかなかった。
かけ声というか、必殺技を繰り出すときのセリフもなかなかジャンプ的だ。
「リングにかけろ」路線も当然入っているわけで。ただし、C翼は全体的に
かわいらしいけどね。同人誌世界では一時期、ヤオイの代名詞だった時代もあっ
たしなあ。
ところで今の「ROADTO2002」編では、翼はスペインに渡ってバル
セロナに入ってるようだね。
すごいことだよね。まだレギュラーにはなってないようだけど。岬はジュビ
ロだったかな。
小野や稲本や高原のことを否応なく彷彿とさせられる。海外組はこれからも
増えていきそうだし、現実と微妙にシンクロしてきているあたりも興味深い。
バイブルというより、C翼は予言書になるのやもしれないね。
その傾向にぜひとも期待したいところだ。究極の目標はW杯でブラジルを破
って優勝なのだから。
ブラジル、弱いじゃん。
じゃ、フランスで。
せめてマンガでジダンに地団駄を踏ませたい。
ねぇ。って、それ情けない結論だな。



**「現代サッカー様式学会」はフロム・エーで発表したものです(初出〜2001年9月)**

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