~~~an academy of the another side of modern football~~~


大会終了で目的を失った戦闘服に第二の働き口を

サッカーユニ再利用入門

C'MON! RECYCLING FOOTBALLERS

あんなに楽しみにしていた2002年W杯ももうおしまい…。せっかく買った各国の代表レプリカユニフォームを着る機会がなくなっちまったゼぐすん……とお嘆きの貴兄のために、当学会が徹夜で寝ながら考えた必殺のリサイクル術を授けます!



主宰●大岡まさひ 副宰●高井ジロル


チェッカーフラッグに

対応ユニフォーム
クロアチア

傘の柄に引っかけて車道で振りまくれば、レースのオフィシャル気分を味わうことが可能。ゴールを決めるのは俺だ!

路上の「クッションドラム」に

対応ユニフォーム
クロアチア

「クッションドラム」とは、車両が衝突する恐れのある構造物等の前に置いて衝突の衝撃を低減させる、赤白市松模様が一般的なあれ。通常、水やゴムチップを入れて使用します。

チェスに
オセロに
将棋に
対応ユニフォーム
/クロアチア
異常に盤ゲームがしたいのに盤がない…。サッカーユニはそんなときにぴったりの万能アイテム。マス目に合った大きさの駒を使わないと間延びしマス。

三角コーナーに
対応ユニフォーム/メッシュ生地のもの全て

今年のユニは湿気対策でメッシュが主流。水切り袋に抜擢すれば皿洗いもぐっとスポーティに。

魚の網に
対応ユニフォーム/メッシュ生地のもの全て

今年のユニは湿気対策でメッシュが主流。敵魚をオフサイドの網にひっかけるならこれ。

ランドセルのカバーに

対応ユニフォーム/ブラジル、スウェーデン、エクアドル

新一年生のランドセルには交通安全のために黄色ユニのカバーをかけるのが基本。親バカー?

幸福の黄色いハンカチに

対応ユニフォーム/ブラジル、スウェーデン、エクアドル

愛するサッカーファンが刑務所から6年ぶりに帰る日には竿一杯の化繊のハンカチーフを。

金太郎ごっこに

対応ユニフォーム/日本(アウェイモデル推奨)

金太郎前掛けを彷彿させるあれと熊の人形があれば楽しいプレイが可能。マサカリをかつげばさらにリアルかつデンジャラス。

窓の景色美化に

対応ユニフォーム/日本、スロベニア

富士山をモチーフにしたあれを窓に貼れば、殺風景な景色が一気に神々しく。富士見荘にお住まい?

風呂の壁画に

対応ユニフォーム/日本、スロベニア

自宅の風呂に貼れば、銭湯気分でビバノンノで湯〜とぴあ。風呂には富士山がよく似合ふ。

紅白幕に 青白幕に
対応ユニフォーム/パラグアイ
入学式や卒業式で紅白幕が足りないときに着用して並びます。おめでたくてグアイがよさげ。
対応ユニフォーム/アルゼンチン
地鎮祭や起工式で青白幕が足りないときに着用して並びます。浅葱幕と呼ぶこともアルゼ。
夜間の安全確保に 怪力気分演出に
対応ユニフォーム/ナイジェリア
目にも鮮やかな蛍光色風ユニを着ていれば夜間の外出も安心。老人やお子様の一人歩きに。
対応ユニフォーム/カメルーン
破れやすいと評判のあれなら自分が怪力になったと勘違いできそう。好事家を自負する人は所謂「ビリビリプレイ」に。

//雑談//
高●しかし、サッカーユニフォームってなんであんなに高いのかね。日本代表ユニなんてレプリカで9900円、オフィシャルモデルだと13900円だぜ。アディダスの「クライマライト」とかナイキの「ドライフィット」とかよさげな素材名がついてるけど、結局はポリエステル。化繊だろ。
大■いやいや、化繊というか最新ハイテク素材はやっぱりすごいよ。日本代表ユニだと、綿の4倍以上の吸湿性があるのにすぐ乾く。この前、洗濯して脱水かけて、干さずにそのまま着てみたけど、全然快適だった。
高●素晴らしいけど、それはザスパ草津ってチームのスポンサードを開始したユニクロの安いドライウェアでも同じ。もしもユニクロがどっかの代表チームにユニを供給してそこが勝ち進んでいたら、ユニ市場全体の相場が下がっていただろうに。仮定法過去。
大■ともかくせっかく高い金を出して買ったユニは大事に使いたい。そこで再利用術。まあ、普段着にするのがいいんだろうが、派手すぎてせいぜいパジャマどまりなのもあるからね。
高●クロアチアとか? 全体にシンプル化&無難化が進み、あのサウジまでもがアディダスの軍門に下って独自色を放棄した中、伝統の赤白市松模様を保ったのは大いに評価するけどな。今大会だと個人的にはスロベニアのユニフォームがよかった。日本代表ユニのモチーフが富士山なのは有名だけど、ここはトリグラフ山。胸に描かれた3つの頂きが実にいい。洗練とは対極の野太さを感じたよ。
大■我々の提案した再利用法にも洗練とは対極の貧乏臭さが感じられるだろうな。
高●いやいや。これこそが、日々の生活に溶け込んだサッカー、なのだ!


**「現代サッカー様式学会」はフロム・エーで発表したものです(初出〜2002年6月)**

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